槌の勇者が大王様   作:血糊

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ついに……ついにディアブロス亜種討伐ッ!
あと一頭……倒せば攻撃力240代金60000ゼニーの最強クラス片手剣『呪魂』が作れる!
多分次更新する時には完成してると思う。


大王に春が来る、それは折られるべく存在するフラグ

 「四日前まで死にかけてた奴とは思えないぐらい元気になってんな」

 

 「これでも結構体は頑丈な方ぞい」

 

 

 ダークマターの大騒動から四日後。災厄の波が明日にも来るこの日に、デデデが目を覚ました。

 

 あの後もどうしてもフレイアのことが心配だったラルクとテリスは、最大限の治療を施されたデデデの傍にずっと居続けるフレイアの付き添いをしていた。

 

 一向に反応のないデデデを心配して、食事もままならない状態だったためかなり心配していたが……当の本人はご覧のとおり、ピンピンしていらっしゃる。

 

 

 「? フレイアの奴、ちょっとやつれてないか?」

 

 「あんたが心配で仕方なかったんだよ。ほとんど食事も取ろうとしなかったんだぞ」

 

 「なんだと!?」

 

 

 デデデの寝かされていたベッドに頭をおいて突っ伏していたフレイアの、四日間の状態を教えられたデデデは思わず声を荒げてしまう。デデデの声でフレイアが起きた。

 

 

 「むにゃぁ……?」

 

 「あ、起きた」

 

 「フレイア、貴様ワシが寝ている間ほとんど食べていなかったらしいな?」

 

 「ふぇ? ……!? デデデさん、起きたんですか!」

 

 「ワシが死ぬなぞありえんわい。それよりも」

 

 「うわあああああん! よかったですううぅぅぅっ!!!」

 

 

 号泣したフレイアはデデデに思い切り抱きつく。

 

 うっうっと嗚咽も聞こえる。

 

 

 (こりゃ、思ったよりも心配させたようだな……)

 

 

 泣き止むまで待ってあげようとデデデは思い、しばらくはフレイアの頭をぽんぽんと叩いてあげていた。

 

 

 

 

 

 ☆紅鳥号泣中……★

 

 

 

 

 

 (しっかしワシとしたことが、こうも簡単にダークマターに操られてしまうとはな……あーくそ、いまだにむかつくわい)

 

 

 

 もう今までどおりにはいくものかと思っていた矢先にこうなった……なんというか、そろそろ限界が近づいてきていた。

 

 仮面騎士から「新天地に突然ほっぽり出されたらいつもの様子は抑えて、状況がある程度安定してくるまでは大人しくするべきだ」と何度も釘を刺されたことがある為、しばらくは大人しくしてきたつもりだが、主にダークマターのせいで結構ストレスが溜まっている。

 

 

 (何でもいいから何かを殴りたいぞい)

 

 

 フレイアを慰めてながら少し考え事をしていたデデデは、そういえばフレイアに会ってからは一人になったことは一度もなかったことに気づいた。

 

 一人で何かにこのモヤモヤをぶつけることは全くなかった。

 

 

 「デデデさん……?」

 

 

 目を赤く泣き腫らしたフレイアが見上げてくる。デデデの様子の変化に気づいたのだろう。

 

 

 (そういえばあの仮面騎士が、ピンク玉のことをものすごく心配してよく見守っていた時期があったわい。フーム達がこっそりパパナイトとかストーカーとか呼んでいたな、懐かしいわい)

 

 

 今ならその気持ちも分かる。見た目が大人でも、確かに自分の子供が一人で知らない場所に行くことになれば、どうしても心配になってしまう。フレイアは正確にはデデデの子では無いが、デデデにとってはほぼそのような存在といっても過言ではない。

 

 この世界において、デデデの唯一の癒しではあるが、流石にこのストレスを完全に癒すまでには至らない。

 

 

 「もう大丈夫かぞい?」

 

 「フレイアはもう大丈夫です。むしろデデデさんは大丈夫なんですか?」

 

 「ワシももう平気……アイタタタ」

 

 「全然大丈夫じゃないじゃないですか!」

 

 「何言っとる、嘘に決まってるわい」

 

 「なんだ……もう、心配させるようなこと言わないでください」

 

 「ハハハ、すまんわい」

 

 「「……」」

 

 

 空いているベッドに腰掛けている鳶色の男、ラルクベルクと水色の女、テリス=アレキサンドライトの目が痛い。ちなみに自己紹介とかは終えているため、デデデは二人の名前を知っている。

 

 フレイアはだませたが、間違いなく二人にはバレている。

 

 

 (あんた、それでいいのかよ)

 

 (悪い事は言わないから休むべきよ)

 

 (多少の無茶くらい平気だわい。貴様ら、さっきから妙にピリピリしているが、もうワシの中にはダークマターは居ないぞ?)

