インフィニット・ストラトス~アイズ・オブ・ソウル~   作:真神牙

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第五話 転校

「邪魔するぜ香霖!」

そんな煩い声で俺は目覚めた

「魔理沙、ここは店だ物を買わない人は邪魔だよ」

「だから邪魔するっていっただろ……ってお前何見てんだ?」

「あぁ、これは……」

そういって銀髪の男が俺を見る

「朽ちていた道具だと思ってたがどうやら違うようでね、これから道具の世界を見ようとしてるんだ」

「?お前の能力って道具の名前と用途を知る事だけだろ?道具の世界って何だ?」

「道具の世界ってのは言うなれば付喪神になる前の付喪神がいる世界の事さ、付喪神

それぞれに世界があって、僕の能力は道具の世界に僕の魂を飛ばしてその世界の名、つまり道具の名前が分かり、そこに住む付喪神になる前の付喪神に触れることでその記憶を見ることができるんだ、その結果僕の脳に用途を知ることができるという事だね」

「道具の記憶見ることでどうして道具の用途が分かるんだ?」

「道具の記憶というのは言ってしまえば使われている所を知るから使われた結果を知るということだ、だがどう使われてるかまでは分からないから使い方までは分からない」

「例えば前に紫に聞いたゲーム機壊そうとした時とかか?」

「あれはゲーム機の記憶がゲームの世界しか見えないから僕には何者かに世界を操られる結果しか見えなかったんだ」

そう言って俺に銀髪の男……香霖と呼ばれてたか……そいつは俺を見ながら言った

「最初は記憶をたどってもなにも見えなかった、それはこの道具が朽ちてて記憶に欠損があったからだ、修復してもう一回見ようと思ってね」

なるほど、俺が目が覚めたのはそれが原因か

「まぁ、良いぜ暇だから見学してやる」

「別にみても何も面白くないよ」

そう言って香霖と呼ばれた男が俺に触れ記憶をたどった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ザルバ?どうしたんだい?」

『うぁ?どうしたんだ霖之助?』

「いや、君が反応しないから聞いたんだ」

『あぁ……どうやら眠って夢を見てたようだ、お前と初めて出会った日の事をな』

「君でも夢を見るんだね、それにしても僕と出会った頃か、あの頃はこうなると思ってなかったよ」

そして今日も

「これまた予想外な事が起きそうだね」

それは入ってくるなり少し困惑気味の山田先生を見てそう思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は転校生を紹介しま~す……えっと、転校生は二人です」

私はなるべく平静を装いながらそう説明した

「え?二人?普通クラス分けない?」

「それにこの時期に?」

クラスに困惑の空気が漂う、まぁ私もそう思うけど

「入ってください」

「はい!」「了解した」

一人目は金髪の少女でもう一人は銀髪の少女

「フランスの代表候補生、()()()()()()()()()()()です!皆さんこれからよろしくね?」

「デュノア?デュノアってあの?」

「はい、あのデュノア社です!」

デュノア社は世界有数のIS企業だ、第二世代ISラファール・リヴァイヴは私も愛用する機体でシェア率も高い

「ラウラさん?あなたも紹介を……」

「……」

「あのー?」

「……」

……助けて織斑先生!

「はぁ……ラウラ、自己紹介をしろ」

私の思いが通じたのか織斑先生のフォローが入った

「了解した教官、ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

「……それだけ?」

「あぁ」

…………助けて織斑先生!

