双子マスターカルデアにジオウが来たようです。   作:木綿豆腐

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幕間のネタが思い浮かばないので息抜きに執筆しました。ゲーム風です。


夏休み特異点【駄菓子屋オーマ】

>村の外れに着いた。

>道路は途切れているが土の道が続いている。

 

>さらに進みますか?

>『はい』 『いいえ』

 

>道なりに進むと、

>突き当たりにポツンと一軒家が建っていた。

 

>立て掛け看板には【駄菓子屋オーマ】という文字と

>2頭身のカラフルなキャラクター達が、20人ほど

>描かれている。

 

………む。

弟の方のマスターか。

 

私の店によく来たな。

 

>駄菓子屋と思われる店から顔に赤い文字で

>【ライダー】と書かれている金の甲冑を着た人物が

>話しかけて来た。

 

不思議そうな顔をしているな…。

もしや私のことを忘れてしまったのか?

 

>あなたは首を傾げる。

>『少なくとも、

 こんな凄みのある甲冑を着た人は初めて見た』

 

…そうか。

 

>『あなたは何者?前にあったことがあるの?』

 

……私が何者かは、いずれ思い出すだろう。

それまでは、普通の老人として接してもらえるとありがたい。

 

>『ここで何をしているの?』

 

見ればわかるだろう?

駄菓子屋経営だ。

 

駄菓子屋といっても、

液体のりやハサミなどの文房具も扱う、田舎特有の何でも屋のようなものだがな。

 

>『…その格好で?』

『…暑くないの?』

 

仕方ないだろう。

なにせ、この特異点では特定の人物に強い縛りの【役割】が与えられるのだからな。

 

お前たちマスターが、10代に届かぬ程度の子供になっているのと同じだ。

 

私はこの通り【駄菓子屋の店長】なのだが…。

 

その影響か、

何故か変身が解除出来なくなっている。

 

>『よくわからないけど、それ大丈夫なの?』

 

ふ、心配には及ばない。

 

何せ、

生前も歳を50重ねた頃合いから落ち落ち変身も解けなくなるほど体にガタが来ていたのだからな。

 

むしろ、この姿の方が健康的なのだぞ?

 

>『そっか…』

『なんか生々しい…』

 

ところで、ここは駄菓子屋だが……マスターは何を求める?

 

ライバル店であるインドマートやコンビニエンスストアに比べると品揃えは劣るが……品質では最高最善最強だと約束する。

 

……QPは頂戴するが。

 

そのような目でみるな。

そういう役割なのだ。諦めろ。

 

>何を買おうかな。

>右クリックで解説が聞ける。

 

『すごい虫取り網』 1000QP

『すごい虫取り籠』 800QP

『すごい釣竿』 1000QP

『罠用のバナナ』 200QP

『魚のエサ』300QP

『お菓子の詰め合わせ』500QP

『マッドドクター(使い切り)』8000QP

『タカウォッチロイド』7500QP

次のページ>

 

>『すごい虫取り網』

 

それか。

それは若き日の私がよく使っていた虫取り網を様々な手段で強化したものだ。

 

通常の虫取り網では使うごとに耐久値が減少するが、その虫取り網に減少は無い。

 

…だが、流石に武器として扱えば耐久値は減る。

正しく扱うことを祈るぞ。

 

因みにだが、私が直々に強化した日用品や遊び道具などのものには、商品の名前に『すごい』という名称をつけている。参考にするといい。

 

>『マットドクター(使い捨て)』

 

全身に凄まじい痛みが走り、精神力が少し減るが、体力を全回復させることのできる車型アイテムだ。

 

本来なら使用制限は存在しないのだが…。

この特異点ではどうしても縛りが効く。

 

一人につき一つまでが所持の限界となっている上に割高となっているが、効果は抜群。

 

体力のほかにも、例外を除き毒や病気なども治療できる優れもの。

 

扱いどころを見誤ることのないようにすることだ。

 

>『タカウォッチロイド』

 

誰かを捜索する際に使うといいだろう。

空からの索敵も可能だ。

 

重さにもよるが、何か一つ荷物を持って運ばせることもできるように設定されている。

 

持ち運びに制限はない。

 

存分に購入するのだぞ?……冗談だ。

 

☆☆☆☆☆

 

>『すごい虫取り網』×1

>『すごい虫取り籠』×1

>『すごい釣竿』×1

>『罠用のバナナ』×3

>『魚のエサ』×3

>『マットドクター(使い捨て)』×1

>『タカウォッチロイド』×2

 

>以上を購入しますか?(27300QP)

>『はい』 『いいえ』

 

>いっぱい買った!

>少し重い…。

>自宅に帰るまでの移動速度が減少した。

 

……マスターよ。

少し…いや、かなり重そうだな。

 

>『これくらい平気だよ!』

『うーん、結構辛いかな…』

 

ふ、マスターも男の子ということか。

誰かに弱みを見せまいとする姿勢は大いに結構。

 

しかし、だ。

 

>駄菓子屋オーマの店長は

>あなたの荷物を半分強奪した。

>移動速度が元に戻った!

 

1人で全てやろうとするな。1人で全部出来てしまうと、仲間がいる意味が無くなる。

 

そのまま突き進んだ先に待つのは孤独だ。

 

……私がその例だな。

 

>『店長は1人じゃないよ』

 

む?

 

>『だって、俺が一緒にいるからね!』

 

—————。

 

>『話は難しいけど、ようは孤独になるなってことでしょ?なら俺、それはすっごく得意だし!…俺は弱いけど、その分いっぱい助けてくれる仲間ができたんだ。だからさ、店長も、その助けてくれる人の中に加われば…ほら!もう1人じゃなくなった!』

 

……お前は面白いな、リッカ。

確かにリッカなら孤独にならないだろう。

 

………なら、私もリッカが1人にならないよう、王として、店長として手助けさせて貰おうか。

 

>『うーん。それって友達としてじゃダメなの?』

 

なに?

 

>『なんか、王様だとか店長だとかじゃ少し遠い気がするんだよね!だからさ、本当の1人ぼっちにならないように!友達になろうよ!』

 

友達…!

友達か…!

 

>『駄目かな』

 

そんなことはない。

フフッ…いいだろう!

 

今日から私はリッカの友となった!

 

これからよろしく頼むぞ?リッカ。

 

>駄菓子屋オーマの店長と友達になった!

>お昼はお店があるから閉店してから遊びに誘おう。

 

>夕方行動メンバーにオーマジオウが加入しました。

 

>夕方に駄菓子屋オーマを訪ねることでオーマジオウをパーティに加えることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【日記】

その後は、そのままオーマジオウに半分荷物を運んでもらって帰宅した。

 

頼光お母さんとジャンヌお姉ちゃんに紹介した。

何故かオーマジオウが俺のおじいちゃんになった。

 

オーマおじいちゃんが我が家に住むことになった!

なんでぇ!?

 

 

 




夏休みを繰り返す系のハートフルホラーやりたい。戦闘があるとなおよし。

夏休み特異点続き欲しい?

  • 欲しい。
  • いらない。

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