スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

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第2話

 

 

 

俺がランジュにデュエルで勝利した数日後…

 

 

 

 

 

 

栞子「(生徒会の仕事でこんなに遅くなってしまった…。早く帰らないと…)」

 

 

 

 

 

 

〜デュエル場〜

 

 

 

栞子「デュエル場に灯りが…まだ誰か…。!?あれは…」

 

 

 

 

プロデュエリスト「今日はもうこれで100戦目ですよ。もう休まれた方がいいのでは…」

 

 

 

ランジュ「いいから続けなさい!!でないとあなたはクビよ!!」

 

 

 

 

栞子「(ランジュ…こんなに遅くまで…それにプロ相手に100戦なんて…)」

 

 

 

ミア「本当、無茶なことするよね」

 

 

 

栞子「ミアさん?」

 

 

 

ミア「ベイビーちゃんに負けたからって意地になってずっとあぁやってデュエルしてるんだ」

 

 

 

栞子「ベイビーちゃんとは部長のことでしょうか?」

 

 

 

ミア「そう」

 

 

 

栞子「ランジュは昔からデュエルの腕前も相当なものでした。周りからは天才と言われ、負けているところをほとんど見たことはありません」

 

 

 

ミア「だからあんなにムキになってるんだ」

 

 

 

栞子「おそらくランジュにとって初めての体験だったのでしょう、あそこまで負けるのは。でも」

 

 

ミア「でも?」

 

 

 

栞子「だからこそランジュはあぁやって血の滲むような努力をしているんです。彼女はその性格故、誤解されやすいのですが、裏では努力を惜しまないんです」

 

 

 

ミア「へぇ」

 

 

 

 

ランジュ「まだよ、こんなんじゃ…」

 

 

 

 

一方…

 

 

 

俺「活動記録や報告書まとめてたらこんな時間だ。早く帰らないと…。ん?デュエル場に灯りが。あれは、ランジュ?それに栞子にミアも…」

 

 

 

 

 

 

プロデュエリスト「ラ、ランジュ様…もうそろそろ」

 

 

 

 

ランジュ「いいから続けなさい!こんなんじゃあの子には…勝てない…」

 

 

 

俺「…」

 

 

 

ランジュは裏ではあんな努力をしていたんだな…。

 

 

 

 

 

 

ミア「でも努力を惜しまないって割には辛そうだけどね」

 

 

 

栞子「そうですね…100戦目やれば身体にこたえますよね」

 

 

 

ミア「いや、そういうんじゃないけど。まぁいいや。ボクは寮に帰るよ」

 

 

 

栞子「はい、ではまた明日」

 

 

 

 

翌日…

 

 

 

〜デュエル場〜

 

 

 

かすみ「行きますよー!アロマセラフィースイート・マジョラムでダイレクトアタックです!!」

 

 

 

愛「嘘まじ!?」

 

 

 

愛ライフ→0

 

 

 

かすみ「やったー!かすみんの勝ちですー!」

 

 

 

愛「いやー、かすみんめっちゃ強くなったね!!」

 

 

 

かすみ「かすみんじゃなくて、かすかす、あれ?合ってるじゃないですか!」

 

 

 

愛「そうだよ!素直に褒めてるのに」

 

 

 

かすみ「あぁ、すいません。えっへん、かすみんだって日に日に強くなってるんですよー!」

 

 

 

愛「うんうん!よーし愛さんも負けないようにもっともっと強くなるぞー!」

 

 

 

 

 

 

せつ菜「行きます!せつ菜スカーレットドロー!来ました!私はクリムゾン・リゾネーターを召喚!効果を発動!デッキからシンクローン・リゾネーター、ミラー・リゾネーターを特殊召喚します!」

 

 

 

尊「せつ菜ちゃんのフィールドにはこれでレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトと3体のリゾネーターが揃った…」

 

 

 

せつ菜「私はレベル8のレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーレットにレベル2のクリムゾン・リゾネーター、レベル1のシンクローン・リゾネーターとミラー・リゾネーターをトリプルチューニング!!!王を迎えるは三賢人。紅き星は滅びず、ただ愚者を滅するのみ!荒ぶる魂よ天地開闢の時を刻め!シンクロ召喚!スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン!」

 

 

 

 

