スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

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どうもトモカズです!
今回の時系列は主人公が留学に行く前です。
それではどうぞ!


第6話 『もう一度会うために』

 

 

 

 

 

 

 

了見(幼少期)『3つ…3つ考えるんだ。そうすれば君は帰れる』

 

 

 

俺『3つ…』

 

 

 

 

俺は目を覚ます

 

 

 

俺「今のは夢…けど…あれは俺がハノイの事件で監禁されていた時の記憶…」

 

 

 

するとデュエルディスクが光っていた。

 

 

俺「これは…」

 

 

 

デュエルディスクからカードが出力される

 

 

俺「これは…白黒のカードだ…。こんなこと今までなかった…。けど何故だ、俺はこのカードを知っている気がする…。このカードは力を失っているのか…力を取り戻すにはとにかくデッキに入れておくか…」

 

 

 

 

 

 

 

〜後日〜

 

 

 

少女A「あ、あの!」

 

 

 

俺「俺?」

 

 

 

少女A「はい!あなた虹ヶ咲のスクールアイドル同好会の部長ですよね?」

 

 

俺「そうだけど…」

 

 

 

そこへ歩夢がやってくる

 

 

しかし見知らぬ同年代の少女と俺が話している様子を見て歩夢は物陰に隠れた。

 

 

歩夢「え?あの子…誰?」

 

 

 

 

 

 

少女A「実は私…」

 

 

 

俺「うん…」

 

 

 

 

 

 

歩夢「嘘…もしかしてあの子…」

 

 

 

歩夢は俺たちの会話を最後まで聞かなかったが、会話の様子を見て狼狽える。

 

 

 

 

 

俺「わかった。ならこれからよろしくな」

 

 

少女A「はい!」

 

 

 

 

歩夢「え…よろしくって何を…」

 

 

 

そして少女は去っていった。

 

 

 

俺「しかし歩夢、まだ来ないな…」

 

 

 

歩夢「…」

 

 

 

歩夢が俺の元にやってくる

 

 

 

俺「あ、来た来た。珍しいな歩夢、今日はゆっくりだったな」

 

 

 

歩夢「う、うん…ごめんね、待たせちゃって」

 

 

俺「いや、いいんだ。それじゃあ行くか」

 

 

 

歩夢「うん…」

 

 

 

 

〜数時間後〜

 

 

俺「歩夢、今日なんか元気ないけどなんかあった?もしかしてほんとは具合悪いとか?」

 

 

歩夢「え?ううん、そういうわけじゃないけど…」

 

 

俺「そっか、何か悩みがあったら言ってくれよ」

 

 

 

歩夢「え、う、うん…。あのね」

 

 

 

俺「うん」

 

 

 

歩夢「ごめん、やっぱりなんでもない。帰ろ」

 

 

俺「あぁ…」

 

 

 

 

 

それから数日、歩夢は元気がなかった。

 

 

 

彼方「ねぇ、部長、最近歩夢ちゃん元気ないけどどうかしたの?部長と喧嘩したってわけでは無さそうだけど…」

 

 

俺「そうなんだよな…俺もずっと気になってたけど…でも歩夢に聞いてもなんでもないって…」

 

 

 

彼方「う〜ん、困ったね〜」

 

 

果林「もしかして…」

 

 

 

俺「もしかして?」

 

 

果林「ふふふ、こんな時はお姉さんに任せなさい」

 

 

俺「わかった…。俺に話辛くても他の人になら話せることがあるかもしれないから頼んだよ」

 

 

 

果林「えぇ」

 

 

 

 

 

 

果林「歩夢」

 

 

歩夢「あ、果林さん」

 

 

果林「最近元気ないわね」

 

 

 

歩夢「そ、そんなことないですよ!」

 

 

 

果林「いいのよ、無理しなくて。あの子ことでしょ」

 

 

 

歩夢「え!?」

 

 

 

果林「歩夢がそんな顔するの大体あの子絡みよね」

 

 

歩夢「…」

 

 

 

果林「何があったの?」

 

 

 

歩夢「ちょっと前なんですけどあの子と知らない女の子が話してて…すごく楽しそうで…それでその女の子が『実は私…』って言って…そのあと怖くて私会話を聞けなかったんですけど…」

 

 

 

果林「そうだったのね…」

 

 

 

歩夢「はい…あの子にも結局その女の子が誰だか聞けてなくて…」

 

 

果林「そう…。でもきっと大丈夫よ」

 

 

歩夢「え?」

 

 

 

果林「歩夢とあの子の絆はそんなことじゃ揺らがないわ。だから信じましょう」

 

 

 

歩夢「はい…」

 

 

果林「…」

 

 

 

 

〜放課後〜

 

 

 

果林「部長、ちょっといいかしら?」

 

 

俺「あぁ」

 

 

 

果林「歩夢と話したんだけど」

 

 

俺「なんだって?」

 

 

果林「部長、この前知らない女の子といなかった?」

 

 

俺「知らない女の子…あぁ、いたな確かに」

 

 

 

果林「その子ってどういう関係?」

 

 

 

俺「えっと…その子は…」

 

 

 

 

 

果林「そう」

 

 

俺「だからまだ歩夢には言えないんだ」

 

 

果林「そうなの。でも歩夢心配してたわよ、なんとかして安心させてあげて」

 

 

 

俺「そうだったんだ…わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩夢は1人で帰っていた。

 

