スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

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第7話

 

 

俺「鴻上了見…。」

 

草薙「鴻上了見、鴻上聖の息子だ。」

 

俺「鴻上聖って…」

 

草薙「鴻上聖、かつてのSOLの技術者だ」

 

俺「SOLの技術者…リボルバーが言っていた…」

 

草薙「そうだ、SOLの記録は残っていないが、闇サイトを調べていたらところ、鴻上博士はSOLから追い出されている記述があった。」

 

俺「だとしたら、リボルバーの正体は鴻上了見で間違いない…でもリボルバーの居場所は…」

 

草薙「あそこだ」

 

俺「あそこ…あのでかい屋敷か…でもどうしてわかったんだ」

 

草薙「リボルバーはうちの店に何度もきてたんだよ。いつも来る銀髪の男を覚えているか」

 

俺「あ、あぁCafe Nagiには珍しく常連客だからな」

 

草薙「うっ、痛いところつくな。だがそうだ、鴻上了見の画像検索をしていたらこの画像が出てきた。見てくれ」

 

俺「これは、たしかにあの常連の客だ」

 

草薙「そうだ、そしてお前が来る前に俺の名前を言っていた。一度も本名を言ったことのない俺の名前を知っていた。」

 

俺「だとすれば本物…。あの屋敷にリボルバーが。だったら今すぐ行こう」

 

草薙「そうはしたいが、簡単に入れると思うか?それにお前はデッキの調整をしたほうがいいだろう。今度こそリボルバーに勝つために…」

 

俺「わかった…」

 

草薙「作戦の方は俺と同好会のメンバーである程度考える。お前はリボルバーとの戦いに備えてくれ。」

 

俺「わかった、それじゃあみんなを呼ぼう」

 

 

俺はみんなを呼んでリボルバーについて話した。

 

果林「なるほどね、作戦なら私たちに任せてあなたは最高のデッキを作って頂戴」

 

愛「そうそう、完璧な作戦を愛さんたちがたてておくからさー」

 

かすみ「先輩があっと驚くような作戦を考えますから」

 

俺「みんな…ありがとな…じゃあお言葉に甘えて俺はデッキを作らから、みんなは俺があっと驚くような作戦よろしくな!」

 

せつ菜「はい!任せてください!」

 

彼方「歩夢ちゃん、歩夢ちゃん、ちょっと来て〜」

 

歩夢「はい、なんです?」

 

彼方「歩夢ちゃんはこっそり部長見守っててあげて〜」

 

歩夢「え、でも」

 

彼方「作戦は彼方ちゃんたちが頑張るからさ〜歩夢ちゃんには部長を見守ってて欲しいんだ〜ほら歩夢ちゃん前に部長を今度は守りたいって言ったでしょ〜今がその時なんじゃいかな〜」

 

歩夢「…そうですね。わかりました。私、彼を見守ってます」

 

彼方「うん、頼んだよ〜」

 

 

俺「それじゃあ、俺はデッキ作るからあとは頼んだよ」

 

しずく「はい!任せてください!」

 

璃奈「璃奈ちゃんボード 了解!」

 

 

俺は自宅に帰った。

 

みんななら大丈夫。

俺は一心不乱にデッキを作った。

 

 

俺「うーん、ダメだ…俺1人じゃこれが限界だ…」

 

その時、俺の窓がノックされる。

 

俺「なんだ?」

 

俺は窓を開ける

 

歩夢「デッキ作りは順調?」

 

俺「歩夢、なんだいたのか」

 

歩夢「うん、実は彼方さんから様子見ててって言われてね」

 

俺「そっか。でも順調とは言えないな…どうしても1人だと限界があるな…」

 

歩夢「そっか、ならみんなのとこ行く?」

 

俺「え?」

 

歩夢「みんなと一緒に考えたらいいデッキが作れるかもよ」

 

俺「でもみんな作戦会議してるんだろ、迷惑じゃ…」

 

歩夢「大丈夫だよ。作戦立てるならあなたの意見も必要になってくるかもしれないし、やっぱり二手に別れないでみんなで一緒にやった方がいいと思うの。」

 

俺「……そうだな、じゃあ行くか」

 

歩夢「うん!」

 

 

俺と歩夢はCafe Nagiに戻る

 

 

愛「あ、2人が戻ってきた!」

 

かすみ「ちょ、ちょっとデッキ完成するの早くないですか?まだ作戦できてないですよ。」

 

しずく「こうなったら正直に話すしかありませんね。」

 

 

