スクスタの主人公が男で決闘者だったら   作:トモカズ

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第3話

 

 

尊「いや〜穂むらのおまんじゅうは本当美味しいな〜。田舎に戻った綺久にも食べさてあげたいくらいだよ。まず名前がいいよね、穂むらって」

 

 

 

そこに赤いスカーフとサングラスをつけた少年がやってくる。

 

 

 

黒咲「穂村尊だな?」

 

 

 

尊「そうだけど誰?(サングラスにスカーフして口元を隠してる…いかにも不審者って感じ…)」

 

 

黒咲「俺とデュエルだ」

 

 

尊「えぇ、いきなり何?」

 

 

黒咲「いいから俺とデュエルしろ」

 

 

尊「(この人ちょっとやばいかも…)悪いけど僕急いでるんだ、それじゃ」

 

 

 

黒咲「逃がさん!」

 

 

そういうと黒咲はデュエルディスクを取り出しソリッドヴィンジョンのアンカーを尊に向けて投げつけた

 

 

アンカーは尊の腕を掴む。

 

 

 

尊「な、なんだこれ。外せない…」

 

 

 

黒咲「質量を持ったソリッドヴィジョン。そしてカイトが開発したデュエルアンカー。貴様は俺とデュエルを終えるまで俺から逃げられない」

 

 

尊「何だと!?くそ、やるしかないか。デュエルディスクセット!誰だか知らねえがいきなり名乗りもせずに一方的にデュエルを挑んでくるやつには焼き入れてやるぜ!」

 

 

 

黒咲「ふん、いくぞ」

 

 

 

尊「あぁ、こい!」

 

 

 

2人「デュエル!」

 

 

互いのライフは4000

 

 

黒咲「先攻は俺からだ。俺はRRーバニシング・レイニアスを召喚。そして効果発動!手札からレイダーズ・ウィングを特殊召喚する!レイダーズ・ウィングはルール上、RRモンスターとして扱う。」

 

 

 

尊「バニシング・レイニアス…あれは確かRRを特殊召喚するカード。しかしあのレイダーズ・ウィング…俺は見たことのないカードだな。」

 

 

 

黒咲「当然だ、このカードは友が俺たちのために作ってくれたカードだ。さらに永続魔法 RRーネストを発動!RRが2体いる時、デッキ・墓地からRRを手札に加える。俺はデッキからRRーファジー・レイニアスを手札に加える。そして俺はバニシング・レイニアスとレイダーズ・ウィングでオーバーレイ!冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実をあばき、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!エクシーズ召喚!飛来せよ!ランク4!RR-フォース・ストリクス!」

 

 

 

尊「きたか、RRデッキの起点となるカード」

 

 

 

黒咲「何?貴様俺のデッキを把握してるのか?」

 

 

 

尊「把握しているというか、RRデッキのデュエルなら何度か見たことあるから…」

 

 

 

黒咲「この次元ではRRは世に出回っているということか…。まぁいい、フォース・ストリクスの効果!オーバーレイユニットを1つ使いデッキからRRを手札に加える!俺はRRーシンギング・レイニアスを手札に加える!そしてシンギング・レイニアスはフィールドにXモンスターがいる時、特殊召喚できる!さらにファジー・レイニアスは他のRRがフィールドにいる時、特殊召喚できる!俺はファジー・レイニアスとシンギング・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!RRーフォース・ストリクス!」

 

 

 

尊「2体目のフォース・ストリクス?」

 

 

黒咲「フォース・ストリクスの効果!オーバーレイユニットを1つ使いデッキからバニシング・レイニアスを手札に加える。さらにファジー・レイニアスの効果、このカードが墓地に行ったことにより同名カードをデッキから手札に加える。さらにフォース・ストリクスは自身以外の鳥獣族1体につき攻守を500アップさせる」

 

 

 

尊「フォース・ストリクスは2体…。おまけに守備表示で互いの存在によって守備力は2500…」

 

