スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

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第9章 最終話

 

4人「デュエル!!」

 

 

 

互いのチームのライフは8000のマスタータッグデュエル

 

 

 

 

曜「真姫ちゃん、トップバッターは任せてもいいかな?」

 

 

真姫「えぇ、いいわよ」

 

 

曜「それじゃあよろしく!」

 

 

真姫「えぇ、いくわ、私のターン!手札から魔法カード オスティナートを発動!デッキから幻奏の音女アリアと幻奏の音女エレジーを墓地に送り融合するわ」

 

 

 

果林「早速きたわね」

 

 

俺「あぁ」

 

 

 

真姫「響け歌声!流れよ旋律!タクトの導きにより力重ねよ!融合召喚!幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト!」

 

 

果林「早速融合召喚、でも本当の狙いはそれじゃないわよね」

 

 

真姫「えぇ、その通り。私はカードを1枚セットしてターンエンド。このエンドフェイズ、マイスタリン・シューベルトを破壊して融合素材にしたアリアとエレジーを守備表示で特殊召喚するわ」

 

 

俺「アリアとエレジーが揃ったことにより2体のモンスターの攻撃力は300アップし、さらに効果の対象にならず戦闘で破壊されない」

 

 

果林「えぇ、前にしずくちゃんが使ってテーマだけあって大体の動きはわかってるけど相変わらず厄介なコンボよね」

 

 

 

曜「相手にこっちの戦術がわかってる分、油断はできないね」

 

 

真姫「えぇ、そうね」

 

 

果林「(手の内がわかっているならこちらが有利…。)部長、私から行かせてもらえるかしら?」

 

 

俺「あぁ、わかった。頼んだ」

 

 

果林「いくわ、私のターン、ドロー。よしこれなら。私は儀式魔法 カオス・フォームを発動!手札の青眼の白龍をリリースして儀式召喚!現れなさい!レベル8!ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン!!」

 

 

 

曜「いきなり儀式召喚!?」

 

 

真姫「しかもレベル8…」

 

 

果林「どう?驚いたかしら?この相手をあっと驚かせるデュエルが私のデュエルよ」

 

 

曜「すごい…」

 

 

 

真姫「でもせっかく出したカオス・MAXでも私のモンスターは2体とも守備表示、戦闘ダメージは与えられないわよ」

 

 

果林「それはどうしから?」

 

 

真姫「え?」

 

 

果林「カオス・MAXには守備モンスターを攻撃した時、貫通ダメージを与える効果を持っているわ。しかも2倍のね」

 

 

曜「2倍!?」

 

 

 

果林「ふふ驚いたかしら?これが私のエース、カオス・MAXの力よ。」

 

 

曜「さすがは果林さん」

 

 

俺「(相手はあのμ'sとAqoursの1人…そう簡単に勝ちを譲ってくれるとは思えないが…。でも今は果林のターンだ。果林の判断に委ねるしかない…)」

 

 

果林「バトルよ!カオス・MAXで幻奏の音女アリアに攻撃!混沌のマキシマムバースト!!貫通ダメージは5600よ!」

 

 

真姫「ふふ、それはどうかしら?」

 

 

果林「なんですって?」

 

 

真姫「罠発動!和睦の使者!このターン、私が受ける戦闘ダメージは0になるわ」

 

 

 

果林「くっ、さすがはμ'sの一員ね…カオス・MAX対策はしっかりしていたのね。私はカードを2枚セットしてターンエンドよ」

 

 

 

曜「さすがは真姫ちゃん!頼りになるー!」

 

 

真姫「ふふ、まぁこれくらいどうってことないわ。さぁつぎは曜あなたの番よ。あなたのデュエル見せてちょうだい」

 

 

曜「うん!よーし、私のターン、ドロー!私はアクアアクトレス・グッピーを召喚!そしてグッピーの効果!手札のアクアアクトレスモンスターを特殊召喚できるよ!私はアクアアクトレス・アロワナを特殊召喚!」

 

 

 

果林「なかなか可愛いモンスターたちを使うのね、曜ちゃん。でもそれだけじゃまだ私のカオス・MAXには届かないわよ」

 

 

 

曜「まだまだ!これから本番だよ!アロワナの効果!デッキからアクアアクトレスモンスターを手札に加える。私はアクアアクトレス・テトラを手札に加えるよ。さらにフィールド魔法 湿地草原を発動!」