俺「みんな作戦はできた?」

 

草薙「実はまだなんだ。リボルバーの屋敷のセキュリティはかなり強固でなかなか突破する手段が見つからなくてな」

 

俺「実は俺もデッキ作りに煮詰まってここにきたんだ」

 

かすみ「なーんだ、そうだったんですね。先輩〜かすみんと一緒にデッキ作りたくなったんですね。」

 

俺「まぁそんなとこかな」

 

かすみ「それならかすみんにお任せください!絶対にリボルバーを倒せるデッキを一緒に作りますから!」

 

彼方「本当調子いいな〜」

 

俺「それじゃあ作るか」

 

俺はみんなと一緒にデッキを作った。

 

こんなこと今までなかったけどすごく楽しかった。

 

リボルバーに勝つとかそんなんじゃなくて、ただみんなと同じ時間を共有しているのが、楽しかった。

 

俺「できた!これが俺の、いや俺のたちのデッキ!」

 

かすみ「はい!あとはリボルバーをけちょんけちょんに倒すだけですね!」

 

草薙「だが、問題はどうやってリボルバーの屋敷に侵入するかだな。」

 

俺「思ったんだけど、リボルバーはわざと草薙さんに正体を明かしたんじゃないのかな。」

 

草薙「わざと?なんのために…」

 

俺「それはわからない…だけど…あいつの行動にはなんか引っかかるところがあるんだ。俺たちを誘っているような…」

 

草薙「だとしたら」

 

俺「多分、リボルバーは俺を呼んでいる。だから屋敷には真正面から行こうと思ってる」

 

かすみ「正面突破ってやつですね!かすみんは大賛成ですよ!」

 

果林「たしかに部長の話には一理あるわね。試してみる価値はあると思うわ。」

 

俺「なら、決まりだな。」

 

草薙「お、おいいいのかそれで?」

 

俺「なら草薙さん、他にいい案がある?」

 

草薙「それは…」

 

俺「ないならそれで行こう。当たって砕けろだよ。俺はみんなからそれを学んだんだ。」

 

かすみ「嫌だな〜先輩、正面から褒められると照れますよ〜」

 

果林「多分、あんまり褒められてはいないわよ、かすみちゃん…」

 

 

俺「よし、なら今日はみんな休もう。そして明日に備えよう!」

 

9人「うん!」

 

 

〜翌日〜

 

 

草薙「いよいよだな」

 

俺「あぁ」

 

歩夢「大丈夫、あなたならきっと勝てる」

 

俺「あぁ、行こう」

 

 

俺たちは屋敷の前についた。

 

俺「リボルバー!いるんだろ!決着をつけにきた!」

 

 

屋敷の大きな扉がゆっくりと開く。

 

俺「やっぱり、俺を呼んでいたんだな、リボルバー…」

 

 

俺「行こう、みんな」

 

俺たちは屋敷の中に入る。

 

奥の部屋に進むとそこにはジャケット姿の銀髪の男が立っていた。

 

 

俺「お前は…リボルバー…いや鴻上了見だな」

 

了見「そうだ、私が鴻上聖の息子、鴻上了見だ。」

 

俺「リボルバー、お前は俺もここに呼んだ、そうだろ?」

 

了見「そうだ、今度こそ我々の戦いに決着をつけるためにな。」

 

俺「リボルバー…デュエルする前に1つ教えてほしい」

 

了見「なんだ」

 

俺「お前は本当に俺をもう一度プロジェクトハノイの被験者にするためにあの日、施設に呼んだのか」

 

了見「そうだ」

 

俺「被験者にするならあの時みたい誘拐すればいいだろ。なぜわざわざあんな周りくどい真似を…」

 

了見「ふん、ただ誘拐しては貴様の本気が見れないからな。怒りに心を支配させそしてそれを私にぶつけされる。だから私はあの日、貴様を施設に呼んだ。それまでだ。」

 

俺「…わかった。でも俺はもう怒りに支配なんかされない。俺には今ここにいる仲間たちがいる。そしてこいつらから教わった。復讐なんて意味がない、その先にあるのは無だと。」

 

了見「ほぅ」

 

俺「だから俺は復讐のために戦うんじゃない、お前を止めることでこれ以上の被害を出さないために戦う。そう、これは過去の復讐のためじゃない、未来のために戦う!いくぞリボルバー!」

 

了見「あぁ、いいだろう!」

 

俺「これが俺たちの最後のデュエル!」

 

 

俺&了見「デュエル!!」

 

 

to be continued…。


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