スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

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第4話

 

 

2人「デュエル!!」

 

 

互いのライフは4000

 

 

 

鞠莉母「先攻はもらいます。私は魔法カード 強欲で貪欲な壺を発動!デッキから10枚カードを除外して2枚ドローする!カードを3枚セット!そして永続魔法 王家の神殿を発動!このカードの効果によりセットされた罠カードをこのターン、発動できる!私は永続罠 ハイパー・ブレイズを発動!」

 

 

 

花丸「早速、あの罠カードずら…」

 

 

鞠莉母「私はハイパー・ブレイズの効果で裏側の永続罠 デモンズ・チェーン、黄金の邪神像と、ハイパー・ブレイズを墓地に送り、現れろ!神炎皇ウリア!!」

 

 

ルビィ「ピギィ!もうウリアが出てきた…」

 

 

鞠莉母「さらにフィールド魔法 失楽園を発動!失楽園の効果、フィールドに幻魔がいる時、デッキから2枚ドローできる!」

 

 

善子「幻魔に耐性を与えるだけじゃなくて、ドロー効果も持ってるなんて反則よ!」

 

 

 

鞠莉母「私はカードを1枚セットしてターンエンド。」

 

 

千歌「(いきなり…幻魔が…でも!)私のターン、ドロー!手札から魔法カード、コンバート・コンタクトを発動!手札のN・アクア・ドルフィンとデッキのN・エア・ハミングバードを墓地に送り、2枚ドロー!そして自分のフィールドにカードがない時、手札の罠カード、NEXTを発動できる!」

 

 

鞠莉母「ならば、永続罠 覚醒の三幻魔を発動!」

 

 

 

千歌「覚醒の三幻魔…」

 

 

鞠莉母「このカードの効果により、相手が召喚、特殊召喚に成功した時、そのモンスターの攻撃力分、ライフを回復する!」

 

 

千歌「NEXTの効果により、墓地のアクア・ドルフィン、エア・ハミングバードを特殊召喚…」

 

 

 

鞠莉母「覚醒の三幻魔の効果、2体のモンスターの攻撃力の合計1400、ライフを回復!」

 

 

 

鞠莉母ライフ4000→5400

 

 

 

千歌「まだだよ!魔法カード スペーシア・ギフト!フィールドのNの種類だけデッキからドローする!私は2枚ドロー!そして魔法カード ミラクル・コンタクト!手札のE・HERO ネオスとフィールドのアクア・ドルフィン、エア・ハミングバードをトリプルコンタクト融合!」

 

 

 

千歌「3つの力が1つとなった時、はるか大宇宙の彼方から、最強の戦士を呼び覚ます!トリプルコンタクト融合!銀河の渦の中より現れよ!E・HERO ストーム・ネオス!」

 

 

 

鞠莉母「ほう、トリプルコンタクト融合ですか、ですが、覚醒の三幻魔の効果、ライフを回復!」

 

 

鞠莉母ライフ5400→8400

 

 

 

千歌「ストーム・ネオスの効果!フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する!アルティメット・タイフーン!」

 

 

 

鞠莉母「くっ、ですが、覚醒の三幻魔が墓地に行ったことによりウリアの攻撃力は4000にアップ!」

 

 

千歌「わかってるよ、私はN・グラン・モールを召喚!さらに魔法カード 融合派兵を発動!EXデッキのE・HERO グラン・ネオスを相手に見せて、そこに記されいるE・HERO ネオスをデッキから特殊召喚!」

 

 

曜「よし!千歌ちゃんのエース、ネオスが来た!」

 

 

千歌「そして、ネオスとグラン・モールでコンタクト融合!来て!E・HERO グラン・ネオス!」

 

 

鞠莉母「グラン・ネオスですって…」

 

 

千歌「グラン・ネオスの効果、ウリアを手札に戻す!ネビュラ・ホール!」

 

 

鞠莉母「くっ、よくもウリアを…」

 

 

