第2話 後編
2人「デュエル!!」
互いのライフは4000、先攻は俺。
俺「俺のターン、クロック・ワイバーンを召喚。クロック・ワイバーンの効果、クロックトークンを特殊召喚する。そしてこの2体でリンク召喚!」
しずく「いきなり、リンク召喚。先輩も全力ですね」
俺「現れろ、サイバース・ウィッチ!さらに魔法カード ワンタイム・パスコードを発動。サイバース・ウィッチのリンク先にサイバーストークンを特殊召喚する。さらにサイバース・ウィッチの効果で、墓地の魔法カードを除外し、デッキからサイバネット・リチューアルとサイバース・マジシャンを手札に加える。」
かすみ「さすが先輩、デッキがぐるぐる回ってますね!」
俺「サイバース・ウィッチのさらなる効果、墓地からクロック・ワイバーンを特殊召喚。そして儀式魔法 サイバネット・リチューアルを発動。レベル4のサイバーストークンとクロック・ワイバーンをリリース。 契約は結ばれた。二つの魂は闇の力を操る賢者へと受け継がれる。儀式召喚!降臨せよ、サイバース・マジシャン!」
璃奈「リンク召喚から儀式召喚、璃奈ちゃんボード びっくり〜」
俺「カードを一枚伏せてターンエンド。」
彼方「へぇ、なかなかやるね〜それじゃあ彼方ちゃんのターン、ドロ〜。おっ、いいカードを引いたね〜」
彼方「魔法カード サンダー・ボルトを発動。君のモンスターを全て破壊だよ〜」
俺「何!?彼方さん、見かけによらずとんでもないカード使ってくるな。」
彼方「さらに手札から魔法カード 予想GUYを発動。デッキからE・HERO スパークマンを特殊召喚するよ」
愛「スパークマン⁈これはまた予想外なカードを!予想GUYだけにね!」
歩夢「愛ちゃん、それはいくらなんでもそのまま過ぎじゃ…」
彼方「そしてブリキンギョを通常召喚、効果で手札から聖鳥クレインを特殊召喚。クレインの効果で1枚ドロ〜。」
しずく「先輩の場はがら空き、それに対して彼方先輩のモンスターの総攻撃力は4000。この攻撃が全て通れば先輩の負け…」
彼方「バトルだよ〜スパークマンでプレイヤーにダイレクトアタック〜」
俺「リバースカードオープン、永続罠発動、リミット・コード!自分の墓地にリンクモンスターがいる時、EXデッキからデコード・トーカーを特殊召喚し、このカードにカウンターを1つ乗せる。こい、デコード・トーカー!」
彼方「むむ、このままはまずいね、彼方ちゃんはメインフェイズ2に入るよ、ブリキンギョとクレインでオーバレイ、2体のモンスターでオーバレイネットワークを構築、エクシーズ召喚、現れよ、No.41 泥睡魔獣 バグースカ 」
俺「バグースカ、まさに彼方さんのエースって感じだな」
彼方「その通り〜、バグースカが守備表示でいる間、全てのモンスターは守備表示になり、守備表示モンスターの発動した効果は無効になるよ。私はカードを1枚伏せてターンエンド。」
歩夢「なんとか負けは免れた…」
俺「(リンクモンスターに守備表示は存在しない。だからリンクモンスターの効果は無効にならないが、リンクモンスターを出す前の効果モンスターは止められる。厄介なモンスターだな。それに予想GUYで呼んだスパークマン、なぜ数ある通常モンスターでスパークマンを呼んだんだ?融合をするわけでもなさそうだけど、どっちにしてもここは切り抜けるしかない…)」
俺「俺のターン、ドロー。俺はモンスターをセット。そしてデコード・トーカーの攻撃力は500アップ。バトルだ!いけ!デコード・トーカー」
彼方「あわてない、あわてない。罠カード発動、和睦の使者、このターンの戦闘とダメージを0にしモンスターの破壊を防ぐよ。」
俺「く、俺はカードを1枚伏せてターンエンド。」
彼方「彼方ちゃんのターン、ドロー。ここでバグースカのオーバレイユニットを1つ取り除くよ。うーんデコード・トーカーが厄介だね。それに伏せカードも気になるし…そしたらこれかな魔法カード ハーピィの羽根箒。君の魔法・罠カードを全て破壊するよ」
俺「サンダー・ボルトの次は羽根箒かよ…。リミットコードが破壊されたことにより、デコード・トーカーも破壊される…」
彼方「これでセットモンスターだけだね。装備魔法 スパークガンをスパークマンに装備。」
俺「スパークガン!?スパークマンの狙いはこれだったのか。」
彼方「バグースカとスパークマンを攻撃表示に変更。バトル、バグースカがセットモンスターに攻撃。」
俺「セットモンスターはサイバース・ガジェット、このカードが破壊され墓地に行ったことによりガジェットトークンを守備表示で特殊召喚する。墓地で発動する効果はバグースカの効果の適用外だ。」