 

 

すると歩夢は1枚のカードを見つける。

 

 

歩夢は何かの力に導かれたようにそのカードを拾う。

 

 

 

歩夢「これは…」

 

 

 

するとカードから黒いオーラが溢れ出し歩夢を包む

 

 

 

歩夢「な、何!?」

 

 

 

???「汝の心の闇を見たぞ、その闇、解放しろ」

 

 

 

歩夢「きゃあぁぁ」

 

 

 

 

 

 

 

果林から事情を聞いた俺は走って自宅に戻った。

 

 

あの子がどんな子かは今は言えないけど、もし歩夢が不安に感じてるならちゃんと説明はしないと…。

 

 

 

帰り道、河原で歩夢が立っていた。

 

 

 

 

俺「歩夢!」 

 

 

 

歩夢「あ…」

 

 

 

俺「歩夢、こんなところで何してるんだ」

 

 

 

歩夢「あなたこそ」

 

 

 

俺「歩夢、えっと…」

 

 

 

歩夢「ねぇ、この前一緒にいた子は誰?」

 

 

 

俺「え?それはまだ言えない…でも」

 

 

 

歩夢「そうなんだ…私に言えない子なんだ…」

 

 

 

俺「歩夢…?」

 

 

 

 

歩夢のデュエルディスクから黒いオーラが溢れているのが見えた。

 

 

 

俺「歩夢…お前一体どうしたんだ?」

 

 

 

歩夢「どうもしないよ、ただカードを拾ったんだ。」

 

 

 

俺「カードを?」

 

 

 

歩夢「そう…このカードをね!」

 

 

 

歩夢はそのカードを天にかかげる。

 

 

するとそのカードから黒いオーラが溢れ出し、俺たちの周りを包み込んだ。

 

 

 

 

俺「歩夢…これは一体?」

 

 

 

歩夢「ねぇ、久しぶりに私とデュエルしようよ」

 

 

 

俺「デュエル…」

 

 

 

歩夢「うん…あなたいつも言ってたよね、デュエルすれば分かり合えるって。だからしようよデュエル…」

 

 

 

俺「(歩夢の様子がおかしい…おそらくさっきのカードに心を呑まれている…。おそらくあのカードは三幻魔やアーゼウスのような特別な力を持ったカード…なら歩夢を救うにはここはやはりデュエルしかない…)」

 

 

 

歩夢「どうしたの?デュエルしないの?」

 

 

俺「わかった、そのデュエル受けて立つ!」

 

 

歩夢「デュエルはライフ8000のマスターデュエルね」

 

 

俺「あぁ、いくぞ!」

 

 

 

 

 

2人「デュエル!!」

 

 

 

互いのライフは8000のマスターデュエル

 

 

 

歩夢「私から行くよ、アーマード・ビットロンを召喚!」

 

 

 

俺「あれら俺が前に歩夢にあげたカード…」

 

 

 

歩夢「そうだよ。でも皮肉だよね、自分があげたカードを使われて負けるなんて」

 

 

 

俺「歩夢…本当にどうしたんだ…。いつもの歩夢じゃないぞ」

 

 

 

歩夢「いつもの私じゃないか…。当然だよ、私の知らないあなたがいるようにあなたが私のこと全部知らなくて当然」

 

 

 

俺「歩夢…」

 

 

 

歩夢「アーマード・ビットロンの効果!このカードをリリースしてデッキから海晶乙女シーホースを特殊召喚する。そしてシーホースを使いリンク召喚、リンク1、海晶乙女ブルーフラッグ!」

 

 

 

俺「ここまではいつもの歩夢のデュエルだけど…」

 

 

 

歩夢「ブルースラッグの効果、墓地からシーホースを手札に加える。さらにシーホースを自身の効果で特殊召喚!続けてシーホース1体で再びリンク召喚!リンク1、海晶乙女シーエンジェル!シーエンジェルの効果でデッキから海晶乙女の闘海を手札に加えて発動!そしてブルースラッグとシーエンジェルでリンク召喚!リンク2、コーラルアネモネ!コーラルアネモネの効果、墓地からシーエンジェルを特殊召喚するよ。」

 

 

 

俺「この布陣…歩夢のエースモンスターがくる…」

 

 

 

歩夢「私はリンク2のコーラルアネモネとシーエンジェルでリンク召喚!リンク3!海晶乙女マーブルド・ロック!海晶乙女の闘海の効果!墓地のコーラルアネモネ、ブルースラッグ、シーエンジェルを装備!これによりマーブルド・ロックの攻撃力は4500になる!そしてさっき墓地にいったコーラルアネモネの効果でデッキからシーホースを手札に戻すよ。さらに魔法カード おろかな副葬を発動!デッキから海晶乙女波動を墓地に送る。そしてマーブルド・ロックの効果、墓地の海晶乙女波動を手札に戻す。私はこれでターンエンドだよ」

 

 

 

俺「ここまではいつもの歩夢のデュエル…。けどさっきのカード、あれは間違いなくこの嫌な雰囲気を作っている原因…。このデュエルに勝たない限り歩夢は正気に戻らない…。」

 

 

 

歩夢「どうしたの?あなたのターンだよ」

 

 

 

俺「俺のターン、ドロー。レディ・デバッガーを召喚!レディ・デバッガーの効果発動!」

 

 

 

