スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

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第10章 「ファントムレイジ編」
第1話


〜エクシーズ次元 ハートランド〜

 

 

 

実体化した機械のモンスターが溢れ、街を破壊していく。

 

 

ユート「くっ、やつの侵攻はここまで来ているのか」

 

 

カイト「隼、ユート、ここは俺に任せろ」

 

 

黒咲「カイト!?」

 

 

カイト「ここは俺が食い止める、お前たちはアンナとリンク次元に行きこいつを倒す手段を探せ」

 

 

黒咲「だがお前は」

 

 

カイト「俺のことはいい、それより今はハートランドを守ることを考えろ」

 

 

黒咲「くっ、またこうなるのか…」

 

 

ユート「ペンデュラム、融合、シンクロ次元に通ずるディメンションゲートが破壊された今、俺たちに残された道はこれしかない…いくぞ隼」

 

 

 

カイト「ユート、隼これを持っていけ!」

 

 

カイトはユート、黒咲にカードを渡す

 

 

黒咲「これは…」

 

 

カイト「この戦いに生き延びるために開発したカードだ」

 

 

黒咲「カイト…」

 

 

カイト「さぁ行け!」

 

 

ユート「必ず戻ってくる…」

 

 

 

ユートと黒咲はカイトにその場を任せレジスタンスの基地へ向かう。

 

 

 

 

 

 

カイト「闇に輝く銀河よ、復讐の鬼神に宿て我しもべとなれ!エクシーズ召喚!降臨せよ!ランク8、銀河眼の光波竜!いけ!銀河眼の光波竜!殲滅のサイファーストリーム!!」

 

 

 

カイトは実体化した機械のモンスターを次々とデュエルで倒していく。

 

 

 

???「少しは骨のあるやつが残っていたようだな」

 

 

カイトの前に巨大な機械のモンスターが姿を現す。

 

 

 

 

カイト「貴様は……ふん。探す手間が省けたな。よくも平和になったハートランドを壊したな。懺悔の用意はできているか!?アーゼウス!!」

 

 

 

 

 

〜レジスタンス基地〜

 

 

 

瑠璃「兄さん、それにユートも無事だったのね…」

 

 

黒咲「あぁ、だがカイトは今も1人でやつらと戦っている」

 

 

アレン「どうすんだよ、さすがのカイトでも1人じゃもたないぞ」

 

 

ユート「俺と隼、それにアンナ、俺たちがリンク次元に行きやつを倒す手段を見つけてる」

 

 

サヤカ「それってこの前と同じ…」

 

 

ユート「だがあいつらの力を借りれない今、俺たちに残された道はそれしかない」

 

 

アレン「で、でもなんで俺じゃなくてアンナ姉ちゃんなんだよ、連れていくなら俺を連れて行けよ」

 

 

アンナ「馬鹿野郎、お前が行ったらこのレジスタンスは誰が守るんだよ」

 

 

アレン「それは…」

 

 

アンナ「ここはオレたちに任せてお前はみんなを頼む」

 

 

アレン「わ、わかったよ」

 

 

ユート「瑠璃、サヤカ、みんなを頼む」

 

 

サヤカ「えぇ」

 

 

瑠璃「気をつけて」

 

 

 

 

ユート「いくぞ、隼、アンナ」

 

 

黒咲「あぁ」

 

 

アンナ「おう!」

 

 

 

 

サヤカ「次元転送装置準備OK、いつでも行けるわ」

 

 

ユート「次元転送装置起動!」

 

 

 

ユートの掛け声と同時に次元転送装置は起動し、ユート、黒咲、アンナは装置から発生した光に包まれる。

 

 

 

ユート「カイト…必ず俺たちは戻ってくる。だからそれまで持ち堪えてくれ…」

 

 

 

こうしてユート、黒咲、アンナは次元を超えた旅に出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜上原家〜

 

 

 

歩夢「あれ?いない…おかしいな、さっきまでいたのに…」

 

 

〜上原家前〜

 

 

俺「歩夢のやつ遅いな」

 

 

俺は歩夢の家のインターホンを押す

 

 

歩夢「あぁもう来ちゃった?でも今ドア開けられないし…」

 

 

すると歩夢から電話がかかってくる。

 

 

俺「もしもし?歩夢?」

 

 

歩夢「あ、待たせてごめんね。実はね…」

 

