我らエンリ将軍閣下が配下!   作:セパさん

10 / 15
・二人にピュアでハートフルな関係をお望みの方は途中でバックしてください。

・後半R-17.9位の蛇足があります。


【前日譚】ンフィーレアのプロポーズ

「僕と結婚してください!」

 

 ……深夜のカルネ村。ンフィーレアは村の裏門を出た木陰でひとり鏡を前にプロポーズの練習をしていた。幼なじみにして愛を伝えた思い人、エンリ・エモット。あの後二人で話すことが多くなった、正式にリ・エスティーゼ王国に反旗を翻し、ゴウン様の国の統治下に入ってから村は平和そのものだ。

 

 今エンリ・エモットは昔知る幼なじみではない、何時の間にか族長になり、何時の間にか5000の精鋭を率いる将軍閣下になっていた。そんなエンリは多忙な中でも自分と話そうとしてくれるし、疲れた時は甘えてくれる。自分が男として頼りない事は解っているが、エンリはそんな自分を愛してくれる。

 

「結婚……かぁ。」

 

 〝自分よりも相応しい人間がいるのではないか〟頭の片隅に過ぎる弱音を、ンフィーレアは頭を振るって否定する。

 

「そうだ、僕にもエンリを幸せにする力が……。」

 

 そこまで考え、具体的なプランが全く浮かばない自分に膝を折って項垂れる。一生を共にする伴侶として相応しい姿が余りにも遠く見える。

 

「ンフィー!こんなところに居た!」

 

 ンフィーレアは鼓動が乱れ顔が赤くなる音が聞こえた。今日も朝会ったというのに、まるで幻を見ているかのようだ。月光に照らされる森の中、強固な護衛のゴブリンに囲まれる少女、エンリ・エモットだ。

 

「え、エンリ?」

 

「どうしたのこんな夜中に?」

 

「いや、まぁ……その……。うん、魔法の実験をしていたんだ。鏡を使って!」

 

「ふぅん、ンフィーも大変ね。」

 

「エンリの忙しさには負けるよ。今日も会議?」

 

「そ。誰か帝王学でもわたしに教えてくれないかしら。もう頭が痛いわ。」

 

「あはは、お疲れ様。良かったらお茶でも飲む?」

 

 ンフィーレアは冷却の容器に入ったお茶を取り出し、エンリに渡した。

 

「はぁ冷たくて美味しい。……何だかンフィーの側に居れば安心する。」

 

 エンリの言葉に顔を真っ赤に染め、〝そ、そっか!〟と明後日の方向を向いた。しばらく沈黙が流れる中、肩に少し重みを感じる。気がつけばゴブリンの護衛達は何処かへ行っていた。

 

「族長でも将軍でも無い〝エンリ・エモット〟を見てくれるのは、ネムとンフィーだけだからかな。」

 

 鼓動が急速に速まり、エンリの温かみを感じる肩に全神経が集中する。

 

「ぼ、僕なんかで良けれふぁ……、何時でも、頼りに、され、なるよ。」

 

「ありがとう。……ねぇンフィー。」

 

「な、何かな?」

 

「頭を撫でて欲しいな。」

 

 ンフィーレアは明後日の方向から改めてエンリを見る。優しい微笑みを称えた、幼い頃から恋い焦がれた少女の姿。ンフィーは震える手でエンリの頭を優しく撫でた。

 

「気持ちいい……。」

 

「そ、そっか。よかた。」

 

 優しく頭を撫でている内、自然と決意を固める。

 

(いや、こういうのは指輪とかを準備してから?それとももっと次の機会を……、いや次って何時だ!頑張れ僕!そうだ、ゴブリンさん達が居ない今しか……。)

 

「え、エンリ!!」

 

 撫でていた頭を抱える形となり、予想以上の近距離となってしまい、自分でも驚く。エンリも一瞬驚いた顔をしていたが、直ぐに笑顔となった。

 

「はい。」

 

「ぼ、ぼぼぼ、僕と、その……、僕の……結婚してください!」

 

 あらん限りの男気を振り絞ったンフィーだったが、練習の成果は残念ながら発揮出来なかった。だが言葉は風に乗り、エンリの耳へと届く。エンリはそのままンフィーと唇を重ねた。

 

「……よろこんで。」

 

 こうしてカルネ村の将軍閣下に夫が誕生した。結婚式はゴウン様からの祝辞や記念品もあり、豪華なものとなった。

 

 

 

 

 

 そして時は流れ……。二人の新婚生活が始まり、今にいたり……。

 

 

 

「ンフィー、愛してる。」

 

「ぼ、僕もだよ。エンリ。」

 

 二人の唇が重なり合う。あの初めてのキスから何度目か数えることもできない。ベッドに押し倒されたンフィーレアは、普段の三つ編みを解き、薄灯りに照らされるエンリの姿に、何処か妖艶な気配を感じとり、思わず呂律がたどたどしいものとなる。

 

「ンフィーって相変わらず良い匂い。」

 

 すんすんと鼻を鳴らしながら首筋の匂いを嗅いでくるエンリを、ンフィーレアは獲物を狙う肉食獣かの様に錯覚してしまう。エンリのやや荒くなった吐息が首筋から耳元を襲う電流となって、ンフィーレアの身体が快楽でビクリと跳ねる。

 

「……愛してる。」

 

「ぁひう!」

 

 

(中略)

 

 

「ひぇ、ひェンリ……。」

 

「んふ、ンフィーったら気持ちよさそう。じゃあ、脱いじゃいましょう。」

 

 興奮し顔を紅潮させている妖艶なエンリに恐怖すら覚えながらも、ンフィーレアはあっと言う間に纏っていた服を脱がされる。お互いが裸体となって抱き合い、再び唇を重ね……

 

 

(中略)

 

 

「ぇんひ、ほんろ、だめはめらめあめだえぇぇぇぇえ!!」

 

 暴力的な刺激に全身全霊で身もだえるが、エンリの拷問じみた夫への愛する奉仕は止まらない。ンフィーレアの碧眼に涙が溜まり、顔を振るわせ飛散させる。狂ったように脳へ焼き付く快楽に、精神が危険信号まで発している。

 

 

 

(だいぶ略)

 

 

 

「ンフィー……愛してる。」

 

 

  ……頭から湯気を発し痙攣しているンフィーレアから返事はない。彼が解放を許されたのは8度の絶頂の後だった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。