歩夢「そうはさせない!手札の海晶乙女波動の効果!マーブルド・ロックが存在することによりこのカードは手札から発動できる!これによりレディ・デバッガーの効果は無効になり私のモンスターはこのターン、あなたの効果を受けない!」

 

 

 

俺「わかっている。永続魔法 サイバネット・オプティマイズを発動!このターン、俺はもう一度、サイバースを召喚できる。俺はプロキシー・ホースを召喚!プロキシー・ホースの効果!俺がサイバースをリンク召喚する時、手札のモンスターもリンク素材とすることができる!現れろ!未来を導くサーキット!召喚条件はサイバース2体!俺は手札のスタック・リバイバーと場のプロキシー・ホースをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク2、スプラッシュ・メイジ!」

 

 

 

歩夢「スプラッシュ・メイジ…」

 

 

 

俺「墓地のスタック・リバイバーの効果!このカード以外のリンク素材モンスターを特殊召喚させる!蘇れ、プロキシー・ホース!そしてスプラッシュ・メイジの効果、墓地からスタック・リバイバーを特殊召喚する!再び現れろ!未来を導くサーキット!俺はリンク2のスプラッシュ・メイジとプロキシー・ホースの2体をリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク3、トランスコード・トーカー!」

 

 

 

歩夢「きたね、トランスコード・トーカー」

 

 

 

俺「トランスコード・トーカーの効果!墓地からスプラッシュ・メイジを特殊召喚する!三度現れろ!未来を導くサーキット!召喚条件は効果モンスター2体以上!俺はスプラッシュ・メイジとレディ・デバッガーをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク3、デコード・トーカー!」

 

 

 

歩夢「デコード・トーカー…」

 

 

 

 

俺「現れろ!未来を導くサーキット!」

 

 

 

歩夢「4連続リンク召喚!?」

 

 

 

俺「アローヘッド確認!召喚条件は効果モンスター2体以上!俺はリンク3のデコード・トーカーとスタック・リバイバーをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!まだ見ぬ世界に繋がる風を掴め!リンク召喚!リンク4!アクセスコード・トーカー!」

 

 

 

歩夢「1ターン目からアクセスコード・トーカー…」

 

 

 

俺「アクセスコード・トーカーの効果!リンク3のデコード・トーカーを素材としたことにより攻撃力が3000アップする!アクセスコード・トーカーの更なる効果!墓地のデコード・トーカーを除外して海晶乙女の闘海を破壊する!歩夢のモンスターが効果を受けなくてもフィールド魔法は破壊できる!アクセスインテグレーション!」

 

 

 

歩夢「くっ」

 

 

 

俺「これでマーブルド・ロックの攻撃力は2500だ!」

 

 

歩夢「墓地のマーブルド・ロックの効果、ブルースラッグをデッキに戻す」

 

 

 

俺「バトルだ!トランスコードでマーブルド・ロックを攻撃力!トランスコードフォール!」

 

 

 

 

歩夢「くっ」

 

 

 

歩夢ライフ8000→7700

 

 

 

俺「続けてアクセスコード・トーカーでダイレクトアタック!」

 

 

 

歩夢「くぅ」

 

 

 

歩夢ライフ7700→1900

 

 

 

俺「俺はこれでターンエンド…」

 

 

 

歩夢「…」

 

 

 

俺「歩夢?」

 

 

 

歩夢「流石だね、普通のデュエルだったら私の負けだったよ。だからこそ倒しがいがあるんだよね!」

 

 

 

俺「歩夢!?」

 

 

 

歩夢「私のターン、ドロー!デッキのカードを10枚除外して魔法カード 強欲で貪欲な壺を発動!デッキから2枚ドローする!魔法カード 死者蘇生!墓地から蘇れ!コーラルアネモネ!そして手札のシーホースを特殊召喚。さらにシーホースでリンク召喚、シーエンジェル!続けて手札の海晶乙女マンダリンを自身の効果で特殊召喚!」

 

 

 

俺「次々にモンスターが…」

 

 

 

歩夢「さらに!マンダリンとコーラルアネモネでリンク召喚!リンク2!海晶乙女コーラルアネモネ!」

 

 

俺「2体目のコーラルアネモネ…」

 

 

 

歩夢「墓地のコーラルアネモネの効果、墓地の海晶乙女シーホースを手札に加え、シーホースを通常召喚!」

 

 

 

俺「ここでシーホースを召喚、何か狙いがあるのか…」

 

 

 

歩夢「ふふふ」

 

 

 

 

俺「歩夢?」

 

 

 

 

歩夢「これで準備はできた。あなたに最高のカードを見せてあげる!」

 

 

歩夢の背後に黒いオーラが現れる。

 

 

 

俺「まさか…この黒いオーラの正体が…」

 

 

 

歩夢「現れろ!閉ざされし世界へ導くサーキット!」

 

 

 

俺「!?」

 

 

 

歩夢「アローヘッド確認!召喚条件は効果モンスター4体以上!」

 

 

俺「4体以上!?まさか歩夢もリンク5を…けれど歩夢のフィールドのモンスターの合計リンク値は4なはず…」

 

 

 

歩夢「このカードをリンク召喚する時、あなたのフィールドのモンスター1体をリンク素材とすることができる!私がリンク素材に使うのは当然、アクセスコード・トーカー!」

 

 

 

俺「なんだと!?」

 

 

 