 

 

黒咲「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 

 

尊「次のターンの準備をしつつ防御を固める…。なかなかやるな。俺のターン、ドロー!転生炎獣フォクシーを召喚!フォクシーの効果!デッキから3枚めくりその中のサラマングレイトカードを手札に加える。俺は転生炎獣モルを手札に加える。現れろ!未来を変えるサーキット!」

 

 

 

黒咲「くるか、やつらの召喚方法が」

 

 

 

尊「現れろ未来を変えるサーキット!召喚条件はレベル4以下のサイバース1体!俺は転生炎獣フォクシーをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク1、転生炎獣ベイルリンクス!」

 

 

黒咲「これがリンク召喚か…」

 

 

 

尊「ベイルリンクスの効果!デッキからフィールド魔法 転生炎獣の聖域を手札に加える!さらに手札の転生炎獣モルの効果!自身をベイルリンクスのリンク先に特殊召喚する!そして墓地の転生炎獣フォクシーの効果、手札の転生炎獣J・ジャガーを墓地に送り、お前のRRーネストを破壊して特殊召喚する!」

 

 

 

尊「くっ」

 

 

 

尊「現れろ!未来を変えるサーキット!召喚条件は炎属性・効果モンスター2体以上!俺はベイルリンクス、フォクシー、モルの3体をリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク3、転生炎獣ヒートライオ!!」

 

 

 

黒咲「どうやらそいつが貴様のエースのようだな」

 

 

 

尊「ヒートライオの効果!リンク召喚に成功した時、相手の魔法・罠ゾーンのカードをデッキに戻す!」

 

 

黒咲「ならば罠発動!RRーレディネス!このターン、俺のRRは戦闘で破壊されない!」

 

 

尊「くっ(これ以上リンクしてもフォース・ストリクスは突破できないか…だが…)俺はフィールド魔法 転生炎獣の聖域を発動!このカードの効果により俺はヒートライオを転生させる!」

 

 

黒咲「転生だと!?」

 

 

 

尊「逆巻く炎よ、浄化の力でヒートライオに真の力を呼び覚ませ!転生リンク召喚!甦れ、炎の平原を駆け抜ける百獣の王。転生炎獣ヒートライオ!」

 

 

黒咲「召喚条件を無視して同名モンスターを素材にリンク召喚だと!?」

 

 

 

尊「そうだ、これが俺の転生リンク召喚だ!俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 

 

黒咲「転生だが知らないが立ちはだかる敵は殲滅するのみ。俺のターン、ドロー」

 

 

 

尊「この瞬間、罠カード サラマングレイト・レイジを発動!転生したヒートライオがいることにより、ヒートライオのリンクマーカーの数まで相手の場のカードを選んで破壊する!この効果は対象を取らない効果!よってレイダーズ・ウィングを素材にしたフォース・ストリクスも破壊できる!」

 

 

黒咲「何!?」

 

 

 

尊「俺はフォース・ストリクス2体を破壊だ!」

 

 

 

黒咲「くっ。だがまだだ、俺はバニシング・レイニアスを召喚、そして効果!手札からRRーインペイル・レイニアスを特殊召喚する。さらに手札のファジー・レイニアスの効果、自身を特殊召喚する。そしてバニシング・レイニアスとインペイル・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚、現れろ!ランク4!RRーフォース・ストリクス!」

 

 

 

尊「3体目のフォース・ストリクスか」

 

 

 

黒咲「フォース・ストリクスの効果、オーバーレイユニットを1つ使いデッキからRRーストラングル・レイニアスを手札に加える。そしてRUMースキップ・フォースを発動!」

 

 

 

尊「RUMだと!?」

 

 

黒咲「フィールドのフォース・ストリクスを2つランクアップさせる!俺はフォース・ストリクス1体でオーバーレイネットワークを再構築!敗れた者たちの意志を継ぎ 全ての敵を殲滅しろ! ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ!ランク6!RRーレヴォリューション・ファルコンーエアレイド!」

