スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

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第4話

第4話

 

 

〜放課後〜

 

 

尊「今日も部活かい?」

 

俺「あぁ、みんな優勝するって張り切ってるよ」

 

尊「さすが部長、焚きつけるのがうまいね」

 

俺「焚きつけてはいないさ、ただみんなのやる気を出しただけだよ」

 

尊「それができるだけでもすごいね。じゃあ僕バイトだから。また明日」

 

俺「おう、じゃあな」

 

 

 

〜部室〜

 

 

俺「お疲れ様〜あれ?璃奈だけ?」

 

璃奈「あ、部長お疲れ様〜」

 

俺「ん?何やってるの?」

 

璃奈「え?あぁううんなんでもない…」

 

俺「あぁ…そうか…」

 

璃奈「…大会用にモニター用の新しい璃奈ちゃんボードの表情考えてて」

 

俺「へぇ〜。見てもいい?」

 

璃奈「う、うん…」

 

俺「なるほどね、こうやって作ってるんだ」

 

璃奈「変…かな?」

 

俺「いやいやすごいいいと思うよ。」

 

璃奈「あ、ありがとう…」

 

俺「そういえば璃奈と部室で2人きりって何気に初めてか」

 

璃奈「う、うん…だからその何話せばいいか…」

 

俺「なぁ、俺も璃奈ちゃんボードの表情、1つ作ってもいい?別に使わなくてもいいからさ」

 

璃奈「え、う、うん。いいけど作り方わかる…?」

 

俺「あぁ。まぁ見とけって」

 

 

 

璃奈「すごい、あっという間にできてる…部長ってパソコン得意なの?」

 

俺「あれ?言ってなかったっけ?俺、ハノイの騎士を追うためにPCとハッキング勉強してたって」

 

璃奈「そうだったんだ…だからこんなに…」

 

俺「そう、そういえば俺と璃奈、お互いPCが得意って意外な接点があったな。」

 

璃奈「う、うん。そしたら部長これのやり方わかる?」

 

俺「うん?あぁこれか、これはこうやってっと」

 

璃奈「すごい…これからはPCも部長になんでも聞けばいいかな…?」

 

俺「あぁ、わかることならなんでも教えるからさ。なんでも聞いて」

 

璃奈「うん、ありがとう。ついでに私のデッキ新しく組み直そうと思ってて見て欲しいんだけど…」 

 

俺「あぁ、もちろんいいよ」

 

 

〜廊下〜

 

愛「さてと〜練習〜練習っと。あれ!?部室にりなりーとぶちょーしかいない…あまり見ない組み合わせだけど何話してるんだろ、じ〜」

 

 

 

かすみ「あ、愛先輩どうしたんですか?部室入らないんですか?」

 

愛「あ、かすかす、しぃー。」

 

かすみ「かすって言わないでください。どうしたんですか?」

 

愛「今、部室の中で、りなりーとぶちょーだけだから」

 

かすみ「え?なら普通に入ればいいじゃないですか?」

 

愛「ばっかもーん、いい?りなりーが男子と1対1で話してるなんて前じゃ考えられなかったんだから」

 

かすみ「そうなんですか?」

 

愛「そーだよ、うぅ…りなりーも成長したんだね…おねえちゃん嬉しい」

 

かすみ「へぇ〜でもなんでそれで部室入っちゃいけないんですか?」

 

愛「いい?今ここで愛さんたちが入っていったらせっかく話せるようになったりなりーの頑張りが有耶無耶になっちゃうでしょ。だからここはちゃんと見守ってあげないと…」

 

かすみ「ふーん、なんだかめんどくさいですね〜」

 

果林「あら?かすみちゃんに愛、どうしたの?」

 

愛「カリンもしぃー!」

 

果林「え、えぇ…」

 

 

 

〜部室〜

 

璃奈「できたー!」

 

俺「満足いくデッキになった?」

 

璃奈「うん!部長のおかげですごく満足した!ありがとう!」

 

俺「そっか、ならよかった」

 

 

璃奈「…部長…そのありがとう」

 

俺「え?」

 

璃奈「私ね、璃奈ちゃんボードがないとダメって言ったでしょ。それは今もそうなんだけどね。愛さんと出会って前より楽しく過ごせるようになった。そのあと、愛さんと部長たちがスクールアイドルに誘ってくれて、それで璃奈ちゃんボードを外さなくていいって。それが私の個性だって受け入れてくれてすごく嬉しかった…。それに今だって最初は正直何話せばいいか困っちゃったけど優しく接してくれて…デッキの相談も乗ってくれて…」

 

俺「それは、部長だから当たり前だろ」

 

璃奈「ううん、きっとそれだけじゃないと思うんだ。部長がみんなから慕われるわけなんだか分かった気がする。上手くは言えないけど…きっと何かあるんだと思う…。」

 

俺「そっか、でもそんなこと言われるとなんか照れるな」

 

璃奈「私も、こんなこと言っちゃって恥ずかしい…璃奈ちゃんボード テレッ!」

 

 

 

愛「うぅ〜りなりー本当によかったね〜」

 

かすみ「愛先輩マジ泣きしてる〜」

 

果林「そうね、本当によかったわね〜」

 

かすみ「えぇ、果林先輩まで」

 

 

璃奈「私、正直校内選抜に勝ち上がれるか不安だったんだけどね、でも部長とみんながいればきっと大丈夫そんな気がしてきた」

 

俺「そんな気が…か。ならそれを本当にするのが俺の部長としての役目だな」

 

璃奈「うん、部長…よろしくお願いします」

 

俺「うん、でも俺も特訓は厳しいよ?」

 

璃奈「それは…璃奈ちゃんボード むむむ」

 

俺「まぁ冗談…でもないか。俺は本当にみんなを本戦に進めさせたいって思ってるから。だから困ったことがあったらどんな些細なことでもいいから話してくれよ」

 

璃奈「うん!璃奈ボード 了解!」

 

俺「よし、なら早速練習だな。」

 

璃奈「うん!」

 

 

かすみ「やばい、りな子たち来ちゃいますよ…って先輩たち!」

 

愛「ダメだ〜愛さん涙が止まらない〜」

 

果林「私も…」

 

 

 

俺「あれ?」

 

かすみ「あ、えっと…お疲れ様…です…」

 

俺「また盗み聞きか」

 

かすみ「ち、違うんですよ〜かすみんが部室入ろうとしたら愛先輩に止められて〜」

 

愛「だって、りなりーが男の子と仲良く話してるの邪魔しちゃいけないと思って〜」

 

俺「あぁ、そういうことだったのか」

 

愛「それにしてもりなりー偉いぞー」

 

璃奈「愛さん…ありがとう…璃奈ちゃんボード にっこりん」

 

果林「よかったわね、璃奈ちゃん」

 

璃奈「うん」

 

 

 

璃奈「そうだ、愛さん。私、新しいデッキ組んだ。よかったら私とデュエルしてくれない?」

 

愛「もち!成長したりなりーの挑戦なら保護者として受けて立たないわけにはいかないからね!」

 

かすみ「保護者って…」

 

 

璃奈「ありがとう。それじゃあデュエル場に行こっか」

 

愛「おっけー!」

 

俺「ホワイトボードに今日の練習場所は第2デュエル場って書いてっと」

 

 

 

〜デュエル場〜

 

 

愛「よーし、りなりー、全力でかかってきて!」

 

璃奈「うん!いくよ、愛さん!」

 

 

愛&璃奈「デュエル!!」


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