【WR】がっこうぐらしRTA_全員生存ルート【完結】 作:アサルトゲーマー
握手を何度も拒否されるRTAはーじまーるよー。
今回は三回目の握手を払われて抱きしめられたところから。
ああん?なんで?(レ)
おかしい…こんなことは許されない…。
普段のチャートならこのあたりでめぐねえが全幅の信頼を寄せてきて多少の無茶でも聞いてくれるようになるはずなんですけど。
「しずくさん…しずくさん…」
っていうかめぐねえの抱擁強すぎィ!雪野ちゃんのカス筋力では抵抗すらままなりません!
アッやめて今は後頭部触らないで!そこ触られたらダメージはいっちゃう!はいっちゃっ……たぁ!
「えっ!しずくさん、これ!」
めぐねえの手にべっとりと付いた血。スプラッタかな?
ああー。怪我をしたのがばれてしまいました。駅で頭メガトンコインがこんなところで効いてくるのは想定外です。まあ事故だよ事故!
おはようございま----す!!
結局昨日はめぐねえに頭を包帯でぐるぐる巻きにされて安静にするように言い渡されてしまいました。
まあ、この後最終日まで自由に使える日がいくつかあるので若干チャートを変えても大丈夫でしょう!どの道いつかはけいちゃんと交流を持たなきゃならないんだから順番が変わっても誤差だよ誤差!
「……ね、ずっと気になってるんだけど」
「ん?なんだ?」
「なんであの子ずっと目を閉じてるの?」
「え、知らないけど」
「なんで…?」
おっ、朝ごはんの用意をしている間にチョーカーさんとけいちゃんのイベントが進行してますね。それにしてもこんな会話イベントあったっけ?まあいいや。あとでチャートにちゃーんと書き足しておきましょ。
おうりーさん!うどんと卵と醤油を取ってくんな!
「……?」
たまごかけ醤油うどんは分からないのか…(困惑)
本日はめぐねえ権限により全時間がフリーです。ただし外に出ようとするとめぐねえがすっ飛んでくるのでセーフエリア内限定ですが。
この時間はアンニュイな気持ちになっているけいちゃんが一人でピアノを弾いているので音楽室にお邪魔しましょう。
「頭のそれ、全然大丈夫じゃなかったじゃん」
音楽室に入って一言目から失礼な事を言いやがってきますねこの子は…。わざわざガバを指摘してきてるみたいで頭にきますよ!
けいちゃんはピアノから離れて、足を引きずりながら近づいてきます。
「昨日ね。私、あのまま死んじゃうんじゃないかってずっと思ってたの。助けてくれたとき、ちょっと怖かったけど、でも映画みたいで凄くカッコよかった」
けいちゃんはそう言うと雪野ちゃんの右手を両手で包み込み、「ありがとう」と感謝の言葉を述べました。
なんやこの憎たらしくて可愛い後輩はぁ!日本一やお前!
おっ、けいちゃんの信頼イベントが発生したので経験値が入ったようです。早速スキルを振りましょう。
今回取るスキルは暗殺レベル2。これは二人まで同時に必殺を行えるようになります。連続ではなく同時がミソです。
これも例に漏れずメチャかっこいいので通常プレイでもオススメですよ!
さてスキルも取ったしけいちゃんと雑談タァイムです。
「ところで雪野先輩はなんで目を開けないの?もしかして凄く糸目とかだったらゴメンナサイだけど」
仕様だゾ(マジレス)
いやー私クラスになると見る必要が無いというか、見えてないというか。見えてないけど観えてるんだよ!
「あはは!いくらなんでもそんな嘘には騙されないよ!」
んにゃぴ…。後輩は信じてくれなかったです。
そんな馬鹿話をしていると突然けいちゃんの顔が真面目になりました。
「…ね、雪野先輩。その怪我が治ったら頼みたいことがあるの」
あっ、これみーくんの件ですね。けいちゃん救出時点で主人公が怪我をするとイベントがずれ込むの頭にきますよ!今言っちまえよ!
「ううん、この話はまたこんど。こういった頼み事だと雪野先輩は特に信用ならないってチョーカーの人が言ってたよ」
柚村ァ!!!!
