インフィニット・ストラトス~アイズ・オブ・ソウル~   作:真神牙

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原作読んでても思ったけど甲龍って欠点ないし燃費良しで正直第三世代の中で最高傑作機だと思う


第三話 闇照

クラス対抗戦が始まり一夏と鳳の勝負が始まった

流れは鳳がつかんでいた、理由はたくさんあるが一番の理由は鳳 鈴音の専用機『甲龍』の特徴だろう

 

「龍咆……噂には聞いておりましたがこれほどとは」

「空間自体に圧力をかけ砲身を作り、左右の翼から衝撃を砲弾として打ち出す衝撃砲。故に砲身も砲弾も見えない上可動域に限界はなく360度砲撃可能。衝撃砲だから燃費も良く持続性もある、さらに大型の青龍刀を二刀持っていて接近戦もこなせる、高水準に纏った万能機だね」

「それに青龍刀と龍砲は互いに干渉せず使えますわ、近距離では龍砲と青龍刀の四刀流ですわね」

『そして鳳 鈴音は近距離も遠距離も得意な相手だ、近距離しかない白式は遠距離では一方的に嬲られ、近距離でも四倍の手数が相手と辛い戦いだ』

「正直あのレベルの相手に接近戦しかできない機体で一か月程度しか乗り慣れてない一夏が勝つのはほとんど無理だろう」

「そんなに一夏では勝つのは無理か?」

箒が質問してくる鈴を応援していたが、一夏にも勝ってほしいという複雑な思いなのだろう

「一応、弱点ともいえることを昨日アドバイスしておいたが、それで勝てるかどうかは別だね」

「あら?あれに弱点なんてあるのかしら?」

「あぁ、人間であることがある種の弱点さ」

 

___対抗戦前日

 

「なぁ、霖之助これ俺勝てなくね?」

放課後のアリーナで僕は一夏にザルバを通して甲龍の性能を説明した

「ハッハッハ、99%負けるね」

僕にハッキリそう言われて一夏はぐったりしている、仕方がない助け船を出そう

「なに、龍砲の性質上見過ごせない弱点がある」

「龍砲の性質?」

「龍砲は『砲弾だけではなく、砲身すら目に見えない』だろう?じゃあどうやって鳳君は照準を付けているんだい?」

「たしか第3世代型兵器といって搭乗者の意志による操作装置で狙いをつけるんだろう?」

「そうだ、だが搭載した第3世代型兵器を稼働させ制御するにはかなりの集中力が必要だ。龍砲の場合狙い付けるのに狙う方向に向かって空間を圧縮するという集中が必要だということだね、砲塔が見えないのは搭乗者自身も変わらない、彼女自身が砲塔を向けるイメージを相手に向けなきゃそもそも当たらないんだ、人間はそういう時は撃つ方向に居る相手を見てしまう」

それは言うなれば相手の目線が一種の砲塔という事だ、相手の視覚を注視すればある程度の狙いが分かる

「人間の性質はそう簡単に変わらない、ハイパーセンサーで背後を視認できても咄嗟の時には振り向いてしまうようにね」

『お前とセシリアの戦闘記録を見たが、あいつがBT兵器を使用する際ハイパーセンサーがあるにも関わらず人間の死角から攻撃していただろう?あれは熟練者でも死角からの攻撃は数刻反応が遅れるからだぜ』

なるほどなぁと感心している一夏にもう一つアドバイスをした

「一夏、ISのコツは『自分を人間からISに変えること』だ、人間は空を飛べないし背後も見れないし物を注視するとその方向を向いてしまう、そういった人間の感覚を捨てて初めてISは本領を発揮する」

故にISの腕前はISの起動時間と正比例する、感覚が人間からISへと変化するからだ

 

()()()()()()()()()()()()()()()のならISの腕前は飛躍的に上昇するわけでもある

 

「でもよぉ、人間の感覚を捨てるつってもそう簡単に捨てれねぇだろ、俺はそういうの簡単に捨てたくねぇし」

 

