スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

36 / 148
第2話

 

 

 

かすみ「終わったー!テストが終わりました〜」 

 

彼方「今回のテストで一生分の頭使ったかも〜」

 

しずく「そうですね、今までの中で1番手応えがあった気がします」

 

果林「そうね〜こんだけ頭使ったことだし思いっきり身体動かしたいわね」

 

かすみ「賛成〜それならみんなでこれから遊びに行きません!?」

 

 

 

愛「ばっかもーん!」

 

かすみ「ひぇ、まだ何か」

 

愛「みんなテストやったらそれで終わりと思ってない?」

 

彼方「違うの〜?」

 

愛「せっかく覚えたんだし、自己採点して、わからなかったところは今の内に復習しないと」

 

かすみ「え〜まだ勉強するんですか〜」

 

 

愛「そーだよ!せっかく覚えたのに今復習しなかったからもったいないよ!」

 

 

果林「さすが、優等生はいうことが違うはね…」

 

歩夢「でも一度覚えちゃえば忘れないし、すごいいい機会だと思うよ。あなたもそう思うでしょ?」

 

 

俺「え?あぁそうだな。」

 

歩夢「どうかした?」

 

俺「いや、なんでも…」

 

歩夢「そう…」

 

 

かすみ「はぁ〜しばらく遊びはお預けですか〜」

 

愛「誰もそこまでは言ってないよ」

 

かすみ「え?」

 

愛「愛さんもそこまで鬼じゃないよ!勉強会が終わったらみんなでぱーっと遊びに行こう!」

 

かすみ「愛先輩、いいんですか?遊びに行って」

 

愛「うん!もちろん!まったく愛さんのことなんだと思ってたの?」

 

かすみ「鬼教官…」

 

果林「鬼軍曹…」

 

 

愛「まったくもー!そうと決まったら早く勉強会終わらせてみんなで遊びに行こう!」

 

かすみ「はーい!」

 

 

 

俺「歩夢、ちょっといい…?」

 

歩夢「うん、どうしたの?」

 

俺「今日の夜、カフェナギに来れる?」

 

歩夢「うん、いいけど…どうして?」

 

俺「それは、カフェナギで話すよ…。」

 

歩夢「う、うん」

 

 

 

 

 

〜カフェナギ〜

 

 

尊「あ、きたきた」

 

俺「悪いなこんな時間に来てもらって」

 

尊「ううん僕は全然構わないよ」

 

草薙「それで俺たちに話ってなんだ?」

 

俺「うん、この前の夜に変なやつからデュエルを挑まれてさ」

 

歩夢「それで?」

 

俺「そいつは俺のこと被験体001って言ってたんだ。」

 

 

草薙「被験体001…その呼び方をするのは…」

 

歩夢「ハノイの騎士…」

 

尊「ハノイだって!?でもハノイは君がリボルバーを倒して滅んだはずじゃ?」

 

俺「そう信じたかっただけなのかもしれない…実際滅んだ確証はどこにもない…」

 

尊「そっか…」

 

草薙「他に手がかりになるようなことは?」

 

俺「俺のデータは取れたとしか言ってなかった。だからみんなを集めたんだ。最近、尊や歩夢、仁君のところにそんなのきてない?」

 

歩夢「私のところにはきてないけど…」

 

尊「僕のところもきてないな」

 

草薙「仁のところもだ」

 

俺「そっか…。杞憂の心配であればいいけどしばらくは気をつけた方がいいな。」

 

尊「そうだね。」

 

歩夢「うん」

 

俺「しばらく歩夢は登下校は一緒にするようにしよう。いろいろ遅くなっちゃうかもしれないけどそこは付き合ってもらえる?」

 

歩夢「うん!もちろんだよ!あなたと一緒なら私も安心だし」

 

俺「草薙さんも今以上に仁君を気にかけてやってくれ」

 

草薙「あぁ、もちろんだ」

 

俺「それじゃあみんな気をつけて」

 

 

 

 

〜数日後〜

 

 

かすみ「やったー!なんとか赤点回避しました〜」

 

果林「私も今までの中で最高得点だったわ」

 

彼方「彼方ちゃんも〜」

 

しずく「私もです!これも先輩方のご指導のおかげです。」

 

愛「いやいやなんのなんの〜みんなが頑張ったからとれたんだよ〜」

 

璃奈「璃奈ちゃんボード バンザイ!」

 

 

すると勢いよく部室のドアが開いた

 

 

せつ菜「み、皆さん大変です!」

 

愛「どしたの?せっつー?もしかしてテスト…?」

 

せつ菜「違います…その…デュエルカーニバルが…デュエルカーニバルが中止になってしまいました!!」

 

 