 

 

 

尊「なんだ、あのモンスターは?普通のレヴォリューション・ファルコンとは違う?」

 

 

 

黒咲「エアレイドの効果!貴様のヒートライオを破壊し、その攻撃力分のダメージを与える!革命の炎を食らえ!」

 

 

 

尊「そっちが炎ならこっちも炎だ!墓地のベイルリンクスの効果!このカードを除外してヒートライオの破壊を防ぐ!」

 

 

黒咲「やはりヒートライオを守る手段があったか。だが、俺は手札のストラング・レイニアスの効果!フィールドに闇属性モンスターがいる時このカードは特殊召喚できる。そしてストラング・レイニアスの効果、自分フィールドに闇属性XモンスターをオーバーレイユニットにしているXモンスターがいる時、墓地からレベル4以下のRRを特殊召喚できる。俺はバニシング・レイニアスを特殊召喚する。」

 

 

 

尊「これでやつの場にはレベル4モンスターが2体揃った…」

 

 

 

黒咲「俺はレベル4のストラング・レイニアスとバニシング・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!目覚めろ、2つの魂を持つモンスター!レイダーズ・ナイト!」

 

 

 

尊「レイダーズ・ナイト!?このカードもまさか…」

 

 

 

黒咲「あぁ、このカードも俺の友が託してくれたカード。レイダーズ・ナイトの効果!オーバーレイユニットを1つ使い、レイダーズ・ナイトをランクアップさせる!」

 

 

尊「RUMなしでランクアップだと!?」

 

 

 

黒咲「まだ見ぬ勇猛なハヤブサよ。猛き翼に秘めし未知なる力、今ここに知らしめよ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろランク5、RR-エトランゼ・ファルコン!」

 

 

 

尊「くっ」

 

 

 

黒咲「エトランゼ・ファルコンの効果!オーバーレイユニットを1つ使い貴様のヒートライオを破壊しその攻撃力分のダメージを貴様に与える!」

 

 

尊「何!?」

 

 

黒咲「今度こそ、革命の炎に焼かれて散れ!」

 

 

 

尊「ぐっ、ヒートライオ!」

 

 

尊ライフ4000→1700

 

 

 

黒咲「バトルだ!エトランゼ・ファルコンでダイレクトアタック!」

 

 

 

尊「そうはさせるか!手札の転生炎獣パローの効果!相手の直接攻撃宣言時に自身を特殊召喚する。さらにパローは墓地のヒートライオと同じ攻撃力になる。」

 

 

 

黒咲「攻撃力は2300か。ならエトランゼ・ファルコンのバトルは中止だ。いけ!エアレイド!転生炎獣パローに攻撃だ!」

 

 

 

尊「攻撃力の低いエアレイドでどうして?」

 

 

 

黒咲「ぐっ」

 

 

黒咲ライフ4000→3700

 

 

黒咲「だがこの瞬間、エアレイドの効果発動!このカードが相手によって破壊された時、EXデッキからRRーレヴォリューション・ファルコンを特殊召喚し、エアレイドをそのオーバーレイユニットにする!」

 

 

 

尊「なんだと!?」

 

 

 

黒咲「バトルだ!レヴォリューション・ファルコンで転生炎獣パローを攻撃!レヴォリューション・ファルコンの効果!特殊召喚されたモンスターとバトルする時、その相手モンスターの攻撃力を0にする!」

 

 

尊「なんだと!?」

 

 

黒咲「レヴォリューショナル・エアレイド!!」

 

 

 

尊「くっ、手札の転生炎獣ラクーンの効果!転生炎獣モンスターが攻撃対象となった時、手札からこのカードを墓地に送り、俺のパローは戦闘では破壊されず、レヴォリューション・ファルコンの攻撃力、ライフを回復する!」

