【WR】がっこうぐらしRTA_全員生存ルート【完結】   作:アサルトゲーマー

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11校外活動~帰宅

 

 

 要介護キャラの多いRTAはーじまーるよー。

 今回は学校のセーフエリアを出たところから。

 

 もうすでに下校時刻を過ぎているだけあって「奴ら」の姿はほぼ見えません。という訳で足音立てても大丈夫なので全力で走ってイクゾー!

 ちなみに雪野ちゃんのカス体力で階段を踏み外すと死亡リスクが非常に高くなるので、走らないようにしようね!(35敗)

 

 校舎の外にで、出ますよ……。

 この時間でも一部の不良はグラウンドをウロウロしていますがぶつかる可能性は無に近いです。こんなのにぶつかる奴いんの?(煽り)

 

 全力で走って門を抜けたら次は踏切を目指します。ここは微妙に距離があるので割とリスキーな場所ですね。

 学校の門を抜けたので生徒以外の「奴ら」が結構ウロウロしているからです。生前はブラック勤めのサラリーマンかな?

 

 のわっち!車の下から手が伸びてきました!こいつらは発生が早いうえに対抗策が無ければ速攻で噛んでくる鎖野郎です。ただまあ初撃さえ躱せばただの這いずりナメクジなので丁寧に処理しましょ。

 

 はい、踏切に到着しました!ここまでくると駅に着いたようなものですね。

 というのも線路上には「奴ら」がほぼ出てきません。そりゃ普通に生活してて線路に入る奴は整備員くらいですからね。

 ここからは雪野ちゃんが全力疾走するシーンが続くので、皆 様 の た め に ~

 

 巡ヶ丘のマップについて説明します。

 

 校内で生活する機会の多いがっこうぐらし!ですが、実は校外の作り込みもかなりのものなんです。

 ショッピングモールは言わずもがな、武器調達のために訪れる人物がいるであろう交番や警察署、数こそ少ないですがコンビニや薬局まで色々と配置されています。

 隠し要素としてプレッパー(世界の終わりに備える者)の家まであるので二週目以降は校外で暴れまわっても面白いでしょう。

 

 いろいろと話している間に駅前に到着しました。「奴ら」の居場所が広がってないか?

 もうそろそろ終電の時間なのにいっぱい居すぎだろ!いい加減にしろ!

 通常プレイでは持久力もそこそこなので、ここに着くころには真夜中になっているのですが。雪野ちゃんは全力疾走を10分維持できるフィジカルモンスターですからね、早く着くゥ~のも致し方なし。

 しばらくここで待っていてもいいのですがここはタイムを優先して突撃します。足元にはわりと手提げ鞄とかスマホが転がっているので適時拾って投げつけてやりましょう。

 そしてやってきました駅長室!けいちゃんはここで立てこもっているのでさっさと開けてもらいましょう。

 ちなみにここでもたつくと「奴ら」に囲まれて袋叩きの憂き目に逢います(1敗)

 ノックしてもしも~し。

 

「……ほ、ほんとに助けが来たの?」

 

 かちゃりと錠が外れる音が聞こえたらさっさと中に滑り込みます。セーフエリアの事が好きだったんだよ!

 

「ひゃあ!」

 

 突然の出来事でけいちゃんがひっくり返りますがまずは戸締りだ。鍵をしっかりかけて、近くにある机でバリケードをつくりましょう。

 

 わっせ わっせ(ドンガラガッシャーン!)

 

 君を助けに来た(キリッ)

 

「うっ…!」

 

 決め台詞を言ってみたもののドン引きされた様子。ナンデ?…あ、血まみれですね。這いずりナメクジを踏み潰した時の奴ですねクォレハ。あの鎖マン本当にロクなことしねーな!(見事な責任転嫁)

 まあここまでは想定の範囲内です。じゃけんご飯と水をあげて機嫌を取りましょうねぇ~。

 

「あ、うん。ありがとう…?」

 

 なんで疑問形なんですかね?

 とりあえず怪我の治療をしてあげて(カス知力による激遅包帯巻き)一息ついてから、バリケードを排除して扉に手を掛けます。

 

 さてここからですが、イベント進行にはふたつのルートがあります。まずひとつ目は「けいちゃんを抱えて駅から脱出」。これはやや難しいですが、筋力系キャラならまず不可能ではないでしょう。

 次に「けいちゃんを歩かせて駅から脱出」です。筋力が足りていないキャラでは抱えて歩くなんて夢のまた夢。彼女のケツをしばきながら脱出します。知力があれば音の出るトラップなどを作って誘導できるのですが例によって雪野ちゃんはカスなので……。

 

 目に見える「奴ら」は一匹残らず殲滅(サーチアンドデストロイ)します!

 

 駅長室に籠ってからやや時間が経っているので既に終電時刻は過ぎていますが、哀れな社畜の成れの果てがウロウロしているので慈悲深い一撃を与えてあげましょう。

 このあたりは「奴ら」がまばらなので暗殺スキルが役に立ちますよ~オーッホホ。ちなみにスコップの必殺は「足を切りつけて膝を突いたところに首へ一撃」です。雪野ちゃんカッコイイー!イクー!(イサキ)

 

「う、嘘っ!?」

 

 ホントだよ。まああんまりコロコロしていると好感度が下がっていくのですが安全には代えられないからね、しょうがないね。

 ヌッ!スパイダー感覚(ヘッドンホホ)に反応あり!南東3メートルの距離!けいちゃんの真後ろに「奴ら」が居るので、拾ったスマホを投げて対応です。

 そしてよろけたところへ追撃のグランドヴァイパ!破壊力ばつ牛ンのスコップの前ではこいつらなんかゴミだよゴミ。ハハハ…。

 

「信じられない…まるで後ろまで見えてるみたい…」

 

 お、そうだな(肯定ペンギン)

 

 そのあとホームから落ちて頭を打つガバもありましたが不屈スキルが発動したので誤差だよ誤差!