 

 

果林「湿地草原?これはまた随分珍しいカードを使うのね」

 

 

曜「えへへ、湿地草原はフィールドの水属性、水族、レベル2以下のモンスターの攻撃力を1200アップさせるんだ」

 

 

 

果林「つまり…」

 

 

 

俺「グッピーの攻撃力は1800になる」

 

 

果林「でもそれだけじゃ」

 

 

俺「いや、曜のアクアアクトレスの本領発揮はここからだ」

 

 

曜「私は永続魔法 水舞台(アクアリウム・ステージを発動)!」

 

 

果林「アクアリウム・ステージ…」

 

 

 

曜がアクアリウム・ステージを発動するとあたり一面がソリッドヴィジョンの水中に覆われていく。

 

 

 

真姫「へぇ、なかなか綺麗な場所じゃない」

 

 

曜「でしょー、私のお気に入りのステージなんだ」

 

 

 

果林「そうね…たしかに…すごく綺麗だわ」

 

 

俺「あぁ、まるで曜の最初のセンター曲の舞台みたいだ」

 

 

果林「たしか恋になりたいAQUARIUMだったけ…?」

 

 

 

曜「えへへ、自分で言うものなんだけど、あの歌もこのステージからヒントをもらったんだ」

 

 

果林「そうだったのね、なかなか素敵よ、曜ちゃん」

 

 

曜「ありがとう、果林さん。ならこのステージをこの照明でさらに飾るよ!私は永続魔法 水照明(アクアリウム・ライティング)を発動!」

 

 

果林「眩しい光ね。これで曜ちゃんのフィールドに2枚の永続魔法が並んだ」

 

 

俺「気を付けろ果林、あの2枚相当厄介だぞ」

 

 

果林「そう、でもどんなカードが来ようとも私は私のデュエルを貫くわ」

 

 

 

曜「私はアリアとエレジーを攻撃表示にするよ。いくよ、バトル!アクアアクトレス・アロワナでカオス・MAXを攻撃!」

 

 

果林「攻撃力の低いアロワナで攻撃!?」

 

 

 

曜「この瞬間、永続魔法 水照明の効果!アクアアクトレスがモンスターとバトルする時、攻撃力を倍にするよ!」

 

 

 

果林「アロワナの元々の攻撃力は2000、つまり攻撃力はカオス・MAXに並んで4000になる…。相打ちを狙ってきたのね」

 

 

俺「いや、破壊されるのはカオス・MAXだけだ」

 

 

果林「なんですって?」

 

 

曜「その通り!永続魔法 水舞台の効果!自分フィールドの水属性モンスターは水属性モンスター以外との戦闘では破壊されないよ!いっけー!アクアアクトレス・アロワナ、バブル・バースト!」

 

 

 

果林「そんなカオス・MAXが…」

 

 

 

曜「続けて幻奏の音女アリアでダイレクトアタック!」

 

 

 

果林「そうはさせないわ、永続罠 リビングデッドの呼び声を発動!墓地から青眼の白龍を特殊召喚!」

 

 

曜「やっぱり出てきたね、ならアリアのバトルは中止して、私はアクアアクトレス・グッピーで青眼の白龍を攻撃!」

 

 

果林「湿地草原と水照明の効果でグッピーの攻撃力は…」

 

 

曜「3600だよ!」

 

 

果林「ぐっ」

 

 

俺&果林ライフ8000→7400

 

 

曜「続けて、幻奏の音女エレジーでダイレクトアタック!」

 

 

果林「きゃあ」

 

 

俺&果林ライフ7400→5100

 

 

曜「私はカードを1枚セットしてターンエンドだよ」

 

 

果林「曜ちゃんのアクアアクトレス、見かけによらずなかなかの攻撃ね」

 

 

俺「あぁ」

 

 

果林「ごめんなさい、あなたにはセットカード1枚しか残せなくて」

 

 

俺「いや気にするな、曜も手札をほとんど使わないと果林の盤面を突破できなかったんだ、それに曜の手札はアクアアクトレス・テトラ、それが判明してるだけでもこちらに分があるさ」

 

 

果林「えぇ、そうね、あとはお願い」

 

 

俺「あぁ、任せろ。いくぞ、俺のターン、ドロー。(果林のセットカードは…死者蘇生…。このカードで青眼の白龍を復活させれば展開をさらにすることができる…だがそれだけのために死者蘇生と青眼の白龍を使っていいのか…)」