 

俺「うん…」

 

 

歩夢「サスケが行方不明なの…」

 

 

俺「サスケが?大丈夫か?俺も探そうか?」

 

 

歩夢「ううん、今ドア開けたら外出ちゃうかもしれないし、悪いけど先に学校行っててもらえる?」

 

 

俺「わかった…みんなには俺から説明しておくよ」

 

 

 

歩夢「ごめんね…。お願いします…。」

 

 

 

 

 

〜部室〜

 

 

俺「とういうわけで歩夢はサスケが行方不明だからまだ来れない」

 

 

かすみ「あのー先輩」

 

 

俺「何?」

 

 

かすみ「当たり前のようにサスケサスケって言ってますけど、サスケって誰ですか?」

 

 

しずく「歩夢さんって弟さんいましたっけ?」

 

 

俺「あぁサスケっていうのは、歩夢のペットだよ」

 

 

かすみ「なーんだペットか〜」

 

 

しずく「それで歩夢さんはどんなペットを飼っているんですか?」

 

 

俺「あー、サスケはヘビだな」

 

 

かすみ「へ、ヘビ!?」

 

 

俺「うん、ヘビ」

 

 

かすみ「歩夢先輩、見かけによらずすごい生き物飼ってますね…」

 

 

 

果林「でもたしかにヘビだったらドア開けたら外に出ちゃいそうね…」

 

 

エマ「山に帰すのならできるけどさすがに逃げ出したヘビちゃんを捕まえるのは難しいかも…」

 

 

かすみ「え、エマ先輩しれっと何すごいこと言ってるんですか!?」

 

 

エマ「え?スイスにいた時は結構当たり前だったよ」

 

 

かすみ「(アルプスの少女…恐るべし…)」

 

 

 

しずく「でもペットの捜索となると歩夢さんもかなり焦ってるのではないでしょうか?」

 

 

果林「そうね、部長、あとで歩夢に連絡取ってくれる?」

 

 

俺「あぁわかった」

 

 

 

愛「よし、歩夢のことは部長に任せて愛さんたちは練習しよう!」

 

 

せつ菜「えぇ、次のライブまでワクワクが止まりません!」

 

 

俺「あ、それなんだけど」

 

 

愛「ん?どーかした?」

 

 

俺「璃奈、みんなにメールを」

 

 

璃奈「承知。これさっきメール来たんだけど」

 

 

 

せつ菜「これは…ライブ会場の当選通知…?もしかしてこれって!?」

 

 

俺「そう、みんなの次のライブ、このライブ会場でやることにした!」

 

 

かすみ「えー!?こ、ここって学校の講堂よりも何倍も広いですよね!?」

 

 

俺「あぁ」

 

 

璃奈「ここ、ライブ会場として募集がかかってから密かに部長応募してたの。そしたら見事当選 璃奈ちゃんボード わーいわーい」

 

 

 

果林「すごいわね、よくこんなところ抑えたわね」

 

 

しずく「さすが部長ですね」

 

 

彼方「彼方ちゃんもこれには思わずお目目ぱっちりだよ〜」

 

 

愛「うぉー!愛さん燃えてきたー!」

 

 

俺「というわけだからみんな最高のライブにしてくれよ。特にかすみ」

 

 

かすみ「え?」

 

 

俺「かすみは新曲が2曲もあって大変だろうけど、何かあったらいつでも相談するように」

 

 

かすみ「もうわかってますよ〜かすみんは〜いつでも先輩を信じてますから〜。かすみんは〜先輩がいれば 無敵 ですから〜」

 

 

せつ菜「そうと決まれば練習ですね!早速練習場にいきましょう!」

 

 

 

 

〜練習〜

 

 

果林「ワンツースリーフォー、彼方少し手が曲がってるわよ」

 

 

しずく「かすみさん、足が伸びていないですよ」

 

 

 

 

俺「みんな練習は順調そうだな。そうだ、歩夢に連絡しないと…」

 

 

その時、空から巨大なバズーカのようなものに乗った少女が降ってくる

 

 

アンナ「あー、どけどけ!ぶつかるー!」

 

 

俺「な、なんだ、うわ」

 

 

バズーカは地面に刺さりあたりに爆音が響く

 

 

アンナ「痛てて」

 

 

俺「お、おい、大丈夫?」

 

