スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

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第2話

第2話

 

 

 

尊「さすがは俺のヒーローだぜ、完全に負けたぜ」

 

俺「でも俺も楽しかったよ。ん?」

 

 

俺のデュエルディスクが光る

 

 

俺「これはまさか」

 

尊「デュエルディスクが光ってる!新しいカードか!」

 

 

俺「デコード・トーカー・ヒートソウル…ヒートソウル…たしか君のヒートライオの攻撃も」

 

尊「あぁ、ヒートソウルだ」

 

 

俺「サイバースが彼を信じろって言ってるのか……。」

 

 

 

俺「わかった、俺は君を信じるよ」

 

尊「え?」

 

俺「あそこまでサイバースを使いこなせるやつはそういうないし、それに君は心の底からデュエルを楽しんでた。それにこのカードが意味することは君を信じろってことなんだと思う。だから今は君を信じる」

 

尊「そっか、ありがとうな。それじゃデュエルディスクを外してっと」

 

俺「そういえばなんでデュエルディスクつけると性格が変わるんだ?」

 

尊「え?あぁなんでだろうな、昔からそうなんだ。僕も不思議でさ。もしかしたら事件の影響なのか、アハハ」

 

俺「まぁそういうことならいいけど。それでこれからどうするんだ。俺に会いに来たはいいけど、もうデュエルもしたし…」

 

尊「そうだな、でもまずは君に信じてもらえたから今日は満足かな。それにこれから会おう思えばいつでも会えると思うからさ」

 

俺「え?どういうことだ?」

 

 

 

 

愛「あ!いたいた!ぶちょー!」

 

俺「愛?それにみんな」

 

せつ菜「すいません、みんなあなたのことを話したら心配になってしまってどうしても行きたいってなってしまって…」

 

俺「そっか、心配かけて悪かったな。俺なら大丈夫。それに彼は本当に事件の被害者だ。少なくとも俺はそう信じることにした。」

 

せつ菜「そうですか…あなたが信じるなら私たちも信じます!」

 

俺「そうだ、まずはみんなに紹介しないとな。彼は穂村尊。そんで歩夢」

 

歩夢「え?」

 

俺「紹介するよ、尊。彼女は上原歩夢、俺の幼馴染で同じく事件の被害者だ。」

 

尊「君が上原歩夢さんか。匿名のメールにも載ってたんだ。彼の幼馴染で同じ事件の被害者だって。君も事件を乗り越えて今はスクールアイドルやってるんだよね?すごいな!今日は憧れの人2人に会えるんてついてるよ」

 

歩夢「そんな、憧れの人だなんて…私がスクールアイドルをできてるのは彼の支えとみんながいたからだよ」

 

尊「それでもすごいよ!いやー、これからこんな人たちと学校生活を送ることができるなんてワクワクするなー!」

 

俺「なぁ、尊。さっきからなんのことだ?」

 

尊「あぁ、ごめん。言ってなかったね。僕、来週虹ヶ咲に転校してくるだ。」

 

みんな「えー!?」

 

俺「マジかよ…せつ菜知ってた…?」

 

せつ菜「転校生がくることは知っていましたが、名前と顔まではまだ知らされていなくて…。」

 

俺「そっかー、生徒会長のせつ菜が知らないんじゃ俺らもわからないよな」

 

尊「生徒会長…?」

 

俺「あぁ、そうだな。言ってなかったな。彼女、優木せつ菜のもう一つの顔、それはさっき校門で尊があった生徒会長 中川菜々だよ。」

 

尊「え?そうだったのか。ごめんなさいいろいろ無茶なこと言って」

 

せつ菜「いえ、こちらこそ転校生とは知らずに失礼しました。」

 

尊「いやーにしても全然雰囲気が違うというか」

 

かすみ「そりゃそうですよ、付き合いの長いかすみんでもわからなかったんですから」

 

俺「雰囲気が違うと言ったら尊もだよ。尊、デュエルディスクをつけたら別人みたいになるんだ。なんというか、すごいら熱血漢になるというか」

 

せつ菜「そうなんですか!?尊さん教えてください!どうやってスイッチを切り替えてるんですか!?」

 

尊「え、いや僕の場合は…」

 

せつ菜「私、生徒会長の時にアニメとかアイドルの話聞くとつい素が出ちゃいそうになって…最近はよく部長や歩夢さん、愛さんにフォローしてもらって…」

 

尊「僕の場合、意識してるというか、デュエルディスクをつけたら無意識でなるというか…」

 

せつ菜「なるほど…無意識でできるくらいの境地に達しないといけないわけですね!ありがとうございます!参考になりました!」

 