けいちゃんのミニコンサートが終わったら昼食の時間です。今回は何やらめぐねえが張り切って何かを作るようですね(チャート不記載)
「はい、今日のお昼は先生特製のカルボナーラですよ~」
「やったー!」
ホーミングゆきちゃんが先生に命中しましたがビクともしません。先生体幹強い…強くない?
「わ、すっごく美味しい!」
「うまっ!めぐねえって料理上手かったんだ!」
「はー、生き返る…」
そんでもって大好評のカルボナーラ。お前にこんな才能があったとはなぁ(相撲部)
今度からはめぐねえにキッチンを任せても大丈夫そうですね。
「……ええ!先生に任せて!」
お昼が済んだら再び自由時間です。ちょっくら好感度上げにくるみちゃんにちょっかいでも…と思いましたが居ませんね。あれ?
まあいいや。居ないんだったらチョーカーさんのところにお邪魔しましょう。ホライクドー!
お、今は生徒会室で漫画を読んでいたようですね。
「雪野か。何だよ」
信頼イベントを一度も発生させてないためかなんだか余所余所しい彼女。まあ好感度上げにちょいちょい雑談してみましょう。
「なあ…お前ってさ、「あいつら」と戦うとき、怖くないのか?だってさ…もし噛まれると、ああなるのに……」
恐ろしいぞ(レ)
でもまあ全員生存ルートだからけっこうな無茶も多少はね?
「なんだよそれ。あたしたちのために無茶してるって言いたいのか?」
自分のタイムアタックのためですねぇ!
「やっぱり訳わかんねぇ…。雪野の為があたしたちの為になるって何なんだよ…」
頭を抱えるチョーカーさん。でもこの返答が正規ルートだからね、仕方ないね。
結局信頼イベントは発生しないまま夕方になってしまいました。晩ごはんは…くるみちゃんが作るようです(驚愕)(チャート外)(数え切れぬガバ)
え、ほんとに大丈夫っすか(心配)
「うるせっ!あたしにだって料理くらいできるぞ!」
「まあまあ…くるみを信じてみましょう?」
心配しながらくるみちゃんを観察します。……ふつうに料理できてるッスね。
ところでめぐねえはどこ行ったん?
「あー。……めぐねえは昼の食べ過ぎで腹を壊してる。今はトイレに籠ってるぞ」
これマジ?教師の風上にも置けんでしょ。
■■■
やらなければ。
やらなければ、いつか私がやられる。私たちがやられる。
そんなのはとうに分かり切っていたのに。どうしても「彼ら」にトドメを刺せない。
床に倒れ伏し、もがくように暴れる生徒のなれの果てを見ても、私の意識は変わってくれない。
「めぐねえ、無茶はすんなよ」
そう言うのは恵飛須沢さん。一人ではろくに戦えない私についてきてくれた、強く、優しい少女。
だけれども、いつまでもそれに甘えていられない。
だから、私は高枝切りばさみを大きく振り上げた。
「───ッ!」
そして思い切り振り下ろす。ガツンと音が鳴り、床が少し欠けた。「彼ら」には、当たらなかった。
振り上げる。振り下ろす。外れる。
振り上げる。振り下ろす。外れる。
振り上げる。振り下ろす。外れる。
振り上げる……。
「もうやめてくれっ!」
恵飛須沢さんのシャベルが「彼ら」の頭を叩き潰した。
なんで。これは私がやらなければいけないことなのに。
「だってめぐねえ、泣いてるじゃないか!」
そう言われて自分の目元に触れる。そこはぐずぐずに濡れていた。
私は、涙を流していたのだ。
ふいに恵飛須沢さんに抱きしめられた。
「ずっと悩んでるのは知ってる。だけどさ、あたしたちにもっと頼ってくれよ」
彼女も泣いていた。私の軽率な行動が恵飛須沢さんを傷つけたのだと思うと胸が痛む。
どうして私はいつもこうなのか、と。
「めぐねえにはこういうのは向いてないんだ。だからさ、あたしたちに
それは彼女の優しさから出た言葉だった。
しかし。
私にとって。
その言葉は呪いそのものなのだ。
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あっそういえば今日はデスストランディングの発売日ですよ!!!!!!