スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

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第8話

 

2人「デュエル!!」

 

 

互いのデュエルは4000

 

 

遥「先攻はもらうよお姉ちゃん」

 

 

彼方「うん、いいよ〜」

 

 

遥「私のターン、魔法カード 影依融合(シャドール・フュージョン)を発動。手札の影霊の翼(リーシャドール)ウェンディと超電磁タートルを融合!融合召喚!エルシャドール・ネフィリム!墓地のウェンディの効果、デッキからシャドール・ドラゴンを裏側守備表示で特殊召喚する。さらにネフィリムの効果、デッキからシャドール・リザードを墓地に送る。そしてシャドール・リザードの効果、デッキからシャドール・ヘッジホッグを墓地に送る。そしてヘッジホッグの効果、デッキからシャドール・ビーストを手札に加える。私はこれでターンエンド」

 

 

俺「遥ちゃんの墓地には超電磁タートルがいる。あのカードが有れば彼方のバトルフェイズを止めることができる。さらに裏側守備表示のシャドール・ドラゴンはリバースした時にモンスター1体を手札に戻せる」

 

 

草薙「つまり彼方ちゃんを迎え撃つ準備は万全ってことか…」

 

 

彼方「はわわわ」

 

 

俺「どうした?彼方」

 

彼方「遥ちゃん…いつのまにシャドール使うようになったの…彼方ちゃんがデッキ変える時に一緒に同じデッキ組んでくれたのに…やっぱり遥ちゃん彼方ちゃんのこと嫌いになっちゃったの…?」

 

遥「ち、違うよ、ただちょっとお姉ちゃんとは違うデッキを使いたくなっただけで、別に嫌いになったとかそういうわけじゃなくて…」

 

彼方「本当に〜?」

 

遥「本当だよ」

 

 

彼方「わかった、彼方ちゃんのターン、ドロー。彼方ちゃんはデッキからカードを3枚を墓地に送り魔法カード 光の援軍を発動。デッキからライトロード・アサシン ライデンを手札に加えて、召喚だよ〜。ライデンの効果、デッキからカードを2枚墓地に送るよ。そして今墓地にいったライトロード・ビースト ヴォルフの効果、自身を特殊召喚するよ。さらに手札からライトロード・ハンター ライコウを墓地に送って魔法カード ソーラー・エクスチェンジを発動だよ。2枚ドローして、デッキからカードを2枚墓地に送るよ〜。」

 

俺「彼方も順調に墓地を肥やしてるな」

 

 

彼方「そして墓地にライトロードモンスターが4種類以上ある時、このカードは特殊召喚できる、彼方ちゃんの墓地には《ライトロード・ハンター ライコウ》《ライトロード・アーチャー フェリス》《ライトロード・サモナー ルミナス》《ライトロード・パラディオン ジェイン》が眠ってるよ〜。いでよ、彼方ちゃんのエースモンスター、裁きの龍!」

 

 

遥「早速お姉ちゃんのエースが出てきた…」

 

 

彼方「そして墓地の妖精伝記(フェアリーテイル)ーシラユキの効果発動。墓地のカード7枚を除外して、墓地で眠っているシラユキを特殊召喚するよ〜。シラユキの効果、ネフィリムを裏側守備表示にするよ〜。」

 

 

俺「これで裁きの龍の効果を使えば、ネフィリムの戦闘時効果を封殺して除去できる」

 

 

彼方「おいで〜夢の世界へ誘うサーキット〜。召喚条件は同じ属性で種族の異なるモンスター3体、彼方ちゃんは光属性で獣戦士族ヴォルフと戦士族ライデン、そして魔法使い族のシラユキをリンクマーカーにセット〜リンク召喚、リンク3、ライトロード・ドミニオン キュリオス」

 

 

遥「リンク召喚まで…」

 

 

彼方「キュリオスの効果、デッキから超電磁タートルを墓地に送るよ〜。ここでキュリオスの更なる効果〜、デッキの上からカードを3枚墓地に送るよ〜。そして裁きの龍の効果、ライフを1000支払い、裁きの龍以外の全てのカードを破壊するよ」

 

 

彼方ライフ4000→3000

 

 

遥「この瞬間、ネフィリムの効果!墓地から影依融合を手札に加える」

 

彼方「バトルだよ〜、裁きの龍でダイレクトアタック」

 

遥「墓地の超電磁タートルの効果、このカードを除外してお姉ちゃんのバトルフェイズを終了させる」

 

 

彼方「うんうん、さすがは遥ちゃん。ちゃんと彼方ちゃんの攻撃をかわしたね〜」

 

