常に余裕を持って優雅たれ(震え声) 作:常に余裕を持って優雅たれ──
鉱石病患者を治療したり、うまぴょいしたり、七柱の神を探したり、厄災ガノンに立ち向かったりしてました。許してください
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時臣視点
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冬木教会。新都郊外の丘の上にある教会に私はランサーを連れ秘密裏に訪れ、璃正さんに会いに来ていた。
「璃正さん、定期連絡の時間ではないはずですが……どうしたのですか? ましてや今すぐ教会に来てくれなど……今この状況で教会に出入りするのは厳しいので控えると話したではないですか」
「申し訳ないが時臣くん、それどころではないのだ。私でも理解が及ばない事態が生じている」
あのナチスやら旧日本軍やらアメリカやらが関わった第三次聖杯戦争の監督役を務めた璃正さんの理解の及ばない事態???
え、どういうことだ……?
「簡潔に言えば、霊器盤に異常が発生した。新たに7騎のサーヴァントの召喚が確認されたのだ」
「新たに7騎……!?まさか、大聖杯の予備システムが起動したのでしょうか」
「おそらくそうだろうが……アレはマスターが徒党を組んで聖杯戦争が立ち行かなくなった時のためのもののはず。なんらかの誤作動が起こってしまったのかもしれん」
え、マジで何?この世界zeroの世界じゃなくてApocryphaの世界だったのか(錯乱)。
そんな風に璃正さんと頭を抱えていると、ノックの音が響く。璃正さんが入室を許すと、麻婆神父が部屋に入ってきた。傍にロムルス・クィリヌスを連れて。
…は??????(宇宙猫顔)
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璃正が霊器盤の異常に気づいたその時、冬木市の各地で新たなサーヴァントが次々に召喚されていた。冬木市には既にマスターである御三家やアーチボルト家、アニムスフィア家以外に様々な魔術師や魔術使いが聖杯を狙い侵入している。
今現在必死に逃げている銀狼を追いかけている魔術師もその1人であった。彼はただのサーヴァントを呼ぶ気など無く、エジプトで神となった者たちを呼ぶべきだと考えていた。それまでの聖杯戦争の話を聞き、平凡なサーヴァントでは勝ち抜けないと思ったからだ。
故に、創造した銀狼の
そのため、銀狼は激怒した魔術師に追われているわけだが、銀狼はその魔術師には敵意も何もない。ただ単に殺されそうだから逃げているだけ。生きたいという普通の渇望で逃げているのだ。
しかし、所詮はキメラであり、相手はその創造主だ。癖も能力も把握されており遂には追い詰められてしまう。
怒り狂う魔術師に痛めつけられながらも抵抗し、逃げようともがき、咆哮する。その咆哮を最後にこの世から去るはずだったが──突然光と共に現れた褐色の肌を持ち、黄金の鎧を一部に纏った男がその攻撃を防いでいた。
「余のマスターを誅せんとするとは……万死に値するぞ、貴様ッ!」
「なッ、お前は……!?サーヴァントか!この土壇場でサーヴァントを召喚するだと!?だが使い魔風情に邪魔される私では……ギャアアァァッ!」
突如現れた黄金の男──ファラオを排除しようと魔術師の男は魔力を通しシングルアクションの魔術を発動せんとしたが、魔力を通そうとした瞬間、部分的に空間から出現した箱舟の舳先からの放射光で焼きつくされた。
消し炭になった魔術師を横目にファラオは此度のマスターを抱き上げ、ネフェルタリの物を探すが全く見つからないという事態に困惑する。何故なら彼はネフェルタリゆかりの品でなければ召喚することが叶わないからだ。彼───神王オジマンディアスゆかりの品物、例えば彼自身のミイラや石板を触媒にしたとて召喚することはできないのだ。故にオジマンディアスが召喚された場合、ネフェルタリの触媒か縁による召喚になる。
つまり、ネフェルタリの触媒がない今回は銀狼のキメラによる縁召喚で呼ばれたことになるのだ。オジマンディアスは銀狼をチラリと一瞥した。
「ふむ……人ならざる者がマスターとは。それに、この太陽の化身の気配……おそらく他のファラオが召喚されたか。此度は中々愉快な聖杯戦争になりそうではないか」
神王と神祖のエントリーで風呂敷を広げていくスタイル(馬鹿)