ワノ国編に花剣のビスタなどは絡んでくるのだろうか…。
さて、第6話なわけですが、単行本だとちょうど57巻から58巻に移ったところ。
そして単行本を読み直してて最後のページを見てビックリ!もう9年前なんですねぇ!!単行本で9年前だから、週刊誌の方だったら頂上決戦が始まったのは10年前になってるかな?
時の流れを感じてしまいますね!
海軍の新型兵器"パシフィスタ"が猛威を振るい、一時は完全に海軍に流れが傾きかけたように思いきや、そうは問屋が卸してはくれない。
サンジは白ひげ傘下の海賊達が驚いているなかでも、前回のアドバンテージのおかげで誰よりもいち早く動くことができ、数体をあっという間に破壊しルフィのもとへと向かったのである。
そして、ルフィのもとに辿り着いたサンジは黄猿と激突し、掠り傷程度だったが黄猿に傷を負わせたのだ。
サンジのその行動は瞬く間に周囲に影響を与えた。ルーキー海賊にそんな勇姿を見せられて、新世界に名を轟かせるベテラン海賊達に火が付かないはずがないのである。
「グラララ、若さを羨ましいと思ったのなんざいつぶりだったか…年はとりたくねェもんだな」
若さの勢いとは無限大の可能性を秘めており、どこまでも輝かしく眩しいものだ。
白ひげはこの戦場で強く輝く
しかしその直後、生ける伝説"白ひげ"エドワード・ニューゲートはその言葉の意味を身を持って味わってしまうこととなってしまう。
※※※
巨体を貫く刃。誰もがその光景に驚愕する。
そうなるように仕組んだ側の者達の中にすら、生ける伝説が弱った姿を目の当たりにし動揺を隠せずにいる者がいるほどだ。
それほどまでに、世界最強の海賊"白ひげ"エドワード・ニューゲートが刺されたこの瞬間の出来事は衝撃的なのもの。
「おっさん!」
「ルフィ、気になるのはわかるがこっちに集中しろ、均衡が崩れ始めるぞ!!
それに…海軍の奴ら
均衡が大きく崩れようとしている。
『"
そして、見聞色の覇気にてその何かを聞き取ったサンジの頬を冷や汗が伝う。
「アイツらまさかッ!?ちっ、ここはマリンフォード…海軍の本拠地、白ひげを迎え撃つってんだからそれくらいしてきてもおかしくねーよな!少し考えればわかるってのに気付くのが遅れちまったぜ!!」
「黒足、どうかしたのか?」
「ヤバい事態…って、そうだ!こっちには
ジンベエを見たサンジが何かを閃き、そして奇策を練り一か八かの賭けに出る。
「ジンベエ、ちょっと手伝え!!」
「何をするつもりじゃ?」
「海軍に流れを渡すわけにはいかねェからな」
白ひげが膝を突いたこの局面、流れは完全に海軍へと傾いてしまった。その流れを取り戻すべくサンジは動く。
*
白ひげが傘下の海賊達を海軍に売り、己やエース含む白ひげ海賊団の者達は助かることになっているという海軍の情報操作による奇策が、今ここで白ひげに大きな傷を与えてしまった。
白ひげを刺した傘下の海賊"大渦蜘蛛"のスクアードは、かつて海賊王ゴール・D・ロジャーに仲間を全滅させられた苦い記憶をもっている人物だ。
"火拳のエース"が海賊王の息子であることは聞かされておらず、それを知った時のスクアードの心情は非常に複雑なものだっただろう。だからこそ、海軍大将"赤犬"の口車にまんまと乗ることになってしまったのだ。最初こそ疑いはしただろうが、パシフィスタが白ひげ海賊団の者達に一切攻撃を仕掛けず傘下の海賊ばかりを狙っている光景を目の当たりにしてしまっては、それが事実だったと騙されてしまうのも仕方なかったのかもしれない。
誘導に上手く乗ってくれるだろうとスクアードに目を付けた海軍の策略は実に見事なものだ。
