9人の少女と1人の少年の繋がれる絆vol.2(完結)   作:コーヒー豆の妖精あーにゃん

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if 第13話 9人に送る曲(竜生視点)

竜生「うぅ、」

 

俺は、痛む体を起こして、ある作業にかかった。

 

もう長くない命

 

それでも、何かを残しておきたいと思った。

 

竜生「あいつらの為に、」

 

思えば、皆とは色んな形で出会ってたんだ。

 

 

希とは、大阪の時に転校してすぐに仲良くなって遊んでいた。でも、希の転校が決まって俺は、希にタロットカードを渡した。その時の1番上には、運命や成功を意味する運命の輪の正位置を置いた。

 

希は、それで成功したみたいだからよかった。

 

 

絵里とは、旅行で行ったロシアでのバレエの大会を見た事がきっかけだ。

その時の彼女は、悔しさのあまり泣きそうになっていた。だから俺は、彼女の頭を撫でていた。俺の中では1番だったよと伝えたうえでだ。

 

多分、絵里はあの時頭を撫でたのが俺だなんて知らないだろうけど

 

 

にことは、音ノ木坂に来てからであって、最初は拒絶されたけど、今はなにか相談出来るようにまでなった。

時々、にこの妹と弟の世話もしに行ってたぐらいだ。

おかげで、懐かれたものだ。

 

 

凛は、俺が6年の時に登校中、男子にからかわれている所を見つけて、その男子を注意した事がきっかけだ。

でも凛は、似合わないと決めつけて女の子らしい服を着なくなった。それから何年か経って克服してくれたのが嬉しかった。

 

 

花陽は、公園で歌っている所を見た事がきっかけだ。

好きな事を真っ直ぐにやりたいと思ってる花陽は輝いて見えた。でも、おどおどした性格はあの時のままだったのには、

少し笑ってしまった。

 

 

真姫とは、病院で出会った。

昔は、よく入院する事があったから。その時にピアノを弾いていたのが真姫だった。俺は、そのピアノの音を彼女が帰るまで聞いていた。

 

音ノ木坂に来て、音楽室から聞こえてきたピアノの音にまさかとは思ったけど真姫は、俺の事を覚えていなかった。

何年も経ってるから仕方なかったが。

 

 

穂乃果とことりは、あまりいい思い出とはいえない出会い方だった。俺を虐めてた張本人たちだからだ。

でも、そのあとは非を認めて仲良くなって遊ぶようになった。4人で、探検もしたりした。

 

 

海未とは、長い付き合いだ。俺の両親が事故で亡くなって孤児として施設にいた時に海未の父が俺の事を助けてくれた。

それからは、海未と遊ぶようになった。でも、病弱な俺は、迷惑をいっぱいかけた。現に今もそうだ。

ほんとなら、捨てて欲しかったのにここまで育ててくれた。

それが、ものすごく嬉しかった。

 

 

俺は、皆と出会えた事で色んな経験ができた。

そして、その9人は、最後のライブを全力でやりきる為に頑張っている。

 

なら、俺は、皆への感謝を歌にしたいと思った。

 

 

出会い

 

未来

 

宝物

 

世界

 

応援

 

本気

 

そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

諦めないかぎり起こる奇跡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、そんな全てを注ぎ込んで作詞をした。

 

血痰を出しながらも、

身体中が痛くても、

手足に力が入らなくても、

 

気づけば泣きながら書いていた。

 

そして出来上がった。

 

タイトルは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A song for You! You? You!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜生「これは、あいつらが優勝してから渡そう」

 

そう思って机の引き出しに入れて

俺は、また横になった。

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