尊「スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン…相手にとって不足はないぜ!せつ菜ちゃん!」

 

 

 

せつ菜「はい!行きますよ!尊さん!」

 

 

 

尊「あぁ!来い!」

 

 

 

 

 

 

エマ「駆け抜ける疾風! 輝く翼を翻し、勝利の栄冠をその手に!!シンクロ召喚!来て!クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

 

 

 

 

果林「クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴン…相手にとって不足はないわ!エマ!」

 

 

 

エマ「うん!行くよ!果林ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

しずく「今日は皆さん、一段とイキイキしてますね」

 

 

彼方「うん、なんていったって部長が帰ってきてから本格的なデュエル練習だもんね〜」

 

 

 

 

 

ミア「(なんかみんな楽しそうだな。まっ、そりゃそうか。好きな人同士でデュエルしてるんだから。でもなんだろう…本当にそれだけなのかな)」

 

 

 

璃奈「あなたは確かミアさん?」

 

 

 

ミア「what?あぁ君は確か」

 

 

璃奈「私は天王寺璃奈」

 

 

ミア「ボクに何か用?」

 

 

璃奈「えと…ミアさんもデュエル好きなの?」

 

 

ミア「え?」

 

 

璃奈「今、みんなのデュエルじっと見てたから」

 

 

ミア「べ、別に。ただの気晴らしだよ」

 

 

璃奈「そう」

 

 

 

ミア「君の方こそ、デュエルはしないの?」

 

 

 

璃奈「この後するよ。でもニジガクのみんなのデュエルは見てるだけでも楽しい」

 

 

 

ミア「見てるだけでも?」

 

 

 

璃奈「うん、この学校のデュエルは本当に色々あって、みんな本当に自由にデュエルをする。だから見てて面白いしすごく参考になったりする。自分の大好きなデュエルと大好きなデュエルが合わさったデュエルって、デュエルしてる人も見てる人もワクワクさせる。だから私はこの学校のみんなのデュエルが好き」

 

 

 

ミア「(大好きなデュエル同士が合わさったデュエル…)」

 

 

 

璃奈「ミアさん、よかったら私と」

 

 

 

ミア「いや、ボクはもう戻るよ。作曲しないといけないからね」

 

 

 

璃奈「そっか。じゃあまた今度」

 

 

 

ミア「…。じゃ」

 

 

 

 

 

俺「璃奈、誰と話してたんだ?」

 

 

 

璃奈「あ、部長。転入生のミアさんとちょっと」

 

 

 

俺「そうか」

 

 

 

璃奈「ミアさん、ちょっと難しい顔してた」

 

 

 

俺「え?」

 

 

 

璃奈「なんていえばいいんだろう。でも少し悩んでるような顔」

 

 

 

俺「そうか」

 

 

 

璃奈「部長もたまにそんな顔する」

 

 

 

俺「え?あぁ、バレてたのか」

 

 

 

璃奈「うん、私は表情に出すのは苦手だけど相手の表情を見るとなんとなくわかる。」

 

 

 

俺「実はランジュのことでちょっと悩んでるんだよな」

 

 

 

璃奈「やっぱり」

 

 

 

 

俺「どうやってやったら分かり合えるのか。それとも無理に歩み寄るのは逆効果なのかと、色々とな」

 

 

 

璃奈「そうなんだ…」

 

 

 

俺「だから一回、同好会で話し合わないとなって思ってる」

 

 

 

璃奈「うん、きっとそれがいい 璃奈ちゃんボード キリッ」

 

 

俺「だよな。さっ、そろそろ璃奈のデュエルの番だぞ」

 

 

 

璃奈「うん。璃奈ちゃんボード やったるで〜」

 

 

 

歩夢「璃奈ちゃん、よろしくね」

 

 

 

 

 

〜生徒会室〜

 

 

 

ランジュ「栞子!遊びに来たわよ!」

 

 

 

栞子「ランジュ…気持ちは嬉しいのですがこういう場所ではお静かに」

 

 

 

ランジュ「いいじゃない、2人しかいないんだし」

 

 

 

栞子「ですが、他の誰かに聞かれたら。いいですか、私は生徒会長とあなたは理事長の娘なのですよ。ただでさえ行動が目立つのです。それをわきまえてください」

 

 

 

