約2ヶ月ぶりの投稿になりました
年末年始仕事で忙しくようやく落ち着いたので
また、投稿していこうと思います。
前回の続きを書こうかと思ったのですが
どうしても18禁な内容になっちゃうので諦めて新しい話しを書いてみました
「みんな、おはよう!」
俺の名前はサトウカズマ。賢者モード全開の清々しい朝を向かえ
昨晩借りてた部屋から2階のギルドスペースへ降りてきたところだ。
「ようカズマ遅かったな~(ソンナニ、ロリサキュバス良カッタノカ?)」
「おう(スゴカッタゼ)!」
「おい、お前ら見ろよギルドの掲示板に依頼が貼り出されてるぞ」
キースの視線の先を追うと確かに掲示板に数枚の紙が貼られている
そこに丁度新しい依頼を貼り出そうとするルナが現れた
このルナと言う名のギルド職員、見た目は美しくスタイル抜群
胸もでかく、愛想も良く頭も回り仕事が出来る
こんな完璧な女性なのに何故か彼氏が居ない
完璧すぎるがゆえに男は近づき辛いと噂を聞いたが
本当のとこは不明である。
ちなみに、ルナには年齢と何故彼氏を作らないのかは聞いてはいけない
あの美しい顔が能面のような冷たいものになるからだ。
「あっ、サトウさんおはようございます。」
「おはようございます、ルナさん」
「早速、依頼を見に来られたのですか?」
「いえ、昨晩はここの宿泊所に泊まって、今起きてきたとこなんですが・・・」
「そうでしたか、丁度良かったです今追加の依頼を貼り出すところだったんですよ」
「よう、職員のネーちゃん依頼なら俺に任せろよ。金欠で困ってたんだ」
「いえ、ゴミク・・・ダストさんには向いてない依頼だと思いますのでハハハ」
「今、ゴミクズって言おうとしたんか?ゴルァ」
「おーいキース、ダストを連れ出せ~~」
「お、おぅ またなカズマー」
「オォィ、離セキース!アノネーチャンの乳モンデヤル!」
「チョ、ダスト依頼受ケレナクナルカラヤメロ」
「どこに居ても騒がしい奴らだな」
「言動が乱暴ですけど悪い人じゃないんですけどねぇ」
「えー、ノゾキ・詐欺・無銭飲食の常習犯で犯罪者なのに?」
「あの髪色からして恐らくですが、素性を隠した貴族の方ではないかと思うのですが」
「まあ、昔はそうだったかも知れないけどアクセルでは犯罪者ですよ?」
「まあ、ギルド職員は色々な情報が必要以上に入ってきますからね
冒険者の皆さんが知らないことも知ってたりするんですよ」
「なるほどねぇ~。ところで依頼ってどこから出てるんですか?」
「今はギルドも資金がないので前金制で先住民の皆さんから受け付けてます」
「ほほぉ~、ちなみに依頼内容は?」
「おもに雑用ですね、家の改装・ゴミ捨て・漁業手伝いなどで、この地区の家を見て
自分の家を改築したいって方が多いです」
「改築なら紅魔族の4人組にやらせたら早そうだなぁ」
「先日のゴーレム操作をみて私もそう思ったのでサトウさんを呼びに行こうと思ってたんですよ」
「紅魔族4人組も同じ家なんだし、俺じゃなく彼女たちに直接依頼したら良いのでは?」
「それはそうなんですが・・・紅魔族の方って沸点がどこか判らないじゃないですか?」
「あぁ~確かに・・・唯一まともなゆんゆんは人見知り激しすぎて会話にならんしなぁ」
「そこでサトウさんから頼んでもらえないかと思いまして」
「判りました、俺のほうから話はしておくので後でギルドに向かわせます」
「あと討伐の依頼が1件あるのですがどうされます?」
「え?討伐?」
「はい、報酬は破格ですよ」
「破格とはおいくらほどで?」
