スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

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前回に引き続き2019年10月31日投稿分の書き直しです。オリジナルでは前話にてデュエルの決着がついていますが、リメイク後は本話で着き、文字通りの最終回を迎えます。デュエル描写もオリジナルと変更していますので、再度読まれる方もお楽しみいただければと思います。

2020/2/4


最終話(REMAKE) 『未来を導くサーキット』 

第3章 最終話(REMAKE) 「未来を導くサーキット」

 

 

 

 

俺「今見せてやる!俺の最後のリンク召喚を!現れろ!未来を導くサーキット!」

 

 

了見「何!?」

 

 

俺「アローヘッド確認!召喚条件は効果モンスター2体以上!俺はリンク・ディサイプルとリンク3のエクスコード・トーカーをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!!」

 

 

歩夢「これは…」

 

 

俺「まだ見ぬ世界へ繋がる風を掴め! リンク召喚! リンク4! アクセスコード・トーカー!」

 

 

了見「アクセスコード・トーカーだと…私の知らないモンスターを…」

 

 

俺「そうだ、このアクセスコードは仲間との絆の証、みんなとの繋がりが生んだ俺の切り札だ!」

 

了見「だが、攻撃力2300のそいつでは私のモンスターを倒せまい!」

 

 

俺「アクセスコードの効果発動!リンク素材にしたリンクモンスター1体のリンクマーカー1つにつき攻撃力を1000上げる!俺はエクスコード・トーカーを選択!よって攻撃力は3000アップ!」

 

了見「攻撃力5300だと!?」

 

俺「さらにトランスコード効果!アクセスコードとトランスコードの攻撃力を500アップ!」

 

 

歩夢「これでアクセスコード・トーカーの攻撃力は5800…!」

 

 

俺「そしてアクセスコードの効果、墓地のリンクモンスターをゲームから除外することにより相手フィールドのカードを破壊する!俺は墓地の闇属性モンスター リンク・ディサイプルを除外してサベージ・ドラゴンを破壊する!」

 

 

了見「ちっ、だがなぜ守備表示のサベージを」 

 

 

俺「まだだ!アクセスコードは除外するリンクモンスターの属性が違ければこの効果は何度でも使える!俺は水属性のシューティング・コード・トーカーを除外して、ヴァレルソードを破壊!アクセスインテグレーション!」

 

 

了見「何!?」

 

俺「さらに炎属性フレイム・アドミニスターをゲームから除外してヴァレルロード・ドラゴンを破壊する!この効果は対象を取らない効果!よってヴァレルロードは破壊される!アクセスインテグレーション!」

 

 

了見「なんだと!?」

 

 

 

俺「バトルだ!トランスコードでダイレクトアタック!トランスコード・フィニッシュ!」

 

了見ライフ8000→5200

 

 

俺「これでとどめだ!アクセスコード・トーカーでリボルバーに…鴻上了見にダイレクトアタック!」

 

 

 

了見はアクセスコードの攻撃の眩い閃光と共に呟く

 

了見「私の…負けか…」

 

アクセスコードの攻撃は了見を貫いた。

 

了見ライフ5200→0

 

 

 

 

了見「…。」

 

俺「リボルバー…」

 

了見「ふん、これで私を警察に差し出し罪を償わせる。それで貴様は満足だろう。」

 

俺「いや、俺はお前を警察に差し出したりしない。」

 

了見「何!?」

 

俺「リボルバー、SOLを倒産に追い込んだのはお前だな」

 

了見「そうだ、父を死においやったSOLを私は許せなかった。だから潰した。」

 

俺「どうやって?」

 

了見「ネットワークを監視し続けた。SOLの不正を一つ残らず見逃さないように。そして幾多の不正データを見つけそしてSOLを潰した。」

 

俺「やっぱりな…ならお前の償いはこのままネットワークの監視を続けろ」

 

了見「なんだと…」

 

俺「リボルバーはお前は俺たちがここにたどり着くようにネットワークを監視し続け、俺たちが見るものに手を加え続けた…違うか?」

 

了見「…」

 

俺「そして俺たちはお前の元にたどり着いた。それはお前自身が、間違ったことをしているっていう自覚があったからじゃないのか。いや自覚がなくても無意識に。俺にお前を止めて欲しかったんじゃないのか?」

 

了見「ふん、私はただ自分の運命にしたがったまでだ。貴様が私の元にやってきて再び被験者となるようにな!」

 