……ふっ

 

「それは君が人間の感覚を大切にしてるからさ、ISに乗って人間の感覚との誤差に狂乱してしまう子もいるがそれは悪い訳ではないからね、でも君は勝ちたいんだろう?」

「あぁ、もちろん。やるからには絶対勝ちたいし、強くなりたい」

「だったらいい方法がある、一時的に感覚を切り替えれる手段をね」

 

______

 

そして現在に至る

「それで?一時的に感覚を切り替えれる手段ってのはなんですの?」

「あぁ、その手段の事気になるぞ」

「あぁ、簡単だよ、ちょうど一夏もその手段を使うようだ」

 

 

 

 

 

 

 

霖之助のおかげで龍砲の射線の予測自体はできていた

(だけど攻めあぐねる!)

鈴もこちらの零落白夜を警戒し二刀の青龍刀、双天牙月と龍砲の波状攻撃でこちらからの攻撃をさせる隙を与えない

(こうなったら霖之助の言ってた感覚を切り替える手段を使う!)

そして一時的に停止してスゥーと息を吸い込む

「……?一夏あんた何をする気……」

「俺は鳥!俺は鳥!俺は鳥!俺は鳥!俺は鳥だぁぁぁぁ!」

力一杯、自分にそう言い聞かせた

 

 

 

 

 

 

 

一夏の鳥発言の後アリーナ内は静寂に包まれた

「あ……あれが森近さんの言っていた方法……」

「あぁ……だがあれは……」

「「「「ただの自己暗示だぁぁぁぁぁ!?」」」」

アリーナ全体が一斉にツッコんだ

 

「ク、ククッ……本当にするとはね、フフッ」

「森近君結構いい性格してますよね……」

「でもなにより酷いのは……」

「本当に効果があったところだな……」

「……まったくあの単純バカは……」

 

 

 

 

 

 

 

一夏のバカ発言に呆気に取られてたが何よりムカツクのが効果があったのか動きが良くなったことだ

「なによバカ一夏!あんな単純なのでなんで動き良くなるのよ!?」

「うるせぇ!良くなったんだからいいじゃねぇか!」

すっごい納得いかない!納得いかないが流れが一夏にあるのは間違いない

(なんとかしてアンタの動きを止めなくちゃ……っ!?)

距離を取ろうと動いた瞬間、一夏の起動が数段早くなる

(これは瞬時加速(イグニッション・ブースト)!?やばっ、やられる!?)

私が一夏の攻撃を受けると確信した瞬間

___上から謎の光が降り注いだ

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナにアラートが鳴り響く

「何が起こった!?」

「アリーナのシールドを突き破って正体不明機が侵入!データに照合ありません!」

「すぐに観客を避難させろ!」

千冬さんたちは騒がしく指示をだしている

そんな頃私は現れた三機を見て

 

(……?無人……機?)

___なぜそう思った?

(わからない、だけどあれは間違いなく無人機だ)

(それにアレは私を狙っている?)

___なぜそう思った?

(わからない、でも私を狙っているのだとしたら!)

 

気が付けば私はアリーナのピットに向かっていった

 

 

 

『どうやら動いたようだな』

「あぁ、こちらも動こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

「鈴!お前のISのエネルギーは!?」

「まだ大丈夫!エネルギーならあんたの方が……」

先ほどの瞬時加速の為にエネルギーを使用したため俺のISのエネルギーは少ない

「一夏!あんたは下がりなさい!そのエネルギーじゃ危険だわ!」

『一夏!鳳!すぐにそこから退避しろ!』

専属回線から千冬姉の声が聞こえる

「千冬姉!あれはなんだ!?」

『わからん、とにかくそこから離れろ』

「でも千冬姉、あいつはアリーナのシールドを突き破ってきたんだろ!?このままじゃ皆があぶねぇ!」

みれば観客席の人は避難しようとしているが出入り口を封鎖されているのか混乱状態だ

『わかっている、だが今のお前じゃ無理だ』

「いや……方法はある」

『なに……?』

「鈴と力を合わせれば恐らく」

「どういうこと?」

 

