今年もよろしくお願いします!
という訳で、新年初の更新作品はリュウガとなります。
長年お待ちくださっていた皆様、大変長らくお待たせいたしました!
今回は前回の最後に出てきた人物と戦います!!
それでは本編をどうぞ!!
ツヴァイウィングのライブから2時間後、龍真はミラーワールドで住んでいる家のベッドで横になっていた。
横になり、手を見つめていた龍真はベッドから体を起こし、近くの窓ガラスから手を現実世界へと出す。
すると、現実世界へと出した龍真の手が散り始めた。
龍真は手をミラーワールドへと戻し見つめる。散る勢いが弱まっていき、数秒後には止まった。
それを確認してから溜め息をつき、再びベッドへ横になる。
「やっぱ、リセットされる時間が長くなってる。あのカードを使う事で俺の現実世界へ行ける時間も、再び行く為のリセット時間も変化した」
そう言い、龍真はカードデッキ1枚のアドベントカードを抜き取る。
彼が手にしたカードは【バーストブレイカー】。
このカードは、龍真にとっての諸刃の剣となるカード。
特徴としては、リュウガのアーマー部分から蒼黒い炎が放出され、蒼黒い炎で形成された尻尾と炎での攻撃を可能とし、常人では到底できない高速移動等が可能にするまでの身体能力の強化、カードをバイザーに挿入する事なく武器等を召喚し使用する事が可能となる。
このカードを使用した時の状態を龍真は、【バーストモード】と呼称している。
一見、メリットしかないように見えるこのカードだが、デメリットもある。
使用するごとに、龍真の現実世界での行動可能時間が短縮され、ミラーワールドへ行き再度現実世界で行動する為の時間が伸びるのだ。
これまでに龍真が使用した回数は4回。
1度目は龍真がとある国へ行った際、ノイズに襲われかけていた3人家族を発見。
すかさず助けに入ったが、あまりの数の多さに苦戦を強いられた。
3人家族を無傷で助ける為に使用。
難なくノイズの撃退に成功した龍真だったが、バーストモード解除後に体の一部が散り始めた。
突然の事に驚いた龍真は、助けた3人家族の静止を振り切り、ミラーワールドへと戻る。
ミラーワールドへ戻るとすぐに体の崩壊が止まった為、付近にノイズがいないか見回ろうと現実世界へ出た途端、再度体が散り始めてしまった。
すぐに体をミラーワールドを戻すと、龍真の体の崩壊が止まった。
そして翌日、龍真は体にダルさを感じつつ、体の状態を確かめる為に現実世界へと出た。
その時は体の崩壊は起きず、一時的な物と判断して龍真は現実世界での行動を再開。
しかし、14時間が経過した途端、体が散り始めた。
すぐにミラーワールドへ戻り、体の崩壊が止まった龍真は、再度現実世界へと行こうとしたが、ミラーワールドから出した体の一部が再び散り始めてしまった。
そこからの検証で分かったのは、今迄15時間の現実世界での行動時間が、14時間と1時間分行動時間が減ってしまい、ミラーワールドに入る事で瞬時にリセットされ、すぐに現実世界へ行けていたリセット時間も、30分経過しなければ活動再開できない事が判明したのだ。
2度目は龍真がミラーワールド内での使用。
バーストモードの力を使いこなす為、ギガゼール達が手作りした木人形に攻撃を開始。
数時間後、バーストモードを解除した途端、心臓部や体全身に痛みが走り膝をついた。
暫く間、体を動かす事が困難となってしまい、2時間経過してなんとか動かせるようになり、そこから更に2時間が経過してやっと完治した。
試しに現実世界へと出て検証したが、活動時間に変化はなかった。
検証の結果から、ミラーワールド内で使用した際は現実世界での活動時間に変化は起きないが、体への負担が大きい。
3度目はとある遺跡でだ。
ある日、龍真は不思議な声に導かれとある遺跡へと向かった。
するとそこには1人の老人と白衣を着た数人の男女がおり、出会わないようにしようと龍真だったが、その場に黒いノイズが出現した。
龍真はリュウガへと変身し、老人達を守りながら戦闘を開始した。
いつも通りに倒せると思っていた龍真だったが、黒いノイズは通常のノイズよりも強く、苦戦を強いられてしまった。