「成功報酬はなんと500万ルルクです」
「ご、500万!」
「もし受けていただけるのであれば報酬の半分を前金でお渡しします」
「え?でも失敗するかもしれないですよ?」
「依頼主からの要請で前金の分は失敗しても返却不要ですので」
「それってかなりヤバイのでは?」
「私も討伐対象の実物を見たことは無いので何とも言えませんが、以前のアクセルでは誰も気にも留めなかったくらいですから、恐らく大丈夫じゃないでしょうか?」
「ん~、あまり気乗りしないなぁ・・・ちなみに討伐対象はなんですか?」
「蚤です」
「ん?」
「ノミです」
「もしかして、犬や猫に寄生してるピョンピョン飛ぶノミですか?」
「はい、そのノミです」
「いやいやいや、ノミごときに500万とか絶対におかしいじゃないですかぁぁ!」
「この依頼は大陸から買い付けに来られる商人さんから頂いたものでして、その方は大の虫嫌いらしいのです」
「いや、いくら虫嫌いって言ってもノミに500万は・・・」
「大陸ではかなり成功されてる方でお金に糸目はつけないとまで言われたのですが」
「とりあえず、うちのメンバーと相談してみますので保留にしといてください」
「判りました、良いお返事をお待ちしてます」
「「「「怪しい(ね)(ですね)(な)わね」」」」
ルナさんとのやり取りを新しいパーティーメンバーのクリスを含めた4人に話したところ
4人の反応が見事に被った。
俺も正直こんな怪しい討伐依頼は受けたくないのだが
大陸の商人が依頼主ってことで大陸とのコネを作れる可能性を考え
とりあえず受けて、実物を見てダメそうなら撤退するってことで話しをまとめ
ギルドに報告、早速ギルド職員が前金の250万ルルクを持参してきた
前金を受け取りギルドに戻る職員を見送りに出ると
「サトウさん、依頼をお引き受けいただきありがとうございます」
「まだ成功するかは判らないですけどね」
「くれぐれもお気をつけください、ルナはサトウさんとのお話しの時に言いませんでしたが・・・」
「え?まだ何かあるんですか?」
「いえ、依頼主の言葉が気になったのですが・・・前金の返却は不要と聞いてますよね?」
「はい、だからこうして渡しに来てくれたんですよね?」
「依頼主は返却不要と言う際にこうも言ったのです」
「ん?」
『失敗したら葬儀や墓代で金が掛かるだろうからその金を使うといい、私からの香典だ』
「だそうです」
「あんのアマ・・・重要なこと隠してやがったな」
「ギルドの運営資金の調達が大前提で、達成できるのは恐らく
サトウさんのパーティーだけでしょうから断られたら失敗するのが
判りきった方に依頼するしかなくなるので仕方なく言わなかったのだと思いますので
許してやってください」
「まあ、一度受けた依頼なのでやりますけど、今の話はうちのパーティーメンバーに言わないでくださいね」
「もちろん、サトウさん以外には言いません」
「他のが知ったらたぶん、ギルドが跡形も無く消えますよ」
「そ、それではよろしくお願いします」
ギルド職員は逃げるように帰って行った。
職員の話を総合すると
①依頼主は虫が嫌いだから依頼を出した
②報酬は500万と破格である
③支払われた前金は失敗しても返却不要
④成功の可能性があるのはうちのパーティーだけ
⑤失敗=死亡
⑥依頼主は先住民の取引相手・・・ん?
⑦先住民地区に居るノミの討伐・・・んん?
⑧先住民は犬猫だが異様にでかい・・・んんん?
なんか討伐対象がどんな奴か見えてきたぞ
これ、マジでヤバイやつじゃね・・・?