歩夢「リンク召喚!現れろ!リンク5!閉ザサレシ世界ノ冥神(サロス=エレス・クルヌギアス)!!!」

 

 

 

俺「なんだこのモンスターは…マリンセスモンスターじゃない…」

 

 

 

サロス「フハハハ」

 

 

歩夢がリンク召喚したモンスターは高らかに笑う。

 

 

やはりこのモンスターは三幻魔やアーゼウスのように意志を持ち特別な力を持ったモンスターであった。

 

 

 

俺「お前が…歩夢を操っている黒幕だな!」

 

 

サロス「操っている?それは違うな。我はこの者の心の闇に同調し手を差し伸べただけだ」

 

 

 

俺「手を差し伸べただと…。ふざけるな、こんなの歩夢の本心じゃない!お前が操ってんだろ!」

 

 

サロス「何故そう言い切れる。この者が汝の全てを知っているわけではないのに、汝にこの者の何がわかる」

 

 

 

俺「それは…」

 

 

 

歩夢「そう…あなたはもう私の知ってるあなたじゃない…」

 

 

 

俺「歩夢…何を言ってるんだ…そんなこと…」

 

 

 

歩夢「そんなことあるよ!」

 

 

 

俺「歩夢?」

 

 

 

歩夢「あなたはね、すごいと思うよ。同好会の部長としてみんなをまとめて、デュエルカーニバルだって決勝戦で尊君とあんなにすごいデュエルをして…そして今度は留学に行って…本当にすごいよ…でも…あなたがすごくなっていくうちにどんどん私の元から離れて行ってる気がする。私の知らないあなたになってる気がする…ううん気がするじゃない、あなたはもう私の知らないあなたなの…だから私耐えられないよ…」

 

 

 

俺「歩夢、俺は何も変わってない、俺は歩夢が知ってる俺だ!」

 

 

 

歩夢「違うよ!もうあなたのことが全然わからないの」

 

 

サロス「これがこの者の本心だ。そしてこの者の心の闇の1番の原因は汝だ」

 

 

 

俺「俺が…」

 

 

 

サロス「そうだ、汝がこの者を苦しめているのだ」

 

 

 

俺「そんなこと…」

 

 

 

サロス「上原歩夢、汝の望みを言え。我がその望みを叶えてやる」

 

 

 

歩夢「私の望み…それは私の知っているあなたとずっといること…」

 

 

 

 

俺「歩夢…」

 

 

 

 

サロス「そうだ、この者をデュエルで倒し、この者の魂は上原歩夢、汝の中で生き続けることができる。もう誰にも奪われる心配などない。そしたこの世界を闇で覆うのだ。そうすれば汝とこの者の2人だけ。誰にも邪魔されずに生きていくことができるのだ」

 

 

 

俺「そんな閉ざされた世界にするなんて歩夢が望むはずがないだろ」

 

 

サロス「どうかな、汝も見ただろ、上原歩夢の心の闇を。この者の心の闇は汝が知っているよりも遥か深いのだよ」

 

 

俺「例えそうだとしても、俺が必ずその闇の中から歩夢を救ってみせる!」

 

 

サロス「ちっ。上原歩夢よ、さぁやるのだ!」

 

 

 

歩夢「私は装備魔法 孤毒の剣をサロスに装備!これによりサロスは相手モンスターとバトルする時、攻撃力が倍になる!」

 

 

 

 

俺「なんだと!?」

 

 

 

歩夢「さらに永続魔法 大胆無敵を発動。これによりあなたがモンスターを召喚、特殊召喚するたびに私はライフを300回復するよ」

 

 

 

俺「くっ」

 

 

 

 

歩夢「バトル!閉ザサレシ世界ノ冥神でトランスコード・トーカーを攻撃!この瞬間、孤毒の剣の効果でサロスの攻撃力は倍になる!」

 

 

 

俺「攻撃力6000だと!ぐぁ」

 

 

 

俺のライフが8000から4300に減る。

 

 

 

歩夢「私はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

 

 

サロス「いいぞ、上原歩夢、この者ライフを削ったことにより我の力が高まってきたぞ」

 

 

 

俺「ぐっ…やつの力が増す前に倒さないと…俺のターン、ドロー!デッキのカードを10枚除外して魔法カード 強欲で貪欲な壺を発動。2枚ドローする。サイバース・ガジェットを召喚!そして効果発動!」

 

 

 

サロス「そうはさせん、この瞬間、我の効果、1ターンに1度、相手が墓地からモンスターを特殊召喚する効果を発動した時、それを無効にする!」

 

 

歩夢「さらに大胆無敵の効果で私はライフを300回復」

 

 

歩夢ライフ1900→2200

 

 

 

 

 

 

 

俺「くっ…なら手札のサイバース・コンバーターを特殊召喚する!」

 

 

歩夢「大胆無敵の効果で300回復!」

 

 

歩夢ライフ2200→2500

 

 

 

 

俺「サイバース・コンバーターを使いリンク召喚!リンク1、トークバック・ランサー!」

 

 

 

歩夢「大胆無敵で300回復!」

 

 

 

歩夢ライフ2500→2800

 

 

俺「トークバック・ランサーの効果!このカードのリンク先のサイバース・ガジェットをリリースすることで墓地からコード・トーカーモンスターを特殊召喚する!戻ってこい!アクセスコード・トーカー!さらに墓地のサイバース・ガジェットの効果でガジェットトークンを特殊召喚!」

