前回のゾンビランドサガは。
たえちゃんの意識が芽生えて数日、純子ちゃんのポラ撮影のためにいつもの唐津駅周辺でなく少し離れた県内某所の市街地にきた私達。
幸太郎さんの車から降りて純子ちゃんのプライベート風写真を撮りながら歩いていると、たえちゃんの意識が芽生えた経緯を聴いている時にたえちゃんがわたしのおっぱい揉んでさすがのさくらもプンスカプンプンプン。
たえちゃんが甘噛みしなくなったのは良いけどこのままだとフランシュシュのみんなのおっぱいが狙われる。はわわわ~!!ほんとどやんす~!!
4号こと紺野純子の県内某所の市街地で行われたポラロイド撮影が終わりさくら、愛、純子、たえのメンバーは幸太郎のバンに合流してフランシュシュの宿舎に向かっている途中で幸太郎が
「宿舎で足りん物あるの思い出したからコンビニ寄って帰るぞ。」
といってコンビニに立ち寄った。
この時純子、愛、さくらは後方のシートで女子トークをしていたがたえはそれに加わらず
自分の記憶が何時戻るのかを少し考え事をしていた。
「・・・ちゃん」
「・・・・えちゃん」
さくらはたえに話しかけているが全く反応が無いので真後ろから方を軽く持ってたえの肩を少しゆらしながら「たえちゃん、話聞いとっと?」
肩を揺らされてやっとこっちの世界に戻ってきたたえは
「え?さくらさん。」素っ頓狂に返した
「もう、たえちゃん。話きいとっと?」
「ご免なさい、少し考え事をしていたので聞いていませんでした。」
「たえさん、何を考えていました?」と純子が聞いて
「私の記憶って何時戻るのかなって考えていました。所でさくらさん私に話とは?」
「今度からの調理番をたえちゃんはどやんしよとおもって。」
「私は調理出来るかわかりませんので、さくらさんの番の時に手伝ってから判断します。」
「そうね、たえは記憶がまだ戻ってないから純子かさくらの調理番の時に料理させた方がより安全に判断出来るわね。」
実際フランシュシュのメンバーで調理番を日替わりでさせてみたら、さくらはお菓子作りに定評があり料理も案の定問題無い、意外と純子もさくらに比べるとひけを取らないレベルだが料理に定評がある。
サキと愛は味付き肉や魚を焼く位は出来るが煮込み料理や野菜料理はからっきしである。リリィはほぼ父親が料理をしていたが手伝うことはあるが自分から包丁を持とうとしても父親の手際が良く取り付く島が無かっただけで簡単な物は作れる。
そしてゆうぎりは料理まったくダメで、彼女は生前包丁握る暇があったら芸事に精進しろと周辺から料理一切をさせて貰えずだったが、試しにゾンビィになった後料理をさせてみたが結果は散々な状態。
たえは意識が戻るまで危ないという理由でさくらが台所にすら近づかせなかった。そのため、調理番はさくらと純子を中心に時々愛やサキが担当し、その2人のサポートにリリィが手伝うこともよくある。
「今日は当番誰でしたっけ?」
「私とリリィよ、純子。」
「それでしたら今日は鉄板焼きですね。」
「といっても、きのうさくらが下ごしらえをしてくれた味付き肉とストックのあったラム肉だけどね。」
「さくらさんの肉料理・・・・よか」
「ちょっとたえ、なんで私の料理って言わないのよ?」
「たえさん、よだれたれていますよ。」
「あら、いけません」と言いつつハンカチを出してよだれを上品にぬぐった。
話が盛り上がっている時に幸太郎がコンビニで買ってきた物が入ったマイバッグをもって戻ってきた。
「買うもん買ったから帰るぞ。あと、買った物はさくら、お前が持ってろ。」
そう言い終わって幸太郎はさくらに荷物を預け車のエンジンをかけて宿舎に向けて出発した。
さくらは幸太郎から預かった買い物袋の中身を見ると焼き肉のタレと幸太郎がいつも飲んでいるコーヒーとは異なるコンビニのプライベートブランドのコーヒーだった。
「あれ?幸太郎さん。いつも飲んどるコーヒーならまだストックあるっちゃよ。」
「たまには違う味も飲んでみたいんじゃい。察しろ。このバカゾンビィ。」
―今夜の唐津市は快晴で降水確率は0%。上空の風も穏やかで満月もよく見えるでしょう―
なにげに聞こえてきたラジオの天気予報に聞いていると宿舎に到着していた。
宿舎に帰ると夕飯まで時間があるが調理番の愛とリリィは早めに準備を始めるために調理場に向かい、残りのフランシュシュのメンバーは自主練をする者、趣味で時間を潰す者と様々だった。
たえは宿舎に戻った牛乳を沸かして幸太郎がいつも飲んでいるコーヒーに牛乳多めのカフェオレを作り保温ポットに入れマグカップを自分の分と合わせて2つもって2Fのテラスに行ってカフェオレを飲みながらもの思いにふけっていた。
「うーん、今後どうなるのかしら?私の記憶。というより本来の私。」
「たえはん、悩み事でありんすか?」