 

アンナ「あぁ、これくらいどうってことねぇ」

 

 

 

すると爆音を聞いたニジガクのみんなが集まってくる

 

 

果林「何?今の音?」

 

 

かすみ「先輩、大丈夫ですか!?」

 

 

俺「あぁ、俺は平気だ。けど」

 

 

 

アンナ「ん?1.2.3...8人、1人足りないけどお前らが虹なんとか同好会ってらやつらか?」

 

 

かすみ「虹なんとかじゃなくて虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会ですぅ!」

 

 

アンナ「ん?まぁ似たようなもんだろ。それで上原歩夢ってのは誰だ?」

 

 

せつ菜「歩夢さんなら今はいませんよ」

 

 

アンナ「何!?くそ〜ここにきたらいるって聞いたのにユートのやつ嘘ついたな」

 

 

せつ菜「あの〜歩夢さんになにかご用ですか?」

 

 

アンナ「ん?あぁ〜ちょっとな、上原歩夢の力が必要なんだ」

 

 

俺「歩夢の力が…」

 

 

アンナ「そう、その上原歩夢ってなんかでかい大会で準優勝したとかで、なんか変なカード持ってるって聞いんだけど」

 

 

しずく「部長、この方、ちょっと怪しくないですか?」

 

 

俺「あぁ、そうだな…」

 

 

俺「君の目的は知らないが今歩夢はここにいない。言えるのはそれだけだ」

 

 

アンナ「あーくそー、そしたらまた1から探さないと…。こうしてる間にもハートランドの、レジスタンスのみんなは…」

 

 

 

エマ「ハートランド?」

 

 

彼方「聞いたことないところだね〜」

 

 

 

アンナ「当たり前だろ、だってお前たちがいる次元とは違う次元なんだから」

 

 

かすみ「違う次元…?なんですかそれ…」

 

 

せつ菜「それってもしかしてパラレルワールドですか!?」

 

 

アンナ「パラ…なんだそれ?」

 

 

璃奈「パラレルワールド、並行世界のこと。自分が暮らす世界とは違う世界のこと」

 

 

アンナ「よくわかんないけどそんなもんだな。」

 

 

 

せつ菜「うわー、本当にパラレルワールドがあったなんて…。部長やっぱり私たちが見たのはただの夢じゃなくて本当にラッシュデュエルがある世界だったんですよ」

 

 

俺「そうかもな…」

 

 

アンナ「まぁいいや、よいしょっと」

 

 

アンナは巨大なバズーカを地面から引き抜き再び跨がる。

 

 

アンナ「上原歩夢がいないんじゃここにいる意味はないな。じゃあな」

 

 

 

そういうとアンナはバズーカに乗り再び空に飛び立つ

 

 

俺「あ、待て!」

 

 

かすみ「どうしたんですか先輩?」

 

 

俺「あんなもんに乗ってもし歩夢を見つけたとして、さっきみたいに突っ込んだら歩夢が怪我するかもしれない。すぐに追わないと」

 

 

果林「それは大変ね」

 

 

 

愛「すぐに追おう!アタシとりなりーとかすかすはあっちに行くから」

 

 

かすみ「かすみんです!」

 

 

エマ「私と彼方ちゃんとしずくちゃんはあっちに行くね」

 

 

せつ菜「なら私と果林さんはあちらから回りましょう」

 

 

俺「俺はあっちからいく、みんな頼んだ」

 

 

 

みんなはそれぞれ別れてアンナの行方を追う。

 

 

 

 

 

 

黒咲「どうだ。反応はあるか…」

 

 

ユート「今のところはまだない…。!?あっちに強いデュエルエナジーの反応が、この数値おそらくどっちかだ」

 

 

黒咲「いくぞ」

 

 

ユート「あぁ」

 

 

 

 

 

 

〜数分後〜

 

 

俺「あのバズーカのやつ、どこ行った」

 

 

 

ユート「顔認識システム起動…適合率98%間違いない、俺の方のターゲットだ」

 

 

黒咲「わかった、そっちは任せた」

 

 

ユート「あぁ」

 

 

 

 

 

俺「完全に見失った…」

 

 

そこに黒いマスクをつけた少年が立ち塞がる

 

 

ユート「探し物か?」

 

 

俺「ん?誰?」

 

 