 

 

尊ライフ1700→3700

 

 

 

黒咲「ちっ、姑息な。いけ、レヴォリューション・ファルコン!転生炎獣パローを攻撃だ!」

 

 

 

尊「くっ」

 

 

尊ライフ3700→1700

 

 

 

黒咲「俺はこれでターンエンド」

 

 

 

尊「(こいつ…伊達に急にデュエルを挑んだけのことはあるな…。はっきり言って強い…。だが俺だってこんなところで負けられない。)いくぞ、俺のターン、ドロー」

 

 

 

 

尊「俺は転生炎獣スピニーを召喚!そしてスピニーでリンク召喚!リンク1、転生炎獣ベイルリンクス!ベイルリンクスの効果!デッキから転生炎獣の聖域を手札に加える!」

 

 

 

 

尊「さらに墓地のフォクシーの効果!手札の転生炎獣の聖域を墓地に送り、自身を特殊召喚する!続けて墓地のJ・ジャガーの効果!ヒートライオをEXデッキに戻してベイルリンクスのリンク先に特殊召喚する!」

 

 

黒咲「これでやつのフィールドにモンスターは5体…」

 

 

 

尊「俺はベイルリンクスとパローでリンク召喚!リンク2、転生炎獣サンライトウルフ!続けてサンライトウルフとJ・ジャガーをリンクマーカーにセット!転生リンク召喚!生まれ変われ転生炎獣サンライトウルフ!」

 

 

 

黒咲「今度は同名カードを含んだ転生リンク召喚か」

 

 

 

尊「転生したサンライトウルフの効果!墓地から罠カード サラマングレイト・レイジを手札に加える。続けてフォクシーとスピニーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!幻想を断ち切る灼熱の荒馬、ランク3、転生炎獣ミラージュ・スタリオ!」

 

 

 

黒咲「貴様もエクシーズ召喚を使うのか」

 

 

 

尊「ミラージュスタリオの効果!オーバーレイユニットを1つ使いデッキから転生炎獣ガゼルを特殊召喚する!そしてガゼルの効果!デッキから転生炎獣ゼブロイドXを墓地に送る!」

 

 

 

黒咲「だがそいつでは俺のRRたちは倒せないぞ」

 

 

 

尊「わかってる、本番はここからだ!現れろ!未来を変えるサーキット!召喚条件は炎属性効果モンスター2体以上!俺はリンク2のサンライトとミラージュスタリオ、ガゼルをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク4!転生炎獣パイロ・フェニックス!」

 

 

 

尊「リンク4だと」

 

 

 

尊「リンク素材になったミラージュスタリオの効果!エトランゼファルコンをデッキに戻す!」

 

 

 

黒咲「くっ」

 

 

 

尊「まだ!フィールド魔法 転生炎獣の聖域の効果!パイロ・フェニックスを転生させる!不死鳥よ…逆巻く炎に身を投じ不滅の力を呼び覚ませ!転生リンク召喚!生まれ変われリンク4!転生炎獣パイロ・フェニックス!」

 

 

 

黒咲「ここで転生リンク召喚だと」

 

 

 

尊「転生したパイロ・フェニックスの効果!相手フィールドのカード全てを破壊する!」

 

 

黒咲「なに?」

 

 

尊「バトルだ!パイロ・フェニックスでダイレクトアタック!」

 

 

黒咲「墓地のRRーレディネスの効果発動!このカードを除外することでこのターン俺が受けるダメージは0になる!」

 

 

尊「なんだと!?俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ。今の攻撃を凌ぐとはなかなかやるな!おかげで燃えたきたぜ!」

 

 

 

黒咲「笑止」

 

 

 

尊「!?」

 

 

 

黒咲「俺たちの戦いは遊びをやっているんじゃない。俺たちは命がけでデュエルをしているんだ」

 

 