そう言いながら近づいてくるのはゆうぎりであるが、いつものフランシュシュの活動で表に出るときの和装にブーツではなく、外行きのメイクにタートルネックのセーターにデニムのロングパンツにいつものブーツという格好であった。
「ゆうぎりさん。あれ?メイクしているって事は出かけていたのですね。私何時記憶戻るのかなって。」
「ええ、先ほどもどりんした。たえはんもワッチのことはさんでありんすか。」
「親しく(ゆうぎりちゃん)って呼んでいい雰囲気を出してないですから。つい、さんで呼んじゃいますね。」
「しかたなきことでありんす。わっちは数え十一の時にはお座敷に上っていましたし、あの頃より背もおおきゅうておこぼに見えはったから。ところでたえはんの記憶でありんしたね?」
「そうなのだけど、飲み物飲みながら聞いてくれるかな?」
そういってカフェオレの入った保温ポットを手に取り用意していたマグカップに注いだ。
「たえはんはこうやって飲み物飲む時は器を余分に用意してはるが何故でありんす?」
「深い意味は無いけど、私だけ温かい飲み物飲んでいるときに誰か来て一緒に話すとき不公平だと思いましてね。」
「たえはんはやさしいでありんすね。」そういい終わりゆうぎりはたえの注いでくれたカフェオレを少し冷ましてから口に含んでのみこんだ後「意外に甘くて美味でありんす」と絶賛した。
「ゆうぎりさんは珈琲は飲んだことは?」
「お客さんからの南蛮土産として頂いたことはありんすが、このように牛の乳や砂糖と合わせたかふぇおれとやらは初めてでありんす。羊羹とは違う甘さでありんす。」
「ただこの前、砂糖たっぷり入ったカフェオレを私が飲んでいるときにサキさんに声をかけて貰って今みたいにカフェオレをサキさんにソレ飲んで貰ったら(わりぃたえ、せっかく注いでくれたやけんど、あたし甘いの苦手なんだ)とあまり飲まなかったですね。」
「うふふ、うちらのリーダーは甘いの苦手といっとりましたからね。」
「こんどサキさんを誘うときポットには砂糖無しで任意でいれるようにスティックシュガーを用意しておこうかな。私は最初から甘いの飲みたいけど。」
「たえはんは飲み物は甘い方が好みでありんすか?」
「さすがに緑茶や紅茶にまで甘くはしたいとは思いませんが。」
「所でたえさんの記憶の話でしたね?」
「そうだったけど、なんかゆうぎりちゃんとカフェオレ飲みながら語り合っていたら、戻らなくても悪くないかなって、あれ?どうしましたゆうぎりちゃん。」
「わっちのことはじめて(ちゃん)ってよんでくれたでありんすね」
「あ、こやんとこいた。たえ、姐さん。夕飯出来たぞ。二人で何の話しとったと?」
「ただの珈琲雑談でありんす。」「そうなのカフェオレに砂糖のありなしで盛り上がりまして。」
そう言い終えてたえとゆうぎりはサキと一緒に宿舎の食堂に向かった。
食堂では電熱鉄板がほどよく熱くなり肉や野菜を置けば焼ける状態になっていた。
ただメーンの調理番は愛なので肉や野菜は用意されているが御飯は用意されておらず。
かと思いきやリリィがしっかりといで炊いてある状態だった。
「おぉーこれだけ熱かったら何時でも焼けば食えるけん。」
「あれ、さくらさんは?」
「巽さんに材料持って行くと言って出ていきましたのですぐに戻ってくるかと」
純子がそう言い終えて「おまたせ」とさくらが食堂に入室した。
さくらが戻ってきてそれぞれのお茶碗に御飯が盛られ順次肉や野菜を焼き始めていただきますをした後しばらくして事件は起こった。
「はわ~やっぱ焼き肉が夕飯って最高!!」
「愛ちゃんにサキちゃん。お肉ばっかりじゃ無くて野菜もたべないけんよ。」
「わーってるってさくら」
「あ、サキさんそのにんじん私の。」
「愛ちゃんそれリリィのストックしていた肉。」
「いちいち騒ぐなちんちく、まだ肉はたっぷりあるけん。」
「ちんちくじゃないもん、リリィだもん」
「ところで愛さん。」「何、たえ。」「愛さんが炭水化物が苦手と言っていましたね。」
「全く食べられないじゃ無いけど少量は食べるわね。」「やはり太るからですか?」
「そうね、アイドルが変に太ると良くないから。」
「大いに失礼覚悟で言いますけど、愛さんの胸が少ないのはそうやって必要なときに炭水化物とらないで第二次成長期迎えて栄養が胸とおしりにいかなかったからなのでは?」
この日、佐賀県唐津市は快晴だった。にも関わらずフランシュシュ3号こと水野愛は落雷を受けて卒倒した。しかも室内で。
その後、落雷を受けたようなショック状態で卒倒した愛はさくらに介抱されていた。
他のゾンビィ達に聞いたら愛が卒倒する前にたえが(愛の胸は炭水化物が足りない)といったらしい。ワシは胸の大きさで愛を選んだ訳じゃ無い。さくらには必要だから愛を選んだのだ。
《巽幸太郎の日記より》
翌日たえには(私は不用意な発言で仲間を傷つけてしまいました)と首からプラカードを下げて終日正座の刑になっていた事と愛の炭水化物嫌いが余計にひどくなったのは推して知るべし。