遥「お姉ちゃんだって、エースの裁きの龍だけじゃなくリンク召喚まで1ターンでしちゃうなんてやっぱりすごいよ」

 

彼方「えへへ遥ちゃんに褒められちゃった〜」

 

遥「お姉ちゃんはいつだってすごいよ、この前のデュエルカーニバルだって凄かったし、スクールアイドルとしてもすごいし、デュエルだって私より全然すごくて、私はいつもお姉ちゃんの真似しかできなくて」

 

 

俺「それでシャドールを使うようになったのか?」

 

遥「はい、私にはお姉ちゃんのようにライトロードを上手く使える自信もないし、それにお姉ちゃんにいつまでも甘えてちゃダメだって思って、だから自分を変えようと思ってデッキを変えてみたんです。」

 

彼方「もしかして彼方ちゃんのお弁当いらないって言ったのも自分を変えようと思って?」

 

遥「うん、お姉ちゃんすっごく料理が上手くてここまま甘えたらダメだし、お姉ちゃんの負担になっちゃうと思って」

 

彼方「そんなこと全然ないよ!むしろ遥ちゃんのお世話できない方が彼方ちゃん悲しいし、お弁当作るのも彼方ちゃんの生き甲斐だから。遥ちゃんが離れていっちゃう方が彼方ちゃんは辛いよ〜」

 

遥「お姉ちゃん…ありがとう…でもね、私もね、お姉ちゃんのことは大好き。でもお姉ちゃんが自分のことよりも私のことを優先しちゃうのは今度は私が辛いの。お姉ちゃんにはもっと自分の気持ちを大事にしてほしいの」

 

彼方「遥ちゃん…」

 

 

俺「お互い思ってることは一緒だったんだな。彼方、遥ちゃんは彼方のこと嫌ってないんだよ、むしろのその逆。大切な存在だからこそもっと自分の気持ちを大事にして欲しかった、それだけなんだ」

 

彼方「そうだったんだ…ごめんね、遥ちゃん。彼方ちゃんの気持ちばかり押し付けて」

 

遥「ううん、こっちこそいつもいろいろしてもらってごめんね」

 

彼方「遥ちゃんはいつのまにか大人になってたんだな〜。なんだか胸につっかえてたものが取れた気分だよ〜」

 

俺「なら、これで心置きなくデュエルできるな」

 

彼方「うん、彼方ちゃんはこれでターンエンド。この時、裁きの龍の効果でデッキからカードを4枚墓地に送るよ。これで彼方ちゃんの墓地にたくさんカードが眠ってるからいつでもシラユキを夢の世界から連れてこれるよ〜。」

 

 

遥「(お姉ちゃんの墓地にはカードが潤沢、それに超電磁タートルも…相変わらず隙がない…)私のターン、ドロー。魔法カード 死者蘇生!墓地からネフィリムを特殊召喚!ネフィリムの効果、デッキから影依の巫女 エリアルを墓地に送る。そしてエリアルの効果、お姉ちゃんの墓地のシラユキ、超電磁タートル、キュリオスを対象としてそのカードを除外するよ!」

 

 

彼方「それはまずいね〜、彼方ちゃんはエリアルの効果にチャーンしてシラユキの効果、彼方ちゃんの墓地のカード7枚を除外して自身を特殊召喚するよ。さらにシラユキの効果でネフィリムを裏側守備にするよ〜。」

 

 

遥「なら私は魔法カード 影依融合を発動!ネフィリムと手札のシャドール・ビーストを融合!融合召喚!きて2体目のエルシャドール・ネフィリム!ビーストの効果、墓地に行ったことにより1枚ドロー。さらにネフィリムの効果、デッキからウェンディを墓地に送る!そしてネフィリムのさらなる効果で墓地の影依融合を手札に加える。続けて墓地のウェンディの効果、デッキからシャードル・リザードを裏側守備表示で特殊召喚!さらにシャドール・ドラゴンを通常召喚。バトル!ネフィリムで裁きの龍を攻撃!」

 

 

草薙「攻撃力の低いネフィリムで攻撃!?」

 

 

遥「ネフィリムの効果!特殊召喚されたモンスターを破壊する!」

 

彼方「あぁ、彼方ちゃんのエースモンスターが…」

 

遥「続けてシャドール・ドラゴンでシラユキを攻撃!」

 

彼方ライフ3000→2950

 

遥「さらに速攻魔法 神の写し身との接触(エルシャドール・フュージョン)を発動!場のネフィリムとシャドール・ドラゴンを融合!融合召喚!エルシャドール・ミドラーシュ!そしてミドラーシュでダイレクトアタック!」