尊「何言ってんだお前…それに俺だって遊んでいるつもりはない」

 

 

 

黒咲「そうか。だが貴様のデュエルには鉄の意志も鋼の強さも感じられない」

 

 

 

尊「なんだと?こっちのフィールドにはリンク4がいる。それに対してお前の場にモンスターはいない。手札もファジー・レイニアスだけだろ。どう見てもお前のほうがピンチだろ」

 

 

黒咲「そうだ。だがこの逆境を乗り越えてそして最後には必ず勝利する。それは以前も今も変わらない。それがレジスタンスの、俺のデュエルだ!俺のターン、ドロー!!」

 

 

 

尊「なんだこの気迫」

 

 

 

黒咲「俺は魔法カード 貪欲な壺を発動!墓地のレイダーズ・ウィング、レイダーズ・ナイト、バニシング・レイニアス2体、フォース・ストリクスをデッキに戻し2枚ドローする。速攻魔法 サイクロンを発動!貴様のセットカードを破壊する!」

 

 

尊「くっ、サラマングレイト・レイジが…」

 

 

 

黒咲「ユート…お前のカードを使わせてもらうぞ。俺は魔法カード シャッフル・リボーンを発動!自分フィールドにモンスターがいないことにより、墓地からRRーレヴォリューション・ファルコンを特殊召喚する!」

 

 

尊「だがシャッフルリボーンで特殊召喚されたモンスターの効果は無効になっている」

 

 

 

黒咲「まだだ!手札のファジー・レイニアスを自身の効果で特殊召喚!さらに墓地のシャッフルリボーンの効果!墓地のこのカードを除外してファジー・レイニアスをデッキに戻し1枚ドローする!これで貴様を倒す準備は整った」

 

 

 

尊「なんだと?」

 

 

 

黒咲「俺はRUMーファントム・フォースを発動!」

 

 

 

尊「なんだあのRUMは!?」

 

 

 

黒咲「墓地のシンギング・レイニアス、インペイル・レイニアス、ストラング・レイニアス、ファジー・レイニアスをゲームから除外!そして除外したモンスターの数分、レヴォリューション・ファルコンをランクアップさせる!」

 

 

 

尊「やつが除外したモンスターは4体、つまり4ランクアップだと!?」

 

 

 

黒咲「究極至高のハヤブサよ。数多なる朋友の遺志を継ぎ、勝利の天空へ飛び立て!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろランク10!RR-アルティメット・ファルコン!」

 

 

 

尊「アルティメット・ファルコンだと…」

 

 

 

黒咲「アルティメット・ファルコンの効果!オーバーレイユニットを1つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を1000ダウンさせ、相手はこのターン、カードの効果を発動できない!」

 

 

 

尊「なんだと!?」

 

 

 

黒咲「バトルだ!RRーアルティメット・ファルコンで転生炎獣パイロ・フェニックスを攻撃!ファイナル・グロリアス・ブライト!!」

 

 

 

尊「俺が…負ける…だと」

 

 

 

尊ライフ1700→0

 

 

 

尊「くっ…」

 

 

 

黒咲「どうやら貴様は見当違いだったようだな…」

 

 

尊「どういうことだよ」

 

 

黒咲「俺たちは今逆境に立たさせている。そこで俺たちの力になるデュエリストを探しにここにやってきた。そして俺は貴様にデュエルを挑んだ。だが、貴様は負けた。それが全てだ」

 

 

尊「何がなんだかさっぱりわかんねぇよ」

 

 

 

黒咲「そうだな。だが貴様にもう用はない」

 

 

尊「ふざけんな!勝手にデュエル挑んでおいてそれで用無しって意味わかんねぇよ」

 

 

 

黒咲「貴様がもし俺に勝っていたら、貴様の仲間同様、俺たちと共に戦って欲しかった。それだけだ」

 

 

尊「俺の仲間同様ってまさか…ニジガクのみんなが?それにまさか彼も」

 