 

 

 

歩夢「2体特殊召喚されたことにより大胆無敵で600回復!」

 

 

 

歩夢ライフ2800→3400

 

 

 

俺「俺はトークバック・ランサーとガジェットトークンを使いリンク召喚!リンク2、フレイム・アドミニスター!」

 

 

 

歩夢「大胆無敵の効果で300回復!」

 

 

 

歩夢ライフ3400→3700

 

 

 

俺「だがこれでアクセスコード・コードの効果でサロスを破壊して2体でダイレクトアタックすれば俺の勝ちだ!」

 

 

 

歩夢「それはどうかな?」

 

 

俺「何!?」

 

 

 

歩夢「閉ザサレシ世界ノ冥神は自身を対象としない効果を受けない!アクセスコード・トーカーのアクセスインテグレーションは対象を取らない効果。普段は強力な効果だけどそれが仇になったね」

 

 

 

俺「くっ…だがそれでも孤毒の剣なら破壊できる。墓地のトークバック・ランサーを除外して孤毒の剣を破壊する!アクセスインテグレーション!続けて地属性トランスコード・トーカーを除外してセットカードを破壊する!アクセスインテグレーション!」

 

 

 

 

歩夢「ならこの瞬間、罠カード 強制脱出装置を発動!フレイム・アドニスターにはデッキに戻ってもらうよ」

 

 

 

俺「くっ…これ以上は攻撃できない…俺これでターンエンドだ…」

 

 

サロス「ふん、何もできないか…上原歩夢よ、今だ!この者を倒すのだ!」

 

 

 

歩夢「私のターン、ドロー!デッキの1番上のカードを墓地に送り魔法カード アームズ・ホールを発動!墓地の装備魔法 孤毒の剣を手札に戻し、再びサロスを対象に発動!これによりサロスの攻撃力は再び倍になる!」

 

 

 

俺「くっ…」

 

 

 

歩夢「バトル!閉ザサレシ世界ノ冥神でアクセスコード・トーカーを攻撃!」

 

 

俺「ぐぁぁ」

 

 

 

俺のライフが4300から600に減る

 

 

 

歩夢「私はこれでターンエンド」

 

 

 

サロス「どうだ、もう諦めたらどうだ。汝では我と今の上原歩夢には勝てない…。負けたところで永遠に上原歩夢といることができるのだ。汝にとっても悪い話ではないだろう」

 

 

 

俺「ぐっ…そんなこと…」

 

 

 

サロス「しぶといやつだ。ならば汝の心の闇も解放させるまで。汝の心の闇、見せてもらうぞ!」

 

 

 

俺「何を…うわぁぁ」

 

 

 

閉ザサレシ世界ノ冥神は黒いオーラとなり俺の体内に入っていった。

 

 

 

 

俺の思考はサロスによって乱されていく。

 

 

 

俺「ぐっ…俺の中に勝手に入るな…」

 

 

 

サロス「ほうこれが汝の心の闇か」

 

 

 

サロスによって脳内の勝手が効かずそれどころかあの時の情景が脳裏に浮かぶ。

 

 

そう、俺がハノイの事件で監禁されていた時の記憶だ。

 

 

 

サロス「そうからこれが汝の心の闇。例え乗り越えていたと思っていても、乗り越えられない。これは汝の血となり肉となり体に染み込んでいる。そうだこれは決して汝が忘れることができない心の闇。そうだこの闇をもっと解放しろ。再び復讐の使者となるのだ」

 

 

 

俺「違う…俺は復讐なんてしない…。俺はあの時から前に進んだんだ!」

 

 

 

サロス「(なるほどこれは双方に利用価値のある記憶だ)そうか、では何故に汝は前に進めた。何故汝はこの事件を乗り切れた?」

 

 

 

俺「それは…」

 

 

 

サロス「思い出すのだ。あの事件の時、汝にずっと語りかけていた者のことを」

 

 

 

俺「俺に語りかけていた者…あれは…あの声は間違いなく幼少の頃のリボルバーの声…」

 

 

 

サロス「そうだ、その者のおかげで汝はあの事件を乗り切れたのだ。汝はリボルバーに励まされ続けた。そしてリボルバーはあの事件を警察に通報し汝らを助けてくれた。それだけではない汝らに贖罪をするために自ら悪役に徹した。汝が前に進めたのはリボルバーのおかげだ」

 

 

 

俺「たしかにあの時、リボルバーは俺を励ましてくれていた…」

 

 

 

サロス「そうだ…」

 

 

 

歩夢「嘘…。私はあの事件でずっとあなたことを思っていた…。あなたとまた会えると思って…だから私はあの事件を乗り切れたのに…なのにあなたは…リボルバーに言われたことだけを考えていたの…」

 

 

サロス「そうだ、この者はリボルバーの言葉によって励まされていたのだ。」

 

 

歩夢「そんな…嘘…そんなの嘘だよ…」

 

 

 

サロス「汝も聞いただろあれがあの者本心だ」

 

 

 

 

歩夢「いや…いやぁぁ」

 

 

 

歩夢の中から黒いオーラがさらに溢れ出す

 

 

 

その時、俺の頭の中に1体のドラゴンのビジョンがよぎる。

 

 

 

 

サロス「なんだ今のは」

 

 

 

俺は我に帰る

 

 

 

俺「今のは…」

 

 