ランジュ「そんなことより、栞子、明日講堂でライブをするわよ!」

 

 

 

栞子「そんな急に…」

 

 

 

ランジュ「もうこのランジュが決めたことよ」

 

 

 

栞子「待ってください、明日は確か…。やはりそうです。明日、講堂はスクールアイドル同好会の皆さんがライブで使用予定です」

 

 

 

ランジュ「えー、でもランジュは明日ライブがしたいのよ。栞子、あなたの力でなんとかしてよ」

 

 

 

栞子「いいえ、ランジュそれはできません。いくら親友のあなたでも元々使用予定があった同好会の皆さんを退かしてライブをするなどこの学園の生徒に示しがつきません」

 

 

 

ランジュ「えー」

 

 

 

栞子「ランジュ、あなただけを特別扱いするわけにはいかないんですよ」

 

 

 

ランジュ「!?」

 

 

 

栞子「どうかしましたか?」

 

 

 

ランジュ「そ、そう…。それなら仕方ないわね。じゃあ次ライブができる最短の日にちを抑えてちょうだい」

 

 

 

栞子「えぇ、わかりました」

 

 

 

ランジュ「それじゃあランジュ、練習に行くから」

 

 

 

栞子「はい、私もあとで行きますので」

 

 

 

ランジュ「うん、待ってる。それじゃあ」

 

 

 

栞子「(偉く素直に引き下がりましたね…)」

 

 

 

 

 

練習終わり、部室にて…

 

 

 

かすみ「いよいよ、明日は先輩が戻ってきてからのはじめてのライブです!」

 

 

愛「うんうん!愛さん燃えてきたぞー!」

 

 

せつ菜「はい!私も湧き上がるワクワクが抑えられません!!」

 

 

 

俺「あぁ、そのことで一個提案なんだけど」

 

 

 

彼方「ん〜?どうかしたの?」

 

 

 

俺「明日のライブ、栞子やランジュ、ミアの部のみんなに見てもらうのはどうかな?」

 

 

 

かすみ「えー、あの人たちにですかー。しお子は大丈夫でしょうけど、あのランジュやミアって人たち、かすみんたちのライブ見てアマチュアだとか言ってきそうじゃないですか?」

 

 

 

俺「それでも、プロに教えてもらってる部の意見は貴重だろ」

 

 

かすみ「それはそうですが」

 

 

果林「いいんじゃない、パワーアップした私たちのステージ、部長だけじゃなく部の人たちにも見せてつけてやりましょうよ」

 

 

 

かすみ「それもそうですね!」

 

 

 

俺「それに昨日、ランジュが遅くまでデュエルの特訓をしてるのを見たんだ」

 

 

しずく「そうなんですか?」

 

 

俺「あぁ、けどなんていうか、すごく辛そうだった…。勝った俺が言うのもなんだけど使命感にかられていると言うか…。だからみんなのライブでこの学校はもっと自由で楽しいものだって教えてあげてほしいんだ。本当だったら俺がもっと動くべきなんだけど」

 

 

 

歩夢「そんなことないよ。あなたは十分に動いてくれてるし、それくらいのことなら私たちに任せて」

 

 

 

エマ「うん!私たち部長に頼られるのすごく嬉しいんだ」

 

 

 

璃奈「私も、ランジュさんやミアさんに楽しんでもらえるように頑張る。璃奈ちゃんボード むん!」

 

 

俺「ありがとう。じゃあ決まりだな。俺早速栞子のところに行ってくるよ」

 

 

 

歩夢「あ、なら私も行くよ」

 

 

 

かすみ「あー、歩夢先輩ずるいですよ〜」

 

 

 

果林「はいはい、かすみちゃんは練習の片付けをしましょうね〜」

 

 

 

かすみ「くぅ〜」

 

 

 

 

〜生徒会室〜

 

 

 

栞子「明日のライブですか?」

 

 

 

歩夢「うん、どうかな?」

 

 

 

栞子「私はいいのですが、ランジュとミアさんがなんていうか…」

 

 

 

俺「そこを上手く説得して欲しいんだ。お願い!この通り」

 

 

 

栞子「あなたにそこまで頼まれてしまっては断るわけにはいきませんね。わかりました。なんとか説得してみます」

 

 

 

俺「ありがとう、栞子」

 