 

 (そうじゃない。明日にはここで波が起こるぞ。あんたの体はまだ不完全だ。今回は休むべきだろ)

 

 (フン、この程度なら多少動いても問題ないわい)

 

 

 ちなみにデデデはまだ災厄の波のことを知らない。その為、目での会話という相手が同じ情報を共有していることを前提とした会話は若干ずれてしまっている。

 

 

 (あんまり波を舐めてかかんじゃねえ。下手したら死ぬぞ?)

 

 (案ずるな、ワシを倒せる奴などそうそう居ないわい)

 

 (それはデデデさんが本調子ならの話よ。一瞬の隙を突かれてそれで死んだら終わりなのよ?)

 

 

 災厄の波……簡単に言えば、ゲームにおけるイベント、防衛戦、レイドボス戦のことを指す。

 

 ポップスターでの危機の中だと、クィン・セクトニアや星の夢、破神(はじん)エンデ・ニルとの戦いなどがいい例だろう。セクトニアはキセキの実をタランザとデデデが持ってきてくれたことで、カービィはワールドツリーと融合した彼女を倒すことのできるビッグバンを使えた。

 

 星の夢はスージーが用意してくれたロボボアーマーだけでなく、ハルトマンワークスカンパニーに改造されていた為にカービィが倒す事となってしまったメタナイトが、修理ができた戦艦ハルバードを使わせてくれた為に宇宙に飛んでいった星の夢を追撃出来た。それだけではなく、星の夢の苦し紛れの攻撃を受けて墜落しそうになったところで、メタナイトが機転を利かせてくれたことで、墜落する前に合体していたロボボアーマーを射出でき、星の夢を完全に破壊できた。

 

 エンデ・ニルは一緒についてきてくれた仲間とココロが通じ合ったことで心のヤリが出来て、神器ティンクルスターアライズが完成したことで、宇宙を本当に滅ぼせる力を持つエンデ・ニルと渡り合え、そして死闘の果てに倒したのだ。ニルは今ではポップスターで平和に暮らしている。

 

 ……実はデデデも内心、ラルクとテリスからの忠告で迷っていた。

 

 

 (カービィやメタナイトもワドルディも今は居ない……くそ、あいつらが居ないことがこんなにも不便だなんて思わなかったわい。ワシがもしも倒れても、安心して後を任せられる奴が居ないし、これからそんなに危険なことが起こるのなら、確かに休む方が懸命かもしれん)

 

 

 普通はそうするべきなのだろう。デデデもそれが正解だとわかってはいる。分かってはいるのだ。

 

 

 (何バカなことを考えているんだぞい? 療養ごときでそんな大きなことを欠席なぞ、お断りぞい!)

 

 

 だがそれを実行するという選択肢がデデデにあるとでも思ったか?

 

 危険なイベント? 命を落とすかもしれない? それはラルクたち人間に限る話だろう。

 

 ならば人ではないワシならそう簡単に死ぬわけがない。負傷しているなら死亡(ミス)となりかねない? んなもん残機があるワシには全く怖くないわい! そもそも死ぬかもしれないイベントなぞ、気になるに決まっている。そんな危ないことをやってみたいというこのワシの好奇心、抑えるにはその程度のペナルティは全く足りないぞい! いやむしろそんなものにいたずらをしてメチャクチャにしてやるわい!

 

 

 (おいなんで目を光らせてんだ)

 

 (そのイベント、面白そうだからワシは絶対に混ざるぞい!)

 

 (……嬢ちゃんのことも考えろよ。あんたが死に掛けて泣いてたんだぞ?)

 

 (む、そういえば残機のことは教えてなかったな。それについては問題ないぞい)

 

 (問題ない? どこがよ!)

