ゾンビランドサガShortSTORY   作:ホークマン

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さて今回は、県内某所にポラロイド撮影の為に出かけたメンバーでなく宿舎に残ったメンバーが撮影組の帰ってくるまで何をしていたかを書こう。


デジカメウーマンゆうぎり

時間は遡り純子達からなる県内某所ポラロイド撮影組が宿舎を出る直前まで戻る。

 

宿舎の玄関でポラ撮影組を見送ったサキ、ゆうぎり、リリィ(流石にゾンビィ状態で表には出ていない)は一度居間に戻り

 

「さて、姐さんやちんちくはこの後どうする?」

 

「わっちはせっかくのお休みですのでメイクをして街に出てウインドショッピングでもしようかと」

 

「ウインドショッピングだけなかやろ?」

 

「あら、ばれてはりんしたか。」

 

「ばれるも何も、給料ためてカメラ買ったら誰だってわかるんよ。」

 

ゆうぎりはゾンビィになってこの現代に蘇ったがジェネレーションギャップが無いといったら嘘になるが、あまりにも文明が違い過ぎるので彼女自身は流行や時間の流れのままに行動する。もちろん彼女の肌に合わない流行り物は遠ざけている。

 

最初チェキ会のインスタントカメラをみて「写真がこんなにはよう出来るなんておどろきんした。」と言っていた彼女だが、そこからカメラに興味を持ち当初はカメラの雑誌やパンフを読んでフィルムカメラを用意しようと思ったしPCの使えるメンバーにお願いしてインターネットで調べて貰った。

といってもネット閲覧は容易に出来るがオンラインショッピングするにはどうしてもアカウントやクレジットカードが必要になるためPCを使うルールに(アカウント作成禁止)があるため彼女たちはどうしてもオンラインショッピングは不可でオフラインのお店で買うしか出来ない。

しかし、フィルムカメラの絶対数が少ないので最近じゃ中古以外はチェキのようなインスタントカメラは手に入るがチェキ会でも使っているカメラを使う気になれず。

だからといってレンズ付きフィルムは彼女の肌に合わなかったようだ。

そのため、フィルムカメラは諦めてデジタルカメラに目標を切り替えて給料を貯めて買った

 

「改めてウインドショッピングと風景撮影に表歩きます。」

 

「リリィはサクラちゃん達に負けないように自主練しているよ。サキちゃんは?」

 

「あたしも身体なまってくるのいやけん。自主練しとる。」

 

「ほんなら、宿舎の鍵はサキはんにあずけとくんでお後はよろしゅうたのんます。」

 

そう言い終えて幸太郎から預かった鍵を渡し、サキ達と別れ化粧鏡のある部屋に移動し、ゆうぎりはまずゾンビィを隠すメイクから初め現代人に会うメイクを施し、幸太郎が用意したファストファッションとは別に前もって用意しておいたタートルネックのセーターにデニムのロングパンツにいつものブーツという格好になり、更には特徴とも言えるハートの形にした髪を解きロングヘヤーの状態をシュシュで束ねたのである。

 

実は彼女たちはフランシュシュとして活動しないプライベートな時間で外出するときは幸太郎がそうしろと言った訳で無く自発的に偽名を使って街に出ることもある。

何しろ彼女たちは世間的には死んでいるので本名やフランシュシュ活動時の芸名を出せないからである。

 

名前はメンバーが普通に呼んでいるので名字だけ変えたり、フルネームに一部加筆する程度の偽名が大半ではある。

例えば源さくらだったら、お買い物の都合どうしても芸名を名乗る必要の無い商店街に行くことが多いため名字だけ変えて(コバヤシさくら)を使って外に出る。

コバヤシと名乗る理由はさほど珍しくない名字だからである。

 

それに対しゆうぎりは彼女の名前自体が源氏名なのでシンプルな偽名でもいいのだが、当人曰くありきたりすぎと却下。

彼女の源氏名が夕霧に対して時間が真逆の時間におきる朝霧を名字として蝶の様に舞う子として、ゆうぎりはプライベートで外に出るときは朝霧まい《あさぎり まい》という偽名を名乗っている。郭言葉もなるべく表に出さないようにしゃべり、年齢は21としている。

ただし、免許証や保険証の類いが無いので外ではたばこの類いは証明出来ないため購入不可能だし、お巡りさんに捕まったらゾンビィバレのリスクが格段に上がるので注意して行動している。

ゆうぎりはウインドショッピングや外出するときはいつものキセルと必要最低限の物と少々のお金を持って行動する。

流石にキセルの入った箱そのものを持ち歩くことは出来ないでマッチとアルミケースに入れた刻みたばこと携帯灰皿にデジカメぐらいは持ち歩くことにしている。

 