 

 

彼方ライフ2950→750

 

 

遥「私はこれでターンエンドだよ。ミドラーシュがいる限り、互いのプレイヤーは一度しか特殊召喚できない。」

 

 

草薙「彼方ちゃんのデッキは特殊召喚を多用するデッキ…遥ちゃんも仕掛けてきたな」

 

 

彼方「さすがは遥ちゃん、シャドールデッキも使いこなしてるね」

 

遥「ううん、お姉ちゃんに比べればまだまだだよ」

 

 

彼方「えへへまた褒められちゃった〜。それじゃあ彼方ちゃんのターンだね。ドロ〜。デッキの上からカードを3枚墓地に送り、魔法カード 光の援軍を発動だよ〜、これによりデッキからライコウを手札に加えるよ〜。さらに手札のライコウをコストに魔法カード ソーラー・エクスチェンジを発動だよ〜。2枚ドローしてデッキから2枚墓地に送るよ〜。彼方ちゃんはカード・ガンナーを召喚。カードガンナーの効果、デッキからカードを3枚墓地に送り攻撃力1500アップだよ〜。さらに魔法カード おろかな埋葬、デッキからライトロード・アサシン ライデンを墓地に送るよ」

 

 

 

彼方「墓地のシラユキの効果、墓地のカード7枚を除外して自身を特殊召喚するよ〜。シラユキの効果、ミドラーシュを裏側守備表示にするよ」 

 

 

俺「これで彼方はまた特殊召喚することができる」

 

 

彼方「彼方ちゃんの墓地に4種類ライトロードが揃ってる、再び現れろ、裁きの龍!裁きの龍の効果は使えないけれど、バトルだよ。カードガンナーで裏側のミドラーシュを攻撃」

 

 

遥「ミドラーシュが…」

 

 

彼方「裁きの龍でダイレクトアタックだよー」

 

 

遥ライフ4000→1000

 

彼方「ごめんね、遥ちゃん。彼方ちゃんの勝ちだよ〜妖精伝記ーシラユキでダイレクトアタック」

 

 

遥「(やっぱりお姉ちゃんは強い…)」 

 

 

遥ライフ1000→0

 

 

 

彼方「遥ちゃん、大丈夫?痛くなかった?」

 

遥「うん、大丈夫。やっぱりお姉ちゃんは強いね」

 

彼方「遥ちゃんだってすごく強かったよ〜」

 

 

俺「2人ともいいデュエルだったよ」

 

遥「ありがとうございます。この機会を作っていただいて」

 

彼方「うん、彼方ちゃん遥ちゃんとのデュエルの中で1番楽しかったよ〜」

 

俺「もう大丈夫そうか?彼方」

 

彼方「うん、あなたのおかげですっきりした」

 

 

俺「そっか、よかったよかった」

 

遥「お姉ちゃん、心配かけてごめんね」

 

彼方「彼方ちゃんの方こそ、わざわざデュエルまでしてもらってありがとう」

 

遥「あのね、やっぱり自立はしなきゃいけないとら思うの…」

 

彼方「うん…」

 

遥「でも…やっぱりお姉ちゃんのお弁当は美味しいから前みたいに作って欲しいな!」

 

彼方「遥ちゃん…もちろんだよ!遥ちゃんのためならたとえ火の中、水の中、いつだって作ってあげるよ〜」

 

遥「ありがとうお姉ちゃん」

 

彼方「うん!」

 

 

俺「やっぱり彼方、遥ちゃんといる時が1番元気だな」

 

草薙「それくらい大切な存在なんだよ、兄弟ってのは」

 

俺「そうなんだ…」

 

 

彼方「部長、草薙さん今日はありがとう。彼方ちゃん安心したらねむねむになっちゃった。最近ゆっくり寝られてないし今日くらい早く帰ってぐっすり寝てもいいかな?」

 

俺「うん、そうだな。最近疲れてたみたいだし、今日はしっかり休んで明日からまた一緒に頑張ろうな」

 

彼方「ありがと〜」

 

遥「私からもありがとうございます。今度はあなたともデュエルさせてくださいね」

 

俺「うん、いつでもおいで」

 

遥「はい!」

 

彼方「あーでも遥ちゃんにまでちょっかい出したら彼方ちゃんさすがにぷんぷんだからね〜」

 

俺「ちょっかいってそんなことしたことないし…」

 

彼方「ふふ、冗談冗談。それじゃあまた明日〜」

 

 

俺「うん、また明日」

 

 

 

