インフィニット・ストラトス~アイズ・オブ・ソウル~   作:真神牙

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滅茶苦茶遅れたことに理由が
理由が



特にありません、誠に申し訳ございませんでした


第十一話 支度

「えーと……ここだよな?霖之助?」

「あぁ、ここが倉持技研のはずだよ」

「まさか俺の実家からすぐ近くにあるなんて思わなかったぜ」

ここから1時間ほど近く歩けば俺の実家に付く、ともすれば篠ノ之道場よりも近い

「確か織斑先生が使っていたIS、暮桜は倉持技研製だったはずだ。倉持技研が織斑家に近かったから都合がよかったのか織斑家の近くで設立すれば何かと都合がよかったからなのかはわからないがそういう事情があるんじゃないかい?」

「うーん当時はISのことに興味がなかったからか俺の周りにISの企業があるなんてしらなかったぜ」

そういって中に入る

「あ、ようこそおでいくださいました。織斑一夏様と森近霖之助様ですね?森近様は2階のメンテナンスルームに織斑様は5階のコア研究室に向かってください、施設内ではISコアで認証されますのでそのままエレベーターに向かって大丈夫ですよ」

受付にそう言われ俺たちはエレベーターに向かう

「じゃあ霖之助、先行ってくぜ」

そういって俺はエレベーターに乗って5階のボタンを押した

(そういや学園の生徒は今頃臨海学校の用意でもしてるのかな?)

自分も何か準備しないといけないかと思いながら5階に付きエレベーターの扉が開いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<<では森近君準備は良いですか?>>

「あぁいつでもいいよ」

僕はそう言い闇照の待機状態である剣を天に掲げ円を描きISを展開する

漆黒の鎧が虚空から飛来しISを纏う

<<何度見ても独特な展開ですね闇照、それでいて国家代表と同等の展開速度とは>>

『独特なのは君のせいだと思うがな、闇照も少し他のISと違う事を気にしてるようだからな』

<<ふむふむ、ISコアと会話できるという噂は聞いていましたがザルバさんの性能は数世代先のデバイスですね、一度解体しても良いですか?>>

『悪いが俺の内部は世界機密情報SSSランクだ、俺の存在に触れない事が俺と霖之助の協力する条件だったはずだぜ』

<<残念ですね~ではおしゃべりは終わりにして始めますね>>

そう言って殺風景な部屋に多くの振り子型のギロチン、所謂ペンデュラムが降ってくる

全領域格闘訓練(オールレンジ・インファイト)と言われるISによる特訓兼テストの一つ『ペンデュラム・スイーパー』だ

<<ルールはご存じですよね?すべてのペンデュラムを破壊、その経過時間を測定するものです、ただし使用武器は近距離兵装のみです、銃や飛び道具の使用は禁止されています>>

「了解、ゴールドストームはどうするんだい?」

<<まずは漆黒での撃破タイム、次に金色での撃破タイムを取りたいですね~どれほどのパワーアップが起こるのかの指標にはなります>>

「なるほど、ところでこれの世界的な記録はどうなんだい?」

<<ブリュンヒルデの1分37秒ですね、国家代表の平均だと2分10秒弱といったところでしょうか>>

「ふむ、99.9秒の金色ではブリュンヒルデを超える必要があるのか」

<<怖気づきました?>>

「いや、闇照となら僕は誰にも負けないさ」

そういって迫りくるペンデュラムを剣で砕いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁーすごい成績ですね。漆黒状態は3分37秒なのに金色モードはブリュンヒルデ越えの1分36秒、単純に考えても2倍以上の強化幅ですよ」

そういって目の前の白衣の女性、冴島ミツキはそう呟いた

僕たちはテスト運動とデータ提出を終え倉持技研の備え付けのカフェで喋っている

「僕としてはかなり稼働限界ギリギリで焦ってたけどね」

『あんな大口叩いて途中で金色解けたら盛大に笑ってやる所だったぜ……痛いぞ霖之助』

当事者が僕でなければ同意するが気に障ったので指でザルバをコツく

「そういえば冴島さんが闇照の設計担当だったな、闇照の事をよく知りたいんだがどういった経緯で闇照の機体コンセプトを考えたんだい?」

「う~ん、昔の憧れみたいな奴?」

「憧れ?」

「うん、子供の頃にね、実家の蔵で絵本を見つけたのよ」

その絵本にはこう書かれていたらしい

 

 

光の中から

一人の黄金の騎士が現れました。

黄金の騎士はまるでオオカミのようなうなり声を上げると

黒い影の一群の中に突進していきました。

黄金の騎士の剣がキラリと光ったかと思うと

黒い影はまるで木の葉のように吹き飛んでいきました。

 

ズドーン

大きな音をたてて

黒い影の王はたおれました。

黄金騎士が、闇の光を

王からとりもどせたのです。

これで、人間はもう黒い影に

おそわれることはありません。

黄金騎士の戦いは終わったのです。

 