尊「ね、ねぇ本当に彼女、生徒会長…?雰囲気違いすぎ…」

 

俺「ハハハ、まぁ最初はそうなるよな。でも尊も似たようなもんだよ。」

 

尊「そうなのかな。」

 

 

愛「ねーねー、そしたら今度の土曜日、練習の後、学校見学も兼ねてタッケーの歓迎会部室でやらない?」

 

尊「た、タッケー?」

 

愛「そう!たけるだからタッケー!ちょーいいニックネームじゃない?」

 

尊「え、あぁ」

 

愛「もしかして嫌だった…?」

 

尊「あぁ、いやそういうんじゃないんだ。僕そんな感じで呼ばれたことはなかったから…」

 

愛「そうなんだ、でも決定ね!これからよろしくね!タッケー!」

 

せつ菜「はい、これからよろしくお願いします。尊さん!」

 

尊「うん、みんなよろしくお願いします。」

 

 

その後、土曜日に尊を学校見学させたあと部室で歓迎会をした。

 

 

 

〜数日後〜

 

俺「尊、どっか入る部活とか決めた?」

 

尊「いや、僕田舎から飛び出してきたからさ。普段はバイトして生活費を稼ごうと思ってるんだ。じいちゃんやばあちゃんの仕送りだけに頼るわけには行かないからさ」

 

 

俺「そっか…(じいちゃん、ばあちゃんの仕送り…)まぁそれでもいいんじゃないか。俺も部活やりながらカフェでバイトしてるし。」

 

 

尊「あ、そういえばそのバイト先の店長の弟、彼も僕たちと同じ事件の被害者って聞いたけど…」

 

 

俺「あぁ、そうだな。それに彼は俺たちよりずっとずっと傷ついてる…最近みんなのライブでよくなってきたみたいけど道はまだ遠いかな」

 

尊「そっか、早く元気になるといいね」

 

俺「そうだな」

 

 

 

その時、俺たちの方に走ってくる生徒がいた。

 

 

???「おーいたいた。あ、お前は転校生の穂村、お前もいたのか」

 

尊「えっとたしか島君だっけ…?」

 

島「そうそう、よく覚えてたな。偉いぞ。ところでお前たちこれ見たか?」

 

尊「ん、どれどれ…デュエルカーニバル高校生大会 東京ブロックB…?」

 

俺「あぁ、もうそんな時期か」

 

尊「これはデュエルの大会?」

 

俺「そ、2年一回開催されるデュエルの高校生大会。都内の高校から12人を選抜してデュエルして1番を決める大会だよ。東京は学校数が多いから何ブロックかに分かれてるんだよ」

 

尊「そうなんだ。」

 

島「お前たち2人当然校内選抜試合に出場するよな?」

 

尊「校内選抜試合?」

 

俺「さっきいただろ、学校で12人選抜するって。そのためにも校内で選抜試合をするんだよ」

 

尊「なるほど、面白そうだね!」

 

俺「2年に1回だから俺たち2年は最初で最後、3年生には本当に最後の大会になるな。」

 

島「ま、当然俺様は選抜に入るの確定だけどな!」

 

尊「そうなんだ〜島くんって強いんだ!」

 

島「当たり前だろ、転校生!この俺が校内最強だ!」

 

尊「そうなの?」

 

俺「それは…どうかな…」

 

島「なぁ、お前とデュエルしたこともないのに!いいだろう、この俺とデュエルだ!」

 

俺「えぇ…」

 

島「えぇじゃない!いいからやるぞ!この俺がお灸を据えてやる」

 

尊「いいんじゃない?僕も島くんの実力見てみたいし。」

 

島「ほら、転校生もそう言ってるんださっさとやるぞ!」

 

俺「はぁ〜わかったよ。」

 

 

 

〜廊下〜

 

 

果林「あら、部長に尊くん。どうしたの?」

 

俺「これからこいつとデュエルするの」

 

島「あ、あなたは読者モデルの朝香果林さん!いつ見ても美しい…」

 

俺「ほら、島、さっさとやるぞ…」

 

島「ま、待て俺は果林さんとまだお話が…」

 

尊「そういうことで、またね、果林さん」

 

果林「え、えぇ…」

 

 

〜デュエル場〜

 

 

島「全く、もう少し果林さんとお話しさせてくれてもいいだろ!」

 

俺「悪いな、俺も忙しいんだ。話ならあとでしてくれ」

 

島「くっ、ますます倒したくなってきた…いくぞ!」

 

俺「あぁ!」

 

 

俺&島「デュエル!」

 


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