俺「違う!お前は俺を施設に呼び寄せた時、俺を生かした。お前だったら俺をあの施設に閉じ込めておくこともできたはずだ。だけどお前はしなかった。そしてデュエルに応じた。それはお前が心のどっかで間違いを正して欲しいとそう思ってたからじゃないのか!?Cafe Nagiに来た時も、お前が自ら正体を明かすようなことをしなければきっとお前の元にはたどり着けなかった…。お前は自らが決めつけた運命に抗おうとしたんだよ!お前が本当にしたいことをしようとしたただそれだけなんだよ!」

 

了見「黙れ!貴様に何がわかる!」

 

俺「わかんねぇよ、俺はお前じゃないし、お前は俺じゃない。だからわかんなくて当たり前だろ。でもこれだけはわかる。俺もお前もデュエルが好きなんだ。だからデュエルで人を悲しませるようなことは間違ってる。」

 

 

了見「………。ネットワークの監視を私に続けさせてどうするつもりだ」

 

俺「将来、俺や歩夢、それに草薙さんの弟は事件のことなんて忘れて生きていくことができるかもしれない。だけど、そうなったとしてもお前には覚えていて欲しい、罪を償うことであの悲惨な事件を忘れないで欲しい。そしてもう二度と繰り返させないで欲しい。俺たちのような人が二度と出ないためにもお前にはネットワークを監視し続けて、第2、第3のハノイが生まれないようにして欲しいんだ。」

 

了見「私がそうする保証がどこにある…」

 

俺「保証か…確かにないかもな。だけど信じてる。事件を終わらせてくれたお前ならきっとやってくれるって。」

 

了見「ふん、どこまでも甘いやつだ…」

 

俺「頼んだよ、了見…。」

 

了見「…。」

 

 

俺「さ、みんな帰ろう」

 

 

俺たちは屋敷を後にした。

 

 

果林「ねぇ、本当によかったの?これで」

 

俺「あぁよかったんだこれで。」

 

草薙「まあお前がそう決めたなら俺たちはそれに従うだけだ。」

 

俺「でも草薙さん、1つだけ謝りたいんだ。仁君のこと…」

 

草薙「あぁ、だがお前は気にするな。お前はよくやってくれたよ。時間はかかるかもしれないが、少しずつでも取り戻すよ俺たち家族の時間を。」

 

歩夢「草薙さん、何か私たちに手伝えることはありませんか?」

 

草薙「手伝えることか…うーん」

 

俺「ならみんなのライブを仁君に届ければいいんじゃないか?」

 

歩夢「え?」

 

俺「確かに草薙さんの言うように時間はかかるかもしれない。それでもスクールアイドルには…みんなには人の心を動かす何がある、そう思うんだ。」

 

かすみ「先輩…。」

 

果林「まさかあなたにそれを言われるとはね。」

 

俺「ずっと思ってたんだ。俺はμ'sとAqoursのライブを見て心を動かされた。だからみんなならきっと人の心を動かせられる。だから俺もデュエルで誰かの心を動かしたいって思った。」

 

歩夢「そっか、でもあなたのデュエルはずっとずっと人の心を動かしてきたんだよ」

 

俺「え?」

 

歩夢「私が監禁されてる時、何度も挫けそうになった。でもね、その時、あなたとのデュエル、あなたと過ごした時間を思い出してた。するとね、身体から力が湧いてきてね、私は事件を乗り切れたんだよ」

 

俺「そうだったのか…」

 

愛「ぶちょーやーる」

 

俺「え?」

 

かすみ「ちょっと、ちょっとかすみんまだ先輩とデュエルしてないんですけど、かすみんも先輩とデュエルしてスーパーアイドルになりたい〜」

 

俺「え、あーそう」

 

エマ「みんな、部長がいたからここまでやってこれたんだよ」

 

彼方「そーそーだからこれからも頼んだよ部長〜」

 

しずく「はい!最後まで私を導いてください!」

 

璃奈「璃奈ちゃんボード 賛成!」

 

せつ菜「さぁ部長早速部室に帰って仁さんを元気づけるライブを考えましょう!」

 

俺「え?これから?俺リボルバーとのデュエルでめっちゃ疲れてるんだけど…」

 

果林「あれくらいでへばっちゃこの先が思いやれるわね〜ふふ」

 

俺「酷っ、果林はデュエルしてないじゃん!」

 

草薙「まあまあ、でもそうだな。仁も早く元気になりたいだろうからな。頼んだぞ、部長!」

 