ユート「俺の名はユート、悪いが君に用があってきた」

 

 

俺「俺に用?悪いがあとにしてくれないか、今俺急いでるんだ」

 

 

ユート「アンナを追っているのか?」

 

 

俺「アンナ?」

 

 

ユート「バズーカに乗っている少女のことだ。」

 

 

俺「君、彼女を知っているのか」

 

 

ユート「あぁ、俺の仲間だからな」

 

 

俺「なら話は早い、君、彼女に連絡取って彼女を止めてくれよ。もしかしたら彼女の無茶で俺の幼なじみが怪我するかもしれないんだ」

 

 

ユート「…。わかった、だが1つ条件がある」

 

 

俺「何?」

 

 

ユート「俺とデュエルをして欲しい」

 

 

俺「君と?デュエルをすれば彼女を止めてくれるのかな?」

 

 

ユート「あぁ」

 

 

俺「わかった、その条件飲むよ。だから彼女を止めてくれ」

 

 

ユート「わかった。待ってろ」

 

 

ユートはデュエルディスクでアンナに連絡を取っているようだった。

 

その時、俺にも愛から連絡が入る。

 

 

 

愛「あ、ぶちょー、さっきの子、止まってくれたよ」

 

 

俺「わかった、ありがとう。その子にはしばらくそこにいるように言ってくれ」

 

 

愛「おっけー!」

 

 

 

俺「ありがとう、君のおかげで彼女も止まったみたいだ」

 

 

ユート「あぁ」

 

 

俺「それで条件は俺とのデュエルだったっけ。俺はいつでも準備OKだけど」

 

 

ユート「そうか、俺も準備はできている。いくぞ」

 

 

俺「あぁ」

 

 

2人「デュエル!!」

 

 

 

互いのライフは4000

 

 

ユート「先攻は君に譲ろう」

 

 

俺「いくぞ、俺のターン、ドラゴネットを召喚、効果発動!デッキからプロトロンを特殊召喚!そしてフィールドにサイバースがいることにより手札のバックアップ・セクレタリーは特殊召喚できる!現れろ、未来を導くサーキット!」

 

 

ユート「早速くるか、君たちの召喚方法…リンク召喚が…」

 

 

俺「召喚条件はサイバース2体、俺はドラゴネットとバックアップ・セクレタリーをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク2、スプラッシュ・メイジ!スプラッシュ・メイジの効果!墓地からドラゴネットを特殊召喚する!再び現れろ!未来を導くサーキット!」

 

 

 

ユート「これが彼の連続リンク召喚か」

 

 

俺「召喚条件は効果モンスター2体以上!俺はリンク2のスプラッシュ・メイジとドラゴネットをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク3、デコード・トーカー!!」

 

 

 

ユート「デコード・トーカー…どうやらこれが君のエースモンスターのようだな」

 

 

俺「三度現れろ未来を導くサーキット!召喚条件はレベル1モンスター1体!俺はプロトロンをリンクマーカーにセット!リンク1、リンクリボー!」

 

 

ユート「3連続リンク召喚…」

 

 

 

俺「俺はこれでターンエンドだ」

 

 

ユート「いくぞ、俺のターン、ドロー。幻影騎士団ラキッドグローブを召喚。そしてフィールドに幻影騎士団がいる時、手札の幻影騎士団サイレントブーツは特殊召喚できる。俺はレベル3のラギッドグローブとサイレントブーツでオーバーレイ!」

 

 

 

俺「エクシーズ…」

 

 

 

ユート「戦場に倒れし騎士たちの魂よ。今こそ蘇り、闇を切り裂く光となれ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク3、幻影騎士団ブレイクソード!」

 

 

 

俺「ブレイクソード…君は幻影騎士団デッキを使うのか」

 

 

ユート「幻影騎士団を知っているのか」

 

 

俺「あぁ。だって普通に世に出回ってるからな」

 

 

ユート「この次元では幻影騎士団は当たり前のように世に出回ってるのか…。これが次元の違いというものか」

 

 

俺「次元の違い…」

 

 

ユート「まぁいい、ブレイクソードの効果!オーバーレイユニットを1つ使い、ブレイクソードとデコード・トーカーを対象に取り、対象のモンスターを破壊する!」

 

 

 