このままでは、老人達を守りきる事ができないと判断した龍真は、バーストモードに変身してなんとか黒いノイズを撃退。
バーストモードを解除した途端、1度目同様に体の崩壊が始まり、龍真は体を引きずりながらミラーワールドへと戻った。
体調が戻った彼は、1度目同様検証を行った結果、現実世界での行動可能時間が12時間、再度行動できるまで60分の時間を要する事が判明した。
そして今回、ツヴァイウィングのライブ会場での使用。
短時間での使用だった為、体調は既に回復したが、再度行動可能となっていた60分が経過しても崩壊が止まる事はなく、120分経過してもリセットされていないままでいる。
「(現実世界でバーストモードを使う度に活動可能時間、リセット時間が変化していってる。現実世界で2度目の使用後、リセット時間は60分だった。その倍の120分が経過してもリセットされない·····今回現実世界で使ったのは3度目だったから、60分×3で180分になってるのか?)」
自身の体の現状について考察する龍真。
「(だとしたら、120分経過した今でも現実世界で崩壊が止まらないのにも合点が行く。もし考察通りであれば、現実世界での行動可能時間も短縮されてる筈。1度目は1時間、2度目は2時間と短縮されていた事から考えると、今回の3度目で3時間分短縮されてると考えて良い。となると、活動可能時間は9時間となってる筈。そう考えるとあと2回、俺がバーストブレイカーを使用すれば········)」
龍真はカードを見つめながら、今後使った場合の起こりうる最悪の現象を想像する。
一度瞼を閉じる龍真は暫くの沈黙のあと、瞼を開きカードを強く握りしめながらカードを見つめる。
「だとしても······あいつらを守る為なら······俺は········!」
「カードを使って、消滅しても構わない········か?」
「ッ!?」
カード見つめながら決意を固めていた龍真の耳に、自身以外の入ってきた。
龍真は声に反応し、声が聞こえてきた方に向けて足を振るう。
しかしその足は、何者かの手で受け止められてしまう。
「なっ!?」
「反応速度は悪くないが、俺の気配に気づかない点に関しては減点だな」
龍真は目の前の光景に驚きを隠せないでいた。
自身の蹴りが止められてしまった事にではなく、目の前に自身以外の人間の男がいた事に驚いていた。
ミラーワールドで生きる事になって十数年、一緒に生きているミラーモンスター以外の生物は見たことがなかった。
理解が追いつかずフリーズする龍真。
そんな龍真を気にする事なく、龍真の足を掴んでいた男は掴んでいた足を放し、龍真の顔面を思いっきり殴った。
殴られた龍真は窓を突き破って、地面を転がる。
突然の事に、外で待機していたゼール達は慌てて龍真へと駆け寄った。
龍真は口から流れる血を拭き取りながら、龍真がいた部屋から見下ろす男を睨みつける。
「いきなり何しやがる!!」
「突然の状況に驚くのは無理もないが、固まりすぎだ。それじゃあ敵に攻撃してくださいと、言っているようなものだ」
「何を偉そうに!!何なんだアンタは!?何故ミラーワールドにいる!?」
「さて、教えてやってもいいが、ただ教えるのも面白くない」
そう言うと男は窓から飛び降り、地面に着地して腰に下げていた剣を引き抜き構えた。
その剣を見た龍真は、剣から発せられる力を感じ取っていた。
「(なんだあの剣·····とてつもない力を感じる)」
「俺に一撃でも当てる事ができたら、教えてやる」
「上等だ!!」
龍真は立ち上がり、男に向かって駆け出し拳を振るう。
しかし、龍真の拳はいとも簡単に男に交わされてしまい、逆に腹部に蹴りを叩き込まれ、剣で殴り飛ばされてしまった。
殴り飛ばされた龍真を、ゼール達が受け取める。
「ぐぅぅ·········」
「威勢が良いのはいいが、怒りに任せて攻撃したのでは、当たるものも当たらないぞ?」
「くっ!?」
「さぁ、もっとかかって「ギギ!!」ッ!?」
―ガギン―
「ギガゼール!?」
龍真を挑発しようとした男に対し、ギガゼールが自身の螺旋状の槍で攻撃を仕掛ける。