 

 

 

果林「ねぇ、もしかしてあなた迷ってる?」

 

 

俺「え?」

 

 

果林「ふふ、やっぱりそうね。これはタッグデュエルよ、つまり私たちは一心同体。フィールドも墓地も共有。つまり私のカードをどう使おうとあなたの勝手よ。だからあなたが思うようにやって」

 

 

俺「わかった、ありがとう果林。いくぞ、リバースカードオープン!魔法カード 死者蘇生!墓地から青眼の白龍を特殊召喚!」

 

 

 

曜「げげ、ブルーアイズが戻ってきちゃった!?」

 

 

俺「果林、力を借りるぞ」

 

 

果林「えぇ、思いっきりやりなさい」

 

 

俺「現れろ!未来を導くサーキット!」

 

 

 

真姫「まさか!?」

 

 

曜「ブルーアイズでリンク召喚!?」

 

 

 

俺「アローヘッド確認!召喚条件は通常モンスター1体!俺は青眼の白龍をリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク1、リンク・スパイダー!」

 

 

 

真姫「狙いはこれだったのね…」

 

 

 

俺「リンク・スパイダーの効果!手札から通常モンスター1体をリンク先に特殊召喚できる!俺は手札からプロトロンを特殊召喚!さらにプロトロンでリンク召喚!リンク1、リンクリボー!」

 

 

曜「きた、連続リンク召喚」

 

 

真姫「厄介なことになってきたわね…」

 

 

俺「現れろ、未来を導くサーキット!召喚条件はサイバース族2体!俺はリンク・スパイダーとリンクリボーの2体をリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク2、スプラッシュ・メイジ!スプラッシュ・メイジの効果!墓地からプロトロンを特殊召喚する!さらに墓地のリンクリボーの効果、レベル1のプロトロンをリリースして自身を特殊召喚する!」

 

 

 

果林「これでリンク3を呼び出す準備は整ったわね」

 

 

俺「現れろ!未来を導くサーキット!召喚条件は効果モンスター2体以上!俺はリンク2のスプラッシュ・メイジとリンクリボーをリンクマーカーにセット!リンク召喚、リンク3、デコード・トーカー!」

 

 

 

真姫「来たわね、デコード・トーカー…」

 

 

俺「さらに自分フィールドにサイバースがいる時、手札のバックアップ・セクレタリーを特殊召喚できる。これで準備は整った!現れろ!未来を導くサーキット!アローヘッド確認!召喚条件は効果モンスター2体以上!俺はリンク3のデコード・トーカーとバックアップ・セクレタリーをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!まだ見ぬ世界に繋がる風を掴め!リンク召喚!リンク4、アクセスコード・トーカー!」

 

 

 

曜「きた、リンク4…」

 

 

真姫「彼の切り札…」

 

 

俺「アクセスコードの効果!リンク3のデコード・トーカーをリンク素材としたことにより攻撃力を3000アップさせる!」

 

 

曜「攻撃力5300!?」

 

 

俺「そしてアクセスコードの更なる効果!墓地の水属性スプラッシュ・メイジを除外して、曜のセットカードを破壊する!アクセスインテグレーション!」

 

 

曜「くぅ〜伏せたカード 水物語ーウラシマは墓地にアクアアクトレスがいないと発動できない…」

 

 

俺「さらにこの効果は除外する属性が違えば何度でも発動できる!俺は墓地の地属性リンク・スパイダーを除外して永続魔法 水舞台を破壊!アクセスインテグレーション!」

 

 

果林「いい調子よ!」

 

 

俺「墓地の闇属性リンクリボーを除外して永続魔法 水照明を破壊、アクセスインテグレーション!」

 

 

曜「せっかくのステージが…」

 

 

俺「悪いな曜、これもデュエルだ。バトル!アクセスコード・トーカーでアクアアクトレス・アロワナを攻撃!」

 

 

曜「きゃあ」

 

 

真姫&曜ライフ8000→4700

 

 

俺「俺はカードを2枚セットしてターンエンドだ。」

 

 

曜「さすがだね、ライフが逆転されちゃった…」

 

 

俺「あぁ、けどモンスターの数だったらそっちの方が圧倒的に有利だな」

 

 

 

曜「うん!私たちもまだまだ負けないぞー真姫ちゃんお願い」

 