俺「ならこの瞬間、デコード・トーカーの効果!自分フィールドのカードが効果の対象になった時、デコード・トーカーのリンク先にモンスターをリリースすることでその発動を無効にし破壊する!」

 

 

 

ユート「ならブレイクソードの効果!このカードが破壊されたことにより墓地の幻影騎士団2体をレベルを4にして特殊召喚する!戻ってこいラギッドグローブ、サイレントブーツ!」

 

 

俺「破壊されてもなおも戦い続ける…」

 

 

ユート「あぁ、幻影騎士団は倒れない!これが俺たちレジスタンスの戦いだ!」

 

 

俺「レジスタンス…?」

 

 

ユート「まだだ!俺はレベル4となったラギッドグローブとサイレントブーツでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!」

 

 

 

俺「この感じ…彼のエースモンスターがくるのか」

 

 

ユート「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙、今降臨せよ!エクシーズ召喚!現れろランク4、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

 

 

 

俺「ダーク・リベリオン…」

 

 

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果!オーバーレイユニットを2つ使いデコード・トーカーの攻撃力を半分にしその数値をダークリベリオンの攻撃力に加える!トリーズンディスチャージ!!」

 

 

俺「くっ」

 

 

ユート「バトルだ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでデコード・トーカーを攻撃!反逆のライトニングディスオベイ!」

 

 

 

俺「ぐぁ」

 

 

 

俺のライフが4000から1500に減る。

 

 

ユート「メインフェイズ2、墓地のサイレントブーツの効果、このカードを除外して幻影霧剣をデッキから手札に加える。俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ」

 

 

俺「今の一撃は利いたな」

 

 

ユート「こんなもんか君のデュエルは」

 

 

俺「いやまだだ。デュエルは始まったばかりだ、俺のターン、ドロー。レディ・デバッガーを召喚。そして効果発動!」

 

 

ユート「ならこの瞬間、永続罠 幻影霧剣を発動。君のレディ・デバッガーは効果が無効になり、攻撃対象にならず攻撃することができない」

 

 

俺「くっ、なら手札のコード・ジェネレーターの効果、コード・トーカーモンスターのリンク素材とする時、手札から素材とすることができる、俺はレディ・デバッガーとコード・ジェネレーターでリンク召喚!リンク2、コード・トーカー!」

 

 

 

ユート「レディ・デバッガーがフィールドを離れたことにより幻影霧剣は墓地に送られる」

 

 

 

俺「そしてコード・ジェネレーターの効果、デッキからドット・スケーパーを墓地に送る。そして今墓地に送られたドット・スケーパーの効果、自身を特殊召喚する。現れろ!未来を導くサーキット!召喚条件は効果モンスター2体以上。俺はリンク2のコード・トーカーとドット・スケーパーの2体をリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク3、トランスコード・トーカー!」

 

 

 

ユート「3体目のコード・トーカーモンスターか。トランスコードの効果は…このモンスターは厄介だな。俺は速攻魔法 RUMー幻影騎士団ラウンチを発動!」

 

 

俺「RUMだと!?」

 

 

 

ユート「このカードは自分・相手メインフェイズにオーバーレイがない闇属性エクシーズモンスターをランクアップさせる。俺はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン1体でオーバーレイネットワークを再構築!」

 

 

 

俺「俺のターン中にランクアップだと」

 

 

 

ユート「煉獄の底より、いまだ鎮まらぬ魂に捧げる反逆の歌!永久に響かせ現れよ!ランクアップ・エクシーズチェンジ!出でよ、ランク5!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!」

 

 

 

俺「ダーク・レクイエム…。だが、トランスコードの効果発動!墓地からトランスコードのリンク先にコード・トーカーを特殊召喚する!」

 

 

ユート「無駄だ!ダーク・レクイエムの効果!オーバーレイユニットを1つ使いトランスコードの効果の発動を無効にして破壊する!」

 

 

 

俺「くっ」

 

 

 

ユート「さらにその後、墓地からダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを特殊召喚する!」

 

 

 

俺「なんだと!?」

 

 

 

ユート「やはりやつのように世界に平和をもたらしてはくれないか…」

 

 

 

俺「やつ?なぁさっきから違う次元とか言ってるけどなんのことだよ」

 

 

 

ユート「いや、こちらの問題だ」

 

 

俺「そっちの問題って…。君俺にデュエルを挑んできたのには訳があるんだろ、話してくれよ」

 

