提督……待ってろよな……もうすぐちゃんとした形で会えるから……
俺は昔から変な夢を見ることがあった。
みんなが言うところの悪夢を見る時必ず青い髪の小さな女の子が現れて助けてくれた。
だから基本的に俺は悪い夢で目が覚めたことはないのだが、今回の寝覚めはすこぶる悪かったし、目が覚めたと気付いた後もあまり気分のいいものではなかった。
「お目覚めですか? 提督」
「うん? 俺は……えっと買い物に出たらなんか車に押し込まれて……それで?」
思い出せないええっと何だったか
「……ねぇ、ええっと、お姉さん?」
「大淀といいます。これからよろしくお願いしますね」
「これからあなたには提督となり艦娘達とともに深海棲艦と戦っていただきます」
「いやそんなこと言われてもよくわかんないんだけど。ねぇ、なんで俺拉致られたの? 出るとこ出てやろうか?」
「あら、さっそくセクハラですか? まあ、あなたほどの適性があれば簡単に出すとこ出せると思いますが?」
「そういう意味で言ったんじゃねぇよ! 訴えるって意味だよ! 何? 頭の中にラブホでも建ってるの? そりゃあ、そんなスカート人前ではけるんだもんな!」
「……訴える? こっちは軍ですよ?」
「組織ならなおさらふんだくってやれるな」
「あなたが徴兵に応じなかったからです。入隊命令の手紙を見なかったのですか?」
「いや、最近何かと物騒だから外に出られなくてな。ポスト見てないんだわ」
「……まあ、最後まで聞いてください。貴方には提督として高い適性が見られました。人類は様々な手段で深海棲艦を打倒しようとしてきましたが、全く歯が立ちませんでした。深海棲艦を倒すにはやはり艦娘を集める必要があります」
「適性? 俺なんも知らないんだけど?」
「彼女がその証拠です」
部屋に一人の少女が入ってきた……うーん、目つき悪いな」
「……あんたが司令官? 私のこと覚えてるかしら? 4日前に街で貴方にぶつかったんだけど」
「覚えてない」
嘘、ほんとは覚えてる。とてつもなく印象的だったからだ、でも面倒に巻き込まれたくないなら知らんふりが一番だ
「なんで覚えてないのよ! それでもあんた私の司令官になる自覚あるの!?」
「あら、ごめんなさい提督。この子は叢雲といいます。まだ人見知りみたいで……代わってをお詫びします」
「いや、歩いてた俺を突然拉致ったお前らが俺に失礼を詫びろよな。それで……この子が何だって?」
「ですから、彼女がこうやってあなたに話していること、そしてあなたのことを司令官と認めていることが何よりの証拠です。わかります?」
分からん。というか一般人の俺にもっと説明するべきじゃないのか? 深海棲艦については知っている、テレビでやってるし
「彼女は特別意識が強いのです。彼女の名前のもとになった先代の艦が日本初の駆逐艦だったからでしょうか? まあ、推測は良いのですが彼女はあまりにも周りとコミュニケーションを同じ艦娘としか取ろうとしませんでした。しかしそんな中彼女が唯一関心を示したのが貴方だったんですよ。」
「どんなに嫌がってもやらざるを得ません。因果みたいなものですよ」
「……あのな。いくら深海棲艦が来て困ってるからってこんなことしていいと思ってるの?」
「……まだごねるつもりですか?」
「いいから聞け。これはサラリーマンだとかのただの仕事じゃない。俺は初心者だからよくわからんが少なくとも危険な仕事だということはよくわかる。それこそあいつらが攻めてきたら一発なんだろ? 俺は親を深海棲艦に殺されたとかじゃないから深海棲艦に対してそこまで強い感情があるわけじゃない」
「……」
「いいか? 俺はお前たちに俺の命を預けなきゃいけないんだぞ。それこそ今日会って拉致られて突然こんな場所に連れてこられたお前たちにだ。お前俺が死んだらどうしてくれんの? ん?」
「それは……」
「他に適性の高い奴は絶対にいる。軍事関係に詳しくて深海棲艦打倒を強く考えてるやつがお前らを引っ張ってくれる。だから、俺のことは……諦めてくれないか?」
……どうだ? ここまで言えば考え直してくれるか? まあ正直ここまで言うつもりはなかったんだが……
「……申し訳ありませんでした。あなたの気持ちも考えずに勝手なことをしてしまいました」
そうそう、わかったら俺をもとの場所に……
「……ですがご安心くださいあなたより先に私の命を差し出します」
……ん?
「私とて艦娘です。叢雲ちゃんではわかりにくいかもしれませんが私もあなたと出会えてうれしかったんです。まるで、心の足りないピースが埋まったような動かなかった歯車が動き始めたようなそんな気持ちになったんです。どうか……今だけは私達を信じてください。もし危ないと思ったら真っ先にあなたが逃げてください。私達艦娘はあなたを守る事が務めなのですから」
うぅ、くそぉ! 諦めてくれないぞ! どうすればいいんだ!
「……やっぱりだめだ」
「……やはり信じていただけませんか?」
まさかここまでの覚悟があるとは思わなかったでも……
「お前の覚悟はわかった。でもやっぱり俺はお前たちのその覚悟を背負えるほどの男じゃない」
「そう……ですか……」
よしいいぞ、このまま押し切れば……
「あああああぁぁぁぁぁもう! ごちゃごちゃうるさいのよあんたは! こうなったもんはしょうがないでしょ! 負ければどうせ内部まで攻めてこられてあんたは死ぬの! わかる? 覚悟を背負えないなら背負える男になればいいの! 私達が信じられないなら……私の力が信じられない!? だったらあんたに私の力見せてやるわ!」
突然隣で聞いていた叢雲が大声で説教? 発狂? して俺に主砲を向けてきた。
「ちょっと叢雲ちゃん! 落ち着いて!」
「どうするの!? 私達と一緒に戦うか、ここで私に殺されるか選びなさい!」
そんなの答え一択じゃないか……あともう少しだったのに……ガッデム!
「……ああもう、わかったよ」
「……わかればいいのよ」
叢雲は落ち着きを取り戻すと艤装を下した。
「俺はこれからどうなるか聞いても?」
「まずは他にもいる艦娘を探す事、それから彼女たちを育てる事、そして彼女達と深海棲艦を打倒することがあなたの仕事です」
「お前らが探してくれないの?」
「こちらも協力いたしますが……貴方が自ら会った方がいいと思いますよ? 提督と艦娘はお互いを知らずともスタンド使いみたいにいずれ引かれ合うんです。・・・ですが、まずあなたには提督になるための準備をしていただきます。まあ、要するにお勉強です」
「前言撤回、やっぱやめるわ」
編集作業が保存されてないまま投稿してしまった・・・
夜中書いたからでしょうか?以後気を付けます。
申し訳ないです。