みんな「えーーー!?」

 

 

 

かすみ「ど、どういうことですか?かすみんあんなに頑張って予選勝ち抜いたのに」

 

せつ菜「これを見てください。公式HPなのですが…」

 

果林「出場者に対して危害を加える犯行予告が運営に届いたため、出場者の安全を考慮した上、今回のデュエルカーニバルは中止とさせていただきます  って…」

 

かすみ「は、犯行予告ってかすみんのあまりの可愛さに嫉妬した人が…」

 

愛「いやーそれは違うと思うよかすかす」

 

かすみ「かすって言わないでください!かすみんです!」

 

俺「犯行予告…」

 

 

 

その時、部室のドアが開いた

 

 

 

 

歩夢「あ、いた!きて、あなたと尊君のこと先生が探してる」

 

俺「先生が?わかった。ごめんみんなちょっと行ってくる」

 

果林「え、えぇわかったわ」

 

 

 

〜職員室〜

 

俺「あの俺たちなんかしましたでしょうか」

 

先生「いえ、今回呼んだのはデュエルカーニバルの件です」

 

尊「けどデュエルカーニバルは中止になったはずじゃ…」

 

先生「そうです。ですが、犯行予告の中にあなたたち3名の名前が記されていたのです。」

 

俺「俺たち3人が…。他に記されていた人は?」

 

先生「運営と警察側の情報では3人だけだと。」

 

俺「…。」

 

先生「なにか心当たりはありますか?」

 

尊「それは…」

 

俺「ありません」

 

 

先生「そうですか…」

 

俺「むしろ犯行声明を出したやつらの名前は明らかになってないんですか?」

 

先生「いえ、こちらに情報はきてません」

 

俺「そうですか…とにかく俺たちが狙われる覚えはありません。」

 

 

先生「わかりました、警察と運営にはそのように伝えてきます。それと上原さん、あなたは登下校はしばらくご両親に送り迎えしてもらうようにしてください。あなたたち2人は我々教員が送り迎えするようにします。」

 

俺「わかりました」

 

先生「それと上原さん、あなたスクールアイドル同好会の部員でしたよね?」 

 

歩夢「はい、そうですけど…」

 

先生「なら当面は活動は控えた方がいいでしょう。ここで目立つようなことをすればあなたの身に危険がおよぶかもしれません。」

 

歩夢「待ってください!たしかにデュエルカーニバルが中止になってしまったのは残念ですけど、私たちにはまだスクールアイドルフェスティバルが控えてるんです。今ここで活動をやめるわけには…」

 

先生「これはあなたの身を案じてのことです。あなたにもしものことがあった時、我々教師の示しがつきません。ご両親になんと説明すればよいか…」 

 

俺「…ならこういうのはどうでしょう?俺はその同好会の部長です。歩夢には常について見るようにします。それに歩夢の両親にも事情して事件の収束後、すぐに活動が再開できるようにせめて練習だけでも続けさせてあげられないでしょうか?」

 

先生「…わかりました、では上原さんのご両親の承諾が取れた場合、表立っての活動は認められませんが、練習程度なら認めるようにしましょう。」

 

 

歩夢「本当ですか?ありがとうございます」

 

先生「上原さんのご両親が承諾すればの話ですが。それでは今日のところはもう帰宅した方がよろしいでしょう」

 

俺「なら、ちょっとだけ待ってください。同好会のみんなに説明しないと」

 

先生「わかりました。では1時間後に正門に集合にしましょう」

 

俺「ありがとうございます」

 

 

 

 

〜部室〜

 

 

かすみ「えー!?3人に犯行声明?」

 

しずく「一体誰が…」

 

 

俺「考えれるのはハノイの騎士…」

 

愛「でもハノイってあなたがリボルバーを倒して滅んだんじゃ?」

 

俺「もしかしたら生き残りがまだいたのかもな」

 

せつ菜「そういえば前に尊さんとお会いした時もそんなこと言ってましたね」

 

かすみ「むー、ハノイのせいで大会が中止なんてかすみん許せません!」

 

 

俺「まだそうと決まったわけじゃないけどな。それとしばらく歩夢は練習しか参加できない。表だって目立つと危険がおよぶ可能性があるらしいからな」

 

果林「たしかにそれはそうね。」

 

歩夢「うん、ごめんね。みんなに迷惑かけて」

 

エマ「歩夢ちゃんが謝ることじゃないよ。むしろ歩夢ちゃんは被害者なんだから」

 

歩夢「うん、でも…」

 

 

俺「それと俺は運営に届いた犯行予告について調べてみる」

 

彼方「調べられるの〜?」

 