 

サロス「我の力を跳ね返したというのか」

 

 

 

俺「貴様よくも人の中にずけずけと」

 

 

 

サロス「ふん、だがもう止められない。上原歩夢の心の闇は増大し続ける!そして我の力に同調しやがて世界の全てを闇で包み込む!」

 

 

 

俺「そんなこと絶対にさせない!」

 

 

 

俺がそう言うと俺のデュエルディスクからデータマテリアルが溢れ出す

 

 

 

俺「これは…」

 

 

 

 

そしてデータマテリアルは俺の前で竜巻のような嵐となる。

 

 

俺「データマテリアルの嵐…これは…データストーム!」

 

 

 

その嵐の中からドラゴンのような影が見えた

 

 

 

俺「あれはさっき俺の頭によぎったビジョンのドラゴン…いや…まさかこいつが…」

 

 

 

俺はEXデッキから1体の白黒のカードを取り出す。

 

名前は表示されていなくわからない。

 

けれど俺はこのモンスターを知っている…。

 

 

このドラゴンが俺を呼んでいる。

 

 

 

俺はデータストームの中に入ろうとした。

 

 

 

俺「ぐぁ」

 

 

 

しかし激しい嵐により吹き飛ばされてしまう

 

 

俺「くっ…そう簡単に上手くいかなのか…このままじゃ歩夢を救うことができない…どうすれば」

 

 

 

 

???「諦めるな」

 

 

 

俺「!?」

 

 

俺は後ろを振り返った

 

 

 

俺「デコード・トーカー…」

 

 

 

デコード・トーカー「君にはやることがあるはずだ」

 

 

 

デコード・トーカーだけではない、アクセスコード・トーカーをはじめとしたコード・トーカーたち、それにサイバース・マジシャンをはじめとしたサイバースたちが並んでいた。

 

 

 

デコード・トーカー「私たちはどんな時でも君と共にいる。だから君を1人じゃない。君と繋がっている。だから…風を掴め!」

 

 

 

デコード・トーカーがそういうとサイバースたちは光の粒子となって俺の身体に入っていった。

 

 

俺は身体から力がみなぎるのを感じた。

 

 

 

俺「そうだったな…俺は1人じゃない…俺はみんなと繋がっているんだ。俺はこの世界をあいつが作ろうとしている閉ざされた世界になんてさせない!いくぞ!」

 

 

 

俺はデータストームの中に入った

 

 

 

 

俺「感じる…そこにいるんだろ…今呼び覚ましてやるからな!」

 

 

そういうと白黒のカードは粒子となってデータストームの中に溶け込んでいった。

 

 

そして俺は再びドラゴンの声を聞いた。

 

 

 

俺「いくぞ!これが嵐の中の俺の希望だ!うぉぉぉ!」

 

 

 

 

俺の右手にデータマテリアルが集まりカードとなっていく!

 

 

 

 

俺「ストームアクセス!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の脳裏に再びあの時の光景が浮かんだ。

 

 

しかしさっきと決定的に違うことがある。

 

 

1つ 俺が見たビジョンのドラゴン、このモンスターはあの事件の時に俺と一緒に戦ってくれていたモンスター

 

 

2つ たしかに俺はリボルバーの言葉に励まされた。けれどそれだけで乗り切れたわけじゃない。俺が乗り切れた理由は歩夢の存在があったからだ。歩夢とまた会える。歩夢と一緒にいられる。そう願っていたから俺は戦えたんだ。

 

 

3つ そしてこのモンスターは壊れかけた俺の心を、心の闇から守ってくれた。自らの存在をかけてまで。だから俺はこのカードを今まで持っていなかった。だから俺はこのカードを忘れていた。けど俺はこのモンスターの名前を思い出したら。このモンスター名前は…

 

 

 

 

俺「そうだ…お前は俺があの施設にいた時、

ずっと一緒に戦ってくれていたモンスターだ…。そして事件が終わった時、完全に心が壊れる寸前だった俺の心を闇から守ってくれた。そう文字通りファイアウォールにように…。お前は自分のデータマテリアルを、いや自分の存在をかけて俺を守ってくれたんだな…ありがとう…。そして…もう一度、俺と戦ってくれ!」

 

 

 

サロス「何を1人で…」

 

 

 

俺「俺のターン、ドロー!魔法カード 貪欲な壺を発動!墓地のレディ・デバッガー、スタック・リバイバー、サイバース・ガジェット、プロキシー・ホース、スプラッシュ・メイジをデッキに戻し2枚ドローする!魔法カード 死者蘇生を発動!」

 

 

 

サロス「無駄だ!我の効果で死者蘇生を無効にする!」

 

 

 

俺「手札のドット・スケーパーを墓地に送り、魔法カード サイバネット・マイニングを発動!デッキからサイバース・ガジェットを手札に加える。そしてサイバース・ガジェットを召喚!効果発動!墓地からサイバース・コンバーターを特殊召喚する。さらにドット・スケーパーを自身の効果で特殊召喚!」

 

 

 

歩夢「大胆無敵の効果!ライフを900回復する!」

 

 

歩夢ライフ3700→4600

 

 

 

 

 

俺「現れろ!未来を導くサーキット!俺はサイバース・ガジェットとドット・スケーパーをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク2、スプラッシュ・メイジ!さらにサイバース・ガジェットの効果でガジェットトークンを特殊召喚する!」