男は剣で槍を受け止めるが、すぐに槍ごとギガゼールを突き飛ばし、その場から飛び退く。
すると男がいた場所に、螺旋状の槍が突き刺さった。
男が槍が飛んできた方へ顔を向けるとそこには、各々の武器や拳、 ペンライトやスケボー、フライパンを構えるゼール達と、騒ぎを聞きつけた他のミラーモンスター達が駆けつけて男を睨みつけていた。
「どうやらモンスター達に相当慕われているみたいだな?そんな君はいつまで傍観してる「ラァッ!!」ぐぅっ!?」
龍真がいつまでも傍観していると思って、龍真へ言葉を発していた男だったが、ゼール達に投げ飛ばされて近づいてきた龍真に蹴り飛ばされる。
蹴り飛ばされた男は地面を転がるものの、すぐに体制を立て直して剣を構える。
「不意打ちとはなかなかやるな。いいだろう、教えてやる」
男はそう言うと、懐から手の平サイズの紫色の本を取り出した。
「(紫色の本?)」
「俺の名は富加宮 隼人。そして·······」
〘ジャアクドラゴン〙
〘かつて、世界を包み込んだ暗黒を生んだのはたった1体の神獣だった···········〙
〘ジャアクドラゴン!〙
〘ジャアクリード!〙
「変身」
〘闇黒剣月闇〙
〘Get go under conquer than get keen!(月光!暗黒!斬撃!)ジャアクドラゴン!月闇翻訳!光を奪いし漆黒の剣が、冷酷無情に暗黒竜を支配する!〙
「闇の剣士、仮面ライダーカリバー。君を試す者だ」
「仮面ライダー········カリバー······?」
男――
月闇の柄部分で本を押し込み、紫色の斬撃を月闇から放つ。
同時に小さな本が開くと同時に本から紫色の竜が飛び出し、隼人を包み込みながら戻ってきた斬撃と混ざり合う。
そしてそこには、頭部に月闇の刃と同じ物を付け、右肩に紫色の竜の顔が着いた仮面の剣士、【仮面ライダーカリバー】へと変身した隼人が立っていた。
自身も知らない力を持つ存在に驚く龍真。
理解の追いつかない龍真へ、隼人は躊躇なく月闇の剣先を向ける。
「さぁ君も変身しろ」
「ま、待ってくれ!なんで戦わないといけないんだ!?」
「言っただろう?君を試す者だと。変身する気にならないなら、ならせるまでだ」
「くっ!?仕方ないか······変身!!」
月闇を構えて向かってくる隼人を見た龍真は、カードデッキを取り出し、出現させたVバックルに装填してリュウガへと変身。
同時に召喚されていたドラグセイバーを構え、隼人の振るう月闇を受け止める。
「ぐっ!?(なんて重い一撃だ!?)」
「さぁ君の力を見せてみろ。君が力を持つに相応しいか、見極めてやる」
「なんでアンタにそんな事されなきゃいけないんだよ!!」
「ごちゃごちゃ言ってないで、かかってこい」
「あぁもう!やってやらぁ!」
龍真は隼人を弾き飛ばし、ドラグセイバーで斬りかかる。
あらゆる角度、速さ、フェイントをいれながら攻めていく龍真だったが、どの攻撃も月闇で防がれ隼人に届くまではいたらなかった。
「くっ!!(速さを変えたり、フェイントを入れてるのに、全部防がれる!!)」
「我流とはいえ筋は良い。フェイントを入れての攻撃も及第点だ。だがまだまだ無駄な動きが多い·········な!!」
「がっ!?」
隼人は龍真の動きの隙をついて、龍真を蹴り飛ばす。
地面を転がる龍真だが、すぐに起き上がり体制を立て直す。
「力も申し分ないが、無駄に力を入れすぎだ。それじゃあ先にバテて終わりだぞ?」
「くっ!!」
「ほら、すぐにかかってこい。戦場じゃ、敵は待ってくれないぞ?」
「だったらコレで!」
龍真がそう言うと、左腕に付けていたブラックドラグバイザーが光り、段々と形を変えていく。
やがて光が収まると、ガントレット型だったブラックドラグバイザーはその形状を変え、蝙蝠を模したパーツを付けた剣状の召喚機【ダークバイザー】となった。
「(ガントレット型の召喚機が剣に変わった?)」
「一刀流が駄目なら二刀流ってね。行くぜ!!」
龍真はドラグセイバーとダークバイザーを構え、再び隼人へ斬りかかる。
しばし驚いていた隼人だったが、すぐに切り替え、振るわれる2本の剣に対処していく。
「(意表を突いたのにすぐに対処される······この人、只者じゃない!!)」
