俺は好きだァー!!!
ライブは行けないィ!!!
彼女を宇宙一幸せに出来ないこの悔しさ……!
……てことでお久しぶりです。また短いですが明日が楽しみで眠れない方のために手短に読めるあなあゆです。
僕と歩夢ちゃんが通う大学までは、いつも電車通学だ。本当はもう少し近いところに引越しして独り立ちでもしようと思っていたけれど、存外無理なく通えているのでこのまま実家に甘えることになったのだ。
僕の一人暮らしに母は猛反対で、なんでも「歩夢ちゃんと離れちゃうじゃない」らしい。問題はそこなんだ……ってツッコんだけど、高校3年になった春辺りから妙に歩夢ちゃんに頼りっぱなしになり、気がついたら僕より僕の家を知り尽くすレベル。
さらには朝の台所を母から譲り受けてからというもの、歩夢ちゃんが朝ごはんを作ってくれるようになった。
「ふふっ」
「ん? どうしたの歩夢ちゃん」
帰りの電車の中でのこと。隣に座っていた歩夢ちゃんが急に何かを思い出したのか、くすりと微笑んだ。
「ううん。ただ、こうしてまた一緒に帰れて嬉しいなって」
「高校の時もずっと帰る時は一緒だったもんね」
「そうだよー。あなたが補習になった時だって私待ってあげたんだからね!」
「その説は……誠に申し訳ございません」
なんてね、といたずら顔の歩夢ちゃん。しかしあの時は驚いた。テストで悪い点を取って補習となった僕。歩夢ちゃんには先に帰っててとメッセージを送ったはずなのに、終わって玄関に来てみれば歩夢ちゃんが待ってくれていた。
その後は何度も何度も謝り続けたっけ。
結局は僕が次の休みの日にケーキを奢る形で済んだからよかったものの、多分幼馴染の歩夢ちゃんだからこそ許してもらえた気がする。
『次は〜』
「ふわぁぁ……ん……」
「眠たいの?」
「うん……昨日ちょっと夜更かししちゃったからかな」
欠伸が止まらず、周りの人にも少し笑われてしまった。それでも止まらない僕の欠伸に、歩夢ちゃんは
「まだ着くまで時間あるから寝てても大丈夫だよ?」
携帯の画面に表示された時刻をチェックすると、甘い囁きをくれた。大丈夫という言葉がとてつもなく睡眠欲を刺激し、僕は渋々提案にのった。
「ごめん。少し寝るね……」
「うん。おやすみなさい」
*
「もう寝ちゃった」
寝ると宣言してからものの数秒で彼は寝てしまった。彼には大丈夫と言った手前、こうして一人になるのは少し寂しい。
でも、大丈夫だと言った私を信頼して彼が寝てくれたのだと思うと、それだけで嬉しかった。
隣を向けば、すぐそこに彼の寝顔がある。頬が熱い。今が夕方じゃなかったらみんなに見られるところだった。
ずっと寝顔を見ていたい。そう思いつつも、それはずるい気がしてしまう。頭の中で私の天使と悪魔が言い争っている。
そんな時だった。
「んっ……」
彼の頭が揺れた。そして、
「ひゃっ────っ!?」
私の肩にすっぽりと収まってしまいました。思わず変な声が出ちゃった……。
「……」
彼の顔が近い……それにいい匂いもする……寝息がさっきよりもはっきりと耳に届く。私の顔はさらに真っ赤だ。今にも噴火しちゃいそうなくらい真っ赤に染まっています。
「……いきなりはずるいよ……」
その体制は彼が起きるまで続きました……。
上原歩夢をすこれ