 

真姫「えぇ、わかってるわ。私のターン、ドロー。(きた!)いくわ、バトル!」

 

 

果林「ここでバトル!?」

 

 

俺「おそらく真姫の手札にはあのカードがある…」

 

 

真姫「私は幻奏の音女アリアでアクセスコード・トーカーを攻撃!この時、手札のオネストの効果!このカードを墓地に送りアクセスコード・トーカーの攻撃力をアリアに加える!」

 

 

俺「やはり手札に握っていたか、ぐっ」

 

 

 

俺&果林ライフ5100→3200

 

 

真姫「続けて幻奏の音女エレジーでダイレクトアタック!」

 

 

俺「そうはさせない!罠発動!リコーデット・アライブ!墓地のデコード・トーカーを除外して、EXデッキからエンコード・トーカーを特殊召喚する!」

 

 

真姫「ならエレジーでエンコード・トーカーを攻撃!エレジーとエンコード・トーカーの攻撃力は同じ2300、でもアリアの効果で私のエレジーは破壊されないわ!よってエンコード・トーカーだけが破壊される!」

 

 

俺「くっ」

 

 

真姫「最後にアクアアクトレス・グッピーでダイレクトアタック!」

 

 

 

俺「ぐっ」

 

 

俺&果林ライフ3100→1300

 

 

真姫「私はこれでターンエンドよ」

 

 

果林「(私が死者蘇生とブルーアイズしか残せなかったためにライフを大幅に削られてしまった。それに私たちの場にモンスターはいない…あるのは部長が伏せたカード1枚…状況はかなりピンチね…)」

 

 

俺「果林」

 

 

果林「え?何?」

 

 

俺「果林言ったよなこのフィールドは俺と果林のものだって。だからちゃんと俺のカードも使ってくれよな」

 

 

果林「えぇ…。(伏せカードは……貪欲な壺…!それに墓地にはリコーデット・アライブ…たしかさっきのターンで部長はリコーデット・アライブの墓地効果を使おうと思えば使えた…でもあえて使わなかったのは私のターンで確実に使わせるため…!)」

 

 

 

果林「そういうことね、部長!あなたの考えていることがわかったわ!」

 

 

俺「あぁ、頼んだぜ」

 

 

果林「えぇ、任せて。行くわ、リバースカードオープン!魔法カード 貪欲な壺!墓地の青眼の白龍、ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン、プロトロン、バックアップ・セクレタリー、そしてアクセスコード・トーカーをデッキに戻して2枚ドロー!」

 

 

真姫「パートナーのカードをデッキに戻した…」

 

 

曜「まさか…」

 

 

果林「えぇ、その通りよ!でもまずは手札の海亀壊獣ガメシエルの効果!幻奏の音女エレジーをリリースして真姫ちゃんと曜ちゃんのフィールドに特殊召喚するわ!」

 

 

真姫「エレジーがフィールドを離れたことにより幻奏モンスターの効果破壊耐性は消える…」

 

 

果林「さらに手札の青眼の亜白龍の効果!手札の青眼の白龍を相手に見せて、自身を特殊召喚するわ!そして青眼の亜白龍の効果!ガメシエルを破壊!」

 

 

真姫「でも青眼の亜白龍を効果を使ったターン、青眼の亜白龍は攻撃できないわ」

 

 

果林「えぇ、わかってるわ。本番はこれからよ!私は墓地のリコーデット・アライブの効果!このカードをゲームから除外して除外されているデコード・トーカーをフィールドに呼び戻すわ!」

 

 

曜「デコード・トーカーを呼び戻した…まさか!?」

 

 

果林「えぇ、そのまさかよ!瞳に焼きつけなさい!熱を増した夢のサーキット!!」

 

 

俺「いよいよだな、果林」

 

 

果林「アローヘッド確認!召喚条件は効果モンスター2体以上!私はリンク3のデコード・トーカーと青眼の亜白龍をリンクマーカーにセット!!サーキットコンバイン!!まだ見ぬ世界に繋がる風を掴め!リンク召喚!リンク4、アクセスコード・トーカー!」

 

 

真姫「そんな」

 

 

曜「果林さんがリンク召喚するなんて…しかもリンク4…」

 

 