彼方「考えたね〜、ならスパークマンでガジェットトークンを攻撃。」
俺「くっ」
彼方「メインフェイズ2、スパークガンの効果でバグースカを守備表示に。バグースカの効果で場のモンスターは全て守備表示に。これでターンエンドだよ。」
俺「俺のターン、ドロー。バグースカ1体にここまで追い込まれるとは…いやそれだけじゃない彼方さんの戦術が全く読めない。だが、まずはスパークガンとバグースカのコンボを潰す。俺も魔法カード ハーピィの羽根箒を発動!これでスパークガンを破壊。そしてモンスターをセットしてターンエンドだ。」
彼方「君もなかなかしぶといね〜。彼方ちゃんのターン、ドロー。バグースカのオーバレイユニットを取り除くよ。これで次のターン、バグースカは自身の効果で破壊される。だからこのターンでケリをつけるよ〜。H.C 強襲のハルベルトを召喚。」
彼方「バグースカとスパークマンを攻撃表示に変更、バトル、ハルベルトでセットモンスターを攻撃。ハルベルトは貫通効果を持っているよ」
俺のライフが4000から2200に減る。
俺「くっ、だが破壊されたROMクラウディアの効果!デッキからサイバース・ウィザードを守備表示で特殊召喚。」
彼方「ハルベルトの効果でもう1体のハルベルトをサーチ、スパークマンでサイバース・ウィザードを攻撃、バグースカでダイレクトアタック。」
俺のライフが2200から100になる。
かすみ「せ、先輩大丈夫ですか?」
愛「さすがに今の一撃はやばいっしょ…」
璃奈「璃奈ちゃんボード ピンチ!」
彼方「うーん、まさかのこのターンを凌ぐとはね…正直ここまでやるとは思わなかったな〜。」
歩夢「ね、ねぇ大丈夫…?」
俺はうつむいていた顔を上げる。
俺「すげぇよ、彼方さん。ここまで戦術が読めない人は初めてだぜ、次どんな手を使うのか俺敵ながらワクワクしたぜ」
彼方「彼方ちゃんも君とのデュエルなんか楽しいな、どんなに追い込んでも必ず凌ぎきる。やっぱりみんなの言う通り君のデュエルは人の心を動かすのかもね…」
彼方「彼方ちゃん、最近なんだがバグースカを出すだけで勝てちゃってさ、それでなんだがデュエルに冷めちゃって…でも彼方ちゃんも君が次にどんな手を打ってくるか、楽しみだな〜」
エマ「なんだか、2人ともとっても楽しそう」
しずく「えぇ、以前の彼方さんみたいです。」
かすみ「うぅ、先輩とあんなに楽しそうにデュエル…彼方先輩ちょっと羨ましいです…」
俺「俺の場にモンスターはいない、手札も0でライフも残り100。このドローで全てが決まる…俺のターン、ドロー!」
俺「来た!俺は墓地のサイバネット・リチューアルの効果、このカードとサイバース・マジシャンを除外し、サイバネットトークン2体を特殊召喚する。そして、現れろ未来を導くサーキット!」
俺「召喚条件はサイバース族2体、俺は2体のサイバネットトークンをリンクマーカーにセット!リンク召喚!現れろ、リンク2、クロック・スパルトイ!クロック・スパルトイの効果、デッキからサイバネット・フュージョンを手札に加える。そして魔法カード 死者蘇生を発動!」
彼方「おぉー死者蘇生かー」
俺「クロック・スパルトイのリンク先に墓地からサイバース・ウィッチを特殊召喚!そしてこの瞬間、クロック・スパルトイの効果、墓地からクロック・ワイバーンを特殊召喚!これで準備が整った!」
俺「俺は魔法カード サイバネット・フュージョンを発動!場のクロック・ワイバーン、クロック・スパルトイ、サイバース・ウィッチで融合!」
愛「ここで融合召喚!?」
俺「今、雄大なる翼のもとに集いしつわものたちよ…。新たなる伝説となれ。融合召喚!出でよ!サイバース・クロック・ドラゴン!」
俺「クロック・ドラゴンの効果、融合素材に使ったリンクマーカー1つにつきデッキからカードを1枚墓地に送り、1枚につきクロック・ドラゴンの攻撃力を1000アップする!融合素材のリンクマーカーは4つ、よって攻撃力は4000アップ!」
彼方「攻撃力6500…」
俺「バトルだ!サイバース・クロック・ドラゴンでバグースカを攻撃!パルス・プレッシャー!」
彼方ライフが4000→0
彼方「あぁ〜負けちゃった〜でも楽しかった〜同好会にいればまたこんな風に楽しめるのかな〜」
かすみ「そうですよ!彼方先輩!それに今なら先輩も部にいますし、いつでも熱いデュエルができますよ!」
彼方「そうだね〜まぁ約束だったしね〜同好会に戻ろうか〜」
しずく「よかったです、彼方さんが戻ってきてくれて、私嬉しいです…」
みんなが笑ってる…やっぱり俺のデュエルは人の心を動かす何かがあるのかな…。
まぁ何はともあれ、あと4人…必ず揃えよう。