俺「あぁ、俺のハッキングのテクニック、甘く見るなよ。草薙さんとも連携してやるつもりだ」

 

エマ「でも調べてどうするの?」

 

俺「犯人を割り出す。もしそれがハノイなら倒す」

 

尊「ハノイを倒す…」

 

 

俺「それでもしかしたら大会が再開されるかもしれないからな。」

 

せつ菜「でもそんなことあるんでしょうか?」

 

 

俺「可能性は限りなく低いだろうな。でもせっかくここまできたのにここで諦めたくない。俺たち2年と3年にとってこれが最後の大会だ。だからこの大会だけは絶対やり遂げたいんだ」

 

 

せつ菜「わかりました!あなたの覚悟、伝わってきました!それで私たちに何かお手伝いできることはありますか?」

 

俺「そうだな、とりあえず歩夢のことは常に気にかけて欲しいのとあとは今まで通りいつ大会が再開されてもいいように練習を怠らないことかな」

 

かすみ「もちろんです!むしろかすみんすっごい練習してー歩夢先輩よりも強くなっちゃいますよ!」

 

歩夢「わ、私だっていつでも大会が参加してもいいように練習続けるもん!」

 

 

俺「そろそろ時間だ、2人とも正門に行こう。みんなあとはよろしく」

 

せつ菜「はい、気をつけてください。」

 

 

 

 

〜自宅〜

 

 

俺「ん?尊からだ。もしもし?」

 

 

尊「もしもし、今大丈夫?」

 

 

俺「あぁ大丈夫だよ」

 

 

尊「そのどうして僕たちが狙われたんだろうって思って…」

 

俺「それは多分…あの事件の被験者だったからだろうな…」

 

尊「やっぱりそうだよね。またあんな目に…」

 

俺「そんなこと、俺がさせない」

 

尊「やっぱり君は頼りになるね。でも僕も戦う覚悟を決めたんだ。あの頃と自分と決別するために僕は逃げない」 

 

俺「そっか、お前が味方だと頼もしいよ」

 

尊「ありがとう…歩夢ちゃん、大丈夫かな?」

 

俺「わからない…でも歩夢は何があっても俺が守る。もう二度とあんな思いはさせない」

 

尊「うん、そうだよね。それとどうして先生に心当たりはないって言ったの?」

 

俺「先生たちにハノイのことを言ったら警察に伝わる。そうしたら事件の事が大きくなってデュエルカーニバルの再開はさらに厳しくなるはずだ。だから事が大きくならないうちに俺たちだけで解決したかったんだ」

 

尊「そうだったんだ…わかったありがとう。それじゃあまた」

 

俺「あぁ、また」

 

 

俺「歩夢大丈夫かな…家行くか…」 

 

 

 

〜上原家〜

 

 

俺は歩夢の家のインターホンを押した。

 

インタホーンのモニターで俺とわかったらしく歩夢はすぐに出てきた。

 

 

歩夢「どうしたの?」

 

俺「あぁ、ちょっといい今日のこと。ご両親にも説明しないと」

 

歩夢「うん、そうだね。どうぞあがって」

 

 

それから俺は歩夢の両親に説明した。

 

反対されるかと思ったけど、歩夢の両親とはかなり長い付き合いだ。反対はされずにむしろ俺がそばにいることに安心してくれた。

 

よかった、とりあえずこれで歩夢は練習に参加できる。

 

 

 

〜歩夢の部屋〜

 

 

歩夢「ありがとう、あなたのおかげで練習できるようになって本当よかった。また助けられちゃったね」

 

俺「気にするなって。それより」

 

歩夢「それより?」

 

俺「さっき尊と話したんだ。それで俺と尊はハノイと戦うことにした。それで歩夢は…」

 

 

歩夢「私も戦うよ」

 

俺「え?」

 

歩夢「前にも言ったでしょ。いつまでもあなたに守ってもらってばかりじゃないって。今度はあなたを私が支える番だって。だから私も戦う。それに犯行予告は私にもきてるんでしょ。なら逃げてたってしょうがない。敵は来るんだから戦わないと」

 

 

俺「そっか、歩夢も強くなったな。でも無茶だけはしないでくれよ」

 

歩夢「ふふそれはあなたも同じだよ。ねぇ、そしたら私のデッキ見てくれない。これから厳しい戦いになるかもしれないから今一度あなたに見て欲しいの」

 

俺「わかった」

 

歩夢「ありがとう」

 

 

 

こうして俺たち2人は戦いに備えるため2人でデッキ作りに明け暮れた…。

 

 

 

 

 

 

 

〜とある屋敷〜

 

 

 

リボルバー「ファウスト、バイラ、ドクターゲノム…あなたたちは…」

 

 

 

 

to be continued …


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。