そして、ボロボロになった

黄金の騎士を待っていたものは……。

 

「その絵本の事が昔からずっと憧れててね、使用できずに廃棄するわけにもいかないコアを無理言って再現しようとしたのが闇照なの、絵本に出てきた闇を照らす黄金の騎士のようにね」

「興味深い物語だ、そのラストはどうなったんだい?」

「忘れちゃった」

「何?」

「その絵本だって一回だけ読んだきりで次に蔵に入った時にはなくなってたしねー私の見た幻だったのかもしれないわ」

でもと冴島ミツキはつづけた

「もしも私がラストを考えるならきっと最愛の女性が黄金騎士を待っていたと思いたいかも」

「随分とロマンチストな考えだ」

「あら、ロマンチストじゃきゃ絵本の騎士をISで再現しようとなんてしないでしょ?」

そういっていたずらが成功した幼子のように笑顔でそういった

「じゃ、私は闇照のテストレポートを提出に行くから織斑君を待つならここでゆっくりしていってね」

そう言って冴島ミツキはカフェを後にした

「ふむ……じっと待つだけも暇だな」

「向かいの席、よろしくて?」

ネットでも見て暇をつぶそうかと思案したところ声をかけられた

「えぇ、連れを待ってますがまだ時間がかかりそうなので……」

「そうよかったわ、よければゆっくり話でもしましょうか。霖之助さん?」

そこに居たのは

「……ここのセキュリティは万全だと聞いたのだが」

「えぇ、ですので色々境界をいじりました」

そういって先ほどの冴島ミツキがしたいたずらが成功した笑顔とは違うこれからいたずらするような笑顔を見せながら

大妖怪であり僕の苦手な存在である八雲紫は向かいの席に座った

 

「ふふここのコーヒー結構おいしいわね、こんど取り寄せておきましょうか」

「そう簡単に外の世界から取り寄せるのはどうなんだ、そもそも何の用だ紫」

「ザルバも久しぶりね」

『紫も楽しそうで何よりだ』

「聞けよ人の話!」

「あなた半人半妖なんだから話半分聞きませんわ」

こいつ……

『そう熱くなるな霖之助、相手は妖怪なんだから話全部聞かなくていいってことさ』

「あらお上手、ここはそんなザルバに免じて本題に参りましょうか」

……やっぱ苦手だ彼女は

「本題ですがまぁわかってるでしょうけど篠ノ之の事ですわ」

「それは分かるがそれがどうしたんだ」

「話としては簡単、あなたはどういう結論を出すのかって事よ」

……

「知ってるでしょう?すべてはアレが原因だと」

「あぁ、この世界の常識を全て変えた者だ」

「あなたはそんな者をどう思うかよ臨海学習は良くも悪くもターニングポイントでしょうね」

「率直に言うと僕としては彼女のことには同情的だよ」

「あら?」

「確かに彼女は世界を変えた変えてしまった、でもISは決して世界を悪くするための物じゃないさ」

だから僕は闇照に乗っている、決して悪い力じゃないから

「それに……一夏はきっと彼女を受け入れるよ、なら僕も力になるよ」

「随分とあの子に入れ込みますわね、どうしてかしら」

「ただ似ている気がしただけさ」

「似ている?」

「僕の知る好ましい人間によく似ている、真っすぐで自分を曲げないただ歩み続けるそんな人間に」

「彼が____だとしても?」

「あぁ、彼はどこまでも僕の知る人間だよ」

「フフっ」

初めて含みを持たない笑みを紫から見た気がした

「そろそろお暇しましょうかしら、あぁそれと」

「うん?」

「……ミカゲという男には気を付けなさい」

「ミカゲ?」

「えぇとっても危険な存在、あなたが闇を照らす者になるまで決して戦ってはいけません」

「?どういう意味だいゆかり……」

目を離した一瞬に向かいに座っていたはずの八雲紫は姿を消した、まるで最初からそこに居なかったのように

「……まったく、謎だけ残して消えるのをやめてくれないかな彼女は、だから苦手なんだ」

『お前は幻想郷の女なら大体苦手だろ?』

「お、居た居た!おーい霖之助!」

「検査は終わったのかい一夏?」

「あぁ、その話はあとでするとしてさ、霖之助はこの後暇か?」

「特に用事は無いがどうしたんだい?」

「この近くにショッピングモールがあるんだよ、今度の臨海学習の用意とか買いに行こうと思ってな、それにこれ」

一夏が差し出した端末には篠ノ之箒たちがショッピングモールで買い物をしているように見える

「皆そのショッピングモールに居るらしくてな、晩飯を俺の家で鍋パーティでもどうかって提案したんだ」

「その招待という訳か、いいね僕も行こう」

鍋か……そういえば久しく食ってないと少しの期待を胸にショッピングモールに向かった




ザルバ「男と女ってのは難しい関係だ
    特に今の世の中はな
    次回『男女』
    こんな世の中にしたのは誰だろうな?」
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