第9章 第5話
〜宿〜
花丸「なんか大変なことになったずら」
ルビィ「うん…」
善子「何弱気になってるよ、ただ2人がデュエルするだけでしょ」
花丸「でもあの聖良さんと虹ヶ咲の部長さんがデュエルするんだよ。すごいところが見られるずら〜」
ルビィ「…」
花丸「大丈夫ずら、デュエルが終わったあとは理亞ちゃんと遊べるずら」
ルビィ「花丸ちゃん」
善子「ルビィあんたそんなこと心配してたの?」
ルビィ「だ、だってせっかく会えたんだよ」
善子「ま、まぁ気持ちは分からなくはないけど…」
花丸「善子ちゃんも素直になるずら〜」
善子「う、うるさいわね!ていうかヨハネ!」
花丸「とにかく明日は2人のデュエルを見守ろう。理亞ちゃんたちと遊ぶのはそれからでも遅くないずら〜」
ルビィ「うゆ!」
〜自宅〜
ダイヤ「聖良さんとデュエルするのですの?」
俺「あぁ」
ダイヤ「そうですか…気をつけてください、聖良さんもかなりの実力の持ち主ですわ」
俺「わかってるよ、けど相手が誰でも俺はただ全力でデュエルするだけだ」
ダイヤ「えぇ、そうでしたわね。では引き続きルビィたちは頼みましたわよ」
俺「あぁ、東京駅までちゃんと送っていくから」
ダイヤ「お願いしますわ」
〜別の宿〜
理亞「(どうしてあんなやつに姉さんは興味を持つの?)」
聖良「ごめんなさい、理亞」
理亞「え?」
聖良「せっかくルビィさんと会えたのに、私の勝手を言ってしまって」
理亞「別に気にしてないわ、それより姉さんどうしてあんなやつに興味を持ったの?」
聖良「え?どうしてって…理亞も見たでしょ、デュエルカーニバル決勝戦」
理亞「見たけど、あんなのいつもギリギリのデュエルで姉さんより強いとは到底思えないんだけど?」
聖良「そう?私はそうは思わない。たしかに彼はギリギリで勝つかもしれないけど、それも彼のデュエルの内というか、相手の力を引き立ているというか、そんな気がするの」
理亞「つまり相手に手加減してるってこと?」
聖良「そうじゃなくて、なんていうか彼も全力だと思う。でもただデュエルするんじゃなくて相手のデュエルの良さを引き立ているそんな気がする」
理亞「そう、私にはよくわかんないけど」
聖良「ふふ、いずれ理亞にもわかる時が来ると思いますよ」
理亞「そう…」
〜翌日、デュエル場〜
聖良「お待たせしました。準備はできていますか?」
俺「えぇ、いつでも行けます」
聖良「それでは」
花丸「いよいよ始まるずら…」
ルビィ「うん…」
理亞「姉さん…」
2人「デュエル!!」
互いのライフは4000
聖良「先攻はもらいます!私のターン、私は六花のひとひらを召喚!ひとひらの効果、デッキから六花モンスターを手札に加えるか墓地に送ります。私は六花精ボタンを手札に加えます。そしてひとひらのこの効果の発動後、私は植物族しか特殊召喚できません。さらに手札の六花精ボタンの効果!ひとひらをリリースして自身を特殊召喚します!」
花丸「実質ノーコストで上級モンスターを特殊召喚ずら〜」
理亞「姉様なら当然よ」
聖良「ボタンのさらなる効果!植物族の効果で特殊召喚されたことによりデッキから六花魔法・罠カードを手札に加えます。私は六花絢爛を手札に加えます。そして魔法カード 六花絢爛を発動!デッキから六花精スノードロップを手札に加えます。そして、ボタンをリリースしてスノードロップの効果!自身と手札の六花精エリカを特殊召喚します!」
花丸「また上級モンスターが出てきたずら〜」
ルビィ「ピギィ」
理亞「姉様のコンボはこれからよ」
聖良「私はスノードロップの効果!エリカをスノードロップと同じレベル8にします!」
ルビィ「同じレベルのモンスターが2体…」
善子「くるわね」
聖良「私はレベル8のスノードロップとエリカでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!秘めたる想いは密かに積もる。来てください!六花聖ティアドロップ!」
俺「ランク8…」
聖良「私はカードを1枚伏せてターンエンド。このエンドフェイズ、ひとひらは自身の効果で特殊召喚できます。」
俺「いくぞ、俺のターン、ドロー!レディ・デバッガーを召喚!そして効果発動!デッキからレベル3以下のサイバース族を手札に加える!」
聖良「ならティアドロップの効果!オーバーレイユニットを1つ使いレディ・デバッガーをリリースします!」