果林「アクセスコード・トーカーの効果!リンク3のデコード・トーカーをリンク素材としたからとにより攻撃力を3000アップ!さらに墓地の光属性エンコード・トーカーをゲームから除外して、幻奏の音女アリアを破壊するわ、この効果は対象を取らない効果!よってアリアを破壊できる!部長、一緒に!」

 

 

俺「あぁ!」

 

 

俺&果林「アクセスインテグレーション!!」

 

 

果林「さらに闇属性デコード・トーカーをゲームから除外してアクアアクトレス・グッピーを破壊!」

 

 

果林「アクセスインテグレーション!!」

 

 

 

曜「くぅ」

 

 

真姫「これで私たちのモンスターは全滅…」

 

 

果林「バトルよ!アクセスコード・トーカーで真姫ちゃんと曜ちゃんにダイレクトアタック!!」

 

 

 

真姫「きゃあ」

 

 

曜「くぅ〜」

 

 

真姫&曜ライフ4700→0

 

 

 

司会「き、決まったー!優勝は虹ヶ咲学園ペアです!!」

 

 

曜「あー負けちゃった〜」

 

 

果林「でもとってもいいデュエルだったわ」

 

 

真姫「そうね、私も持てる力は全て出し切った。だから後悔はない」

 

 

俺「果林、まさかここでリンク召喚デビューとはな」

 

 

曜「えぇ!?そうだったの」

 

 

果林「えぇ、まぁ。まぁリンク召喚を使わない構築だったから…。でも初めてのリンク召喚がまさか部長のアクセスコード・トーカーだったとはね」

 

 

真姫「リンク召喚の口上、果林らしくてよかったわ」

 

 

果林「ありがとう真姫ちゃん」

 

 

俺「そういえばあれって考えてたのか?」

 

 

果林「いいえ、その場で思いついたわ。でもなんていうか部長たちのリンク召喚を見てきたからか、そんなに言葉選びに迷わなかったというか、自然に出てきたわ」

 

 

曜「果林ちゃんらしさ全開だったよね!」

 

 

 

司会「それでは優勝されたお二人には豪華商品をプレゼント致します!」

 

 

果林「豪華商品何かしら?世界一周のチケットとか!?」

 

 

司会「豪華商品はこちら!特大おかし詰め合わせです!」

 

 

果林「えぇ、それだけ!?」

 

 

俺「まぁ無料の大会だし、もらえるだけありがたいんじゃないかな」

 

 

果林「そうだけど…」

 

 

司会「はい!どうぞ!」

 

 

俺「うぉ、でか」

 

 

司会「それでは大会はこれにて終了です!参加者の皆さま、ご参加いただきありがとうございました!!」

 

 

 

 

 

〜数分後〜

 

 

曜「ごめんね、優勝商品のお菓子分けてもらちゃって」

 

 

果林「ううん、私たちだけじゃ持ち帰れないもの。逆にもらってくれて助かるわ」

 

 

真姫「でもこんなに持っていたったら穂乃果が食べ過ぎてまた海未に叱られるかも」

 

 

俺「あぁ、その光景目に浮かぶな」

 

 

真姫「でも、ありがとう」

 

 

俺「そうだ、真姫。まだ行けてなかった約束のラーメン、次は会う時は行こうな」

 

 

真姫「えぇ、そうね。絶対よ?」

 

 

俺「あぁ、約束する」

 

 

真姫「ふふ、じゃあ楽しみにしてるわ」

 

 

曜「あ、そろそろ私帰らないと」

 

 

真姫「なら私が駅まで送って行くわ」

 

 

果林「なら私たちも」

 

 

真姫「大丈夫、2人は優勝の祝杯でもあげてて」

 

 

曜「それじゃあ真姫ちゃんよろしく!果林ちゃん、部長、またね!」

 

 

俺「あぁ、またな」

 

 

果林「えぇ、また」

 

 

真姫と曜は駅に向かって行った。

 

 

 

果林「そういえばもうすっかりあたりも暗くなっちゃったわね」

 

 

俺「あ、そうだ、果林俺行きたいところあるんだけどいい?」

 

 

果林「えぇ、もちろんよ」

 

 

 

 

〜数分後〜

 

 

俺「ちょっとここで待ってて」

 

 

果林「えぇ」

 

 

 

俺「お待たせ、はいこれ」

 

 

果林「これは…フェリーのチケット?」

 

 