梨子「いいわよ!千歌ちゃん、その調子よ!」

 

 

千歌「さらにフィールド魔法、ネオスペースを発動!これにより、ストーム・ネオス、グラン・ネオスの攻撃力は500アップし、エンドフェイズにEXデッキに戻らない!バトル!ストーム・ネオス、グラン・ネオスでダイレクトアタック!」

 

 

 

鞠莉母「ぐっ」

 

 

鞠莉母ライフ8400→1900

 

 

ルビィ「千歌ちゃんが大きくライフを削った!」

 

 

 

千歌「私はこれでターンエンド。」

 

 

鞠莉母「やってくれましたね…」

 

 

千歌「私はここで負けるわけにはいかない。私を信じてくれるみんなのために」

 

 

鞠莉母「そうですか。ですが、ウリアを除去したことでいい気にならないことですね!私のターン、ドロー!私は混沌の召喚神を召喚!」

 

 

花丸「あのモンスターはな、なんずら〜」

 

 

梨子「えぇ、とっても禍々しいわね…」

 

 

 

鞠莉母「ふふ、混沌の召喚神の効果、このカードをリリースすることで手札から幻魔を召喚条件を無視して特殊召喚する!!」

 

 

梨子「なんですって!?」

 

曜「またウリアが!?」

 

 

 

鞠莉母「いいえ、鞠莉の時は使う必要ありませんでしたが、いいでしょう、見せてあげましょう!これが2体目の幻魔!」

 

 

鞠莉の母が2体目の幻魔を呼び出そうとした時、雷鳴が轟く

 

 

鞠莉母「現れろ!金色の雷の化身!!降雷皇ハモン!!」

 

 

雷が轟く中、雲の切れ間よりハモンがその姿を現す。

 

 

曜「あれが…」

 

 

梨子「2体目の幻魔…」

 

 

千歌「降雷皇…ハモン」

 

 

 

鞠莉母「さらに墓地の混沌の召喚神の効果、このカードを除外してデッキから失楽園を手札に加える。」

 

 

善子「またあのフィールド魔法を持ってるの!?」

 

 

 

鞠莉母「フィールド魔法 失楽園を発動!その効果でデッキから2枚ドロー!そして永続魔法 失楽の霹靂を発動!バトル!ハモンでストーム・ネオスを攻撃!失楽の霹靂!!」

 

 

千歌「くっ」

 

 

千歌ライフ4000→3500

 

 

鞠莉母「ハモンの効果!モンスターを戦闘破壊したとき、相手に1000ダメージを与える!地獄の贖罪!!」

 

 

千歌「そんな、きゃあ」

 

 

千歌ライフ3500→2500

 

 

 

 

鞠莉母「私はこれでターンエンド。」

 

 

ルビィ「ただでさえ攻撃力4000もあるのに、さらにモンスターを破壊した時、1000のバーンダメージがあるなんて」

 

 

花丸「しかも、あの失楽園がある限り、幻魔は効果の対象にならず、効果で破壊されないずら…」

 

 

善子「い、インチキよ!そんなの!」

 

 

千歌「2体目の幻魔…なんて強さ…。でも諦めない!私のターン、ドロー!私は速攻魔法 コンタクト・アウトを発動!このカードはコンタクト融合したモンスターをEXデッキに戻して、素材となったモンスターをデッキから特殊召喚する!」

 

 

梨子「上手いわ!千歌ちゃん!これでグラン・ネオスをEXデッキに戻して、ネオスとグラン・モールを特殊召喚して、グラン・モールでハモンを攻撃すればグラン・モールの効果で、ハモンを手札に戻せる!」

 

 

鞠莉母「そうはさせない!失楽の霹靂の効果!魔法カードが発動した時、その効果を無効にし、ハモンを守備表示にする!」

 

 

 

千歌「やっぱりね」

 

 

鞠莉母「なに!?」

 

 