走りタカトビやリザードランナーなんて比較にならんほど
ヤバイ奴な気がしてきた・・・とりあえず、明日から調査開始だ
翌朝・・・
「助手君おはよう」
「クリスか、おはよう」
「どうしたんだい?元気がないね」
「クリスはこの世界の主神ってことでいいんだよな?」
「まあ、そうなるねぇ」
「じゃあさ、討伐対象のノミのことも知ってるのか?」
「もちろん知ってるよ」
「いやいや、知ってるよじゃねーって!」
「朝からなにを怒ってるのさ?」
「昨日、依頼の話しをした時に「怪しいね」って言ってたじゃねーか!」
「あぁ~あれは、虫の討伐に500万も出す商人の魂胆に対してだよ」
「虫が嫌いだからだろ?」
「確かにそれもあるんだろうけど、ここのノミは人間には寄生しないんだよ」
「え?そうなの?」
「ちなみに、助手君はこの島に来て先住民の墓を見たことあるかい?」
「そういえば、アクアを探してた時に街中走り回ったが見なかったな」
「だろう?まあ今日から調査するって言ってたけど調査よりも直接ノミの巣を見に行ったほうが早いよ」
「クリスからしたら、この依頼には危険はないと?」
「全く無いとは言わないけど、助手君が油断してドジらなければ大丈夫だと思うよ」
「そうか、かなり気が楽になったよ」
「そりゃ~良かった、そろそろみんなが部屋から出てくるね私も準備してくるよ」
こうしてギルドの依頼を受け、クリスの助言どおり討伐対象の巣を調べに行くことにした
そこまでの道中って言っても隣の地区だから歩いて30分ほどで着くのだが
その30分の間に、やらかすアクア 爆裂しようとするめぐみん 発情するダクネス
クリスと俺の二人でこの問題児どもをまとめながら、ようやく目的地に到着
クリスがまともな女神でほんとに助かった。
これ、俺一人じゃ絶対トラブルに巻き込まれてるわ
物陰からコッソリと巣の様子を伺う
「うっわ、なんだあれ・・・でけぇ」
予想はしてた、この島のでかい犬猫に寄生するノミだものでかいに決まってる
ただ、それだけじゃなかった予想を遥かに上回る出来事に俺だけでなく
クリス以外のメンバー全員が驚いていた
「ねえ、カズマさん・・・ノミが人語喋ってるんですけど」
そう、アクアが言うとおりノミが人の言葉を使いノミ同士会話してるのだ
「カズマ、カズマ あそこのノミがカップでお茶してるんですが。。。」
そう、めぐみんが言うとおりノミがカップを器用に持ってお茶を嗜んでいるのだ
「カ、カズマあれはどういうことだ。先住民に寄生するどころか一緒に遊んでいるではないか」
そう、ダクネスが言うとおり先住民の子供とノミの子供らしき小さ目のノミが一緒に遊んでいるのだ
「だから言ったじゃないか、君がドジさえしなきゃ大丈夫だって」
そう、クリスが言うとおり確かに大丈夫だと聞いていた。
ていうか、なにこれ?
俺の知識にあるノミじゃねぇ
こんな知性的な生物を討伐しろと?いやいや無理だろ
人間に危害を加えるわけじゃないんだろ?確かに見た目はちょっとグロいけど
これは、ちょっと対策を考えないとな・・・
「カズマ、どうするんですか?撃っちゃいますか?」
「待て待て、早まるな先住民の方々も巻き込んじまう」
「カズマさん、私もお茶を頂きに行こうかしら?」
「ばっかじゃねーの?どんなもん飲んでるか判らんのに呼ばれようとしてんじゃねぇ」
「カズマ!あの巨体のノミの跳躍力を体感してみたいのだが」
「人がどうしようか悩んでる時でもブレねーなぁ!変態が黙ってろ!」
「助手君、もうここは平和的に話し合いをしたほうがいいと思うよ」
「だよなぁ、見た感じ温厚そうな生物だし言葉通じるしな」
そんなこんなで目の前の光景が平和すぎて隠れてるのがアホらしくなってきたので
うちのお馬鹿3人に「暴れるな、喋るな」とクギを差し
対話を求めてノミの集落に足を踏み出した。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回はノミとの交流から話が始まります。タブン
できるだけ早めの更新を目指してますので今後とも
よろしくお願いいたします。