スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

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第1章 後日談 前編

第1章 後日談

 

スクールアイドル同好会が正式に認められて数日。

 

みんなそれぞれスクールアイドルデュエルフェスティバルに向けて練習を始めた。

 

俺たちはμ’sかAqoursのような団体戦ではなく、個人戦での出場にすることにした。

 

それが今俺たちにとっての最善の方法だと思ったから。

 

無理に一緒に出場する必要はない。

もしかしたら同好会の部員同士で戦うことになるかもしれない。

 

それでも構わない。それぞれが思うようにそれぞれの道を進む。それが俺たちが出した1つの答えだから。

 

 

 

とある日の放課後、部室にて。

 

俺「お疲れ様~」

 

俺は部室にて入る。

 

果林「お疲れ様、あれ?今日は歩夢は一緒じゃないの?」

 

俺「うん、なんかちょっと遅くなるってさ」

 

果林「へぇ~そう。ならちょうどいいかも」

 

俺「ん?何が?」

 

果林「そうね~ズバリ、あなたと歩夢ってどういう関係?お姉さん気になるな~」

 

俺「え?どういうって…幼馴染だけど」

 

果林「いや、そういうんじゃなくて」

 

愛「あー、それ愛さんも気になってたんだよね?」

 

俺「だから何が?」

 

愛「えー?まだ気づかないの?2人って大体いつも2人で学校きて、だいたい2人で一緒に帰ってるじゃん!学年でもちょっと噂になってるんだよね」

 

俺「なんて?」

 

愛「えっとーそれは…」

 

かすみ「先輩方が聞けないなら、かすみんが聞きます!ズバリ、お二人は付き合ってるんでしょうか!?」

 

俺「はぁ!?」

 

かすみ「ど、どうなんですか!?」

 

俺「い、いや付き合ってないし、そんな仲じゃないよ」

 

かすみ「ということは、かすみんにもチャンスがあるということですね!?」

 

俺「え、え?」

 

かすみ「はっ!つい心の声が…今のはなんでもありません、聞かなかったことにしてください!」

 

俺「と、とにかく俺と歩夢はそんな仲じゃないから。歩夢は俺違ってなんでもコツコツと頑張れるし、歩夢ならもっといい人見つけられるはずだし、それに…」

 

果林「それに…」

 

俺「俺、10年くらい前、歩夢にひどいことしたから…」

 

果林「どんなことなの…?」

 

俺「それが全然覚えてなくて、ある日帰ってきたら歩夢がすごい泣き出して、多分ひどいこと言ったとか、なんかしたんだと思う…でも何を言ったかも覚えてないし、何をしたかも覚えてない…ひどいだろ?」

 

かすみ「でもそれって10年前のことなんですよね?かすみん昨日の数学の授業のことも忘れちゃうからしょうがないんじゃないですか?」

 

俺「今思い出せないんじゃなくて10年間ずっと思い出せないんだ。それどころかその辺の記憶もあやふやなんだ。」

 

愛「でも今歩夢は全然気にしてるように見えないけど、むしろその逆のような…」

 

俺「あいつは優しいから気を使ってくれてるのかもな…」

 

 

 

俺「まっそういうことで!あ、そうだ俺今日バイトだったんだ!果林さん!あとの練習は頼んだ!じゃ!お疲れ様!あっ、あと今のことは歩夢には言わないでね!絶対だからな!」

 

俺はいってもたってもいられなくなり部室を飛び出した。

 

果林「ふふ、照れちゃって。かわいいのね」

 

彼方「でも2人の仲、ちょっと聞きづらくなったね~」

 

果林「そうね~でも歩夢が彼をどう思ってるか知っておいた方が今後の同好会の活動にも良さそうね。それとなく聞いてみようかしら」

 

彼方「果林ちゃん、なんだか興味深々だね~?」

 

果林「ち、違うわよ、たしかに気にはなるけど、ほら2人が揉めたりしてまた同好会が離れ離れになったら大変でしょ?だからそういうことは早めに知っておいた方がいいと思っただけよ」

 

彼方「ふふ、果林ちゃんかわいい~」

 

果林「からかってるの?彼方」

 

彼方「別に~」

 

 

 

部室から飛び出してきた俺は近くの河原まで走ってきていた。

 

息を切らしながら振り返る。

 

俺「(全く、人のことなんだと思って…でも…気になるよな、歩夢は本当に俺のこと恨んでないのか、それに俺は歩夢に何をしたのか…なんでその辺だけ思い出せないのか…だめだ考えても何も思い出せない…どうしたらいいか何も思い浮かばない…。こんな時はCafe Nagiに行こう)」

 

 

Cafe Nagiは俺のバイト先であり、そこのオーナーの草薙翔一さんは気前にいい俺の兄貴分でもあり、よくいろいろと相談ごとに乗ってもらっている。

 

