名探偵ヒナギク   作:桂ヒナギク

5 / 7
第05話:北の国の殺人

 北海道は苫小牧市。

 ヒナギクとハヤテは、空腹のため、レストランに入った。

 メニューを見る二人。

「決まった?」

「はい」

 ヒナギクは呼び出しボタンを押した。

 ウェイトレスがやってくる。

「ご注文をお伺いします」

 ヒナギクはハンバーグセットを指差した。

「ハンバーグセットがお一つ」

 ハヤテがカレーライスを指差す。

「カレーライスがお一つ。以上でよろしいでしょうか?」

「あと、ドリンクバー二つ」

(かしこ)まりました」

 ウェイトレスは歩き去る。

「きゃああああ!」

 突然の悲鳴。

「女子トイレからね。見てくるわ」

 ヒナギクは悲鳴の現場へ駆けつけた。

「何かあったんですか?」

「ひ、人が……!」

 腰を抜かした女性が指を差したその先には、血塗れの女性の遺体があった。

 ヒナギクは遺体を調べる。

 そこに店員がやってくる。

「どうかなされ……っ!?」

 遺体を見て驚き戸惑う店員。

「と、兎に角警察を!」

「はい!」

 店員は警察を呼ぶため電話機まで急いだ。

 警察がサイレンを鳴らしながら駆けつけてきた。

「警察だ。遺体には誰も触れてないでしょうな?」

「それが、さっきから妙な女の子が」

 刑事はヒナギクを見た。

「これこれ、君。遺体には触れちゃいかんよ」

「遺体は滅多切り、所持品等は盗まれていないので物取りの線は薄い。恐らく、怨恨によるものでしょう」

「君は一体……?」

「桂 ヒナギク……探偵ですよ」

「ヒゲギク? ああ、あの有名な」

 ヒナギク、キレた。

「誰がヒゲよ、誰が!? ヒナよ、ヒナ!」

「ああ、すまん。いい間違えだ」

「人の名前間違えるなんて失礼にもほどがあるわね!」

「まあまあ、そんな怒ることないだろ。で、死亡推定時刻は判明してるのか?」

「恐らく亡くなってから間もないかと」

「となると、犯人はまだ店内にいる可能性もあるな。よし、店の出入りを止めさせよう」

 刑事は店員に店への出入りを止めるよう頼み、(つい)でに容疑者も絞り込んだ。

 容疑者は第一発見者の日向 絵理(ひなた えり)、被害者の友人の小坂 美野里(こさか みのり)だ。

「犯人は小坂さん、貴方です」

「な、何を根拠に!?」

「貴方の左足の靴下。赤く染まってます。その中にナイフを隠しているのでは?」

「違うわ。これは履き間違えよ」

(そう来たか)

「ではその靴下を警察に提供していただけますか?」

「くっ……!」

 小坂はその場に崩れた。

「何で殺したりしたんですか?」

「殺されたからよ」

「は?」

「親友の真理子があいつに殺されたからよ!」

「詳しい話は署で聞きます」

 刑事が小坂を連行していった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。