 

 

栞子「いえ、それに皆さんのライブを見ることはきっとランジュやミアさんにとってもいい刺激になると思うんです」

 

 

 

歩夢「栞子ちゃんもそう思う?」

 

 

 

栞子「はい、確かに部の練習はプロに見てもらっている分キツくて中々大変ですし、求められている質も違います。ですが皆さんにはみなさんが作るスクールアイドルの空気感があるんですよね。それをランジュにも知ってもらえれば…」

 

 

 

歩夢「やっぱり栞子ちゃんもランジュちゃんには同好会にきて欲しいって思ってるの?」

 

 

 

栞子「えぇ。プロの方の指導を否定するつもりはありません。あの方々から指導してもらうのはとても貴重な体験ですから。ですが、やはりスクールアイドルは自分たちの手で作り上げるやりがいや楽しさがあると思うんです。だから私はそれをランジュにも知ってもらいたい…」

 

 

 

俺「栞子…」

 

 

 

栞子「ですので、明日は何がなんでも2人を連れていきますね。たまには同好会の皆さんの役に立ちたいですし」

 

 

 

歩夢「たまにはってそんな。栞子ちゃんはいつも頑張ってくれてるよ」

 

 

 

栞子「ありがとうございます。あ、そろそろ下校の時間ですよ」

 

 

 

歩夢「うん、それじゃあ」

 

 

 

俺「また明日」

 

 

 

栞子「はい、また明日」

 

 

 

 

 

翌日…

 

 

 

栞子「ということですので、今日は同好会の皆さんのライブを観に行きませんか?」

 

 

 

ミア「ふーん、ま、気晴らしにはいいかな」

 

 

 

ランジュ「そうね、ランジュもあの子たちのライブ、一度生で見てみたかったわ」

 

 

 

栞子「え?」

 

 

 

ランジュ「どうしたのよ、栞子」

 

 

 

栞子「いや、お2人共、意外とすんなりと賛成てくれたので」

 

 

 

ミア「…。ま、ボクの気が変わらない内に早く行った方がいいんじゃない?」

 

 

 

ランジュ「そうね!行くわよ!栞子!ミア!」

 

 

 

栞子「は、はい」

 

 

 

 

〜講堂〜

 

 

 

俺「それじゃ俺は後ろからライブのチェックしてるから」

 

 

 

かすみ「先輩、かすみんたちのライブを見て驚かないでくださいよ〜」

 

 

 

愛「いやいや、逆に驚いてもらわないとね」

 

 

 

かすみ「確かにそうですね。先輩を超ビックリさせちゃいますからね!」

 

 

 

俺「あぁ、楽しみにしてる」

 

 

 

歩夢「栞子ちゃんたち来てくれるかな?」

 

 

俺「きっとくるさ。それじゃあまたライブが終わったあとで」

 

 

歩夢「うん!」

 

 

 

 

 

俺「よし、ここならばっちり見えるぞ」

 

 

 

栞子「部長」

 

 

 

俺「栞子、それにランジュとミアも。来てくれたのか」

 

 

 

ランジュ「あなたたち同好会のライブがどれほどのものか見に来てあげたわ」

 

 

 

ミア「ま、ボクは気晴らしだけどね」

 

 

 

俺「そっか、ありがとう3人とも」

 

 

 

栞子「そろそろ始まりますね」

 

 

 

 

 

 

そしてライブが始まった。

 

 

ライブは以前に増してかなりパワーアップしていた。

 

一人一人のパフォーマンス、歌が格段にレベルアップしていた。

 

 

俺が留学に行っていた2ヶ月間、みんなは本当に成長していたんだな。

 

 

 

 

ライブ後…

 

 

 

俺「みんな、お疲れ様!」

 

 

かすみ「せんぱーい、かすみんのライブどうでした?」

 

 

 

俺「あぁ、凄かったよ!みんなこの2ヶ月で本当にすごくなったんだな」

 

 

 

かすみ「えへへ、もっと褒めてくれていいんですよ」

 

 

 

栞子「皆さん、お疲れ様でした」

 

 

 

歩夢「あ、栞子ちゃん来てくれてたんだ」

 

 

 

栞子「はい、この2ヶ月間一緒に練習させていただいていましたが、やはり観る側に回ってもすごいですね」

 