 

黒咲「そうだ。どうやら貴様らの学園の同好会の部長は俺の親友にデュエルで勝ったらしい」

 

 

尊「彼が…でも彼がまだ協力するとは限らない」

 

 

黒咲「そうだな。だが少なくともその先を決めるのはやつだ。貴様ではない」

 

 

尊「くっ」

 

 

黒咲「そういうことだ」

 

 

そういうと黒咲は足早に去っていった

 

 

 

尊「おい!待てよ!」

 

 

 

尊「なんだよ…なんなんだよ…」

 

 

 

 

一方

 

 

俺「もしもし、歩夢、今大丈夫?」

 

 

 

歩夢「うん、大丈夫だよ」

 

 

 

俺「サスケ見つかった?」

 

 

歩夢「うん!私のブーツの中に入ってたみたい」

 

 

俺「そうか、よかった」

 

 

歩夢「ごめんね、心配かけて」

 

 

 

俺「いや、見つかったならよかったよ。それで歩夢、これからカフェナギに来れる?」

 

 

 

歩夢「うん、でも部室じゃなくていいの?」

 

 

俺「あぁ、ちょっと合わせたい人達がいるんだ」

 

 

歩夢「わかった、すぐにいくね」

 

 

 

アンナ「上原歩夢のやつ、くるのか」

 

 

俺「あぁ」

 

 

ユート「すまない、呼び出してもらって」

 

 

俺「どの道、歩夢の方からこっちに来てたさ。それより尊にデュエルを挑んだ君の仲間も来れるか?」

 

 

ユート「あぁ、もちろんだ」

 

 

俺「なら、この店にくるように伝えてくれ」

 

 

ユート「わかった、座標を送る」

 

 

 

 

黒咲「ユートからか。そうかここにやつらがいるのか」

 

 

 

 

 

〜カフェナギ〜

 

 

 

草薙「よっ、おぉ今日は随分と大人数だな」

 

 

 

俺「椅子、足りないよな。出すよ」

 

 

 

ユート「ここは?」

 

 

かすみ「ここは先輩のバイト先のカフェナギで、あちらのマスターは先輩の兄貴分の草薙さんです」

 

 

 

そこにせつ菜たちが合流する。

 

 

 

せつ菜「部長、それに皆さん無事でしたか」

 

 

俺「まあな」

 

 

しずく「あ、さっきのバズーカの人…。大丈夫なんですか?先輩」

 

 

俺「今は大丈夫だと思う。とりあえず、彼女らの話を聞こうと思ってな」

 

 

彼方「それにさっきいなかった子がいるね〜」

 

 

そこに黒咲も合流する。

 

 

ユート「きたか、隼」

 

 

黒咲「あぁ、こいつらが…」

 

 

俺「これで全員か…それじゃあ話してくれ君たちのことを」

 

 

ユート「あぁ」

 

 

 

ユートは自分たちのこと、それからエクシーズ次元に起きたこと、ハートランドに起きたことを説明した。

 

 

 

果林「ユート君が言ってることが本当だったら大変ね…」

 

 

エマ「うん…可哀想…」

 

 

 

ユート「そういうわけだ…力を貸してくれるか?」

 

 

歩夢「あなたはどうする?」

 

 

俺「もしユートたちの言うことが本当だとしたら力になってあげたい。けど…」

 

 

歩夢「けど…」

 

 

果林「私たちに危険が及ぶから自分だけ行くって言うんでしょ?」

 

 

俺「それは…」

 

 

彼方「図星みたいだね〜」

 

 

かすみ「また抜け駆けですか?先輩!」

 

 

俺「そういうわけじゃないけど…」

 

 

かすみ「前の幻魔の時だって結局先輩1人で解決しちゃったじゃないですかー」

 

 

俺「いや、あれはAqoursがいたから解決できたんだ」

 

 