ゆうぎりは着替え終わってレッスン室に向かいそこではサキやリリィに出かけてくると顔を見せに行ったら二人でストレッチをしていた。

 

「それじゃサキちゃんリリィちゃん、幸太郎さん達が戻ってくるまでには帰るから私は出かけてくるね。いってきます。」

 

「「いってらっしゃーい」」

 

レッスン室の戸が閉まり

 

「やっぱ何回聞いても姐さんが花魁言葉使ってないのは違和感しかねー。」

 

「仕方ないよ。郭言葉を喋る女の子は街にはほぼいないし、あの言葉喋ってフランシュシュの5号ってばれたくないんだよ。」

 

「ばってんさ。それにしても姐さんが外に出るとき朝霧まいって名乗っているが何の意味あっと?」

 

「リリィもなんでその名前かは聞いてないよ。」

 

「まぁいいか、姐さんにも事情あるけん。それよりちんちく。ストレッチは終わりだ。自主練スッゾ。」

 

「もちろん。でもサキちゃんは何時になったらリリィをリリィって呼んでくれるの?」

 

「そのうちな。」

 

「サキちゃんきらーい。」

 

宿舎をでてゆうぎりは自転車で唐津市街地に向かっていた。

プライベート時に幸太郎不在の時は移動に不便だと言うことで全員分ではないが3台ほど自転車(1台はリリィ専用にインチの低い自転車)も用意されているので、これは玄関わきに自転車の鍵を引っかけてあるのでそこから鍵を取ってその自転車に載る様にしている。

(わっちの生きた時代と何もかも違うからなんにでも心引かれんすな)と思いながら彼女は唐津市を巡りながらその風景をポケットデジカメに写していた。

もちろん高身長でグラマラスボディーのゆうぎりがナンパされない方が珍しい。しかし今日は平日の昼間とあってナンパはされるが数が少ないが、そんな中で彼女に声をかけたデジカメ女子がいた。

実は彼女こそゆうぎりにデジカメのいろはを教えてくれたある意味師匠である。

彼女は名前を葉子としか名乗っておらず、ゆうぎりもカメラを教えてくれるひと程度に考えているためプライベートには干渉しない事にしている。最も、ゆうぎりはフランシュシュの5号であることとゾンビィばれのリスクがあることからプライベートトークはしない前もって言っている。

 

「まいさんおはよう。今日も唐津の撮影ですか?」

 

「葉子さんおはようございます。今日も撮影です。」

 

「しかし、まいさんも大分腕を上げたよね。最初はデジカメの扱い方もてんでダメだったのに。」

 

「先生が良いからですよ。」

 

「まぁ私も先生って呼ばれるほど腕は良くないけど、素直に嬉しいわ。」

 

「今日も一緒に撮影して行きます?」

 

「ごめんね、今日カメラ一式持って来てないから。ソレにまだ仕事中だし。」

 

「そうですか、私は自由に写真撮っていますから。」

 

「わかったわ、でも変なのは撮っちゃダメよ。」

 

「変なのとは?」

 

「女の子のスカートの中や胸の谷間、あと男の子の下半身」

 

「葉子さんって美人なのに中身が中年男性みたいですね。さすがにソレは不躾過ぎるのでしませんよ。」

「うふふ、たしかにそうね。それじゃまた何処かで。」

「はい、また何処かで」

 

軽く会話をして葉子とゆうぎりは別れ、彼女はカメラを持って撮影の前に喫煙所を見つけそこで一服してから撮影を再開した。

 

その後ゆうぎりは風景撮影やインスタOKのお店でラテアートなどを撮りまくりいつの間にか今日のために用意しておいた何も入っていないメモリーカードの容量を半分近くまで使って。時間を見ると午後4時を過ぎており今日の撮影を終えた。

 

その頃宿舎に移動中の車内

 

「ねえ、たえ」

 

「はい、何でしょう愛さん。」

 

「貴女がフランシュシュのメンバーを噛まなくなったのは良い事よ。」

 

「意識が戻って噛むのは抵抗があると再三言いましたけど?」

 

「そうね、それは純子の時もさくらの時にもそれは聞いたわ。・・・・・・・だからって、私の胸をやたら揉まないでよ!!」

 

「さくらさんも純子さんも揉まれないように最後尾に座っていますし、位置的に愛さんしか揉めないですし、噛むより好いじゃないですか。それとも噛んで欲しいのですか?」

 

「そんなわけ無いでしょ。もう何なの!!」

 

水野愛がたえの乳揉み被害に遭っていた。

 

「だぁーもおー!!人が運転中に乳繰り合うな!!このセクハラゾンビィ共ォ!!」

 

「たえちゃんが暴走しとっと。」

 

「もう私達じゃどうにも出来ませんね。」

 

怒れる幸太郎に対し完全に傍観かつ諦めモードの残りの被害者ゾンビィズだった

 

 

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