白ひげが海軍に仲間を売った───白ひげ陣営に一気に動揺が広がってしまう。
「あの野郎…」
だが、
「みっともねェぞ白ひげェ!!おれは、今の無様なテメエに…そんな弱ェ男に敗けたつもりはねェぞ!!」
白ひげを討つ為に、麦わらのルフィの集団脱獄に協力しインペルダウンからこの戦場にやって来た元七武海のクロコダイルの心からの叫び───その叫びに、白ひげは何を思うのか…。
「まったく…年取ってますます悪知恵が増したか?…衰えてねェなァ"知将"センゴク。見事にひっかき回してくれやがってクソッタレが…おれが息子らの首を売っただと?バカも休み休み言えってんだ」
白ひげがグラグラの実の力で、マリフォードを囲っていた左右の氷山を破壊する。
「海賊共に退路を与えたか…相変わらず食えん男だ」
白ひげの動き出す姿を前に、元帥センゴクがそう呟く。
白ひげが仲間を売るなど決してありえない。そんなことを決してしないからこそ、白ひげは伝説として崇められ、称えられてきたのだ。
海軍───赤犬の口車にまんまと乗ってしまい、仏のセンゴクの策略にはまり親と慕う白ひげに刃物を突き立てるとんでもないバカ息子だろうと、そんなバカ息子を白ひげは愛するのだ。
白ひげが望むのは息子達全員が仲良く過ごすこと。火拳のエースたった1人が特別なわけではない。
白ひげにとって、懐に入れた全ての者達が大切な家族なのだから…。
「おれと共に来る者は命を捨ててついて来やがれッ!!
(弱ェ男…か…好き勝手言いやがって…勘弁しろよワニ小僧!おれだっておめェ、心臓一つの人間…70超えの老いた海賊。いつまでも最強でいられねェんだよ!
悪魔だの怪物だの言われようとも…寄る年波には勝てねェんだよクソッタレが)」
そう、世界最強の海賊"白ひげ"エドワード・ニューゲートも血の流れる人間。
いつか必ず死ぬ時が来るのだ。
「構えろォ!暴れ出すぞ!世界最強の海賊がァ!!」
それでも、若い命をたった一つでも未来に繋げる為に、白ひげは戦場へと降り立つ。
生ける伝説がいよいよ、その人生に自らド派手に
そして白ひげが動き出したこの局面にて───
「すげェなあのおっさん、刺されたのに!けど今はとにかくエースだ!サンジ、行こう!…サンジ?あれ?サンジがいねェ!?」
「黒足ボーイならジンベエ連れて海に潜ったッチャブルよ」
「は!?」
ルフィの隣にいたはずのサンジの姿が消えており、何やら戦況が大きく動こうとしている。
※※※
白ひげが戦場に降り立ち、その最強の力を発揮する。島ごと、海すらも傾けるその力───まさしく怪物。
「ブハッ!!あ、危ねェ!!はあ、はあ、ま、マジで死ぬかと思ったぜ!!」
「黒足、大丈夫か?」
「あ、ああ、助かったぜジンベエ。お前のおかげでどうにかなった。それに
海から浮かび上がってきたサンジとジンベエ。ちょうどその場所には危なく海に落ちかけようとしていたルフィも居り…。
「サ、サンジ!?お前どうして海に潜ってたんだァ!?」
「ルフィ、大丈夫そうだな!!理由についてはまあ、ちょっとな」
凍結した海も砕け、大きな津波まで押し寄せるマリンフォード。熾烈さを増す戦場だが、サンジは一時的にルフィの側を離れ、どうやら海に潜っていたようだ。
いったい何をしてきたというのか…。
しかし、サンジのその行動は両陣営に大きな影響を及ぼすのである。
「ジンベエ!できるだけコッチ側に戦力を集めてくれ!!ルフィ、お前は俺と一緒にコッチ側から攻め込むぞ!イワンコフ!お前も部下引き連れて一緒に来い!!」
「任せておけ!」
