副業持ちの艦娘達   作:maple sugar

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前回までの誤字を訂正してくださった方がいました。

大変ありがとうございます。感謝です。



とりあえず作戦会議

「どうだ? 休む気になったか?」

 

「あ……あり得ない……なんで?」

 

 まあ、見事な負けフラグだったわけだ。確かに強かったけどな。叢雲は最初こそ善戦してたものの俺の龍虎乱舞を食らってはさすがに地面に伏せるしかなかったようだ。

 

「……ひどすぎる」

 

 見ていた初雪はドン引きした表情で俺のことを見ていた。

 

 別に俺を戦争に巻き込んだことへの恨みとかがあったわけではない。断じてない。大事なことなので……

 

「まあ、高校の修学旅行で神室町に1週間いけばこれくらい強くなるぞ? まあ、あのときは東城会と近江連合の抗争に巻き込まれたりしたがな」

 

 あそこの連中はチンピラでも腹にナイフ押し込まれても死ぬ事はないからな。武器も持ってたし覇王翔吼拳を使わざるを得なかったが……

 

「どうすれば修学旅行の1週間でヤクザの抗争に巻き込まれるのよ……」

 

「そういうもんなの。それじゃあ約束通り相談に乗ってもらおうかな」

 

「……わかったわよ。でも、もう訓練も始まるわ。この話は後にしましょう」

 

「じゃあ、終わったら連絡してくれ」

 

 そこで俺たちはいったん分かれることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なんで俺の部屋なの?」

 

「私の所はダメ。シェアルームだから……。叢雲の所はダメだったの? ひとり部屋でしょ?」

 

 マジかよ。こいつそんな贅沢なことしてたのかよ。そりゃこんな目つき悪くていつもキーキーうるさい奴の所にいたがる奴がいるとは思えないが……

 

「ダ、ダメッ! 絶対ダメ! 私の部屋は絶対ダメだから!」

 

「……。あっ! ごめん……」

 

 えっ? 何? 何なの今の微妙な会話は。気になるじゃん。

 

「叢雲は普段クール気取ってるけど、実はドが付くほどの──」

 

「ああああああああ!!!!」グリグリグリ

 

「ああああああ!! 痛い痛い!」

 

 理不尽極まりない叢雲の攻撃が俺を襲う。

 

「あんた……聞いてないでしょうね?」

 

「聞こえなかったよ。とゆうか何で俺を攻撃するんだよ!」

 

「そう、聞こえなかったのならそれでいいの。それじゃあ、本題に入りましょうか」

 

 この野郎……後で覚えてろよ。

 

 

 

 

 

「ふーん、艦娘の知り合いを増やせねぇ」

 

「そうなんだよ」

 

 俺が先ほど鹿島に言われたのは、これからしばらく講義を休みにするから艦娘の知り合いを増やせというものだった。

 

「そんなの簡単じゃない、艦娘との交流会みたいなのがあるわ。それに参加すればいいのよ」

 

「え~、でもそれに参加したらあたかも提督の仕事にやる気のあるやつみたいに見えるじゃん」

 

「まだそんなこと言ってんの!?」

 

「うん、わかる。好きでもないのにこんなところに連れてこられて……はぁ、樹海行ってくる」

 

「行くな行くな」

 

 後で聞いた話だが、初雪はここに徴兵される前は地方の女子生徒だった。しかしその大人しい性格故あまり馴染めず休みがちだったが、少しずつ友達もできて行ったらしい。その直後徴兵の紙が彼女のもとに届いたのだ。その時の彼女の心境はひどいものだっただろう。そんな奴に人類の敵と戦えなんて無理な話だ。

 

「そういうのに参加せずになんかこう……その場しのぎぐらいの関係でいいんだよなぁ」

 

「じゃあ、お前たち以外の吹雪型は?」

 

「ダメよ。あの子達はもう配属先決まってるんだし。大体初雪だって一緒に行くはずだったのよ。それなのに練習サボってるから一緒にいけなかったんでしょ?」

 

「……一緒には行きたくなかった。私はあんな風に戦うことに真剣になんてなれない……から……。きっと……向こうでも迷惑かけるだろうし……」

 

 初雪は膝を抱え始めた。

 

「私は昔からそう。私は外に出るとひどい目に遭う……だから私はこれでいいの」

 

 布団にくるまってしまった。それ俺のオフトゥンなんだけど? 俺に風邪をひけということか。

 

「俺も一緒だよ。お仲間だな」

 

「えっ?」

 

「俺も昔から何かとひどい目に遭ってきた気がするし……今回だって歩いてたら拉致られたんだ、ほんとに外に出たらひどい目にしか遭わないよな。だからさ、戦場の前線で戦うなんてかったるい事はやる気のあるやつらに任せて、俺らは近海でも守って過ごそうぜ」

 

「……いいの?」

 

「いいんだよ。まあ、お前に戦う理由が出来たら話は別だけどな」

 

 そういうやつがいてもいいだろう。無理やり連れてこられたという意味ではこいつと俺は同志みたいなものだ。ここに集められてるやつらは志願した奴だけじゃないんだし、自分で進んでこんなことやってるやつらの方がおかしいんだ。うん、そうに決まってる。それに、いつまでも俺の布団を占領されても困る。

 

「ちょっと、初雪を甘やかさないでよ」

 

 叢雲が俺を叱りつける。が、そんなこと気にしない。初雪とまあ少し仲間がいれば鎮守府はやっていけるらしい。叢雲みたいなやつは本当なら俺なんかとつるまずにもっと優秀な奴の所に行くべきだ。

 

「ちょっとくらいいいだろ。そんなことよりほら、どうにかしてやる気を見せずに知り合いの艦娘を増やす方法を考えるんだよ」

 

「まずどのあたりまで知り合いになればいいの?」

 

「う~んとりあえず、名前を覚え合って連絡先くらい交換できればいいんじゃね」

 

「やっぱり、交流会に出た方が早いんじゃ……」

 

「そんなのに出るやる気の満ち溢れた艦娘はうちには必要ない」

 

「もうあんたそこまで来ると尊敬できるわね」

 

 俺は顔も知らない一般市民のために戦うとかいうヒーローじみたことは出来ない。そういうことはそういうことを夢見てるやつらに任せればいい

 

「う~んだったらさ。ナンパしてみたら?」

 

「・・・え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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