例えば鉛筆の家凸から始まるラブストーリーとか(本編完結)   作:マクバ

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続きを考えてなかった。なのに書いてしまった。
何故か永遠視点にしてしまった。
何回も本編見ながら再現したけどこれが限界。
やっぱ男じゃ女心は理解できないね


永遠の思いを刹那に込めて

 サンラク君、いや楽郎君は頭の回転が早い。だけどこと恋愛に限るとクソゲーフィルターのせいか突拍子もない方向に思考が向くことが多い。自分に関わらない事なら普通に捉えれるのに。あるいは単純に、日頃の私の行いに対するある種の信頼かもしれないけど。

 

「瑠美ちゃんから聞いてたからそこまで期待はしてなかったけどさ」

 

 そう言いながらため息を1つ、楽郎に聞こえるように吐き出して私は先程、リビングに再び帰ってきた時の彼の姿を思い出す。デカデカとハシビロコウのプリントされたTシャツはダメだろう。

 

「嫌がらせかい? そのチョイスは?」

 

「何言ってんだ? ハシビロコウ可愛いだろ?」

 

「やっぱガスマスクを着けるやつは発想が人類とは違うね」

 

 いけない、いけない。ついうっかりいつもの罵倒合戦に移行してしまう。心地が良すぎるのも困りものだね。私は瑠美ちゃんの方に視線を向ける。彼女はそれだけで察してくれたのか

 

「トワ様と出掛けるのにそんなTシャツでいいわけないでしょ!」

 

「お、おい! ちょっと待って! ハシビロコウをそんなとは何だ!? そんなとは!?」

 

 と言いながら彼を引っ張り部屋に連れ戻す。瑠美ちゃんは事前にもう買収済みだ。私の熱心なフォロワーである彼女は彼に恋心を抱いた時、真っ先に味方につけた。未だにお義姉ちゃんと呼んでくれないのだけは不満だけど。まぁまだ付き合えてすらいないから仕方ないか。でも様付けは勘弁して欲しいかな、なんて思ってたりもする。

 

 しかしまさか自分が恋愛でこんな苦悩する時が来るなんて思わなかったなぁ。むしろ選ばれる側だと思っていたのに。惚れた相手がこんなクソゲーマーじゃなきゃそうなる筈だった。いや言い訳はよそう。自分は何も取り繕わず素で付き合っていける彼に惚れてしまったのだ。いつだってロマンを求める彼と、刹那主義の自分の感性が一致してしまったのだから。

 あまりリアルにこの思考を持ち出す気はなかったのに。

 

 そんなことを考えながら私は階段を昇っていった兄妹の後を追った。さっき部屋に入るつもりはないって言ったけど、入れそうならそりゃ入るよね。もちろん、彼をイジれるネタがあれば存分に活用するつもりだけどね。

 

「それじゃあ! 楽郎君のタンスチェ──ック!」

 

 私がポーズを決めながらそう言うと、彼はもう止めるのは諦めたようで頭を掻きながら、どうしてこうなった、とだけポツンと言った。

 

「君が初っ端からビシッと決めてくれればそれでよかったんだよ!」

 

「夏なんだからTシャツ1枚でいいでしょ」

 

 私が耳ざとく拾うと彼は疲れたようにそう言った。いやTシャツ1枚はいいよ。ただハシビロコウよりはよくいる大学生みたいな白無地の方がマシさ。瑠美ちゃんが彼のタンスから服を引っ張り出して、あぁでもない、こうでもないと言っているあいだに私は彼のデスクを漁るのだった。

 

「って! ちょっと待った!! ペンシルゴン! 何しようとしてやがる!」

 

 リアルでペンシルゴンはないでしょ。家まで来てるのにさ。まぁそれはそれとして、そろそろ楽郎君呼びに突っ込んで欲しいかなぁ……なんて思ったりするんだけど……彼はそんな余裕なさそうだね。まぁ私のせいなんですけどね! さてさてさて楽郎君のデスクからは何が出てくるかなぁっと

 

「何って? 棚にはクソゲーしかないんだからこっちみるでしょ」

 

 ほっほーこれは卒業文集じゃないか。中学校の。これは読まざるを得ないね! 

 

「な!? ペンシルゴンちょっと待て! 瑠美1回離すんだ。そして現実を見てくれ! 君の憧れの人の姿をよく見るんだ!」

 

 

 私が開く前に彼が文集を奪い去っていってしまった。ゲームの中ならともかくリアルでは身体能力の差は歴然だからね。

 

「ケチだな〜。そんな恥ずかしいことが書いてあるのかい?」

 

「お前に見られたら何書いてても恥だよ!」

 

 中々酷いことを言ってくれる。対面で言われると最近は傷付くんだぞ、と言いはしないが心に思う。だが彼の反応も仕方が無い。私たちの今までの関係はこれが正常だったのだから。ここからは私だけが彼を攻略するゲームをしなければならない。斎賀レイちゃんを出し抜いてね。

 

 文集も見れなかったしとりあえずは、彼のクローゼットを漁って私の格好に合う服をコーディネートしよっか。スーパーカリスマモデルと読モの2人がかりさ、全部がハシビロコウみたいなとんでもファッションセンスでもない限りは無難なコーデにくらいはできるよ。

 

 

 30分かかった。私服のセンスがめちゃくちゃすぎるね。せめてさ着たい服があるならそれに合わせれる服もセットで買うべきだよ。なんだよ上だけとりあえずとか、下だけなんとなくとか……纏まりが無さすぎる。

 

 私は未来の義妹を使って、彼の服装を毎回コーディネートしようとこの日に誓った。

 それ以来彼の服装は私によってコーディネートされている。その時の私の服装に1番合う服にね! 

 




色々意見あったらどうぞ。ちなみにこの後どこに出かけるかは考えてないです。誰かスーパーカリスマモデルが行きそうな場所教えて。
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