かすみ「なんでもいいですー、とにかくかすみんたちも力になります!」

 

 

アンナ「そうだぜ!かすみも璃奈もオレが認めたデュエリストだからな!」

 

 

ユート「…君が仲間を思う気持ちはわかる。だから無理強いはしない。だが俺たちに残された時間もないのも事実だ…だから明日までに答えを出してくれないか」

 

 

黒咲「ユート、俺たちに時間はないんだぞ」

 

 

ユート「わかっている。だが俺たちは彼らに力を借りる身だ。こちらの事情ばかり押し付けられない。隼もわかっているだろう。この戦いは遊びじゃない。命を賭けた戦いだ。それにはそれ相応の覚悟いる」

 

 

黒咲「くっ」

 

 

俺「わかった…明日には答えを出す」

 

 

ユート「ありがとう」

 

 

 

その時、通行人たちが騒ぎ始める

 

 

通行人「ねぇ、あれ何?」

 

 

通行人「え?ロボット?」

 

 

 

ユート「ロボット…まさか!?」

 

 

アンナ「あれは…」

 

 

黒咲「まさか、追ってきたのか」

 

 

 

上空を見上げると、空に禍々しいワームホールのようなものが出現しており、そこから大型のロボットのようなものが姿を現していた。

 

 

 

かすみ「な、なんですか!?あれ!」

 

 

しずく「すごい気迫…」

 

 

 

せつ菜「変形ロボットでしょうか!?かっこいい…」

 

 

かすみ「な、何言ってるんですかせつ菜先輩!」

 

 

せつ菜「はっ!失礼しました!」

 

 

果林「もしかしてあれが…」

 

 

エマ「ユート君たちの世界を襲った…」

 

 

 

ユート「あぁ、間違いない」

 

 

黒咲「やつだ」

 

 

アンナ「俺たちのハートランドをめちゃくちゃにした…」

 

 

 

ユート「天霆號(ネガロギア)アーゼウス!!」

 

 

 

俺「アーゼウス…」

 

 

愛「あんなモンスター…愛さん見たことない…」

 

 

璃奈「データベースにアクセスしたけど該当データがない、それにとんでもない熱量…璃奈ちゃんボード ぶるぶる」

 

 

 

黒咲「この次元まで俺たちを追ってきたのか」

 

 

アンナ「やろう、今度こそぶっ倒してやる!」

 

 

愛「まって、アーゼウスの下にある方向って…」

 

 

歩夢「あっちの方向はたしか!」

 

 

 

俺「今度のライブ会場がある!みんな行こう!」

 

 

 

草薙「お、おい、気を付けろよ」

 

 

俺「あぁ、すまない草薙さん、あとは頼む」

 

 

 

 

俺たちはアーゼウスがいる方角へ向かった。

 

 

 

 

俺「ユート、アーゼウスは今実体化しているのか?何かのソリッドヴィジョンじゃないよな?」

 

 

ユート「あぁ、あれは完全に実体化している。それにおそらくアーゼウスはあの会場を狙っている」

 

 

 

かすみ「ど、どうしてアーゼウスはあの会場を狙っているんですか?」

 

 

ユート「わからない…あの会場に何か重要なデータがあるのか?」

 

 

 

俺「データ?」

 

 

ユート「あぁ、最初に俺たちの世界でアーゼウスが行動を始めた時、ハートランドのデュエリストの情報が集まったデータベースがあるハートランドタワーをやつは狙った。そしてデュエリストたちの情報を得たやつは瞬く間に成長し、そしてデュエルで街の人たちを倒していった…」

 

 

璃奈「たしかあそこにはライブ配信の時にモンスターや魔法、罠カードのエフェクトをより派手にするためにいろんなカードのデータがあったかも…」

 

 

愛「さすがりなりー!」

 

 

俺「つまりはこの世界のカードの様々なデータがあそこに揃っているということか」

 

 