 

ユート「話したところで君が信じるとは到底思えないが」

 

 

 

俺「それでも…それでも話してくれ」

 

 

 

ユート「わかった、いいだろう。さっきも言ったが俺たちは君たちが暮らす次元とは違う次元、エクシーズ次元と呼ばれる次元から来た」

 

 

俺「エクシーズ次元…」

 

 

ユート「あぁ、エクシーズ次元はかつては1つの次元であったスタンダード次元でのとある出来事によって融合、シンクロ、エクシーズ、そして残ったスタンダード次元に別れた。その後、俺たちエクシーズ次元は融合次元による侵略を受け、スタンダード次元に融合次元に対抗できるデュエリストを探しにやってきた。俺はそこで1人の少年に会い、その少年の信念に共感してその少年に全てを託した。」

 

 

 

俺「全てって…」

 

 

 

ユート「全ては全てだ。そう俺の命もだ。その後、その少年はシンクロ、エクシーズ、融合次元と3つ次元を超えそこで出会ったデュエリストたちを仲間にし、次元間の争いを無くしていった。その後、融合次元でその少年は本当の自分と向き合うことになり、統合しつつあった次元は再び4つに別れ、スタンダード次元は新たにペンデュラム次元となった。」

 

 

 

俺「ペンデュラム次元…」

 

 

 

ユート「その後、各次元の協力者たちの尽力により俺は再び命を宿し仲間の元に帰ることができ、すべては平和になったと思った」

 

 

俺「思った…?今は違うのか?」

 

 

ユート「あぁ、平和になったはずのエクシーズ次元で発掘された1枚のカード。そのカードには特別な力が宿されていた。そのカードは機械に命を与え、そして破壊兵器へと変えていった。そして平和だった俺たちが暮らしていたハートランドは火の海に逆戻りになった」

 

 

俺「そんな…」

 

 

 

ユート「それだけじゃない、ペンデュラム次元誕生後、次元を超える架け橋だったディメンションゲートはやつらに破壊され俺たちはペンデュラム、シンクロ、融合次元との移動・連絡手段が断たれた。そんな中、俺たちの仲間のカイトという男は壊されたディメンションゲートの先に新たな次元があることを発見した。」

 

 

 

俺「それが俺たちが暮らす…」

 

 

 

ユート「そうだ。それが君たちが暮らすこの次元、カイトはそこではリンク召喚と呼ばれる召喚方法が存在することでリンク次元と名付けた。」

 

 

 

俺「俺たちがいる次元…それがリンク次元」

 

 

 

ユート「カイトはディメンションゲートをなんとか復旧させエクシーズ次元とリンク次元を繋げた。そして俺たちはその脅威に対抗できるデュエリストを探しにこの次元にやってきた。そうそれはまるで融合次元の侵略にあいスタンダード次元にやってきたように…」

 

 

 

俺「そうだったのか…。けどどうして俺や歩夢に会おうとしたんだ…まさか」

 

 

 

ユート「そうだ、君たちが待つサイバースのカード。そのカードは人間の意識をカードを結びつける力がある。カードの力の暴走ならサイバースなら止められる。俺たちはそう考え君と上原歩夢に接触を試みた。」

 

 

俺「サイバースを持つ俺たちに…。まて、サイバースを持つならもう1人…」

 

 

 

ユート「あぁ、もう1人のサイバースの所有者、穂村尊は俺のもう1人の仲間、黒咲隼という男が接触を試みているだろう」

 

 

俺「くろさきしゅん…?今そう言った?」

 

 

ユート「あぁ。どうかしたか」

 

 

俺「あぁ、いや。実は同姓同名の人を知ってるんだ。ちなみに君の仲間の黒咲はRRを使うのか?」

 

 

 

ユート「あぁ、よくわかったな。まさか…この世界の隼も?」

 

 

 

俺「あぁ、まぁその子は女の子だけどな。なんかすごい偶然だな」

 

 

ユート「あぁ、そうだな」

 

 

 

俺「それで君たちはサイバースを持つ俺たちが君たちの力になるか確かめにきたってわけか」

 

 

ユート「あぁ、そういうことだ」

 

 

 

俺「なるほどな」

 

 

 

ユート「信じるか信じないかは君次第だが」

 

 

 

俺「俺は信じるよその話」

 

 