俺「なに!?」
聖良「そしてティアドロップの効果!モンスターがリリースするたびに攻撃力が200アップします!」
ルビィ「攻撃力3000!?」
俺「なら作戦変更だ!レディ・デバッガーはリリースされたが効果は適用される、俺はデッキからドラゴネットを手札に加える。そして永続魔法 サイバネット・オプティマイズを発動!このターン、俺はもう一度サイバースを召喚できる!俺はドラゴネットを召喚!ドラゴネットの効果、デッキからプロトロンを特殊召喚!現れろ!未来を導くサーキット!召喚条件はサイバース族2体!俺はプロトロンとドラゴネットをリンクマーカーにセット!リンク召喚、リンク2、スプラッシュ・メイジ!!」
聖良「(やはり来た)この瞬間、罠発動!六花の薄氷!スプラッシュ・メイジを対象に選択し、このターン、スプラッシュ・メイジは効果を発動できません!!」
俺「何!?」
花丸「これじゃ連続リンク召喚できないずら〜」
理亞「これが姉様の実力よ」
善子「ふん、たかがモンスター効果を止められただけじゃない。これからなんかあるんでしょ」
俺「いや…俺はカードを1枚セットしてターンエンド」
善子「たったそれだけ!?」
理亞「ふん、やっぱり虹ヶ咲の部長も大したことないのね。姉様、さっさと倒しちゃって」
聖良「理亞、油断は禁物よ(そう、それにここで終わるとはとても思えない…)」
ルビィ「大丈夫かなぁ」
花丸「だ、大丈夫だよルビィちゃん」
ルビィ「うゆ…」
聖良「私のターン、ドロー。ひとひらの効果、デッキから2枚目のボタンを手札に加える。そしてひとひらをリリースしてボタンを特殊召喚!この瞬間、墓地のエリカの効果!自分の植物族モンスターがリリースされた時、手札から自身を特殊召喚します!さらにフィールドのモンスターがリリースされたことにより手札の六花精プリムを特殊召喚します!」
ルビィ「ピギィ!モンスターが3体も」
理亞「まだこれだけじゃないわ」
聖良「ボタンの効果!植物族の効果で特殊召喚されたことによりデッキから六花精シクランを手札に加えます!さらにモンスターがリリースされたことによりエンドフェイズまでティアドロップの攻撃力は200アップ!」
善子「また攻撃力が3000に」
聖良「私は六花精シクランを通常召喚!そしてレベル4のシクランとプリムでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4、六花聖ストレエナ!」
花丸「今度はランク4ずら〜」
聖良「まだです!私はレベル6のエリカとボタンでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!ランク6、六花聖カンザシ!!」
ルビィ「今度はランク6!?」
理亞「これで姉様のフィールドにはランク4、6、8の六花聖が揃った。勝負も着いたもの同然ね」
聖良「六花聖ストレエナの効果!オーバーレイユニットを1つ使い墓地の罠カード 六花の薄氷を手札に加えます。そしてティアドロップの効果!オーバーレイユニットを1つ使い、スプラッシュ・メイジをリリースします!」
俺「くっ」
聖良「そしてモンスターがリリースされたことによりティアドロップの攻撃力がさらに200アップします!!」
ルビィ「こ、攻撃力3200!?」
理亞「まだよ、姉様さんの本気はこれからよ」
聖良「モンスターがリリースされたこの瞬間、カンザシの効果!オーバーレイユニットを1つ使い、自分又は相手の墓地のモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚します!私は今、オーバーレイとして墓地に送った六花精エリカを特殊召喚します!!」
俺「これで聖良さんのフィールドのモンスターの攻撃力は全て2000以上…」
聖良「バトルです!私は六花精スノードロップでダイレクトアタック!!」
俺「ぐぁ」
俺のライフが4000から800に減る。
聖良「これでとどめです!ストレエナでダイレクトアタック!!」
理亞「勝負あったわね(何よ、やっぱり大したことないじゃない)」
俺「まだだ!速攻魔法 スプール・コード!墓地にサイバースが3体以上いる時、ダイレクトアタックを無効にし、スプールトークン3体を特殊召喚する!」
理亞「!?」
聖良「そう簡単には勝たせてくれませんか。なら、エリカでスプールトークンを攻撃!」