そう思っていたらラウラさんは突然織斑君の前に立った

「お前が教官の……!?」

突然ラウラさんは頭を押さえて蹲る

「!?お前大丈夫か!?」

織斑君がラウラさんに駆け寄る

「……ッ!触るな!私はお前を許さない!お前は絶対に……!」

ラウラさんはそう言って外に出た

「ラウラさん!まだ授業が……行っちゃた……」

「あれは私が面倒をみる、みんなは授業を続けてくれ」

織斑先生がそう言ってラウラさんを追いかける

「と、とにかく!授業を始めますね!」

そう言ってなんとか授業に戻ることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「霖之助、一緒に昼飯食わねぇか」

昼休み、僕たちは学園の屋上に来ていた

僕と一夏のほかには篠ノ之と鳳、オルコットにそしてデュノアの四人が来ていた

 

「あの、誘ってもらったのはうれしんだけど、僕がこの中に入ってよかったかな?」

「いいんじゃないかい?転校したばっかだし打ち解けるのも大事だろう?」

「箒!その唐揚げおいしそうね、私の酢豚と交換しない?」

「いいぞ鈴」

「おっ?箒と鈴も手作りか?」

「あぁ、朝に作ったんだ。最近は鈴に中華料理を教えてもらったりしてるぞ」

「私も和食を教えてもらってるわ、味噌汁って意外と奥深いわね、一夏も食べる?」

「箒も鈴も料理上手いからな、ありがとよ」

「一夏さん、わたくしのもお召し上がってくださいませんからしら」

そういってオルコットがサンドイッチを持ってくる、見た目は良い、そう見た目は

(こ、これは……)

「お、美味そうだな、いただきまーす」

「待て一……」

パクリ、一夏はサンドイッチを食べる

あぁ、一夏、君のことは忘れない

「ンッ゛」

「一夏、水」

「ゴクゴク……フゥー……ありがと霖之助……」

「どうでした?一夏さん」

危うく殺人現場になる所だが、そんなこと知らずかオルコットは感想を聞いてくる

「お、おう……よかった……ぞ」

「一夏、少しは抗議したらどうだい?」ヒソヒソ

「あんな目で見られたら言い出せないだろ」ヒソヒソ

「……君、これから苦労すると思うよ」ヒソヒソ

少なくともセシリアは今回の一件を失敗ではなく成功と思っている、つまり矯正されないという事だ

(まぁ、僕が食うわけじゃないし、良いか)

 

 

 

「そういえば今日のもう一人の転校生、ラウラ・ボーデヴィッヒはなんで一夏君に詰め寄ったんだろ」

デュノアが食事を終えてそう切り出す

「あぁ、確かに。千冬先生を教官と呼んでたな」

「名前からしてドイツの人でしょうか?」

一夏はドイツで教官という単語を考え、思い当たる節があったのか顔を上げた

「アレかもしれない、第二回モンド・グロッソ」

「……なんでその話になるのよ……」

……?鳳は何か知っているのか?

 

「第二回モンド・グロッソ……優勝候補にして初代王者、織斑千冬が突如棄権してその後ドイツに従軍したと聞きました。ですが、それがなにか……」

「棄権した原因は……俺なんだ」

そこで聞いたのは、一夏がモンド・グロッソで誘拐され、その誘拐犯から一夏を取り戻すために織斑千冬はドイツの助力を得て、それによって織斑千冬が試合を棄権したという事だった

「なんだ、それは……」

篠ノ之は愕然としている、自分の知らなところで思い人が危険な目にあっていたんだ、気持ちは分かる

「俺が誘拐されなきゃ、千冬姉は優勝できたはずだったんだ、きっとアイツはそれが許せない」

「ですが!それを一夏さんに当たるのは筋違いの筈ですわ」

「そうだよ!一夏君は誘拐された被害者なんでしょ!?」

「そう思う人はたくさんいるのよ、女尊男卑に凝り固まった奴が千冬さんのことを神聖視してね。どこで聞きつけたのか『千冬様の未来を邪魔する男だ!』って言ってきて、胸糞悪い」

重い沈黙が流れ出す

 

「……ハイハイ!この話はおしまい、一夏もそういうやつのことよりも午後の授業の事気にしなさいったら」

そんな鳳の一言でこの昼休みは終わった




ザルバ「こいつはちょっと厄介なことになったな
    数々の思惑が交差して事態は加速する
    次回『共闘』
    ……悪意が忍び寄る」
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