インフィニット・ストラトス~アイズ・オブ・ソウル~   作:真神牙

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今さらですが今作の原作の設定はかなり改変してます
ストーリーのメインはISと東方のクロスですが設定面ではある作品とかある作品とかある作品とかがちょっと繋がってたり
そのうちの一つはかなりメインに食い込んでるので知ってる方はニヤリとしてもらえれば
まぁ、ザルバの時点でバレバレでしょうけどね


第十三話 料理

コツコツと足音が室内に響く

「……で、これが前回のグンナルの実験データっつー訳だ、ご期待に沿った機能でしょう?」

音の正体はラウラ・ボーデヴィッヒの暴走を引き起こした人物、ゲイリー・シロヒ___その偽名を名乗っていた者である

「えぇ、あなたのおかげで遺伝子強化試験体の完成度はさらに上がりましたわ、惜しむらくはあのような男に後れを取ったことでしょうが、そこはこれからの事」

彼の依頼人と思われる妙齢の女性がうなづく

「さすがは女性主義……いえ織斑千冬主義のドイツ首相であるメレッセ・シュタインマイアーですね、遺伝子強化試験体の思考制御とVTによる織斑千冬の再現、実現すればかなりの戦力といえるでしょう」

織斑千冬という存在は女性主義の中で神格化されている。その中でもドイツ首相は狂信と言っていいほどの傾倒ぶりであり女尊男卑の体現者と言えるだろう

そして彼女らにとって織斑一夏はこの世で最も嫌っている男だ、男というだけで許せないのに千冬様の弟なのだから

「まぁ、織斑一夏に関しては俺の依頼対象外なんでね、報酬はいつも通りって事でいいか?」

「いいでしょう、ですがそれをあなたが手にするかどうかは別の問題ですがね」

そういうと彼女の後ろにISに乗った少女が現れる

「……用済みとありゃ始末ですか」

「あなたが女性ならば手元に置いていましたが……所詮男でしょう?」

そういって後ろのISに構えを取らせる

「あなたのおかげで世界は変わる、私たち女性が君臨する世界がね!」

そう言い終えると同時に銃声が響いた

 

 

 

 

 

 

「一夏、これで大体の用意はできたね」

「あぁ、後はみんなを待つだけだ」

僕と一夏は一夏の家で鍋の下準備をしていた

それというのもあの後鈴に相談された結果である

 

 

「ねぇ霖之助」

「ん?なんだい」

「鍋って聞いてラウラが皆で食材を一人づつ足したいっていうのよ、セシリアがいるし穏便な形にしたいから良いアイデアない?」

「ふむ、そうだね……」

概要を聞く限り、一種物に近い宴がしたいということだろう

さすがに一品だけでやばいものが出来上がるとは思えないが相手は僕の目ですら料理とは違う名称を浮かばせたあのセシリアである

「ラウラ、少しいいかい?」

「どうしたんだ鍋之助?鍋が楽しみだろう鍋」

この子大丈夫だろうか、鍋が楽しみすぎて言語野に障害が起き始めているぞ

「何、君は皆で食材を一つづつ持ち込みたいのだろう?」

「あぁ、副隊長のクラリッサが『日本の鍋は闇鍋という学園物の定番イベントがあるのです!』と言っていたぞ」

何かズレてるだろうその女

「ラウラ、少し考えてくれ確かにそういった催しはあるが今やってしまうとシャルロットの連れてくる人が仲間外れになってしまう。君だって誰かを仲間外れは嫌だろう?」

「む、確かにそうだな」

「だがこのショッピングモールで食材を買い出し合うというのも魅力的な提案だ、ということで役割分担というのはどうだろうか?」

僕はここにいるみんなに聞こえるように提案した

「まず僕と一夏は一夏の家で鍋の準備等行う、次に箒とラウラが野菜類を買い出し、鈴とセシリアで肉や魚といったメインを買う、シャルロットは連れて来る子と一緒に食後のデザートなどを用意する。これならだれも仲間外れにしないで協力して鍋料理を作れる。どうだろうか?」

これでセシリアは鈴が見張れば余計な行為が入らない、右も左もわからないラウラは箒がサポートする、シャルロットがデザートを買うことで鍋後にセシリアがデザートを出してくる懸念も解決する

「おう、いいじゃねぇか皆もそれでいいよな?」

一夏が真っ先に同意した、最初の提案者がそういえばおいそれと否定意見も出にくいだろう

「私もそれでいいじゃないかな(よくやった霖之助)」

「えぇ私もそう思うわ(うまいわ霖之助)」

箒と鈴の二人が安堵したような表情で同意する

「いいですわね、鈴さん早速一緒に行きましょう?」

「箒、鍋で食う野菜とは何がいいんだ?」

セシリアとラウラが早速買い出しに行ってきた、ああやって相談する以上失敗することはないだろう

「じゃあ、僕も準備しに行ってくるね。一夏に霖之助、またね」

「よし、じゃあ俺たちも行くか霖之助」

そういって現在に至る

 

 

 

 