千歌「その魔法カードを使った時、全く効果を使わなかった。だからきっと何かあるって思ったんだよね。だから私の本当の狙いはこっち!私は魔法カード おろかな埋葬を発動!デッキからE・HERO シャドー・ミストを墓地に送る!そしてシャドー・ミストの効果、デッキからE・HERO オネスティ・ネオスを手札に加える!」

 

 

鞠莉母「オネスティ・ネオスですって…」

 

 

千歌「バトル!グラン・ネオスでハモンを攻撃!この瞬間、オネスティ・ネオスの効果!手札から墓地に送り、グラン・ネオスの攻撃力を2500アップする!いけー!グラン・ネオス!ハモンをやっつけろ!」

 

 

 

鞠莉母「よくも…2度も私の幻魔を…」

 

 

曜「やった!2体目の幻魔もやっつけたよ!」

 

 

千歌「私はこれでターンエンド」

 

 

 

鞠莉母「おのれぇ、私のターン、ドロー!強欲で貪欲な壺を発動!デッキからカードを10枚除外して2枚ドロー!王家の神殿を発動!さらにカードをセット!そして王家の神殿の効果!セットした貪欲な瓶を発動!墓地のカードを5枚デッキに戻し、1枚ドローする!私はカードをセット!失楽の霹靂の効果!ハモンを特殊召喚するとき、裏側の魔法カードもコストにできる!私は失楽の霹靂と王家の神殿、裏側の錬装融合を墓地に送り、再び現れろ!降雷皇ハモン!!」

 

 

ルビィ「そんな…」

 

 

千歌「せっかく倒したハモンが…」

 

 

 

鞠莉母「墓地の錬装融合の効果!墓地のこのカードをデッキに戻し1枚ドローする!さらに失楽園の効果で2枚ドロー!これで終わりにする!フィールド魔法 神縛りの塚を発動!」

 

 

千歌「神縛りの塚…」

 

 

 

鞠莉母「バトル!!ハモンでグラン・ネオスを攻撃!失楽の霹靂」

 

 

千歌「きゃあ」

 

 

千歌ライフ2500→1500

 

 

 

鞠莉母「この瞬間、ハモンの効果!モンスターを戦闘破壊した時、相手に1000ポイントのダメージを与える!さらに神縛りの塚の効果!レベル10のモンスターが相手モンスターを破壊した時、1000のダメージを与える!よって合計2000のダメージでお前の負けだ!」

 

 

曜「千歌ちゃん!」

 

 

鞠莉母「やれ、ハモン!石碑ごと破壊しろ!地獄の贖罪!!」

 

 

 

千歌「そんな…勝てなかった…」

 

 

千歌ライフ1500→0

 

 

 

 

梨子「千歌ちゃん!」

 

 

曜「千歌ちゃん!!しっかりして、千歌ちゃん!!」

 

 

千歌「曜ちゃん…ごめんね、私…勝てなかった…。」

 

 

曜「千歌ちゃんが謝ることじゃないよ…」

 

 

 

鞠莉の母は2枚の幻魔のカードを見つめる。

 

すると2枚の幻魔のカードの色が失われて白黒のカードになっていく。

 

 

 

鞠莉母「……さすがに短期間で封印を破壊しすぎましたか…。幻魔の力を少し蓄える必要があるようですね。」

 

 

 

 

鞠莉母「命拾いしましたね」

 

 

梨子「なんですって?」

 

 

鞠莉母「この短期間で幻魔の力を使いすぎたことにより、幻魔の力を蓄えなければならなくなりました。三幻魔が復活し世界が私の物になるのはもう少しあとのようですね。」

 

 

梨子「よくもそんなことを…」

 

 

 

鞠莉母「最後の石碑…どの道あなたたちはまた立ち塞がるのでしょう…。ですが、次も私が勝ち究極の幻魔が君臨するでしょう。」

 

 

梨子「くっ…」

 

 

鞠莉母「その時までせいぜいあがくといいです。」

 

 

曜「梨子ちゃん、とにかく今は千歌ちゃんを安全なところに」

 

 

