俺はリボルバーを倒すことができなかった…。
俺は復讐を果たせなかった…。
俺と歩夢にあんな思いをさせたやつに復讐することができなかった…。
歩夢にどう詫びればいいのか…。
今の俺は歩夢と一緒にいる資格はない…。
〜翌日〜
俺は3年生を呼び出した。
そして告げた。
果林「しばらく部活に来れないって…」
エマ「何かあったの?おうちの事情?」
彼方「彼方ちゃんたちでいいなら相談に乗るよ〜?」
俺「ごめん、詳しくは説明できない。でも今はみんなといれない。俺にはやらなきゃ行けないことがあるんだ。」
果林「やらなきゃいけないことって…」
俺「それを果たすまでは部活には来れない…でも辞めるわけじゃない俺がやめたら9人になって同好会はまたなくなるから…。」
俺「とにかくしばらくは部活には来れない、いやもしかしたら学校にも…でも心配しないでほしい…必ず戻ってくるから。全てを取り戻して…それじゃ」
俺は3年生の話を聞く前に一方的に告げて立ち去った。
その途中に歩夢と会った。
歩夢「あ、いた!探したんだよ?昨日は急に学校休むし、何かあったの?」
俺「…。」
歩夢「どうかした?」
俺「ごめん、今の俺に歩夢と一緒にいる資格はない…」
歩夢「どういうこと?」
俺「…。」
歩夢「もしかして昔の記憶を思い出したの?」
俺「!?」
歩夢「やっぱりそうなんだ。10年前のあの時と同じ顔してたから…何を思い出したの?」
俺「全部だ…」
歩夢「全部…」
俺「そうだ全部思い出した。10年何故俺が行方不明だったのか、どうして10年のある時期の記憶だけないのか。」
歩夢「どうしてなの…?」
俺「それは言えない…」
歩夢「どうして?」
俺「言ったら歩夢は傷つくから…」
歩夢「私が傷つく…そんな…そんなことないよ。むしろ私だけ知らない方が傷つくよ」
俺「それでも歩夢は知らなくていいんだ。思い出さなくていいんだ。10年前に俺が突如行方不明になって突然帰ってきた。それでいいんだ!」
歩夢「私も…何かを忘れてるの?」
俺「!?」
歩夢「ねぇ、そうなんでしょ。だからあなたは隠してる。きっと私が忘れていることもあなたは知っているだから!」
俺「いいんだ!知らなくて!その方が歩夢にとって幸せなんだよ!」
歩夢「違うよ…あなたが辛いのに私だけ知らないなんて、そんなの幸せはずがない…。ねぇ教えてよ、私に何があったの?私は何を忘れてるの?」
俺「それは…言えない…」
そう言って俺は立ち去った。
歩夢「待って!」
歩夢の制止を振り切り俺は立ち去った。
今の俺には歩夢と一緒にいる資格はないから。その気持ちでいっぱいだった。
うっすら聞こえていた。
多分あのあと歩夢は泣き崩れていた。
それでも俺は一緒にいるわけにはいかなかった。
かすみ「あ、歩夢先輩!?どうしたんですか!?」
歩夢「ううん、なんでもない。なんでもないから…」
かすみ「なんでもないって…歩夢先輩泣いてるじゃないですか…」
歩夢「なんでないから!ごめん…今日は部活には行けない…ごめんなさい…」
かすみ「歩夢先輩…」
かすみは急いで部室へ向かった。
かすみ「果林先輩!歩夢先輩がその泣いてて今日は部活に来ないって…」
果林「なんですって!?」
エマ「もしかして…」
彼方「うん多分そうだね」
かすみ「歩夢先輩何かあったんですか?」
果林「わからないけどさっき部長が部活にしばらく来れないって言ってきたの」
かすみ「そんな!?先輩が…」
しずく「もしかしたらそれと関係があるのかもしれませんね」
愛「でも2人の仲に入っていくのも勇気いるよね…なんか触れちゃいけない雰囲気あるし…」
せつ菜「それでも聞いてみましょう!」
果林「せつ菜…」
せつ菜「同好会が以前離れ離れになってしまったのは、ちゃんと話し合わなかったからです。ちゃんと本音でぶつかり合わなかったからです。たしかにお二人の間に入るのはとても勇気が入りますが、ここで何もしなかったら以前と同じことをまた繰り返すことになります。そんなの…私は絶対に嫌です!」
かすみ「か、かすみんだって嫌です…でもどうすれば…」
せつ菜「直接聞くんです!最初は話してくれないかも知れません。でも本気でぶつかっていけばお二人ならわかってくれるはずです!」
愛「そうだね、今まで部長や歩夢には同好会を支えてきてもらったもんね、だから今度は愛さんたちが恩返ししないと!」
璃奈「璃奈ちゃんボード 賛成!」
しずく「決まりですね」
果林「ま、まってみんな。決めたはいいけどこれからどうするの?」
せつ菜「決まってます!まずは二手に分かれて、片方は歩夢さんを追いかけましょう!そしてもう片方は部長の家に行きましょう!何か情報が掴めるかも知れません!」
エマ「うん、それがいいね。」
彼方「よ〜し、彼方ちゃん今日はお目目ぱっちりだぞ〜」
せつ菜「行きましょう皆さん!お2人を私たちが助けるんです!」
to be continued …。