ユート「そうか」

 

 

 

俺「前にこの世界じゃない世界に行った気がしてさ。それからずっと思ってたんだ。この世界にほかに別の世界があってそこではいろんなデュエルがあるんじゃないかって。それに俺の直感は結構当たるんだ。だから俺は君を信じる。理由や理屈じゃない、デュエリストの直感でな。」

 

 

ユート「ありがとう。だが、まだデュエルは終わってない。君のフィールドにモンスターはいない。それに対してこちらにはダーク・レクイエムとダーク・リベリオンがいる。この状況どう覆すつもりだ?」

 

 

 

俺「まだ手はある!魔法カード 死者蘇生を発動。墓地から蘇れ!トランスコード・トーカー!」

 

 

ユート「早速体勢を立て直してきたか」

 

 

 

俺「トランスコード・トーカーの効果、墓地からコード・トーカーを特殊召喚する。現れろ!未来を導くサーキット!」

 

 

 

ユート「まさか…」

 

 

俺「アローヘッド確認!召喚条件は効果モンスター2体以上!俺はリンク3のトランスコードとコード・トーカーをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!まだ見ぬ世界に繋がる風を掴め!リンク召喚!リンク4、アクセスコード・トーカー!」

 

 

 

ユート「リンク4だと!?」

 

 

 

俺「アクセスコード・トーカーの効果!リンク3のトランスコードをリンク素材としたことにより攻撃力を3000アップさせる!」

 

 

 

ユート「攻撃力5300だと?」

 

 

 

俺「さらにアクセスコードの更なる効果!墓地のリンクリボーを除外してダーク・レクイエムを破壊する!アクセスインテグレーション!」

 

 

 

ユート「くっ」

 

 

 

俺「さらにアクセスコードのこの効果は除外するリンクモンスターの属性が異なる時、何度でも使える!俺は水属性スプラッシュ・メイジを除外してダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを破壊する!アクセスインテグレーション!」

 

 

ユート「くっ、なんて効果だ…」

 

 

 

俺「バトルだ!アクセスコードでダイレクトアタック!」

 

 

 

ユート「なら俺は墓地の幻影霧剣を除外して、墓地のブレイクソードを守備表示で特殊召喚する!」

 

 

 

俺「ならアクセスコードでブレイクソードを攻撃だ!」

 

 

ユート「…今の一撃を食らうわけにはいかないな…」

 

 

 

俺「メインフェイズ2、魔法カード 貪欲な壺を発動。墓地のドラゴネット、ビットロン、コード・ジェネレーター、トランスコード・トーカー、コード・トーカーをデッキに戻して2枚ドローする。そしてカードを1枚セットしてターンエンドだ」

 

 

 

ユート「あれだけの妨害を乗り越えてリンク4まで繋げるとはな。やはり君なら…。俺のターン、ドロー。墓地のラギッドグローブの効果、このカードを除外してデッキから永続罠 幻影剣を墓地に送る。続けて魔法カード おろかな埋葬を発動。デッキからレイダーズ・ウィングを墓地に送る。そして墓地の幻影剣の効果、このカードを除外して墓地のレイダーズ・ウィングを特殊召喚する。」

 

 

 

俺「レイダーズ・ウィング…そのカードは見たことがないカードだな。」

 

 

 

ユート「あぁ、このカードはカイトが俺と隼のために作ってくれたカードだからな。レイダーズ・ウィングはルール上、幻影騎士団、RRとして扱う。そして手札の幻影騎士団ステンドグリーブの効果!幻影騎士団が特殊召喚された時、自身を特殊召喚できる。そしてステンドグローブのレベルを3から4にすることができる。」

 

 

 

俺「これでレベル4の幻影騎士団が2体…くるか」

 

 

 

ユート「このカードを使うことになるとはな。俺はレベル4のレイダーズ・ウィングとステンドグリーブでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!目覚めよ、2つの魂を宿すモンスター、ランク4、レイダーズ・ナイト!!」

 

 

 

俺「レイダーズ・ナイト…このカードもまさか」

 

 

ユート「そうだ。このカードもカイトが俺たちに託したカード。レイダーズ・ナイトの効果!オーバーレイユニットを1つ使い、このカードをランクアップさせる!」

 

 

 

俺「なんだと!?」

 

 

 