 

 

 

彼方「でしょ〜彼方ちゃんたちすごい頑張ったもんね〜」

 

 

 

エマ「うんうん、μ'sとAqoursのみんなとも合宿したりもしてね」

 

 

 

璃奈「ミアさん、観に来てくれてたんだ」

 

 

 

ミア「え?ま、まぁ気晴らしにだよ」

 

 

 

栞子「どうでしたか?ランジュ」

 

 

 

ランジュ「そうね、はっきり言って歌もパフォーマンスもまだまだ素人レベルね」

 

 

 

栞子「ラ、ランジュ」

 

 

 

ランジュ「でも見込みはあるわ。やっぱりあなたたちは原石ね。磨けばもっと輝けるわ。だからやっぱり部に来るといいわ!」

 

 

 

栞子「ランジュ!」

 

 

 

ランジュ「と言っても簡単に決められることじゃないんだろうし、それに近々、部のライブがあるの。それを見てからでも遅くはないわ。是非考えてちょうだい。それじゃあランジュたちは部の練習に行くわ。行くわよ、栞子、ミア」

 

 

 

栞子「す、すみません。ランジュが失礼なことを」

 

 

 

ミア「…」

 

 

 

そう言って3人は立ち去っていった。

 

 

 

かすみ「あのランジュって人、言わせておけば〜」

 

 

 

果林「仕方ないわよ、かすみちゃん。あのランジュにはそう見えたのよ」

 

 

 

かすみ「でも!あそこまで言われて悔しくないんですか!?」

 

 

 

果林「もちろん、悔しいわよ。だからこそ次は見返せるようにもっと頑張りましょう」

 

 

 

かすみ「それは…そうですね…」

 

 

 

しずく「かすみさん、気持ちはわかるけど落ち着いて。はい、お水」

 

 

 

かすみ「ありがとうしず子…」

 

 

 

俺「みんな、お疲れ様。俺には最高のライブに見えたけど、ランジュにはそう見えたみたいだな。だからまだみんなには伸び代があるってことだな」

 

 

 

せつ菜「はい!私たちはこんなところで止まりません!始まったら貫くのみです!」

 

 

 

 

それから数日間、みんなは今まで以上に練習に励んだ。

 

 

 

 

 

 

数日後…

 

 

 

 

 

 

栞子「明日の部のライブに皆さんがですか?」

 

 

 

俺「そう、この前来てくれたお礼と言っちゃなんだけど、俺たちにもいい経験になると思うし、どうかな?」

 

 

 

栞子「えぇ、もちろんですよ。是非見ていってください」

 

 

 

俺「ありがとう」

 

 

 

栞子「それとランジュのこと、見てあげてください。彼女がどんな風に歌っているのか、どんな思いで歌っているのか、どう伝わっているのか、客観的な意見が欲しいんです」

 

 

 

俺「わかった」

 

 

 

栞子「それと…」

 

 

 

俺「?」

 

 

 

栞子「明日のライブ、私は歌いません」

 

 

 

俺「どうして?具合でも悪いのか」

 

 

 

栞子「いえ、私はバックダンサーとして参加します」

 

 

 

俺「そうか、明日のライブはそういうスタイルでやるんだ」

 

 

 

栞子「明日というよりこれからもです」

 

 

 

俺「え?」

 

 

 

栞子「ランジュのパフォーマンスは圧倒的です。本当にすごいです。ですがランジュが認めたレベルに足していなければ歌うことはできません」

 

 

 

俺「それって」

 

 

 

栞子「誤解しないでください。ランジュは悪気があってそういうことをしてるわけではありません。そうすることにより互いに切磋琢磨し、私のレベルアップを図ろうとしてくれているんです」

 

 

 

俺「けど…」

 

 

 

栞子「とにかく明日は歌えませんが、いつか私も歌えるように頑張りますので、明日のライブはランジュの歌と私のダンス、そしてミアさんが作った曲を楽しみにしていてください。それとこのことは明日まで誰にも言わないでください」

 

 

俺「どうして?」

 

 

 

栞子「このことを知ったらきっと明日のライブにも影響が出るかもしれないので…」

 

 

 

俺「…わかった。」

 

 

 

栞子「ありがとうございます」

 

 

 

俺「それじゃ」

 

 

 