「(召喚機の形状変化と、二刀流による攻撃に意表を突かれたが、二刀流の相手には慣れてる)」
意表を突いたものの、隼人に瞬時に対処されてしまう龍真。
負けじと攻め続ける龍真だったが、隼人に攻撃が届かないでいた。
「(このままじゃいつまで経っても攻撃が当たらない···············なら!!)」
何かを思いついた龍真は、後方へ跳び隼人から距離をとる。
「(何をする気だ?)」
龍真の行動を警戒を強める隼人。
すると龍真はその場から駆け出し、地面を蹴って上空へ跳んだ。
そして龍真は多少とはいえ落下のスピードを利用し、2本の剣を力任せに振り下ろす。
動きが見えていた隼人は月闇で防ぐが、力任せに振り下ろされた為に、少し屈んでしまった。
その瞬間を見逃さなかった龍真は、足が地面に着くのと同時に、自身の武器ごと月闇を蹴り上げる。
「なっ!?」
「ハッ!!」
「ぐっ!?」
蹴り上げられた事に驚いている隼人に対し、龍真は即座に隼人の腹部へ拳を叩き込む。
隼人が殴られ、よろけながら下がると同時に龍真はその場から跳び、自身の武器――――ではなく、月闇を手に取り、着地と同時に隼人を斬りつける。
「ぐっ!?」
「(よし!このまま一気に―――)」
斬られてよろける隼人に対し、追撃を仕掛けようとした龍真だったが、動きを止めた。
同時に月闇から黒いエネルギーのようなものが飛び出していき、龍真の体へと入っていく。
すると急に、龍真が苦しみだした。
「ぐぅぅぅ······!!な、なん······だ!?」
「まさか···········直ぐに月闇を手放せ!!取り返しがつかなくなるぞ!!」
「でも······体が········言う事········きか·····ない·······!!」
「早くしろ!!でないと君に精神が崩壊するかもしれん!!」
「ぐっ!?······がぁああああああ!?」
隼人に言われるものの体の自由が利かず苦しみ出す龍真。
そんな龍真には、いくつ物ビジョンが見え始めていた。
あるものは龍真が散りとなって崩壊するビジョン、あるものは龍真が青い炎に包まれ消し炭になるビジョン、あるものは怪物のようなリュウガの姿となって暴れているビジョン、あるものは誰かを抱きかかえ泣き叫ぶビジョンであった。
「(なんだ·····コレは·······!?)」
見え始めたビジョンに、驚愕する龍真。
どれもこれもが、最悪って言っても過言ではないものだった。
いくつも見せられる最悪なビジョンに、心が折れかけてしまう龍真。
見たくないと言う思いから意識を手放しかけたその時、1つのビジョンが龍真の意識を繋ぎ止めた。
「(マリ········ア·····?)」
そのビジョンは、成長したマリアと思われる女性を抱きしめながら涙を流す龍真であった。
そのビジョンを見た龍真は意識を失うどころか覚醒し、同時に怒りが湧き上がっていた。
「·····るな·····」
「ッ!?龍真君!!」
「······けるな·····」
「えっ?」
「巫山戯るな!!」
「ッ!?」
龍真のいきなりの怒号に驚いてしまう隼人。
「巫山戯るな!!こんなもの、誰が認めるか!!もしコレが、未来に起きるというなら、俺がぶち壊す!!アイツを·······マリアを救ってみせる!!」
宣言するかのように言い放つ龍真。
するとその瞬間、龍真の体が光りだし、彼の体内に入ってきていたエネルギーが弾け飛び、月闇からも黒いエネルギーの放出が止まった。
「まさか······乗り越えたのか!?あの短時間で!?」
「う·········ぁ········」
―ドサッ―
隼人が今起きた現象に驚くなか、龍真はその場に倒れてしまう。
「(ダメ······だ·········いし·····き··········が············)」
倒れてしまった龍真は意識を保つ事ができず、やがて意識を失ったのであった。
to be next mirror
今回はここまでです!
次回は隼人から龍真が説明を受けます。
果たして、隼人が龍真の目の前に現れた理由と目的はいかに!!
次回も是非読んでください!
それでは皆様、良いお年を!