『フッフッフ。ただ楽に鍋を食べたいだけだろう霖之助?』

「さてどうだか」

皆が満足する条件を出したのだ、ならば僕の都合のいい条件にするのは現世風に言うならwin-winってやつだ

「霖之助ーさっきから何見てんだ?」

一夏は僕が準備を終え暇つぶしに見ていた物が気になるようだ

「あぁ、Yチューバーの動画さ」

投稿者名は『ナグスケ』という男の動画だ

「へぇー霖之助ってそういうの見るんだな」

「彼はなかなか公平で正確な情報を素早く動画にしてくれるからね、最近では一番のおすすめだ」

現在の彼の動画はある都市伝説のゲームについての情報を発信していた

「こういうのってデマが多いってイメージだな」

「たしかに瓦版の頃からそうだがこういったものは情報の正確さよりも情報の衝撃度が優先されやすいからね」

だから内容はともかく僕は射命丸の新聞を評価している、内容はともかく

「衝撃重視な話題ならば例えば白騎士事件のある噂についてとかがあったね」

話のタネに少し興味を持った情報を挙げてみよう

「白騎士事件の噂って?」

白騎士事件とは約10年前、突然全世界から()()()()()()()()()()()()()()()()()に向かってミサイルが2341発以上発射されるも、その約半数をIS『白騎士』が撃ち落とした事件の事だ

「あぁ。一夏はワームというものを聞いた事あるかい?」

「ワーム?」

「なんでも突如現れた正体不明の生物……一部では絶対天敵(イマージュ・オリジス)ともいわれてるらしい、ミサイルがその場所に撃たれたのはそのワームを撃退する為でありワームを撃つ為に白騎士は現れたって噂さ」

「正体不明の生物……SFみてぇな話だな、たしかに衝撃重視だな」

「ISという存在の時点で僕からしたらSFだがね」

『俺からしたら一夏が持ってる物の方が気になるぜ』

ザルバに言われて見れば一夏は手でパズルのようなものを解いていた

「いやな、鍋をどこにしまってたか部屋を漁ってたら昔誰かに貰ったパズルを見つけてよ。誰に貰ったかも忘れたけど昔は変に躍起になって解こうとして結局一度も解けなかったんだ」

「そういうの苦手そうだからね君は」

「うるせぇ、逆に霖之助、お前ってこういうの得意そうだし解いてみるか?」

ふと、パズルの名称を見る

「……ふむ、それは一夏君が解くべきパズルのようだ、なぁにIS学園に在学してる間に解けるさ」

「3年解けねぇって言いてぇのかよ!」

 

 

 

そうやって他愛のない雑談をしていると玄関の呼び鈴が鳴った

「お、来たか」

一夏が玄関を開けると最初に来たのは箒とラウラだった

「ここに来るのも久しぶりだな、懐かしい気持ちだ」

そういった箒の袋の中身は

「鍋の野菜といえば白菜や葱が最適だろう」

ふむ無難な選択だ、だからこそ良い

「鍋の用意は出来ているのか!?」

ラウラは最早我慢が出来ないようだが

「まぁ、待ちなさい、セシリアたちがまだだからね」

噂をすれば影というべきか、セシリアの名を出した途端呼び鈴がなりセシリア達が来た

……心なしか鈴の顔色が悪い

「どうしたんだい鈴」

「いや、ちょっと……ね……価値観の違いに打ちひしがれたわ」

「お、肉も買ってきたのか……!?」

一夏がセシリア達が買ってきた肉を見て固まってる

どれどれ名称を見てみよう……あっ

「値段は……ヒエッ」

「ままままて一夏、とととととにかくおちつこう?」

一夏と箒があまりの驚きに挙動不審になっている、無理もないが

「あら、肉を買ってきただけですがどうしました?」

セシリアは特に疑問なく答える、多分いつも食ってるからだろうか、むしろ彼女にとっては1ランクぐらい下の買い物かもしれない

「やっぱ住んでる世界違うわよね……」

「?」

セシリアとの価値観の違いによる騒ぎは呼び鈴が鳴るまで止むことはなかった

「僕たちが最後かな?」

「お、おうシャルロット……それと誰だ?」

彼女が連れてきた子は幼い少年だ、外の基準でいえば中学1年くらいだろうか

「この子は僕の弟だよ、ほらシャルル」

「はい、()()()()・デュノアですお姉さんがいつもお世話になっております」

礼儀正しく少年はお辞儀を行う

「おう、よろしくな!これで全員揃ったし飯にしようぜ」

「うむ!私は早く鍋が食べたいぞ」

(なんかラウラさんのポンコツ化がすさまじい気がしますわ)

そんなこんなで鍋料理会が始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん、頼まれた情報持ってきたわよ」

少女……IS学園の生徒会長『更識 楯無』は教師陣に話しかけた

「ありがとうございます、さすが対暗部用暗部更識ですね」

「ドイツ諜報部でも捜索が困難であったゲイリー・シロヒといわれた経歴不明の男と思われる存在の情報……」

彼女たちの前には一人の男の写真を見つめていた

「アーシェス・サー・アルリ……あのアーシェスで間違いないわ」

「この世界で知らない人間はいない人物……」

「この人がこの前の事件を裏から操ってたのよね……」

楯無は男の経歴と今回の事件の繋がりが分かった、それもそうだこの男は

「女尊男卑の撤廃に尽力してた男の救世主と言われたアーシェス、ISに乗れなくてもISに乗る女性をコントロールするのが目的か」

千冬の結論に異を持つ者はこの場には誰も……いや()()しかいなかった

「アーシェス……」

誰にも聞かれず山田真耶は一人つぶやいた




ザルバ「そろそろ休息の時間も終わりのようだ
やがて逃れられない戦いが始まってしまう
次回『親睦』
後戻りはもうできないぜ」
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