栞子「えぇ」

 

 

 

 

 

翌日…

 

 

 

かすみ「今日は部のライブ、かすみんたちをあんなに言うくらいだからよっぽど上手いんでしょうね」

 

 

 

しずく「まあまあかすみさん。あ、そろそろ始まるみたいだよ」

 

 

 

 

 

 

 

ランジュ「この中でランジュのこと嫌いな人はいるかしら。ふふ、無問題ラ、1分後にはファンになってるからね」

 

 

 

 

こうしてスクールアイドル部のライブが始まった。

 

 

スクールアイドル部のライブはとにかくすごかった。

 

 

今まで見たことない衝撃が走った。

 

 

ただ一つ栞子が歌っていないことを除いて…

 

 

 

 

ライブ後…

 

 

 

 

かすみ「ぐぬぬぬ…」

 

 

 

せつ菜「すごかったですね、ランジュさんのライブ…でも…」

 

 

果林「えぇ、あれだけ豪語するだけのことはあったわね…。でも…」

 

 

 

 

 

ミア「ま、こんなもんか」

 

 

 

 

ライブ後、ランジュたちが俺たちの元にやってくる。

 

 

 

ランジュ「どう?ランジュのライブは?」

 

 

かすみ「…」

 

 

 

ランジュ「声も出ないくらいすごかったかしら。まぁこのランジュにしてみれば当然ね。これで部に来るになったでしょ。ランジュは部の部室にいるから入りたくなったらいつでも待ってるわ。それじゃ」

 

 

 

ランジュたちは立ち去っていった。

 

 

 

〜部室〜

 

 

 

かすみ「先輩はしお子が歌わないって知ってたんですか?」

 

 

 

俺「あぁ」

 

 

 

かすみ「どうして教えてくれなかったんですか!?」

 

 

 

俺「栞子に言わないでほしいって言われてたからな」

 

 

 

かすみ「そんな…」

 

 

 

しずく「1曲も歌わないでずっとバックダンサーだなんて…」

 

 

 

彼方「バックダンサーが悪いってことじゃないけど、栞子ちゃんは歌わせて貰えてないってことだよね?」

 

 

 

俺「あぁ。ランジュが認めたレベルにならないと歌わせて貰えないらしい。それがランジュなりの栞子がレベルアップするためのやり方らしい。栞子もそれに納得していたみたいだ。」

 

 

 

 

エマ「でも折角今まで練習してきたのに…歌えないなんて…。私も栞子ちゃんの歌も聴きたかった」

 

 

 

愛「ランジュのパフォーマンスは凄かったけど、なんかモヤモヤするよね」

 

 

 

璃奈「うん…璃奈ちゃんボード しょぼーん」

 

 

 

せつ菜「やはり皆さん、気持ちは同じみたいですね。」

 

 

 

歩夢「やっぱり私、部のやり方には賛成できない。スクールアイドルは一人一人が輝くからいいんだよ。レベルとかそう言うんじゃなくて誰も自分自身の輝きを見つけてそれをファンの人たちや見てくれてる人たちと一緒に楽しめる。だからいいのに」

 

 

 

かすみ「かすみんも歩夢先輩に賛成です」

 

 

しずく「私も」

 

 

璃奈「私も」

 

 

愛「愛さんも!」

 

 

せつ菜「私もです!」

 

 

エマ「私も」

 

 

彼方「彼方ちゃんも」

 

 

果林「私もよ」

 

 

 

俺「満場一致だな」

 

 

歩夢「?」

 

 

 

俺「よし、これからはランジュやミアにスクールアイドルの良さをもっともっと知ってもらう為に頑張ろう」

 

 

 

歩夢「うん!」

 

 

 

 

〜スクールアイドル部、部室〜

 

 

 

ランジュ「おかしいわね、誰も来ないわ」

 

 

 

栞子「ま、まぁそんなに簡単に決められることではないんですよ」

 

 

 

ランジュ「そうなのかしら?ランジュの完璧なライブを見せてあげて、こんなに完璧な環境を揃えてあげてるのに」

 

 

 

ミア「ねぇ、ボクそろそろ寮に戻っていい?」

 

 

 

ランジュ「いいけど作曲は順調よね?」

 

 

 

ミア「ボクを誰だと思っているの?」

 

 

 