「おう!」
「何か面白いことやらかしてくれようとしてるみたいじゃないの黒足ボーイ!!」
サンジがルフィと共に先導し、イワンコフ含むインペルダウン脱獄囚達と共に広場へと向かう。
そして別方向から広場へと攻め込もうとしている白ひげ陣営だが、海軍陣営はいつの間にか全員広場へと上がっている。気付く者はそれに気付き、海軍の動きに対し悪い予感を感じずにはいられないだろう。
だが、白ひげ陣営側が悪い予感を感じるなか、海軍はまだ
そして、サンジの奇策が今ここにてその成果を発揮することとなる。
「な、何だァ!?」
広場まで上がろうとする白ひげ傘下の海賊達の目の前に、氷を突き破り海中から鋼鉄の壁が現れる。
海軍側が包囲壁と言っていたのはコレのこと。海軍はこの包囲壁にて白ひげ陣営を囲み、一網打尽にする腹積もりなのだ。
しかし、そうは問屋が卸してはくれない。
「おい!いったいどうなっている!?どうして
「そ、それが、どういうわけか
「な、何ッ!?い、いったい誰の仕業だァ!!」
包囲壁で白ひげ陣営を取り囲もうとするも、片側の半分近くがまったく作動していない。
この事態には知将センゴクも驚愕し、いったい誰がこの事態を起こしたのかと思案するなか、その方向から攻め込んでくる集団の先頭を走る人物───
「黒足の仕業かァ!!」
そう、サンジはジンベエを引き連れ一時海へと潜り、包囲壁の歯車を可能な限り破壊していたのだ。
だが、サンジがその行動に移れたのも、全ては海軍のおかげなのである。
「ヒィーーーハァーーー!!黒足ボーイ、あなたジンベエと海の中でこんなことしてたの!?」
「へっ、ただ強いだけじゃ生き残れない…それが戦争ってもんだろ?」
「麦わらボーイ、あなた素敵な部下を持ってるッチャブルね!!」
「だろォ!?サンジはスッゲェんだ!!」
エニエス・ロビーに於いてもサンジはその頭脳を活かし、一味全員が無事にエニエス・ロビーを抜け出す為に一役買った。そしてその頭脳は、今度は白ひげ陣営に勝機を与える。
「やってくれるじゃねェか黒足!!」
「ん?おお、アンタか。さっきは鷹の目の相手代わってくれてありがとよ!!」
「それくらいお安い御用だ」
花剣のビスタもこちら側に、そして続々と隊長達の何人かと傘下の海賊達がこちら側へと回り込み、白ひげ陣営は二手に分かれ戦場は大混戦へと突入するのである。
舞台は氷結した海の上からいよいよ広場へと移り、サンジとルフィは着実に火拳のエースのもとへと近づいていた。
一方、この予期せぬ事態にセンゴクは怒りを露にする。
「くそッ!ルーキー相手に何たる失態だ!!」
センゴクは包囲壁を作動させ、白ひげ陣営を取り囲みしだい、すぐに火拳のエースの処刑を決行するつもりでいたのだ。それをたかだか懸賞金7700万ベリー程度のルーキーに阻止されてしまったのである。
だが、そのルーキー海賊は毎度の如く前代未聞の事態を引き起こしてくれる超問題児ルーキー一味の
決して、ルーキーだからと甘くは見ていけない相手だったことに、ルフィの
「気付いたところでもう遅い!!」
「行ぐどみんな!ウオオオオオオオ!!」
そして包囲壁が作動している側───白ひげサイドでは、先陣を切りながらも早々と倒れてしまっていた古代巨人族のリトルオーズJr.の最後の悪足掻きのおかげもあり、海中に待機させていた
「白ひげが広場に降りたァーーー!!」
「下がってろよ息子達…ウェアアアアア!!」
大きく揺らぐ広場。だが、これでもまだ中盤戦に入ったばかりである。
エニエス・ロビーでのサンジの最後の働きは実に見事ですよねェ。