草薙「おう、どうした?今日はバイトじゃなかっただろ?部活はどうしたんだ?」

 

俺「え?あ、いや~部活はサボっちゃった。なんだか今日は乗り気じゃなくて」

 

草薙「部活でなんかあったのか?」

 

俺「え?」

 

草薙「お前が部活サボるなんてよっぽどことことがないとないだろ。」

 

俺「草薙さんにお見通しか」

 

草薙「ほら、コーヒー。俺からのおごりだ。話してみろよ」

 

俺「実は今日学校で話になったんだ…俺の昔のこと…」

 

草薙「記憶喪失のことか…?」

 

俺「まぁその辺も。でも1番は歩夢のことなんだ。」

 

草薙「お前がひどいことを言ったことか?でもなんて言ったか覚えてないし、なんかした記憶はないんだろ?」

 

俺「そうなんだけど、ただ俺が忘れてるだけかもしれない…」

 

俺「なんであの時の記憶だけないのか、思い出そうとしても思い出せないんだ、きっとなくしちゃ行けないはずなのに」

 

草薙「まぁ思い出せないなら無理に思い出さなくてもいいんじゃないのか?」

 

俺「え?」

 

草薙「たしかに歩夢ちゃんのことは思い出した方がいいのかもしれないけどでも思い出せないんじゃしょうがないだろ、自分が何かしたかもしれないがそれを思い出せない。そのことも含め正直に話せば彼女ならきっとわかってくれると思う。それに思い出せない記憶を無理に思い出そうとしてもただお前が辛いだけだろ。」

 

俺「それは…そうだけど…」

 

草薙「とにかく歩夢ちゃんを本当に想うなら自分の意思をちゃんと伝えた方がいいぞ。でないとこの先ずっとお互いそのわだかまりを背負って生きていくことになるんだぞ」

 

 

 

 

俺「それもそうだな…わかった、草薙さん。俺明日歩夢に話してみる。自分の思いを、自分の意思を。」

 

草薙「あぁそれがいい。よしそうと決まれば腹ごしらえだ、腹が減ったは戦はできぬっていうだろ、当店自慢のホットドッグ食べていけよ。俺の奢りだ。」

 

俺「あぁ、ありがとう…。やっぱり美味いなCafe Nagiのホットドッグは」

 

 

一方、その頃…

 

歩夢「みんなお疲れ様~」

 

しずく「あ、歩夢さんお疲れ様です。」

 

果林「あ、歩夢。お疲れ様。」

 

歩夢「みんな今日はまだ練習しないの?」

 

かすみ「え?あ、あぁじゃあそろそろ始めましょうか」

 

果林「そ、そうね、練習始めましょうか」

 

 

練習中

 

 

果林「ねぇ、歩夢」

 

歩夢「何でしょう?果林さん」

 

果林「その…部長って昔はどんな子だったの?」

 

歩夢「え?どうしたんですか?急に」

 

果林「えーと、ちょっと気になって」

 

歩夢「そうですねー、でも昔も今もそんなに変わらないような…。のんびりしているように見えて意外といろんなこと考えてて、結構器用で、勉強は嫌いって言うけどできなくはなくて、明るいんだけどなんというか掴み所のないようなー、でも優しくってすごく頼りになるところは変わらないですね!あとデュエルがすごい強いところも!」

 

果林「そうだったのね」

 

歩夢「あ、でも一回、あれは10年くらい前かな~?突然いなくなっちゃった時があって。半年間くらいかな?それで私すごく心配になって、でもある日急に戻ってきて、その時は嬉しすぎて泣いちゃいましたねー。」

 

果林「それって…」

 

歩夢「でもそのあと人が変わったように人と接するのを避けるようになっちゃったんですね。会っても一口も話さなかったですし、なんというかすごい暗くなっちゃったというか…。」

 

果林「え?」

 

歩夢「だから私悪いことしちゃったのかなって思って。でもそれから程なくして元の明るい性格に戻ったんですよね。本当不思議ですね。」

 

果林「え、えぇ…。本当不思議ね。(どういうこと?彼と歩夢の話が微妙に辻褄が合わない…彼が記憶をなくしているから?でもそんな単純な話でもない気がするけど…)」

 

歩夢「実は私もその辺の記憶が曖昧で、でも彼になんかしてしまったか聞くのもちょっと怖くて、でも彼はいつも優しくしてるからつい甘えちゃうんですよね…」

 

果林「そ、そうなの…。でも、いいんじゃない?甘えられる人がいて。」

 

歩夢「え?」

 

果林「それは歩夢が彼をすごく信頼していて、彼も歩夢のことをよくわかっているからそうしてくれんじゃない?」

 

歩夢「そう…なんですかね?」

 