ユート「俺はレイダーズ・ナイトでオーバーレイネットワークを再構築!!脅威に抗う鉄の意志で、暗雲を切り払え!今、重なり合う魂に、勝利を誓う!!ランクアップエクシーズチェンジ!!現れろランク5!アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

 

 

 

俺「アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン…こんなモンスター見たことない…」

 

 

ユート「当然だ。このカードは俺が再び命を宿した時に生まれたカード。仲間との絆が生んだカードだからな」

 

 

 

俺「仲間との絆が…」

 

 

 

ユート「アーク・リベリオンの効果!オーバーレイユニットを1つ使い、このカード以外のモンスターの効果を全て無効にし、アーク・リベリオンに自身以外のモンスターの元々の攻撃力を加える!」

 

 

 

俺「何!?」

 

 

ユート「よってアーク・リベリオンの攻撃力は5300!バトルだ!アーク・リベリオンでアクセスコード・トーカーを攻撃!」

 

 

 

俺「そうはさせない!速攻魔法 セキリュティ・ブロック!このターン、アクセスコードは戦闘で破壊されず互いの戦闘ダメージは0になる!」

 

 

 

ユート「くっ、俺はこれでターンエンド。レイダーズ・ナイトの効果で特殊召喚されたモンスターは相手のエンドフェイズに破壊されるが、アーク・リベリオンは自身の効果で破壊されない。さらにレイダーズ・ウィングをオーバーレイユニットにしているアーク・リベリオンは相手の効果の対象にならない。」

 

 

 

俺「対象に取らなくても効果破壊されないんじゃ、アクセスコードで破壊することはできない。それにアーク・リベリオンの攻撃力は5300…。なんてモンスターだよ」

 

 

ユート「俺たちの絆はそう簡単に断ち切れはしない」

 

 

 

俺「そうか。いいよな、絆の力って」

 

 

 

ユート「あぁ」

 

 

 

俺「俺のアクセスコードも仲間との絆が生んだモンスターなんだ。俺が道に迷った時、仲間が俺を支えてくれた。俺を導いてくれた、そして生まれたのがこのアクセスコード・トーカーなんだ」

 

 

 

ユート「そうか、君も仲間との絆で苦難を乗り越えてきたんだな」

 

 

俺「あぁ。いくぞ、俺のターン、ドロー!サイバース・ガジェットを召喚。効果発動、墓地からドット・スケーパーを特殊召喚。そしてサイバース・ガジェットとドット・スケーパーでリンク召喚、リンク2、フレイム・アドミスター!さらにサイバース・ガジェットの効果、ガジェットトークンを特殊召喚する!さらに手札のサイバース・コンバーターは自分フィールドのモンスターがサイバースのみ時、特殊召喚できる!」

 

 

 

俺「俺はガジェットトークンとサイバース・コンバーターの2体でリンク召喚。リンク2、クロック・スパルトイ!クロック・スパルトイの効果、デッキからサイバネット・フュージョンを手札に加える。現れろ、未来を導くサーキット!」

 

 

 

ユート「3連続リンク召喚…」

 

 

 

俺「召喚条件はEXデッキから特殊召喚されたモンスター2体以上!俺はリンク2のフレイム・アドミスターと同じくリンク2のクロック・スパルトイをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク4、双穹の騎士 アストラム!!」

 

 

ユート「2体目のリンク4だと!?」

 

 

 

俺「バトルだ!アストラムでアーク・リベリオンを攻撃!」

 

 

 

ユート「バカな、アーク・リベリオンの攻撃力は5300、それに対しアストラムは3000、自滅する気か」

 

 

俺「それはどうかな!?」

 

 

ユート「何?」

 

 

 

俺「アストラムの効果!バトルする相手モンスターの攻撃力をアストラムに加える!この効果はアストラム自身に適用される効果だ、よって効果の対象にならないアーク・リベリオンも関係ない」

 

 

ユート「アーク・リベリオンの攻撃力が加わりアストラムの攻撃力は…」

 

 

 

俺「8300だ!いけ!アストラム!アーク・リベリオンを攻撃!」

 

 

ユート「ぐっ」

 

 

ユートライフ4000→1700

 

 

俺「とどめだ!アクセスコード・トーカーでダイレクトアタック!!」

 

 

 

 

ユートライフ1700→0

 

 

 

 

to be continued…


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