鈴と千冬姉に自分の作戦を喋った

「……バッカじゃないの!?」

『確かにそれなら一撃与えれる、だがそれの実行を許すと思うか?』

「でも避難の時間稼ぐのは俺の機体じゃ難しい」

『救援を呼んでいる、戦う必要はない』

「でも鈴は逃げないんだろ?」

「……えぇ、私の甲龍はまだ戦えるし、私は中国の代表候補生だもの」

「だったら俺も逃げない、幼馴染が戦おうとしてるのに逃げるのは格好悪いから」

『……危険だと思ったらすぐに退避しろ』

千冬姉のその言葉で通信が途切れた

「鈴準備を……ッ!?箒!?」

「なんですって!?」

 

見れば箒がアリーナのピットから先ほどの正体不明機を見つめていた

「お前の狙いは私か!?なら皆を狙うな!」

箒に気づいた正体不明機は箒に狙いを定め拳をかざして……

「鈴!早く!」

「わかってるわよ!」

 

 

 

 

突然だが龍砲についておさらいしよう

龍砲とは空間を圧縮して空間そのものを砲身に変えに左右の翼から衝撃を砲弾として打ち出すのだ

だが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

原理的には翼から衝撃をだすのと同じ要領で作られた何かでも同様に打ち出すことができる

 

(イメージするのよ私!空間の圧縮は通常の龍砲と違いもっと大きく白式を包めるほどに!)

つまり白式自身が砲弾変わりとし、その白式が加速すれば……

___超高速で発射されるカタパルトに代わるのだ

 

「「間に合えぇぇぇぇぇぇ!」」

 

鈴は一夏を打ち出し

一夏が正体不明機を切り裂いた

 

 

 

 

 

「やりましたね織斑先生!」

山田先生にそう言われ、張り詰めた緊張がほぐれていく

「あぁ、本当……」

一息付こうとした瞬間

 

___またアラームが鳴りだした

 

「なに!?」

「また接近する機体……ッ!?先ほどと同じ反応が!しかも2機!?」

「なんだと!?」

 

 

 

悪夢を見ているのか

先ほど倒した正体不明機がさらに二機降ってきた

「そんな……」

「ッ!?箒!早く避難を!」

箒の方を見る、だが正体不明機に狙いを定められていて逃げるのは間に合わない

(動け白式!なんで動かねぇんだ!)

もはや白式はエネルギーを枯渇し鈴は通常よりもでかい空間圧縮した疲労で動けない

誰も箒を守れない

無慈悲に正体不明機の手が箒に振りかざされたその時

___空から漆黒が舞い降りた

 

 

 

 

 

 

『あの一夏たちのコンビネーション、さすがのお前でも予想外だったんじゃないか?』

「そもそも、この世界に来て予想通りだったことの方が少ないよ」

そういって僕はアリーナのピットに向かい、箒の隣に立つ

「森近!?なぜここに!?」

「一夏たちは先ほどまで懸命に戦った」

正体不明機は僕と箒に拳を振り上げ

 

「次は僕の番だ」

 

振りかざしたその拳は空から舞い降りた漆黒の存在に阻まれた

「ありがとう、僕の声に応えてくれて」

名も知らぬIS(きみ)に、僕の為にきてくれたIS(きみ)

「さぁ、君の名を教えてくれ」

___そうか

「なら今日からその名は君と僕の名だ」

さぁその名を吠えよう誇り高く気高き名を

「我が名は闇照(やみてらす)!闇を照らすものなり!」




ザルバ「闇を照らす漆黒の戦い
    そして漆黒の中に眠る金色の輝きを見逃すな!
    次回『金色』
    輝け!黄金の剣!」
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