梨子「えぇ」

 

 

花丸「それならまるいいところを知っているずら」

 

 

梨子「花丸ちゃん、案内して!」

 

 

 

6人はその場を立ち去る。

 

 

しかし鞠莉の母はその場に残っていた。

 

 

 

鞠莉母「やはりここに封印してありましたか…。最後の……ふふふ、私の目論見通りでした…。」

 

 

鞠莉の母は何かを持ち出しその場を去った。

 

 

 

 

 

〜沼津駅〜

 

 

通行人A「どういうことだよ!」

 

 

通行人B「これじゃ仕事に間に合わない…」

 

 

 

俺「どうしたんですか?」

 

 

通行人「あぁ、この天候のせいで木々が倒れて、さらに土砂が崩れて、電車やバスは動かない。さらに内浦の方へは立ち入り禁止になってるんだよ」

 

 

 

俺「そんな…それじゃあ千歌たちのところには行けない…。どうすれば…」

 

 

???「ねぇ、君」

 

 

 

俺「ん?俺?」

 

 

???「そう、君。君、確か虹ヶ咲のスクールアイドル同好会の部長だよね?」

 

 

俺「そうだけど…君は?」

 

 

???「私は月。渡辺月。」

 

 

俺「渡辺…もしかして!?」

 

 

月「そう!ヨーソロー!の渡辺曜ちゃんの従姉妹の渡辺月だよ。」

 

 

俺「どうして君が…」

 

 

月「天候がちょっと悪くなってきたときに曜ちゃんから、もしかしたら君がここで足止めを食うかもしれないから、その時は助けてあげてって連絡が来てね。案の定、交通網は麻痺して、おまけに内浦にいく道は立ち入り禁止。だから君を助けにきたってわけ」

 

 

俺「曜…ありがとう。けど、立ち入り禁止になっている以上、千歌たちのところに行くことができない…」

 

 

月「できるよ」

 

 

俺「それは本当か?」

 

 

月「うん。見てこれ」

 

 

俺「これは…地図?」

 

 

月「そう、調べたんだけど、この印をつけているルートだったら立ち入り禁止になっていない。だからこの道を通っていけば浦の星に行けるよ。かなり遠回りになるけどね」

 

 

俺「そっか、ありがとう。この地図、もらっていくね。」

 

 

月「あぁ、ちょっと。もしかして歩いていくつもり?」

 

 

俺「あぁ、そのつもりだけど」

 

 

月「それじゃ、いくら君でも何時間かかるのやら。はい、これ。使って」

 

 

俺「これは…自転車…いいのか?」

 

 

月「うん。でもちゃんと返してね。それから…曜ちゃんをよろしくね」

 

 

俺「わかった。必ず返す。そして曜もみんなも必ず守ってみせる。」

 

 

月「頼んだよ」

 

 

俺「あぁ、ありがとう。行ってくる」

 

 

 

俺は月に借りた自転車に乗り先を急いだ。

 

 

 

 

 

〜浦の星学院〜

 

 

ダイヤ「鞠莉さん、そういえば先ほどのデュエル、Bloo-Dにウリアを装備した時、様子がおかしくありませんでしたか?」

 

 

鞠莉「えぇ、ウリアが私のフィールドに来た時、急に頭痛にみまわれてそれで頭の中に直接声が響いたの…」

 

 

果南「なんて言ってたの?その声の主は」

 

鞠莉「汝に我は扱えぬ…。我を解放しろ…だったかしら…。とにかくすごい嫌な感じで、でもデュエル中だったから、とにかくデュエルに集中しようと思って…」

 

 

ダイヤ「おそらくその声はウリアの声かもしれませんわ」

 

 

果南「どういうこと?」

 

 

ダイヤ「鞠莉さん、あなたのお母様、どこか様子がおかしくありませんでした?」

 

 

鞠莉「えぇ、おかしいってもんじゃないわよ。たしかにいつもムカつく言い方ばかりするけど…けど、あそこまで非道な振る舞いはしない…」

 