果林「えぇきっとそうよ、今のあなたたちを見てるとそう思うわ」

 

歩夢「ありがとうございます…なんだかちょっと嬉しいです。」

 

歩夢「あ、私あっちで愛ちゃんと練習してきますね。」

 

果林「えぇ、わかったわ。」

 

彼方「果林ちゃん、いいお姉さんだね~」

 

果林「そろそろ怒るわよ、彼方」

 

彼方「えへへ、ごめ~ん」

 

果林「全くもう…(でもあの2人ちょっと羨ましいかも…。)」

 

彼方「にしてもちょっとおおごとになってきたかもね~2人の過去」

 

果林「そうね、なんていうか触れちゃいけないことに触れてしまったような…」

 

彼方「うん、2人の過去のことはしばらくそっとしておこうか~」

 

果林「えぇ、それがいいわね」

 

 

 

 

翌日

 

 

俺「はぁ、昨日はあんまり寝れなかったな。歩夢に謝るだけなのにこんなに緊張するとは…」

 

歩夢「あ、おはよう」

 

俺「お、おう。おはよう」

 

歩夢「どうしたの?なんか具合悪そうだけど?」

 

俺「え?あ、いやただの寝不足。デッキいじってたら寝る遅くなっちゃって」

 

歩夢「そうなんだ、あなたがデュエル好きなのは知ってるけど、でも夜更かしは身体に悪いよ」

 

俺「あーそうだよな、今日は早く寝るよ」

 

歩夢「うん、それがいいよ」

 

俺「あ、あのさ。歩夢今日部活終わったあとなんか予定ある?」

 

歩夢「え?特に予定はないけど」

 

俺「よかった、ちょっと話したいことがあるんだけどいいかな?」

 

歩夢「うん…いいけど…」

 

俺「それじゃあ部活終わったあと…」

 

歩夢「うん…」

 

 

2人ともソワソワしながらその日をなんとか過ごした。

 

そして帰り道、俺たちは2人で海沿いを歩いていた。

 

俺「朝言ってた話なんだけどさ…」

 

歩夢「うん…」

 

俺「その…ごめん!」

 

歩夢「え?どうしたの?急に」

 

俺「ずっと言おうと思ってたんだ。だけど言う勇気がなくて。でも言うよ。」

 

歩夢「う、うん…」

 

俺「もう10年も前なんだけどさ、俺が帰ってた時、歩夢すっごい泣いてただろ?その時、俺きっと歩夢にひどいこと言ったかひどいことしたと思う、でも自分がなにしたか覚えてないんだ。俺そのあたりの記憶がまるごと抜け落ちてて、その本当ごめん!」

 

歩夢「あなたが謝ることないよ」

 

俺「え?」

 

歩夢「あの時、私が泣いたのはね、あなたが無事に戻ってきたからなの。」

 

俺「俺が無事に戻ってきた…?」

 

歩夢「うん、あなたは覚えてないかもしれないけど、10年前、あなたは半年間くらい急にいなくなって、大人の人に聞いても誰も教えてくれなくて…それで私すごい寂しくなって…怖くなって…それであなたが帰ってきてくれた時、安心して泣いちゃったんだ。」

 

俺「そうだったんだ…でも俺、半年間もどっかにいなくなってたなんて全然覚えてない。」

 

歩夢「でも、私あなたにひどいことされたなんて全然思ってないし、むしろその逆、戻ってきてくれてすごい嬉しかった。それにあなたはいつも私を助けてくれたし、だから本当そのすごい感謝してるっていうか…」

 

俺「ってことはつまり…俺の杞憂だったってこと?」

 

歩夢「つまり…そうだね」

 

俺「なんだよ~俺10年も悩んでたのに~」

 

歩夢「私も戻ってきたからあなたが全然話してくれなくなったから悪いことしちゃったのかなって」

 

俺「え?そんなことあったっけ?」

 

歩夢「うん、でも多分それも忘れちゃってるんじゃないのかな。でもね、そのあとすぐにいつもの君に戻ったから全然気にしてないよ」

 

俺「本当、不思議だよな」

 

歩夢「うん、不思議。でも…あなたがいて、スクールアイドル同好会があって…今の私がある。私はそれがすごく幸せだから」

 

俺「そっか…」

 

 

 

歩夢「ねぇ?そうだ、せっかくだから久しぶりにデュエルしない?」

 

俺「え、あぁいいけど、本当すごい久しぶりだな。」

 

歩夢「うん、私がスクールアイドルになってからまだ一度もデュエルしたことなかったよね?スクールアイドルとしても決闘者としても成長した私をあなたに見せたいの!」

 

俺「わかった。今の歩夢のデュエルを見せてくれ!」

 

歩夢「ちょうど場所もいいし、それじゃあ…」

 

俺&歩夢「デュエル!!」

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