 

 「あー貴様ら、勘違いしているようだが、あれはワシの持病だぞい。単なるぎっくり腰」

 

 「「ぎっくり腰!?」」

 

 「ぎっくり腰って何です?」

 

 「分かりやすく言うと、腰を激しく動かすと腰が爆発するんだぞい」

 

 「はい?」

 

 「……間違いではないな」

 

 「間違いではないのよね……」

 

 

 ちなみにこう見えてデデデのぎっくり腰はガチ。確かに激しい動きをし続けていれば腰が唐突に爆発する。まあそんなことは滅多にない上、痛かったのはわき腹だが腰に近いところを偶然押さえていたのもあり、体の不調はぎっくり腰にすり替えることにしたのだ。

 

 

 「ちょっと痛いが、歩けなくはないし、一日たてば復活するから安心しろぞい」

 

 「そ、そうか……」

 

 「それで、貴様らがピリピリしていることに混ざるにはどうすればいいのかぞい?」

 

 「は? ……あーもしかして勇者になったのは最近なのか?」

 

 「そうだぞい」

 

 「だからか……参加するなら、まずは龍刻の砂時計のとこに行かないといけないぞ」

 

 

 デデデも知らない単語が出てきた。フレイアが真っ先に質問した。

 

 

 「龍刻の砂時計って何ですか?」

 

 「それは……見てもらったほうが早いわね」

 

 「なら行きたいです!」

 

 「あんたはどうするんだ?」

 

 「歩けなくはないし、リハビリ代わりにでも行くわい」

 

 「マジで復活してんのか……でも一応杖は持っていったほうがいいだろ」

 

 「ワシはまだそこまでヨボヨボなジジイでもないわい。ンなモンなくとも歩けるぞい」

 

 「あんたがそれでいいのならこれ以上は言わねぇけど、どうなっても知らないからな……」

 

 

 呆れたようにラルクはため息をついた。

 

 

 ☆大王様、紅鳥、鎌、宝石人移動中……★

 

 

 

 

 

 「あれ? あの人達はダークマターと戦ってるときに来た勇者さん達じゃないですか」

 

 

 龍谷の砂時計があるという所に着いた。

 

 そこの空間の中心には、赤い砂が流れ落ちている巨大な砂時計。そしてそれをぐるりと囲むような通路。まさに、その砂時計のための空間と言えるだろう。

 

 そしてフレイアが指を指したところには、デデデは知らないがフレイア、ラルク、テリスは知っている顔触れがいた。ただ、妙に険悪な様子だ。それも、敵意を感じる目は全てこちらに背を向けている黒髪に緑のマントの男に向けている。

 

 (む? どっかで見たことがあるような姿だわい)

 

 ふとデデデはその男に既視感を覚えた。背中からでも感じ取れる敵意、怒気、苛立ち、そして恐れ。こんな沢山の負の感情を持っている男を、いつか見た気がする。

 

 そしてそれは隣の女性と少女の間くらいの年だろう女からも感じた。それも狸みたいな耳と尻尾を生やしているその特徴的な姿が……あのよく食べる少女と重なった。

 

 

 「狸娘!?」

 

 「へ? ……え、デデデおじさん!?」

 

 

 会ったことはないはずだが、記憶の中の狸娘の面影のある女の顔が予想外の人物にでも会ったかのように驚愕に彩られていた。

 

 

 「知り合いなんですか?」

 

 「正しくはよく似た奴とだな」

 

 「……デデデおじさん、私のことは狸娘ではなくラフタリアと呼んでと言ったはずですが?」

 

 「それを言ったのは貴様よりもちっさい小娘だわい」

 

 「貴方の言うその小娘が私なんですよ?」

 

 「は? ……まっさか! あのちんちくりんがたった数日でこんな大きくなるわけなかろうが!」

 

 「誰がちんちくりんですか! 亜人は幼いころに急激にレベルを上げると体がそのレベルでの動きが出来るように急成長するんですよ!」

 

 「そうなのか?」

 

 「そうなんです!」

 

 

 そう言われたデデデは、おとがいに手を当て、少し考え込む。そして。

 

 

 「つまりは見た目は大人、頭脳は子供というわけか!」

 

 「なんですって!?」

 

 

 わざと煽るように言うデデデにラフタリアだという娘が噛み付いた。某小さくなった名探偵の逆バージョンである。

 

 

 「……言い方は悪いが、間違いではないな」

 

 「ナオフミ様!?」

 

 「んあ? 貴様は……」

 

 「あの時は世話になったな。デデデ、だったか」

 

 

 ああ! とデデデは手をたたいた。あの時に会った盾の勇者の彼と一緒に居るということは、ラフタリアの言っていることは本当なのだろう。

 