 

 

 

歩夢「大胆無敵で600回復」

 

 

 

歩夢ライフ4600→5200

 

 

 

俺「スプラッシュ・メイジの効果、墓地からサイバース・ガジェットを特殊召喚する!」

 

 

歩夢「大胆無敵の効果!」

 

 

 

歩夢ライフ5200→5500

 

 

 

 

俺「これで準備は整った」

 

 

サロス「何!?」

 

 

 

 

 

俺「現れろ!未来を導くサーキット!アローヘッド確認!召喚条件はモンスター2体以上!俺はリンク2のスプラッシュ・メイジとサイバース・ガジェット、サイバース・コンバーターをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!これがサイバースの新たな可能性だ!リンク召喚!リンク4!ファイアウォール・ドラゴン!!!!」

 

 

 

 

 

歩夢「ファイアウォール・ドラゴン…あのカードは…」

 

 

俺「そして手札のバックアップ・セクレタリーを自身の効果で特殊召喚する!俺はバックアップ・セクレタリーとガジェットトークンの2体を使いリンク召喚!リンク2、フレイム・アドミニスター!」

 

 

 

歩夢「大胆無敵の効果でライフを600回復…」

 

 

 

歩夢ライフ5500→6100

 

 

 

 

 

 

俺「フレイム・アドミニスターの効果、リンクモンスターの攻撃力を800アップさせる。この瞬間、ファイアウォール・ドラゴンの効果発動!1ターンに1度、このカードのリンク先のモンスターが墓地に送られた時、手札からサイバース族1体を特殊召喚できる!俺はデュアル・アセンブルムを特殊召喚する!」

 

 

 

歩夢「大胆無敵の効果でライフを300回復…」

 

 

歩夢ライフ6100→6400

 

 

サロス「モンスターを並べて攻撃力を上げたところで我を倒すことはできないぞ!」

 

 

 

俺「誰が倒すと言った」

 

 

 

サロス「何!?」

 

 

 

俺「ファイアウォール・ドラゴンの更なる効果!このカードがフィールドに存在する時、1度だけこのカードと相互リンクしているモンスターの数まで自分・相手フィールド、墓地のモンスターを対象に取り手札に戻す!」

 

 

 

歩夢「なんだと!?」

 

 

 

俺「ファイアウォール・ドラゴンの相互リンク先のモンスターはフレイム・アドミニスターとそして閉ザサレシ世界ノ冥神、お前の2体だ!俺は墓地のサイバース・ガジェットとそして閉ザサレシ世界ノ冥神、お前を手札に戻す!エマージェンシーエスケープ!!」

 

 

 

サロス「なんだと!?」

 

 

 

俺「例え人の心の闇に付け込んだところで人の心から光が消えることはない!俺が必ず歩夢を取り戻す!」

 

 

 

歩夢「…私を…」

 

 

 

 

俺「そうだ、歩夢が俺をどう思っていたとしても俺は俺だ!上原歩夢の世界で1番の幼馴染だ!!あの事件の時、たしかに俺はリボルバーの言葉に励まされた。けれどそれだけで乗り切れたわけじゃない。俺も同じだ、歩夢とまた会える、歩夢とまた一緒にいられる。そう信じていたいたから戦えたんだ!」

 

 

 

歩夢「そうだよ…あなたは私の世界で1番の幼馴染…それは今も昔も変わらない。これからもずっと…」

 

 

 

俺「そうだ!そして歩夢!お前も俺の世界で1番の幼馴染だ!それはこれからどんなことがあっても変わらない!だから必ずこの暗闇から救い出す!」

 

 

 

歩夢「うん…」

 

 

 

俺「バトルだ!行け!デュアル・アセンブルム、フレイム・アドミニスターでダイレクトアタック!」

 

 

 

サロス「ぐっ」

 

 

歩夢ライフ6400→1600

 

 

 

俺「とどめだ!ファイアウォール・ドラゴンでダイレクトアタック!!テンペストアタッ

ク!!」

 

 

 

 

サロス「ば、馬鹿な…我が負けるだとおお」

 

 

 

歩夢ライフ1600→0

 

 

 

 

俺「歩夢!」

 

 

俺は歩夢の側に駆け寄った。

 

 

俺「歩夢、大丈夫か、歩夢!」

 

 

 

歩夢「うん…私は平気…」

 

 

 

サロス「馬鹿な…この我が負けるだと…認めん!そのようなことは断じて認めない!」

 

 

 

俺「サロス、お前の負けだ!お前じゃ俺たちの繋がりを断つことは決してできやしない!」

 

 

 

 

サロス「くっ、こうなれば貴様の肉体を乗っ取りこの世界を闇に覆ってくれる!」

 

 

俺「何!?」

 

 

 

閉ザサレシ世界ノ冥神は残された力を使い、再び俺の身体に入ろうとしたその時…

 

 

 

 

 

俺「…!?ファイアウォール・ドラゴン!?」

 

 

 

ファイアウォール・ドラゴンが閉ザサレシ世界ノ冥神から俺を守ってくれていた。

 

 

 

俺「ファイアウォール・ドラゴン…お前まさか…また命をかけて俺を」

 

 

 

ファイアウォール・ドラゴンは頷くと全身を紅く発光させ渾身の攻撃を閉ザサレシ世界ノ冥神に浴びせた。

 

 

 

 