ユート「やはり狙いはこの世界のカードのデータか」

 

 

黒咲「やつにこの世界のカードのデータを取り入れられた厄介だな」

 

 

ユート「あぁ、やつの力だけでなくリンクの力まで手に入れられることになる」

 

 

アンナ「それじゃあこの次元にきた意味がなくなるじゃねーか、あいつの知らない召喚方法であいつの隙をついて倒すって作戦だったのに」

 

 

俺「とにかく今は急ごう」

 

 

 

 

俺たちはライブ会場に急いだ。

 

 

 

しかし…

 

 

 

かすみ「ダメですー、このままだとアーゼウスが会場に落ちちゃいます〜」

 

 

 

ユート「くっ」

 

 

 

歩夢「そんな私たちの夢の会場が…せっかくあなたが準備してくれた会場が…」

 

 

 

俺「やめろ…やめろぉぉぉ!」

 

 

 

俺の叫びも虚しくアーゼウスはライブ会場に降り立つ。

 

 

そしてライブ会場は衝撃で破壊され、あたりに地鳴りが響く。

 

 

 

ユート「くっ…」

 

 

 

せつ菜「そんな…私たちの夢が…」

 

 

しずく「ひどい…酷すぎる…」

 

 

 

俺たちはアーゼウスのもとにたどり着く。

 

 

 

ユート「アーゼウス!」

 

 

 

アーゼウス「ほう、ここにいたか。エクシーズ次元の生き残りよ」

 

 

ユート「貴様よくも関係のないこの世界を」

 

 

アーゼウス「関係のないか…。元はといえばこの世界に逃げてきたのは誰だ?我は貴様らが作った通って次元の扉を通ってきたのだからな」

 

 

ユート「くっ」

 

 

 

アーゼウス「貴様らがこの世界に来ることがなければこうはならなかったのだ…」

 

 

 

ユート「黙れ!」

 

 

黒咲「ユート、こいつに何を言っても無駄だ。さっさとデュエルで倒すしかない」

 

 

 

ユート「あぁ、そのようだな」

 

 

 

俺「待ってくれ」

 

 

ユート「!?」

 

 

 

俺「こいつは…俺が倒す!」

 

 

ユート「だが、君だけでは」

 

 

俺「ここは俺たちの世界だ。だからこの世界にこいつがきた以上、俺がこいつを倒す。それにここでこいつを倒せば君たちの世界も救われる。」

 

 

アーゼウス「ほう、貴様1人で私に挑む気か。エクシーズ次元のレジスタンスとやらが束になっても敵わなかった我に」

 

 

 

俺「そんなことどうだっていい。」

 

 

 

アーゼウス「面白い。だが見物人が多くては目障りだな。はぁ!」

 

 

アーゼウスは腕を前に構えて波動を出す。

 

するとドーム状のようなバリアが形成される。

 

 

 

エマ「な、なにこれ〜」

 

 

彼方「これじゃあ中の様子が全く見えないよ〜」

 

 

果林「部長!歩夢!聞こえる?ユート君!黒咲君、アンナちゃん、返事をして」

 

 

 

通行人「何々さっきモンスター?」

 

 

通行人「ていうかバリアみたいな貼って消えちゃったけど…」

 

 

 

しずく「このドームの中は外から様子が見れないようですね」

 

 

せつ菜「皆さん…どうか無事でいてください」

 

 

 

 

アーゼウス「さぁ始めるとするか」

 

 

アーゼウスがそういうと近くに倒れていた案内用ロボットに何か送る。

 

すると案内用ロボットは立ち上がり自らのボディから瞬く間にデュエルディスクを形成する。

 

 

 

俺「こいつ、まさかこのロボットのAIをハッキングしたのか」

 

 

アーゼウス「これで戦う肉体は手に入れた」

 

 

 

俺「くっ、いくぞ」

 

 

 

2人「デュエル!!」

 

 

 

to be continued…

 


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