 しかし、最初に会ったときよりも目つきが悪い。物凄-く不機嫌なのだろう。どうやらあの三人とは犬猿の仲のようだ。

 

 そういえば彼は冤罪を掛けられたのだったか。もしかしてその冤罪を信じた奴らということかとデデデが聞こうとしたときだった。

 

 

 「嘘だろ……フレオンちゃんの姉の焔天使フレイアちゃんとそっくりだ……」

 

 「は?」

 

 

 思わずといった様子で金髪がこぼした言葉にデデデが目を怪訝なものにさせる。

 

 フレイアは首をかしげた。

 

 

 「フレオンちゃんは知りませんが、私の名前はフレイアですよ?」

 

 「声と口調まで同じだ! もしかして本当に二次元から出てきたのか!?」

 

 

 金髪がフレイアに向かって駆けていこうとするのを、黒髪とはね毛が腕をつかんでとめる。

 

 

 「何をしてるんだ元康! そんな様子で近づいたらいくらお前でも相手が怖がるだろう」

 

 「そうですよ元康さん。というか抜け駆けは駄目ですよ」

 

 「何を言っとるんじゃ貴様らは。まだうちのフレイアは嫁には出さんぞ」

 

 

 金髪……元康とはね毛、黒髪の様子をみて、シュバッとデデデが妙に早い動きでフレイアをかばうように前に立つ。

 

 後ろに居たラルクが苦笑いする。

 

 

 「過保護だなー、おっさん」

 

 「うっさいわい」

 

 

 デデデの反応は仕方ない。自分の娘にふさわしい相手かとかそれ以前の問題だ。まだフレイアは子供なのだ、あんな得体の知れない奴らに簡単に引き渡したらどうなるか……想像するだけでも鳥肌が立つ。

 

 ただ、ラルクよりはある程度事情を知っているテリスは一応大人しく傍観していた。ついでにラルクをどついている。

 

 

 「ちょ、何すんだテリス」

 

 「ラルク、あなたはちょっと大人しくしときなさい」

 

 「フレイアもその方がいいんでしょうか?」

 

 「ラルクベルク達と一緒に居ておけ」

 

 「待ってくれ、フレイアちゃんはどんな男の人がタイプなんだ!?」

 

 「アレの戯言は無視しとけぞい」

 

 「……一応答えておきます。素直じゃないですけど、優しい人でしょうか」

 

 (あの女、ナオフミ様がタイプなんですか!?)

 

 (フレイアの奴はメタナイトがタイプなんだな)

 

 

 仮面騎士じゃなくてあんただよ陛下。

 

 フレイアの返答にラフタリアは危機感を持ち、デデデはお約束通りの勘違い。何してんだよ旦那。

 

 

 「す、素直じゃないけど優しい?」

 

 「まず元康さんはないですね。僕はタイプの中に入るでしょうが」

 

 「いやお前もないだろ」

 

 「……いやいやいや何考えてるんだ俺は……今の俺にはあんなの高嶺の花だろうが……」

 

 

 事情を全て知る人ならばこう断言できるに違いない――明日は大雪かゲリラ豪雨が起きる、と。

 

 それ位のことが今この場で起こっている。特にナオフミが。

 

 

 「……どっちにしろフレイアはやらんからな。それで、貴様らはここで何をしているのかぞい?」

 

 「無理やり変えられた……ここで波が起きる時間を確認してるんだよ」

 

 「波?」

 

  (波ってアレか? 海で起こるサーフィンとかするような波)

 

 

 波は波でも陛下それは違う。

 

 

 「知らないのですか? 明日にはここで災厄の波が起こるんですよ。ここで確認しておかないと、波が起こった時にその場所に転移できないんです。現地人なのにそんなことも分からないんですか?」

 

 「何だと!?」

 

 「はっ、そうやって怒るんですから図星なんでしょうね」

 

 

 はね毛、デデデは現地人でもないしそもそも人でもないぞ。

 

 デデデは災厄の波という単語よりも、最後の「そんなことも分からないのか」という言葉に反応してしまい、声を荒げる。

 

 はね毛は呆れたような顔だが最後の言葉はまるっきり外れている。そのことを知るナオフミとラフタリアには、自身満々に間違っているはね毛の姿が滑稽に見えただろう。

 

 

 「貴様、ワシを馬鹿にしおって……!」

 