ランジュ「そうね、聞くまでもなかったわね。いいわ、好きにしてちょうだい」

 

 

 

ミア「じゃ、Bye」

 

 

 

 

 

ミアは部室を後にし、寮へと向かった。

 

 

 

ミア「(!?あれは同好会のメンバー!?)」

 

 

 

同好会のメンバーを発見したミアは咄嗟に身を隠す。

 

 

 

エマ「お腹すいた〜。部長、カフェナギってもう閉まってるかな?」

 

 

 

俺「いや、まだ空いてると思うよ。連絡しておこうか?」

 

 

 

エマ「いいの?ありがとう〜」

 

 

 

果林「エマ、夕食前にはホットドッグ食べたらせっかくのスタイルが崩れちゃうわよ」

 

 

 

エマ「でもカフェナギのホットドッグってすごく美味しいんだよ〜時々すごく食べたくなるんだよね〜」

 

 

 

果林「まぁ気持ちはわかるけど」

 

 

 

愛「あ〜エマっちとカリンの話聞いてたら愛さんも食べたくなってきちゃった〜」

 

 

 

璃奈「私も…」

 

 

 

 

 

ミア「(そんなに美味しいホットドッグがあるの?)」

 

 

 

エマ「そうだ、果林ちゃん、半分こしようよ。それなら少しは平気でしょ」

 

 

 

果林「そ、そうね…。私も聞いてなら食べたくなったし…たまにはいいわよね」

 

 

 

エマ「うん!ありがとう、果林ちゃん!」

 

 

 

愛「そしたらりなりー、愛さんたちも半分こしようよ!」

 

 

璃奈「うん。璃奈ちゃんボード キラキラ」

 

 

 

歩夢「なら私たちも半分こしよう?」

 

 

 

俺「あぁ、そうだな。草薙さんに連絡しておく。」

 

 

 

愛「よーし、それじゃあカフェナギに行こー!」

 

 

 

ミア「(カフェナギか…一応メモしておくか)」

 

 

 

 

 

翌日…

 

 

 

俺「じゃあ今日からバイト再開だから、あとはよろしく」

 

 

 

歩夢「うん、いってらっしゃい」

 

 

 

 

 

〜カフェナギ〜

 

 

 

草薙「お、きたか」

 

 

 

俺「今日からバイト再開だな」

 

 

 

草薙「腕鈍ってないか?」

 

 

 

俺「まさか。たった2ヶ月じゃ忘れないよ」

 

 

 

そこへ

 

 

 

ミア『ホットドッグとコーラのL1つ』

 

 

 

俺「あ、君は…」

 

 

 

ミア「あぁ、sorry。英語で話しちゃったね。あっちの癖がつい」

 

 

 

俺『いや、平気。ホットドッグとコーラのLだね。600円になるよ』

 

 

 

ミア「へぇ、君英語喋れるんだ…。ってベイビーちゃん?なんでこんなところで?」

 

 

 

俺「ベイビーちゃんって…俺、君とそんなに年変わらないと思うんだけど…」

 

 

 

ミア「もしかしてここでバイトしてるの?」

 

 

 

俺「あぁ、そうだよ」

 

 

 

草薙「知り合いか?」

 

 

 

俺「あぁ、ニジガクの転入生のミア・テイラーさんって言えばいいかな。学年は…たしか…」

 

 

 

ミア「senior、3年。つまり君の先輩だよ」

 

 

 

俺「だって」

 

 

 

草薙「なるほど。ホットドッグは俺が作るからお前はミアちゃんと話してろよ」

 

 

 

ミア「別にベイビーちゃんと話すことなんてないよ」

 

 

 

草薙「ベイビーちゃんってお前のことか?」

 

 

 

俺「らしい…」

 

 

 

草薙「そうか、今度から俺もそう呼ぶか」

 

 

 

俺「それはよしてくれ…」

 

 

 

 

草薙「はは、あぁ、わかってるよ」

 

 

 

 

俺「そういえば今日、部の練習は?」

 

 

 

ミア「ボクは別に部員じゃないから。ただランジュに歌を提供してるだけ。それよりベイビーちゃんはどこで英語を?」

 

 

 

俺「あぁ、元々好きだったんだけど、実はミアたちが転入してくる2ヶ月前にアメリカに留学してたんだ。」

 