俺「草薙さんまで…わかった、わかったよ!じゃあ戻るか部室に…」

 

歩夢「うん!」

 

 

 

 

かすみ「せんぱ〜い、早くしないと置いて行きますよ〜」

 

俺「嘘だろ、あいつらなんであんな走れるんだよ…そうだ草薙さん学校まで、」

 

 

草薙「悪いな俺はこれから仕込みをしなくちゃいけないんだ。行くなら自分の足で行ってくれ。ほら若いんだろ、ダッシュダッシュ」

 

俺「嘘だろ…リボルバーを倒したってのに…四面楚歌とはこのことだ…」

 

愛「ぶちょー、遅いよー!」

 

俺「はぁ…まぁいいっか。わかってるよ、今行く。」

 

俺はみんなの元に走った。

 

 

 

〜数日後〜

 

 

俺「宇宙に満ちたる神秘の力、奇跡の星に降り注ぎ無限の命を紡ぎ出せ! リンク召喚! 現れろリンク5! ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード!」

 

かすみ「なっ、先輩、リンク5なんてかすみん聞いてないですよ!」

 

俺「あぁ言ってないからな。ダークフルードの効果、墓地のサイバース族、儀式、融合、シンクロ、エクシーズモンスターが存在することによりカウンターを4つ乗せる!」

 

かすみ「ちょ、ちょっと待ってください〜」

 

俺「バトルだ!ダークフルードはバトルフェイズの間、カウンターの数×2500攻撃力をアップさせる!」

 

かすみ「攻撃力13000!?」

 

俺「いけ、ダークフルード!ネオテンペストエンド!」

 

かすみ「そんな〜」

 

 

かすみのライフが0になる。

 

かすみ「先輩、リンク5なんてずるいですよ〜」

 

俺「悪いな、全力勝負って話だったからな。でもかすみとのデュエルすごい楽しかったよ」

 

かすみ「ほ、本当ですか!?かすみんも〜ちょ〜楽しかったです〜なんならこのあともずっーとかすみんにデュエルを教えてくれてもいいんですよ?」

 

俺「まぁそうしてあげたいんだけど、かすみにはやることがあるだろ?」

 

かすみ「はっ、そうでした。」

 

果林「かすみちゃんデュエルは終わったかしら?」

 

かすみ「はい、惜しくも負けてしまいましたが…」

 

彼方「部長の圧勝だったけどね〜」

 

かすみ「うぅ、彼方先輩それ言わないでくださいよぉ〜」

 

愛「さ、かすみん気を取り直して練習しよ」

 

かすみ「はーい」

 

俺「なぁ、歩夢みんなの調子はどう?」

 

歩夢「うん、順調だよ。仁君を絶対に元気にするんだってみんな張り切ってる」

 

俺「そっか…ありがとうな」

 

歩夢「ううん、お礼を言わなきゃいけないのは私たちの方だよ」

 

俺「え?」

 

歩夢「あなたがいなかったら私はきっと集まっていなかった。きっとそれぞれバラバラの道を進んでたと思う。あなたがいたから私はスクールアイドルっていう1つの共通の好きなものができた。例え目指すべきアイドルの道が違ってもスクールアイドルを好きな気持ちで繋がってる。もちろんデュエルもね。」

 

俺「そっか、なら…よかった」

 

愛「歩夢〜練習するよー」

 

歩夢「うん!今行くね!それじゃ私行ってくるね」

 

俺「うん」

 

 

スクールアイドルが好きな気持ち、デュエルが好きな気持ち。目指すべきものが違くても人は何かで繋がっている。その繋がりは時に争いを生むかもしれない。それでも人間はまた繋がりを作る。そしてその繋がりはどんどん広がっていく…。

 

これからも…。

 

 

俺「さて!俺も仁君を元気づけること、そしてみんなをスクールアイドルデュエルフェスティバルで優勝させないとな!」

 

 

俺は進む、ただ真っ直ぐ、自分の信じた道を!デュエルがある限り!みんながいる限り!

 

デュエルによって広がった繋がり…。

 

これが俺たちの未来を導くサーキットなんだ!

 

 

〜fin〜




初めて読んでいただいた方、そして再度読んでいただいた方へ

本話をご覧いただき誠にありがとうございました。
当初の予定だと本話でこの作品は終える予定でしたが、私自身がまだまだ描きたかったので、この後も主人公とニジガクのみんなのお話は続きます!是非ご覧になっていただければと思います!

2020/2/4

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