 「だってその通りですからね」

 

 「それじゃあそんなデデデさんが親の私はお馬鹿さんなんですかね」

 

 「えっ、いやフレイアさんは違いますよ!?」

 

 「何でです? 子供は親に似るものなのでしょう? 血は繋がっていませんが私はデデデさんとはまだ小さい頃からずっと一緒に居るんですよ? 私にとっては最早デデデさんは親のような方ですよ? 私はデデデさんのことを賢くて優しくて強い方と思っているんです。だから私はデデデさんの隣に並びたいから、デデデさんの背中を私は追ってきていましたよ? なのにそんなデデデさんが馬鹿で横暴で弱い方だと貴方は言いましたね? ならばそんなデデデさんの隣に並びたいと思っている私は傍目から見ればデデデさんよりも大馬鹿で愚か者なんでしょうね。あなたの言葉が正しければの話ですが」

 

 

 半眼のフレイアが静かにキレている。というかこの子、どうやら三勇者から向けられている好意に気づいているらしい。それを逆手にとって遠回しに「デデデに言った言葉今すぐ取り消さないと嫌いになるから」と言っていた。

 

 勿論フレイアに好意を向けているはね毛は焦る。それを見たナオフミが仕返しといわんばかりに追い打ちをかける。

 

 

 「はっ、何勘違いしてんだか。樹、そいつは現地人じゃないぞ。デデデも俺たちと同じような経歴の勇者なんだよ」

 

 「え!?」

 

 「その上本人は呼び出した犯人が誰かすらも分かってない。俺たちと違って勇者の役割も呼び出された理由も知らずに、俺が始めて会ったときは右も左も分からないような状態だった。ある意味俺よりもかなり過酷な状況でここまで来たんだよ。お前らに比べりゃデデデは頭もいいし、何より強い」

 

 「何ですって!?」

 

 「「何だと!?」」

 

 「お前らはちやほやされてここまで楽に来たんだろうがな。俺は俺で結構きつかったが、こっちの方がもっときつかっただろうよ……そうだな、例えば、何も分からずに突然知らない場所に一人で放り出されたら、お前らはどうする?」

 

 「そんなの、僕たちの持つ武器を見せればいいだけですよ」

 

 「別に見せても変わった武器だとしか言われなかったぞい」

 

 「なら有名な勇者ではないというだけですよ」

 

 「お前らが勇者じゃなかったらどうだ?」

 

 「勇者じゃないからってぞんざいに扱うほどこの世界の人たちは酷い人ではないですよ? まあ尚文さんは悪いことをしたんですし、そう扱われても仕方ないでしょうが」

 

 「だから俺はやってねえっていってんだろうが!」

 

 

 デデデはナオフミの苦労を何となく理解した。この様子じゃ、扱いが物凄く酷かったのだろう。

 

 もしかしたら今までデデデが会ってきたのは、そういう敵意をむき出しにしない穏やかな奴ばかりだったのかもしれない。

 

 そんなことを考えていると、ラルクが口を挟んできた。

 

 

 「なあ、その盾の坊主が悪いことしたってどういうことなんだ? 生憎俺達はつい昨日ここに来たばかりだから、そういうことについては疎いんだ」

 

 「坊主って……俺成人してるぞ」

 

 「ナオフミの顔は男というよりも中性的な方だをワシは思うぞい。化粧でもしたらまあ……女装は違和感が無さそうだわい」

 

 「はぁ!?」

 

 「――ハッ! ナオフミ貴様、去s「誰がするか!!」

 

 

 大王が名案だとでも言うように目を光らせて鬼畜なことをいうが即座に却下された。仕方ないね。

 

 

 「あーっと、おっさん茶々入れんな。それで、何があったんだよ」

 

 「それについてなら、被害者である彼女に聞いた方が最も分かりやすいですよ」

 

 

 樹がそういうと、元康の背後から赤髪の美女が現れた。

 

 まるで作られたかのように整った美貌を持つその顔は、不安で彩られていた。




うん……マホロアとマインは似てる気がする。

ラスボス神VSカービィの乗ったティンクルスターアライズだったらどっちが勝つんだろうか……
今までラスボスの時に使った武器とかコピーとか全部使って勝てるんだろうか……
ポップスターにいるラスボス達総勢でかかって勝てるんだろうか……
破神エンデ・ニルとラスボス神戦ったらどっちが勝つんだろうか……
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