俺「うん。前に愛と果林が話してるのチラッと聞こえてさ、果林ナイトクルーズってやつ?に乗りたいって言ってたから、俺なりに調べて見たんだけどあれって結構前に予約しないといけないらしくてさ。それで代わりと言っちゃなんなんだけど、この水上バスで似たような気分味わってもらえばって思って…」

 

 

果林「(ナイトクルーズに乗りたいっていうよりも理想のデートはナイトクルーズって言ったんだけどな。でもそれが部長らしいわね)」

 

 

俺「どうかした?」

 

 

果林「え?あぁ、なんでもないわ。ありがとう♪早速行きましょう」

 

 

 

 

〜水上バス〜

 

 

果林「やっぱりお台場の夜景は綺麗ね。さすがは部長下調べはばっちりね」

 

 

俺「まあな」

 

 

果林「ナイトクルーズではないけど…私にとっては最高のナイトクルーズね…」

 

 

水上バス内はモーター音が響き渡る

 

 

俺「ん?今なんか言った?」

 

 

果林「ううん、なんでもないわ。部長、水上バスもなかなかいいわね」

 

 

俺「だろ」

 

 

 

俺「そうだ、果林、渡したい物があるんだ」

 

 

果林「渡したいもの?何かしら?」

 

 

俺「はい、これ」

 

 

果林「これは…コンパスのネックレス…?」

 

 

俺「誕生日おめでとう果林」

 

 

果林「え…覚えててくれたの?」

 

 

俺「当たり前だろ、俺はニジガクの部長なんだから」

 

 

果林「ありがとう…でもどうしてコンパスのネックレスを?」

 

 

俺「うーん、やっぱり読者モデルの果林だから服とかそういうのがいいのかなって思って。けど果林が好きそうな選ぶの逆に難しくて。で、そういえば前に彼方が果林はよく道に迷うって行ってたからそれつけておけば少しはお守りになるかなって」

 

 

果林「そう…なんか選んだ理由は喜んでいいのかわからないけど…」

 

 

俺「もしかして気に入らなかった?」

 

 

果林「え?いやそんなことないわ、とっても嬉しいわ、ありがとう部長。これを付けておけばもし私が道に迷ってもあなたが導いてくれるってことかしら?」

 

 

俺「え?いやそんな大それたことじゃないけど…」

 

 

果林「ふふ、冗談よ。でもこれ結構かわいいわね、気に入ったわ」

 

 

俺「ならよかった」

 

 

果林「ねぇ、せっかくだし、これつけてくれるかしら?」

 

 

俺「あぁ、いいけど…。こうかな」

 

 

果林「どう?似合ってるかしら?」

 

 

俺「うん、最高に似合ってるよ」

 

 

果林「ありがとう、一生大切にするわ」

 

 

俺「うん」

 

 

 

 

〜停泊場〜

 

 

果林「さっ、楽しいナイトクルーズも終わりね」

 

 

俺「そうだな」

 

 

 

果林「本当、曜ちゃんの言った通り今日はすごく楽しい1日だったわ、さすが部長、エスコートもお手の物ね」

 

 

俺「いや、ほとんど果林にリードしてもらったから、果林おかげだよ」

 

 

果林「そう?ならそういうことにしておくわ」

 

 

 

その時、俺に連絡が入る。

 

 

俺「おっ、エマからだ。準備できたか」

 

 

果林「どうかした?」

 

 

俺「果林、お楽しみはまだまだだよ」

 

 

果林「え?」

 

 

俺「これから部室に行くぞ」

 

 

果林「今から?」

 

 

俺「当たり前だろ、だって今日は何の日?」

 

 

果林「それは…私の…誕生日だけど…」

 

 

俺「みんなが準備して待ってる」

 

 

果林「準備ってなんの?」

 

 

俺「果林の誕生パーティに決まってるだろ」

 

 

果林「みんな…」

 

 

俺「ほら、いくよ」

 

 

果林「え、えぇ、あ、待って。このネックレス付けて言ったら歩夢とかすみちゃん怒るかしら?」

 

 

俺「うーん、どうだろ。でもせっかくだから付けていきなよ」

 

 

果林「わかったわ、ならみんなに私と部長のラブラブぶりを見せ付けちゃいましょう♪」

 

 

俺「またそんなこと言って…。いくぞ」

 

 

果林「えぇ!」

 

 

こうして俺と果林はみんなが待ってる部室に向かった。

 

 

 

〜fin〜


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