俺「くっ」
聖良「続けてカンザシで2体目のスプールトークンを攻撃です!」
聖良「私はカードを1枚セットしてターンエンドです。この時、再び墓地のひとひらの効果、自身を特殊召喚します。」
理亞「命拾いしたみたいだけどこれで相手のフィールドのモンスターはトークン1体。どう考えても姉様の勝ちね」
ルビィ「そ、そんなことないもん!」
花丸「そうずら、まだデュエルは終わってないずら」
善子「そ、そうよ、これからあっと驚く逆転劇があるんでしょ!」
俺「え?あぁ、そうだな…」
理亞「ふん、その様子だとなさそうね」
聖良「(戦況は私の方が圧倒的に有利…なのに全然そう思えない…これは彼の溢れる自信からなのか…)」
俺「聖良さん…さすがはAqoursの戦友のSaint Snowの1人ですね…」
理亞「何よ、今更気づいたの?」
俺「いや、そんなことはないさ、Aqoursの戦友って聞いてたからきっと強いんだろうなとは思ってたさ」
ルビィ「戦友って…」
花丸「そこまでは言ってないずら…」
俺「けど、俺だって伊達に虹ヶ咲の部長をやってないからな。そう簡単には負けないさ」
聖良「ならどうします?私の場には5体のモンスターがいますよ」
俺「たしかに今の状況、俺は圧倒的にピンチ…けど俺のデッキならそんな状況を覆せる可能性がある」
聖良「そうですか。なら見せてみてください、あなたの言う可能性を!」
俺「えぇ、もちろんです!俺のターン、ドロー!デッキからカードを10枚して魔法カード 強欲で貪欲な壺を発動!デッキからカードを2枚ドローする。よし、魔法カード 死者蘇生!墓地からスプラッシュ・メイジを特殊召喚する!」
聖良「またそのカードですか、なら私は罠カード 六花の薄氷!スプラッシュ・メイジの効果を封じます!」
俺「俺はこの瞬間を待っていた!」
聖良「!?」
俺「ここからが俺のデュエルだ!」
理亞「モンスター効果が封じられたのに何ができるの」
俺「現れろ!未来を導くサーキット!アローヘッド確認!召喚条件はサイバース族モンスター2体以上!俺はリンク2のスプラッシュ・メイジとスプールトークンをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク3、エンコード・トーカー!!」
花丸「エンコード・トーカーずら!」
聖良「来ましたかコード・トーカーモンスター…」
俺「さらにサイバース・ガジェットを召喚!そして効果発動、墓地からプロトロンを特殊召喚!再び現れろ、未来を導くサーキット!召喚条件はサイバース族モンスター2体!俺はサイバース・ガジェットとプロトロンをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク2、クロック・スパルトイ!クロック・スパルトイの効果、デッキからサイバネット・フュージョンを手札に加える!さらに墓地のサイバース・ガジェットの効果!ガジェットトークンを特殊召喚する!」
善子「よし、今度はこっちの番よ!」
俺「三度現れろ!未来を導くサーキット!俺はガジェットトークンをリンクマーカーにセット!リンク1、リンク・ディサイプル!」
理亞「ここでリンク1を出してなんのつもり」
俺「現れろ!未来を導くサーキット!アローヘッド確認!召喚条件はトークン以外のモンスター2体以上!俺はリンク2のクロック・スパルトイとリンク・ディサイプルをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク3、トライゲート・ウィザード!!」
理亞「2体目のリンク3!?」
聖良「流石ですね…あんなに行動を封じたのにここまでやってくるとは…」
俺「さらに自分フィールドにサイバース族モンスターがいる時、手札のバックアップ・セクレタリーは特殊召喚できる。俺はバックアップ・セクレタリーを攻撃表示でエンコード・トーカーのリンク先に特殊召喚する!」
花丸「さすがずら、一気に盛り返したずら」
理亞「で、でもまだ姉様のティアドロップには届かないわ」
俺「それはどうかな?」
聖良「!?」
俺「バトルだ!バックアップ・セクレタリーでティアドロップに攻撃!」
聖良「攻撃力の低いバックアップ・セクレタリーで攻撃!?」
理亞「一体なにを考えてるの…」
