【WR】がっこうぐらしRTA_全員生存ルート【完結】   作:アサルトゲーマー

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わりかし好評だったので調子に乗って初投稿です。


2屋上脱出~チョーカーさん救出

 ひたすら「奴ら」をぶち頃しまくるRTAはーじまーるよー。

 

 今回は屋上に到着したところから。屋上の扉をくぐると同時にめぐねえを屋上にシュウウウウウウウッ!超!エキサイティン!

 もたもたしていると「奴ら」が扉を押し開けてやってくるのでさっさと戸締りします。ゾンビ怖いな~とずまりすとこ…

 

 この時点で「奴ら」の正体ははっきりしていないので、そんなのをぶち頃がした私を見てしまっためぐねえは腰を抜かしてえぐえぐ泣き始めます。これもタイムを出すための致し方ない犠牲…いわゆるコラテラルダメージというものです。

 屋上にいたゆきちゃんとりーさん……「丈槍ゆき」と「若狭ゆうり」が何事かと駆け寄ります。しかしこの間も「彼ら」の攻撃は止みませんので二人が事情を把握するまでひたすら耐えなければなりません。耐え、あっ。

 

 あっちょっと待ってもらって……(ガバ)

 

 指が滑って扉をぶち破られました。あーもうめちゃくちゃだよ。

 シャベルゴリラはまだ居ないうえ覚醒もまだなので私がすべて対処します(絶望)

 

 といっても序盤ですからね。よほどの下手を踏まなければ死ぬこともありません。

 あっおい待てい!ここでゆきちゃん噛まれると詰むからそっちに行くんじゃあ無い!食らえアイスピック!(ドライバー)

 

「あっ、えっ、なんで……」

 

 ゆきちゃんの目の前で「彼ら」をぶち頃がしたので正気度ががくんと下がりました。はいはいコラテラルコラテラル。

 「彼ら」の処理が終了し、一息ついたものの空気は最悪。めぐねえはずっと泣いてるしゆきちゃんはボーゼン。りーさんに至っては「あなたねっ…」って言いそうなくらいのやばい顔をしてますよ。ライダー助けて!

 

「助けてくれ!先輩が!」

 

 おっと、噂をすればなんとやら。学園生活部のゴリラこと「恵飛須沢くるみ」のエントリーだ!

 っていうかよくあのゾンビの群れを怪我人連れた状態でやってこれましたね。やはり戦闘民族…。

 さて、ここで必要な人材は出そろったので再び戸締り。今度は簡単に開けられないようにロッカーでバリケードを作りましょ。

 

 わっせ わっせ(ドンガラガッシャーン!!)

 

 とまあ、バリケードを作っている間に先輩は死に、「奴ら」へと変貌してしまいます。ここで代わりに先輩をやってもいいんですがくるみちゃんの覚醒が遅くなる上に不和フラグを立ててしまうので大人しく見守りましょう。

 

 くるみちゃんのシャベルが先輩だったものに突き刺さった瞬間、ここで大きなフラグが立ちました。

 ここに居るめぐねえ、ゆきちゃん、りーさん、くるみちゃんの4人が事件が一過性のものではないと悟り、長期間の籠城を決意します。つまり原作通りです。

 めぐねえが欠けていた場合はリーダー不在のため主人公がそのポジションに収まることになります。しかし皆からの好感度が低いとそれぞれが勝手に行動したりいなくなったりして防衛計画はめちゃくちゃになってしまいます。だから、めぐねえが必要だったんですね。

 

 ここまでくると一週間後に訪れる雨の日まで彼女たちが死ぬことはありません。安心して探索しましょう。

 

 が、一日目の夜は大人しく屋上で過ごします。レベルがまだまだ低いのでぶっ続けで活動しているとすぐ氏んでしまいますからね。

 今ここで好感度は必要ないので話もせずすぐ寝落ち。火照った体にコンクリートの冷たさが気持ち良いのら……。

 

 

 

 

 

 

 おはよーございまーーーーす!!

 

 朝になったらとりあえずゆきちゃんの寝顔写真をガラケーで撮ります。これを専門用語で盗撮と呼びます。

 その後めぐねえをたたき起こし(事件があったせいで興奮してなかなか寝付けずさっき寝たばかり)これから校内を探索する旨を伝えましょう。

 

「だ、だめです!昨日あんなことがあったばかりなのに一人で出歩くなんて!」

 

 とまあ、正論ティーで叱られるのですが無視だ無視!好感度はあとで取り返した後おつりまで貰えるくらい稼げるのでさっさと屋上から退散します。

 

 わっせ わっせ(ドンガラガッシャーン!!)