サロス「馬鹿な…私がサイバース1体ごときにぃぃ」

 

 

 

ファイアウォール・ドラゴンの攻撃を食らった閉ザサレシ世界ノ冥神は今度こそ消滅したのであった。

 

 

閉ザサレシ世界ノ冥神が消滅したことにより黒いオーラは消えた。

 

 

しかし…

 

 

 

俺「ファイアウォール・ドラゴン…」

 

 

 

ファイアウォール・ドラゴンの先程の一撃は自身の持つデータマテリアルを全てかけた一撃であった。

 

 

ファイアウォール・ドラゴンは光の粒子となっていく…

 

 

俺はその時、全てを悟った。

 

 

俺「…また助けられたみたいだな…。いつも守ってもらってばかりでごめんな…また…会えるよな?」

 

 

 

ファイアウォール・ドラゴンは再び頷く

 

 

 

俺はそれ以上何も言わなかった…。

 

 

 

そしてファイアウォール・ドラゴンは光の粒子となって消えていった…。

 

 

 

 

 

俺「歩夢、立てるか?」

 

 

 

歩夢「うん…あのね」

 

 

俺「いいんだ。何も言わなくて…」

 

 

歩夢「え?」

 

 

俺「歩夢が側にいる。ただそれだけでいいんだ…」

 

 

歩夢「うん…」

 

 

 

 

 

そこへ…

 

 

 

少女A「いましたー!」

 

 

 

俺「君は…」

 

 

歩夢「あの時の…」

 

 

 

少女A「あの、お2人の同好会の方々に聞いたら私のせいで大変なことになってると聞いたのでいてもたってもいられなくて」

 

 

 

俺「けどいいのか?もう」

 

 

少女A「はい!たしかに作戦は成功させたかったですけど…でも歩夢ちゃんが悲しんでる顔はもっと見たくなかったので!」

 

 

 

歩夢「私?」

 

 

 

少女A「はい!実は私、歩夢ちゃんの大ファンなんです!」

 

 

 

歩夢「え…えぇ!?」

 

 

少女A「それで部長さんに歩夢ちゃんとお近づきになるにはどうしたらいいかいろいろと相談に乗っててもらって、あと歩夢ちゃんには内緒でサプライズでいろいろ喜ばせる作戦とか練ってたんですけど…」

 

 

 

俺「ごめん…歩夢今まで黙ってて…。けどそういう事情があったんだ…」

 

 

 

歩夢「そうだったんだ…私の方こそいろいろはやとちりしてごめんなさい」

 

 

 

俺「いや、いいんだ。」

 

 

 

少女A「歩夢ちゃん、あのこのあとお時間ありますか?歩夢ちゃんが喜びそうなものいろいろ用意したんです」

 

 

歩夢「えぇ、えっと…うん、いいよ。すごく楽しみ!」

 

 

 

俺「何はともあれ歩夢の笑顔が戻ってよかった…」

 

 

 

 

 

果林「部長!」

 

 

俺「果林、みんな」

 

 

彼方「歩夢ちゃんは〜?」

 

 

俺「あぁ、もう大丈夫だ」

 

 

 

エマ「部長、ちょっとボロボロじゃない?」

 

 

 

俺「え?あぁ、さっきまでちょっとスリリングなデュエルをしててね」

 

 

果林「それってまさかこの前みたいな」

 

 

俺「けどもう大丈夫だから。ほら見てみろよ歩夢のあの笑顔」

 

 

彼方「うん、すごくいい笑顔だね〜」

 

 

俺「あの笑顔を守れたなら俺はそれでいいんだ」

 

 

 

果林「やっぱりちょっとあなたと歩夢ちゃん羨ましいかも」

 

 

俺「え?」

 

 

果林「ううん、なんでもない」

 

 

 

 

 

 

〜後日〜

 

 

 

歩夢「そっかファイアウォール・ドラゴンはあなたを守って…ごめんね、私があんな早とちりかしてなければあなたは今頃ファイアウォール・ドラゴンと一緒にデュエルできたのに」

 

 

俺「いや、いいんだ。きっとあいつもわかってくれてるはずだ。それに」

 

 

歩夢「それに」

 

 

 

俺「一度消えたあいつとまた会えたんだ。今度だってきっとまた会えるさ。あいつと約束したからな」

 

 

歩夢「うん…そうだね…」

 

 

俺「俺とあいつは繋がっている。たとえ今は一緒にいなくてもどんなに離れていても心はずっと繋がっているから」

 

 

 

歩夢「…うん!」

 

 

 

俺「…」

 

 

 

歩夢「どうかした?」

 

 

 

俺「あの事件、やっぱりもう一度精算しなきゃな。、この街を去る前に。よくも悪くも俺の人生はあそこから変わった。だから今の俺の全力、あいつにぶつけないと」

 

 

 

歩夢「…うん、そうだね」

 

 

 

俺「さて、そうと決まったらまずはデッキ作りだな、歩夢、協力してくれるよな?」

 

 

 

歩夢「もちろんだよ!」

 

 

 

俺「それじゃあいくか」

 

 

 

歩夢「うん!」

 

 

 

 

俺たちは家へ帰った。

 

 

 

 

 

俺はもっともっと強くなる。

 

 

もう一度お前と会うために。

 

 

 

その時は思いっきりデュエルを楽しもう。

 

 

 

ファイアウォール・ドラゴン

 

 

 

〜fin〜

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