 あとはこのながーーーーーい線路を歩いて帰るだけです。

 

「…ちょっと肩かしてほしいんだけれど、いい?」

 

 しょうがねぇな~(サトリスカイ(悟空)

 さてここからは妙に長いので自己紹介でもして親睦を深めましょう。

 

「雪野しずくさん、ね。私は祠堂けい。巡ヶ丘の二年生だよ。ところで…」

 

 けいちゃんが雪野ちゃんの頭を見て心配そうに言います。

 

「頭、大丈夫だった?」

 

 んまっ!失礼な子ですね!初対面のひとに頭の心配されるとか頭にきますよ~!

 

「ああ、ごめん!別にそういう意味じゃなくって!」

 

 知ってるよ~と流します。こういう冗談の一つでも飛ばしていると好感度が伸びやすいからオススメですよ。

 あとはダラダラと雑談が続くので倍速だ。その間、暇になるこの時間を使って、けいちゃんのステータスについて、お話しします。

 

 けいちゃんは足に重傷を負っているため移動速度が壊滅的です。そしてステータスは直感がやや高いものの平凡の域を出ません。

 しかし音楽に対して造詣が深く、ピアノなどを若干ですが弾くことができます。

 そしてこのピアノは最終日で非常に大きな役割を持ちますので、仲間にしておいて損は無いでしょう。

 

 戻ったどー!肛門(こうもん)の前まで来てしまえばもう帰ったも同然です!

 あとは手を繋いで凱旋でもしましょうねぇ~。

 

「ちょちょ、待って!明かりもないのにここを歩くの?」

 

 そうだよ(肯定)光があると「奴ら」をおびき寄せちゃうからね、しょうがないね。

 この先はちゃんとエスコートしますよ!信じて!(BTくん)

 

「う、ん…。わかった、信じる」

 

 よーしこのままマッハで校内に入りましょ。

 ファッ!なんだこの不良!?なんでエンカウントする必要があるんですか(疑問)

 まあこの暗さだとお互いの発見が遅れますから暗殺のカモなんですけどね。現在は素手だったので必殺は「眼孔に指を突っ込み、足を引っかけて転ばせた後に喉へストンプ」です。冊意がお太い!

 

「何が起こってるの!?」

 

 お前を守ってるんだよ!(男前)

 

 

 

 

■■■

 

 

 

 

 しずくさんが帰ってきた。

 今回も生徒を連れて。

 

「えっと…二年生の祠堂けいです…」

 

 それは私にとって「しずくさんに私は必要無い」を、結果を持って叩きつけられた形になる。

 崩れそうな体をなんとか保ちながら笑顔を作り、にこやかな先生を演出する。

 

「あの、その…何か、まずかったですか?」

 

 しかしその言葉によって自分の失態に気が付いてしまう。もはや取り繕うことも出来ていないのかと、胸がヒリヒリする。

 

「いいえ、とても嬉しいわ、祠堂さん」

「でも…」

「けい、だっけ?ちょっと話があるんだ。こっちに来てくれ」

 

 私の拙い対応に恵飛須沢さんがフォローに回る。

 

 私は……駄目な大人だ。駄々をこねて、子供に助けられて、そして必要とされない。

 何のために私はここに居る?私は何だ?なにも、わからない。

 

「センセイ」

 

 ああ、しずくさんの声だ。冷たく、熱く、ふたつの矛盾を狂気で包んだ少女の声。

 

「上手くいったでしょう?」

 

 その冷たい仮面の下は何なのか。得意げな顔?それとも私をあざ笑っているのか。

 わからない。

 

「センセイはそれでいいんです。私の言う事を聞いて、おとなしくしていてくれれば、みんな助かるんです」

 

 その「みんな」の中に、彼女は果たして入っているのだろうか。

 わからない。

 

「だからね、センセイ」

 

 また、右手が差し出される。いつかのように血にまみれた細い手。

 

「私に全部まかせてよ」

 

 だめだ。

 

 駄目だ!そんなことを任せてしまったら、しずくさんはどうなってしまう!?

 ただ一人だけ血を浴び、ひとだったものを殺し続ける日々を送れば、身も心も、本当に化物になってしまう!

 

「しずくさん!」

 

 私はその差し出された手を振り払い、強く抱き寄せた。

 鉄の匂いと死臭があたりを漂い始める。これがしずくさんが歩んでいた世界。思わずえずきそうになるが、抱きしめる力を強めることで押さえつけた。

 

「……どうして」

 

 しずくさんの言葉の真意はわからない。

 だけど、私は!

 

「私は!あなたが大切なんです!だから、一人で無茶をするなんて、言わないで、」

 

 また涙があふれ出て、言葉が途切れ途切れになる。

 相変わらずしずくさんの表情に変化はない。

 

 だけれど……、彼女は抵抗もしない。

 

 私は声をあげて泣いた。わんわんと、みっともなく、こどものように。縋るように泣いたのだ。

 

 

 

 




続きは1か2か3か4日後くらいです。

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