 

 バリケードを退けると音でみんなが飛び起きます。ここで3秒くらいモタついていると4人に勝てるわけ無いだろされてしまうので、しっかりと校内に入りましょう(1敗)

 3階に入ると「奴ら」はあんまりいません。なぜかというと「奴ら」は段差がとても苦手で、勝手に下の階へと転げ落ちているからなんですね。

 このフロアに限っては噛まれる心配はほぼないので倍速です。

 

 さて、なぜこのタイミングで一人で飛び出したかというと、校内に救助可能キャラがまだ残っているからなんですね。検証の結果三日目くらいまでしか生きていないのが判明しているので一番都合のいいこのタイミングで飛び出したという訳です。

 

 

LEVEL UP

 

 おっ、くさったしたい狩りで経験値が溜まったのでレベルが上がりました。このゲームは1レベルごとに基礎能力、またはスキルを一つだけ任意に成長させることができます。

 今回取得するのは投擲スキルです。このゲームは味方にも攻撃が当たるので下手に集団行動をすると味方を頃してしまいます。そこでお役立ちなのがこのスキル。

 投擲スキル1は1メートル以内にターゲットがいれば必ず投擲攻撃が命中するというもの。1メートルといえば少し手を伸ばせば届く距離ですが、これがバカになりません。

 周囲1メートルにターゲットとなる敵が居ればどんな位置にいても味方に投擲攻撃が当たらないということなのです。仕様を理解するまではゴミスキルと侮っていましたが味方を積極的に救いたいのであればこれほど良いスキルもありませんね。

 

 

 さて、目的地に着いたので等速です。

 私立特有の綺麗なトイレの一室が閉まっているのが分かるでしょうか?ここに件の救助可能なキャラがいます。

 コン、コンと優しくドアを叩いてあげましょう。

 

「ヒッ……」

 

 小さな悲鳴を上げたものの、居留守を使われてしまいます。しかし手にはドライバー。あとは、分かりますね?

 

 ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!!!

 

「うわああああっ!やめて!」

 

 はい開きました!そこに居たのはパンクな雰囲気が特徴なチョーカーさん、「柚村たかえ」です。君、くにおくん外伝にいなかった?

 彼女はぐう聖ですが初対面ではかなり警戒心が強いので、助けるためには安全な場所を写真付きで教える必要があります。だから、盗撮する必要があったんですね。(ちなみに屋上を撮ればいいだけなのでゆきちゃんを撮る必要は)ないです。

 

「それは……!ゆき!」

 

 主人公のガラケーを見て食いついてきたチョーカーさんをなだめて屋上に向かいましょう。ちなみに道中の「奴ら」をしっかり狩ってないとチョーカーさんが噛まれる憂き目に逢います(1敗)

 さて屋上にイクゾー!

 

 

 

 

 ■■■

 

 

 

 

 ギギギ、と音を立てて屋上の扉が開かれ、その音に反応した私たちは体を強張らせた。

 

 雪野しずくさん。彼女は私の警告も無視してさっさと校内に戻ってしまい、私は自らの無力さを見せつけられた気分になっていた。

 止められなかったわけじゃない。彼女の本質が怪物とわかってしまい、怖くて、身がすくんでしまっていたのだ。

 

 もし彼女になにかあったなら。昨日の「アレ」を見せつけられた立場としてはあり得ないとも思えるが、万が一というのもある。

 彼女が、もし、噛まれた状態で帰ってきていたら?

 私は万が一に備えるため、震える手で消火器を構えた。

 

「ゆき!ゆきはどこっ!?」

 

 しかしそれは杞憂に終わる。飛び出してきたのは柚村たかえさん。丈槍さんの同級生で、大の仲良し……。

 彼女は丈槍さんを見つけると、真っすぐに駆けていく。

 

「ゆきっ!」

 

 抱きすくめられる丈槍さん。彼女は数秒目を白黒させたあと、「たかえちゃん…?」と囁くような声量で呟く。

 

「そうだよ…!たかえだよ…!」

「たかえちゃん…あ、ああああっ!うわあああああああっ!」

 

 そしてせきを切ったように泣き始めた。柚村さんも涙を流している。

 こんな事件の後だ。無理もない。私だってこの場におかあさんが居たら縋りついて泣きじゃくっているに違いないのだから。

 

「良かった」

 

 ふと、そんな誰かの呟きで意識がそちらに向いた。

 それは血にまみれた恐怖の象徴。雪野しずくさん。その瞼は開かれることはなく、しかし顔は丈槍さんたちの方に向いている。

 そして、わずかに。本当にわずかに微笑んだ。

 

 

 怪物にも、ひとの心がある。私はその微笑みを、そう解釈しようと決めたのだった。

 

 

 




好評なら続きます

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