〜翌日〜

 

 

歩夢「よかった、彼方さん元気になったんだね」

 

愛「さすが、ぶちょー!頼りになるー」

 

 

彼方「おはよ〜」

 

かすみ「えぇ!どうしたんですか、彼方先輩。まだ練習時間前ですよ?」

 

しずく「嵐でも来るのでしょうか…」

 

璃奈「璃奈ちゃんボード ガクブル…」

 

愛「嵐ってことは雷…ひぃ」

 

 

彼方「やだな〜みんな、ちゃんと時間に間に合うように来ただけなのに〜」

 

エマ「彼方ちゃん、今日は早く起きれたんだね」

 

彼方「うん、昨日はね、なんとね、久しぶりに遥ちゃんが一緒に寝てくれたの〜。そしたらね、彼方ちゃん、とってもよく寝れたからね、今日はちゃんと来れたのだ〜」

 

果林「よかったわね、彼方」

 

せつ菜「彼方さんの元気なお顔が見れて何よりです!」

 

彼方「それじゃあ朝練始めよか〜」

 

 

かすみ「うぅ、こんな台詞二度と聞けない気がする…」

 

 

 

 

〜放課後の練習中〜

 

 

彼方「エルシャドール・アプカローネで攻撃〜」

 

 

かすみライフ→0

 

 

かすみ「ちょっと彼方先輩!ライトロードデッキじゃなかったんですか!?またデッキ変えたんですか〜先輩には拘りがないんですか?」

 

彼方「拘りか〜あるよ〜」

 

かすみ「あるんですか…」

 

彼方「うん、それはね〜彼方ちゃんが満足できること〜」

 

かすみ「なんですかそれ」

 

彼方「考えてみれば、人生は一度きりなんだから何も1つのデッキに拘られなくてもいいも思うんだよね〜せっかくこれだけのカードの種類があるんだからいろんなデッキを使うのもいいと思うんだよね〜だから彼方ちゃんが使いたいと思ったデッキを使う、それが彼方ちゃんの拘りなんだよ〜」

 

かすみ「でもどうしてまたシャドールを?」

 

彼方「それはね〜遥ちゃんが彼方ちゃんにシャドールのカードをくれて使い方を教えてくれたんだ〜これもう使うっきゃないよね〜」

 

かすみ「また遥ちゃんですか…」

 

 

彼方「遥ちゃんは教え方もとってもうまくて本当いい子なの!遥ちゃんの話してたら遥ちゃんに会いたくなってきちゃったな〜」

 

かすみ「はぁ〜かすみんあっちで休憩してきますね」

 

彼方「うん、お疲れ様〜」

 

 

俺「彼方、早速シャドールを使いこなしてたな」

 

彼方「うん、これも遥ちゃんのおかげだよ〜」

 

俺「そっかよかったな。これで安心だな。俺がすることはもうないかな」

 

彼方「それはダメ」

 

俺「え?」

 

彼方「たしかに遥ちゃんとはちゃんと話し合えたけど、彼方ちゃんはまだまだ部長のサポートが必要なの。これからもずっとずっと。だから勝手に終わらせちゃダメ」

 

俺「え…そっかわかった。ならこれからビシバシ鍛えていくからな」

 

彼方「うん、眠くらない程度にお願い〜」

 

 

俺「いや、それは無理なお願いだな〜」

 

彼方「そうかな〜ふぁ〜かすみちゃんとデュエルしたら彼方ちゃん眠くなっちゃったな〜」

 

俺「昨日はちゃんと寝たんじゃないのか?」

 

彼方「うん、そうなんだけどね、もしかしたら彼方ちゃん、いつでもねむねむなのかな?」

 

俺「ならまた果林と運んであげようか?」

 

彼方「うーん、あれはいいや〜」

 

 

 

果林「遠慮はいらないわよ、彼方。いつでも運んであげるわよ。」

 

彼方「それじゃあ彼方ちゃんが限界にねむねむな時はお願いしようかな〜」

 

果林「お願いはするのね…」

 

 

俺「さて、彼方どうする?まだ休む?続ける?デュエルすれば目覚めるかもよ」

 

彼方「うーん、そしたら久しぶりに部長とデュエルしようかな」

 

俺「おっ、よしやるか」

 

果林「頑張って彼方」

 

彼方「ありがと〜果林ちゃん。それじゃあ応援ついでにデュエル上まで連れて行って〜」

 

果林「任せて、さぁ部長」

 

俺「うん」

 

 

彼方「うーん、これじゃあないんだけどな〜まぁいいか〜」

 

 

to be continued…


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