 

ダイヤ「やはりそうでしたか…」

 

 

果南「ねぇ、だからどういうこと?」

 

ダイヤ「鞠莉さんのお母様は幻魔に精神を支配されているということです。」

 

 

果南「そんなことってあり得るの?」

 

 

ダイヤ「すでに私たちの人智を超えた力を幻魔は使っています。この天候もソリッドヴィジョンによる石碑の破壊も全て幻魔のその力によるものだとしたら納得が行きます。私たちが戦っているのはそういう相手ということです。」

 

 

鞠莉「そうね…そしてママは未だに幻魔に囚われている。だからデュエルでママを倒してママを正気に戻さなきゃいけなかった。でも…勝てなかった」

 

 

果南「鞠莉…。」

 

 

 

 

 

一方

 

 

 

ルビィ「花丸ちゃん、よくこんなお寺知ってたね」

 

 

花丸「うん、知り合いのお寺なんだ。小さい頃から何度も来てたから、お寺の人とも顔見知りだったし、借りられてよかったずら」

 

 

 

梨子「千歌ちゃん…」

 

 

曜「大丈夫、梨子ちゃん。千歌ちゃんはこんなことで負けたりしない。だからきっと大丈夫」

 

 

 

善子「それにしても幻魔が力を無くしてから天候が収まってきたわね」

 

ルビィ「本当に、あれは幻魔の力だったのかな」

 

善子「そ、そんなことあるわけないじゃない!そうよ、そんなことがあるならヨハネだってとっくに堕天してるわよ。そうよね、リリー?」

 

 

梨子「そのリリー呼びはやめて。でも実際に私たちはこの目で見た…。だから信じざるを得ないわ…」

 

 

 

千歌「ん…」

 

 

曜「千歌ちゃん!」

 

 

千歌「曜…ちゃん?ここは…?」

 

 

曜「花丸ちゃんの知り合いのお寺だよ。」

 

 

千歌「そっか…私、鞠莉ちゃんのお母さんに負けて、それでここに運んでもらったんだ…ありがとう」

 

 

曜「ううん、千歌ちゃんが無事で本当よかった」

 

 

梨子「えぇ、本当、人騒がせなんだから」

 

 

千歌「えへへ。あれ?もしかして梨子ちゃん泣いてる?」

 

 

梨子「な、泣いてなんかないわよ…」

 

 

千歌「ごめんね、みんな私、勝てなくて」

 

 

曜「ううん、そんなことないよ。千歌ちゃんは本当に頑張ってたよ」

 

 

千歌「ありがとう…。」

 

 

善子「でも、これからどうする?幻魔は今力を使い果たして充電中らしいけど、いつまた動きだすか…」

 

 

千歌「うん、とにかく今は鞠莉ちゃんたちに連絡しないと。」

 

 

梨子「今ならもしかしたら繋がるかも…私、電話してみる。」

 

 

千歌「うん、お願い」

 

 

曜「あ、月ちゃんからメールだ。やっぱり時間差あるみたいだね。どれどれ…。本当!?」

 

 

ルビィ「どうしたの?」

 

 

曜「虹ヶ咲の部長が今こっちに向かってるって!」

 

 

ルビィ「本当!?」

 

 

花丸「部長さんが来てくれるなら、安心ずら〜」

 

 

善子「ま、まぁ頭数は多い方がいいわね」

 

 

花丸「そんなこと言って〜本当は善子ちゃんも安心してるずら〜?」

 

 

善子「ヨハネだってば!」

 

 

 

 

 

〜数分後〜

 

 

梨子「3年生と連絡とってきたわ。」

 

曜「どうだって?」

 

梨子「鞠莉ちゃんももう元気になったって。」

 

 

ルビィ「本当に!?よかった〜」

 

 

曜「それで3年生はどうするって?」

 

 

梨子「鞠莉ちゃんのお母さんを止めに行くって」

 

 

ルビィ「それって…」

 

 