 

 

ミア「へぇ、それで。ところで同好会の練習はいいの?部長じゃなかったっけ?」

 

 

 

俺「あぁ、そうだけど、バイトがある日は普通にバイトさせて貰えてるよ。それが条件で部長やってるところもあるのかな」

 

 

 

ミア「いいの?ほったらかしで」

 

 

 

俺「別にほったらかしてるつもりはないよ。俺がいない間の練習メニューも考えてるし、みんなも俺がやりたいことをできるように協力してくれてる」

 

 

 

ミア「(やりたいこと…)」

 

 

 

俺「最初は俺も上手くできるか不安だったけど案外みんなが協力して折り合いをつけてやっていったらできるもんなんだよな」

 

 

 

ミア「へぇ…」

 

 

 

俺「俺だけじゃなくて、みんなそれぞれやりたいことを折り合いをつけながらやってる。同好会ってそういう集まりなんだ」

 

 

 

ミア「…」

 

 

 

草薙「はい、お待ちどう」

 

 

 

ミア「じゃあ…。!?これは…」

 

 

 

草薙「どうかな?」

 

 

 

ミア「Delicious!!」

 

 

 

俺「よかったな、草薙さん」

 

 

 

ミア「日本に来てからこんなに美味しいホットドッグ食べたことない」

 

 

 

草薙「あぁ、カフェナギをオープンして以来こんなに褒めてもらえたのは初めてだ…」

 

 

 

ミア「ねぇ、もう1個、いやあと5個は作って」

 

 

 

草薙「いや、作るのはいいんだがそんなに食べきれる?」

 

 

 

ミア「別にここで全部食べないよ、寮に持って帰るんだよ」

 

 

 

俺「寮には寮のご飯があるんじゃないのか?」

 

 

 

ミア「あそこのご飯、ボク好きじゃない。それより早く作ってよ。」

 

 

 

草薙「あぁ、少々お待ちを…」

 

 

 

 

 

ミア「そういえばベイビーちゃんから見てランジュたちのライブはどうだったの?」

 

 

 

俺「あぁ、すごかったしみんな感動してたよ。けど」

 

 

 

ミア「けど?」

 

 

 

俺「やっぱり栞子が歌えてないのは思うところがあったみたい。みんな自由でやりたいことをやるために同好会に入ったメンバーだからな」

 

 

 

ミア「ふーん」

 

 

 

俺「あぁ、もちろん君が作った曲、すごいな」

 

 

 

ミア「素人のベイビーちゃんに褒められても嬉しくないけど」

 

 

 

俺「あはは。そういえばミアってもしかしてあの世界的に有名なテイラー一家の人?留学してる時によく名前聞いてたからもしかしたらと思ったんだけど」

 

 

 

ミア「…まぁ」

 

 

 

俺「やっぱりそうだったんだ」

 

 

 

ミア「ねぇ、その話、ボクの前ではしないで」

 

 

 

俺「あぁ…悪い…」

 

 

 

 

ミア「…やりたいことやってるだけの君たちはただのアマチュアだよ。プロの世界ではそんなもの通用しない」

 

 

 

俺「…」

 

 

 

ミア「君、デュエルは強いみたいだけどその辺は全然わかってないんだね」

 

 

 

俺「あぁ、そうだな…ごめん」

 

 

 

 

草薙「お待ちどうさま」

 

 

 

ミア「はい、これお金」

 

 

 

草薙「あぁ…毎度あり…」

 

 

 

ミアは草薙さんにお代を渡し、ホットドッグの袋を素早く取り、足早に立ち去っていった。

 

 

 

 

 

草薙「なんか怒ってなかったか?お前なんか言ったか?」 

 

 

 

俺「かもな。悪いことしたな」

 

 

 

草薙「そうか…まぁお前も悪気があったわけじゃなかっただろうが…くぅ、常連になってくれそうだったのに…」

 

 

 

俺「まだもう来ないって決まったわけじゃないよ。それに」

 

 

 

草薙「それに?」

 

 

 

俺「璃奈が言ってた通りだ。彼女はきっと悩みを抱えている…」 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミア「(ただやりたいことだけできてたらどれだけいいか。ボクだって本当は…本当は…でも…)」

 

 

 

 

 

to be continued…

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