俺「この瞬間、エンコード・トーカーの効果!エンコード・トーカーのリンク先のモンスターが攻撃力の高いモンスターとバトルする時、そのリンク先のモンスターは戦闘で破壊されず、その戦闘で発生するダメージを0にする!」
理亞「そんなことをして何になるの」
俺「まだだ!その後、そのバトルした相手モンスターの攻撃力をエンコード・トーカーに加える!!」
理亞「なんですって!?」
聖良「これでエンコード・トーカーの攻撃力は5300…」
理亞「でもたとえエンコード・トーカーでほかのモンスターを攻撃してまだ姉様のライフは残る!」
俺「それはどうかな!?」
聖良「!?」
俺「俺はこの一撃で決める!バトルだ!エンコード・トーカーで六花聖ティアドロップを攻撃!この瞬間、トライゲート・ウィザードの効果!このカードが相互リンク状態の時、相互リンク先のモンスターが与える戦闘ダメージは倍になる!」
ルビィ「トライゲート・ウィザードはエンコード・トーカーと相互リンクしてる!」
善子「つまり与える戦闘ダメージは」
花丸「4600ずら!」
俺「いけ!エンコード・トーカー!ファイナルエンコード!!!」
聖良「くっ…」
聖良ライフ4000→0
理亞「そんな姉様が負けるなんて…」
聖良「理亞、これがあの人の強さ、最後の最後まで諦めずそして最後に勝つ。例えライブがギリギリでも必ず勝つ。それがあの人デュエルなんです」
花丸「いいデュエルだったずら」
ルビィ「うん、どっちも全力を出して見ててすごいハラハラしちゃった」
聖良「えぇ、まさか私もあそこで巻き返されるとは。やっぱりあなたにデュエルを挑んでよかったです」
理亞「どうして…姉様、姉様はデュエルで負けたのよ。しかもあんなに追い詰めて、エクシーズだって3体も出したのに。悔しくないの!?」
聖良「悔しいですよ、本当はものすごく悔しい。でも持てる力を全て出し切って負けたなら悔いはありません」
理亞「そんな…」
ルビィ「理亞ちゃん、今のデュエル、見ててすごいワクワクしなかった?」
理亞「え?」
ルビィ「だって聖良さん、あんなに追い込んだのに逆転されちゃうなんて。普通だったらあそこで聖良さんが勝ったって思うよね?」
理亞「そうよ」
ルビィ「でもね、それでも最後まで何があるかわからない。それがデュエルのいいところなんだよ。それでね、デュエルが終わったあと、相手も自分も笑顔でいられる。それって理想のデュエルなんじゃないかなって思うんだ」
理亞「そんなの、負けたら悔しさしか残らないじゃない。笑ってられないわよ。」
ルビィ「そうだよね、でもね、いっぱい悔しい思いをしてそれで努力してお互いの力をぶつけあった先には笑顔があるんじゃないかって思うんだ。だからさ、理亞ちゃん、ルビィたちもっともっと強くなろうよ」
理亞「それってデュエルを強くなるってこと?」
ルビィ「それもそうなんだけど、心も強くなろうってことかな」
理亞「ルビィ…あんた言うようになったじゃない」
ルビィ「ピギィ!ルビィ変なこと言ったかな…」
俺「いや、すごくいいこと言ってたよ」
花丸「うん、まる感動しちゃったずら〜」
善子「ま、まぁあんたにしゃいいこと言ったんじゃない」
ルビィ「えへへ」
理亞「虹ヶ咲の部長」
俺「ん?」
理亞「今日はルビィに免じてあんたの実力認めるわ、でも次はこうはいかないわ。次会う時は私があんたをデュエルで倒すから」
俺「あぁ、楽しみにしてる」
聖良「よかったです。理亞がわかってくれて」
ルビィ「そうだ、理亞ちゃん!ルビィ行きたいところあったんだ!一緒に行こう!」
理亞「え、ちょ、ちょっと」
聖良「いいじゃないですか、理亞」
理亞「姉様…」
花丸「ルビィちゃん待ってずら〜」
善子「そうよ、行動早すぎ」
聖良「私たちも行きましょう」
俺「はい!」
〜東京駅〜
俺「それじゃあ、気をつけて」
花丸「結局殆ど一緒にいてもらったずら〜」
ルビィ「うゆ…」
善子「まあリトルデーモンとしてはよくやったわね」
俺「千歌たちによろしくな」
ルビィ「うん!」
花丸「そろそろ電車くるずら〜」
善子「バ〜イ、リトルデーモン」
俺「あぁ、またな」
〜飛行機〜
理亞「姉様…」
聖良「何?」
理亞「どうやったらあんな風に強くなれるかしら」
聖良「ふふ、それは自分で見つけるしかないないかもしれない」
理亞「そう…」
聖良「大丈夫です、理亞なら見つけられますよ」
理亞「うん」
to be continued…