花丸「危ないずら、鞠莉ちゃんだって完全に元気になったわけじゃないのに」

 

 

善子「そうよ、虹ヶ咲の部長が来るならそれまで待ってからでも」

 

 

千歌「私は3年生に賛成だな」

 

 

ルビィ「千歌ちゃん…」

 

 

千歌「たしかに幻魔は天変地異を起こすくらい強力な力を持っている。でも元は私たちが鞠莉ちゃんのお母さんに認めてもらうために始めたこと。たしかにデュエルでは勝てなかった。けど、ここで全部彼に任せていいのかな?それじゃ私たちずっと鞠莉ちゃんのお母さんに認められない気がする。そんなんじゃ廃校を回避できやしない。そんな気がする。だからこそ、私は逃げたくない。最後の最後まであがいて、あがいて、あがき続けたい。」

 

 

梨子「千歌ちゃん…」

 

 

曜「やっぱり千歌ちゃんならそういうと思ったよ」

 

 

千歌「曜ちゃん…」

 

 

曜「千歌ちゃん、私は最後までついていくよ。どうせ止めても行くのが千歌ちゃんだもん」

 

 

千歌「ありがとう、曜ちゃん。」

 

 

梨子「また…結局こうなるのね。ま、それが千歌ちゃんだもんね。1年生のみんなはどうする?」

 

 

花丸「もちろん、ついていくずら」

 

 

ルビィ「うゆ」

 

 

善子「ふん」

 

 

 

千歌「よーし、それじゃあ行こう。3年生が待ってる。」

 

 

 

 

〜浦の星〜

 

 

ダイヤ「いくのですね」

 

 

鞠莉「えぇ」

 

 

果南「でも、鞠莉やばいと思ったら止めるからね」

 

 

鞠莉「oh!それは心強いデース!」

 

 

鞠莉「それじゃあ、行きましょうか」

 

 

 

 

 

〜最後の石碑〜

 

 

千歌「鞠莉ちゃん、果南ちゃん、ダイヤちゃん」

 

 

鞠莉「やっぱり千歌たちなら来ると思った。」

 

 

千歌「うん、やっぱりじっとなんかしてられない」

 

 

鞠莉「私もよ。」

 

 

 

するとそこに鞠莉の母が来る。

 

 

 

鞠莉母「これは皆さん、お揃いデースか。」

 

 

善子「ここに来たってことは幻魔の充電は完了したってことね」

 

 

鞠莉「ママ、一度はあなたに敗れた。でもこの町を、浦の星を、そしてママを救うために、私はママともう一度戦う!」

 

 

鞠莉母「what?私は救う?鞠莉、あなたは何を言ってるのですか?私は救ってもらうようなことはありません。」

 

 

鞠莉「違う!ママは心を幻魔に支配されてる!いつものママは正直言ってムカつくことばかり、でもこんなにも非道じゃない!だから私は絶対にママを救う。だってあなたは私の…ママだから!」

 

 

鞠莉母「そうですか。でも私に勝てますか?ウリアに勝てなかったあなたが」

 

 

鞠莉「それは…」

 

 

千歌「勝てるよ、一緒なら」

 

 

鞠莉「千歌っち…。一緒に戦ってくれるの?」

 

 

千歌「もちろん!2人でこの町を、浦の星を、そして鞠莉ちゃんのお母さんを助けよう。」

 

 

鞠莉母「ほう、2人がかりですか。面白い、ではルールはライフは互いに8000のマスターデュエル、あなたたちはフィールド、墓地、ライフ共有の変則タッグデュエルでどうでしょう」

 

 

鞠莉「えぇ、それでいいわ」

 

 

鞠莉母「さっきは親心で見逃してあげましたが、今度はそうは行きませんよ。全力であなたたちを潰しに行きます。」

 

 

鞠莉「望むところよ、いくわよ千歌っち」

 

 

千歌「うん、今度こそ、絶対に負けない!」

 

 

 

3人「デュエル!!!」


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