インフィニット・ストラトス~アイズ・オブ・ソウル~ 作:真神牙
「今日は転校生を紹介しま~す」
「え?」
そんな気軽な声で副担任……山田真耶は俺たちにそういった
「あのちょっと待ってください」
「どうしたんですか相川さん?」
「転校生ってさっきの2組の子じゃ?」
そう、今日来る転校生は丁度今このクラスを騒がせた俺の幼馴染、凰 鈴音の筈だ
そう疑問に思っていた所、千冬姉が捕捉した
「もう一人転校生が来るんだ、急な決定で私たちも対応を遅れてたし、正式発表もまだだからな」
「正式発表?」
「見ればわかる……入れ」
コツコツ、足音を立てて入ってきた人を見てクラスのみんなが固まった
銀髪の髪と眼鏡の奥の鋭い目つきが印象的だが固まった理由はそこではない
「自己紹介だね。僕は森近霖之助、君たち風には世界二人目の男性操縦者と言うべきかな?」
「「「「お、男の人ぉぉ!?」」」」
そう、この学園において珍しい男だからだ
「凄い二人目の男子!」「しかも眼鏡クール系!」「長身で銀髪でイケメンとか二次元のキャラかよ!大好き!」「私1組で良かったぁ!」
瞬く間にクラスがざわつく
「静かにしろ!全く、なんで毎回大騒ぎできるんだ……」
「あはは……森近君は織斑君の隣でいいかな?」
「えぇ、かまいませんよ」
今のこのクラスの話題の中心が俺に近づいてくる
「やぁ、君が織斑一夏君だね。よろしく」
「あぁ、こっちこそよろしく、それと一夏でいいぜ、苗字読みだと千冬ね…先生と一緒だしお互い数少ない男子なんだ呼び捨てで構わないぜ」
「そうかい?じゃあ僕も霖之助でいいよ」
そうやって握手しようとしたところ、霖之助の腕に見慣れないものが目に留まった
「ん?髑髏の指輪……?」
『お?俺様に気づいたか俺様はザルバ、よろしくな』
「指輪が喋った!?」
「驚かせてしまったかい?こいつはザルバ、何分男性操縦者は希少だしね、IS関連のサポートをしてくれるように配備してもらったAIデバイスさ」
「あぁ、俺も初日苦労したしなぁ……なんで俺にはないんだ?」
「単純にサンプルケースの問題だろう、条件の違う男性操縦者二人で検証を行うためじゃないかい?」
「うーん納得できるんだか納得できないんだか……俺にもそういうの欲しいなぁ」
『仮に俺様と同じようなもの作っても俺様には遠く及ばないぜ』
大した自信家だなぁ…AIにしては感情豊かに感じるのは気のせいだろうか
「とにかく!お前ら全員席に付け!授業を始めるぞ!」
千冬姉のその一言で今日の授業の始まりを告げた
昼休みの時間、昼食の為に食堂なる物に行き食事を頼みに来た
まぁ、僕の場合は昼食を食べなくてもいいのだが、入学早々怪しまれる可能性もあるためなるべく人間らしく振舞うべきだろう
食堂に来ると先ほどの一夏が3人の少女と愉快な事になっていた
「ふむ、一夏もそうだが
『お、霖之助でもそういう空気の読み方ができるのか』
「一々うるさいよザルバ、それに時間はあるんだ、急ぐ必要もない」
「君が噂の森近君?一緒にご飯食べない?」
僕に声をかけてきたのは1組で見覚えのない子だ、おそらく2組や3組と言った別のクラスの子だろう
「あぁ、良いよ、遠巻きに見ている子たちも一緒に食べるかい?」
「いいの!?」「やった!」「二人目の男性凄い気になる!」
騒がしいのは苦手だが、今は我慢するべきだろう、それに霊夢や魔理沙たちと違い煩い以外は害はなさそうだ
「ねぇ、さっきから向こうがなんだか騒がしいんだけどなんなの?」
鈴が俺に疑問を投げつけた
「いや多分霖之助のことだろう」
「霖之助?男みたいな名前ね」
「いや男だよ、今日二人目の男性操縦者が転校したの知らねぇのか?」
「え、そうなの?」←一夏以外眼中になかった女
「そうでしたわ、森近霖之助さん、彼も1組ですのよ」
自然と俺と鈴の話題から話題の霖之助の話題となった
「名前からして日本人かしらね、髑髏の指輪が悪趣味だわ」
「あれはザルバと言ってISのことをサポートしてくれてるAIらしいぜ?」
「うん?あれってISじゃないのか?」
俺の発言に反応したのは箒だ
「箒さん?あんなに小さいISはさすがにないですわ」
「それにいくら男だからって希少なISコアをあんな使い方はしないでしょ、どうしてそう思ったのよ」
「なんだかISっぽく感じたんだが……」
『お、俺様の話題か?モテる男はつらいぜ』
件の人達が俺たちの会話に参加していた
「霖之助?あっちの子たちと食事してたんじゃないのか?」
「あぁ、一夏と話がしたいって言ったら理解してくれたよ」
なんだか先ほどの子たちから変な視線を感じるが気のせいだろう
「そちらの三人は?二人はクラスで見たがもう一人は見覚えがないね」
「あぁ、こっちの子が俺の幼馴染の箒、こっちがもう一人の幼馴染の鈴、でこっちがセシリア」
「改めまして自己紹介を、わたくしがセシリア・オルコット、イギリスの代表候補生ですわ!」
「一応私も紹介するわ2組の凰 鈴音!中国の代表候補生よ!」
「えっと……篠ノ之箒だ、その、私は代表候補生ではない……」
「これはご丁寧に。知っていると思うが僕は森近霖之助、二人目の男性操縦者さ」
『そして俺様がザルバだ』
互いに自己紹介を終えて最初に言葉を発したのはザルバだ
『代表候補生が二人もいるとはな、どちらも有名な代表候補生だ、とくに凰 鈴音は中学三年からわずか一年で代表候補生に上り詰めた期待の新星だ、対するセシリアもずば抜けた射撃成績を持っている、射撃成績だけなら代表レベルに匹敵するとも言われてるくらいだ』
「あら、確かにISのサポートAIデバイスとして優秀らしいですわね」
『これぐらいなら少し漁れば分かる範囲だろうさ』
「なぁ、わずか一年で代表候補生になるのってすごいのか?」
「凄いってレベルじゃないですわ、わたしですら三年はいりましてよ」
「へぇ~すげーじゃん鈴」
「フフン、当然でしょ!」
鈴が得意げに胸を張った
「まぁ、話はこのあたりで昼休みももうすぐ終わりだ次の授業は一組は実習だったはずだし早めに行った方がいいじゃないのかい?あの織斑先生だろう?」
「いっけね!霖之助も早く行こうぜ、男性更衣室って割と遠いんだよ!」
「ふーん、じゃ一夏!また放課後会いましょ!」
「おう!」
そういって俺たちの昼休みは終わった
ザルバ「白き騎士と赤き竜の激突!
刃と刃の応酬を黒き鉄人は冷たく見張る
次回『対抗』
白銀の剣よ!雄々しく突き立て!」