勇者の星〜剣の勇者の星灯り〜   作:紅猫玉

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第4話 錬と勇・二人の過去/エイウェリア

錬は思いつめた表情のまま…。それでもその紺碧の瞳に強い意志の光を宿しながら静かに話しはじめた。

 

錬と勇ユウ、二人の身に起こった事についてーーー

 

「俺は女神の攻撃によって死んだと思った瞬間、気付いた時には元の世界に戻されていた」

 

錬の説明によると。

死因であった通り魔はいなくて隣にいた幼馴染は慌てる錬を不思議そうに見つめていたそうだ。

それから錬は、異世界に戻る術を探し回ったり。ストラップの形状になっていた剣に呼びかけ続けたりしたらしい。しかし剣が答えることはなく。

いつ呼び戻されても良い様に自己鍛錬を日々こなし。そんな行動を繰り返している内に時間だけが過ぎて行った。

 

 

はじめは遊んでる場合では無いのだからと、しばらく離れていたブレイブスターオンラインにも何か手掛かりが無いかと藁にもすがる思いでプレイを再開したらしい。

ちなみにそこでのギルド運営で俺のアドバイスを参考にした結果。育成した後輩と共にギルドを大々的に拡張、結果的に大きなギルドのマスターとして多方面からの信頼も厚くなったらしい。個人デュエルランキングのトップ帯にもいつも入るようになったとか。

 

 

そんな感じでこの異世界に戻る方法は見つからないまま1年が過ぎ17歳になった頃、それは起こった。

 

 

その日、錬はユウと共にネット内にダイヴしてネットサーフィンをしていたらしい。その中で新作とされるエイウェリアオンラインというゲームにユウが興味を持ち二人でプレイする事になったそうだ。

 

 

それが異世界への扉だとは思いもせず。

 

異世界へ召喚された錬とユウはオフ会をしていた事もあり、アバター姿で無くなっても直ぐに合流できたらしい。

 

錬は駄目元で剣の勇者として四聖武器の剣を呼び出す呪文を詠唱し、なんとか剣を召喚できたが力を十全には発揮できない事を確認した。

 

そしてこの剣を呼び出す様子をユウに見せて、ここは本当に異世界だ、信じてくれ。と説明したそうだ。

 

召喚された人々は来訪者と呼ばれその世界では俺たちの居る異世界より、来訪者つまり異世界人が来る頻度が高いらしい。そして何より一度に召喚される人数が多い。

 

錬はその馬鹿げた異世界召喚を終わらせて人々を元の世界に帰す為に、仲間を募り冒険者として先陣を切ることにしたそうだ。

 

その時にユウ、本名・三浦勇も一緒に来ないかと誘ったのだが断られてしまったらしい。

 

その後レベルを上げたりしていた時、街で再会した勇は魔物使いになっていたそうだ。錬はその時も、今からでも仲間にならないかと誘ったが再び断られてしまったらしい。

勇には勇の考えがあるから無理強いは良くないと考えていた錬は素直に引き下がり、またなと別れたらしい。

 

 

しかし錬は後にその時の事を激しく後悔する事になる。

 

 

「アイツは勇ユウは俺よりも強い奴だ。だから大丈夫だと思ってしまっていた」

 

「俺なんかと一緒に居なくても絶対に大丈夫だと」

 

「この世に絶対なんて無いのに」

 

 

勇が死んだ。

ギルドからそう聞かされたのは錬が最後に勇と会話をしてから2週間と少し後のことだった。

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