常に余裕を持って優雅たれ(震え声) 作:常に余裕を持って優雅たれ──
聖杯戦争開催中であるにも関わらず冬木市ではなく、その隣のとある市に一人の人間と二人のマスターが潜伏していた。
そのうちの一人、修道服と赤い外套を身に纏う白髪の褐色肌の青年が口を開く。
「セミラミス──アサシンが宝具の準備詠唱に取り掛かりました」
「準備が早いな。しかし、彼女の宝具は時間と手間がかかり過ぎる。やはりアーチボルト家かアニムスフィア家あたりから令呪を奪って通常の七騎で召喚しておくべきだったと私は思うがね」
既に滅びたはずの第三帝国の軍服に身を包んだちょび髭の男が攻めるような視線を修道服の青年に向ける。
しかし、それを庇うように紳士然とした男が述べた。
「いや、それは難しいと言わざるを得ません、
「フム……君が言うならばそうなのだろう。残念ながら私は魔術に詳しくはない。私の役目は私の聖杯を返してもらうことであって、魔術組織対策は君たちに一任しているからな。ところでその対策は順調かね?」
「ええ、順調です。時計塔への対応はダーニックが。聖堂教会への対応は私が行っていますが、どちらも順調といえるでしょう。聖堂教会は今冬木市にいる人員はそのままですが、それ以上に派遣しないことを確約してくれましたし、時計塔の方もダーニックの処理により新たに七騎を召喚する計画など、騒動を知るのは聖杯戦争が終わってからになるでしょう」
第二次世界大戦でとっくの昔に死んだはずのちょび髭の男──
「うむ、素晴らしい。しかしまあ、時計塔と聖堂教会の動きがわかったとなると新たな七騎を召喚する為の協力者達──自衛隊とアメリカの動向が気になるな。自衛隊の陸将補の不気味さも気になるが、特にアメリカだ。魔術的後進国といえども今はあの国の魔術的なバックにプレラーティがいる」
「では、私とセイバーで彼らに対し一度仕掛けてみましょうか?私のサーヴァント……
「そうだな。一当たりしてみてくれ。ああ、それとヘルト・クリーガーに関してはまだ温存しておきたいから連れていくな。もっと敵戦力の全貌がわかった時に運用したい」
「
☆☆☆☆
衛宮切嗣とセイバーが次の戦略を話し合っているところにアイリスフィールが突然駆け込んできた。切嗣は彼女の尋常じゃない様子に戸惑いながら声をかける。
「どうしたんだい、アイリ。突然…」
「ねえ、切嗣!もう既に七騎が召喚されているはずよね?」
「ああそうだ。僕が召喚したセイバー。ロードから触媒を奪った狡猾なウェイバー・ベルベットが召喚した英雄王ギルガメッシュ。その友のエルキドゥ。そしておそらくランサーのクーフーリンとクラスは不明だがヘラクレス。6騎も召喚されていると考えると神殿を作る準備がいるから一番最後に召喚する馬鹿はいないだろうキャスターも所在不明ではあるが、既に召喚されていると見ていい。となると既に七騎は召喚されているね」
切嗣の発言にアイリスフィールは頭を押さえてふらつき倒れかけた。切嗣とセイバーはアイリスフィールに何かあったのかと慌てて近づき、支える。
「大丈夫ですかアイリ!」
「ええ、大丈夫よセイバー。とんでもない事実に眩暈がしただけだから……」
アイリスフィールを支えた時に切嗣は偶然さっきまで袖に隠れていた彼女の手の甲にあるものを見つけてしまった。そしてアイリスフィールの言うとんでもない事実。七騎は既に召喚済みかという質問。以上の事実から切嗣は聖杯戦争にかつてないほどの異常事態が発生していることに気づく。
「アイリ。その手の甲の令呪は……もしかしてそう言うことかい」
「ええ。おそらく。何故かわからないけれど、大聖杯によって新たに7騎が召喚されたわ」
冬木市「私の中で第二次世界大戦の続きしないで」
遠坂家+聖堂教会(冬木市の人員のみ)
アインツベルン
アニムスフィア家
アーチボルト家
ウェイバー・ベルベット
ナチス残党
自衛隊
アメリカ
銀狼
コトネ
今現状判明してる勢力はこんな感じです……もう勝手に戦え!(エイリアンvsアバター)
ちなみに陸将補はもちろん原作キャラです。組織も階級も微妙に違いますけど。