インフィニット・ストラトス~アイズ・オブ・ソウル~   作:真神牙

8 / 13
前回までの書き方だと戦闘描写が厳しかったので、文章の型式をなるべく変えました
あと○○sideみたいな書き方もやめました


第八話 暴走

時間は少し遡りアリーナで一夏たちと切絵たちが戦いを見てみよう

切絵たちは両方ともラファール、つまりは白式に苦手な遠距離戦に分がある万能機だ

対する一夏と箒は白式と打鉄、両方とも接近戦を得意とする機体だ

勝負は常に距離を置いてる切絵たちに分があった

「くっ!近づけねぇ!」

「焦るな一夏!焦りは勝機を見落とす!」

「調之!ごーとぅでるです!」

「きりちゃん、それをいうならゴートゥヘルだよ」

弐機のラファールは同じ機体という事もありその連携は見事である、片方が威嚇射撃を行う傍らもう片方は本命の一撃を与えるなど動きに迷いがない

ジリ貧と言える状況で一夏と箒は窮地に立たれた

 

「調之ちゃんに切絵ちゃん、チームプレーだけなら一年生でもトップですね」

観戦室で山田真耶と織斑千冬が戦闘の評価をしている、これもこの対抗トーナメントで必要な業務でもある

「あぁ、だが機体性能と乗り手の腕前は織斑たちに分がある」

比較対象が専用機持ちの代表候補生のため下に見られるが一夏も箒も腕前は悪くない、箒は専用機持ち以外ならばトップレベルの腕前だし一夏は短期間で上級スキルをマスターしている(座学の方はからっきしだが)

「スタンドか、チームかですか勝敗を決めるのはどっちでしょう」

「それはもちろんチームだ、それを学ばせる意味合いでも今回はタッグマッチにしたんだからな」

「では織斑先生は調之ちゃんたちが勝つと?」

そう聞いた真耶だが千冬が少し意地悪そうな顔をしていることに気づいた

「いや?そうとは限らんぞ?見てみろ」

 

「箒!エネルギーの残量は大丈夫か!?」

「あぁ、まだ大丈夫だそっちは?」

「少し減ってきた、やべぇな。零落白夜を使うエネルギーがなくなりゃジリ貧だ。せめて箒にも零落白夜がありゃ……」

そこで少し一夏は思案して

「うし!箒!あとは頼んだ!」

「一夏!?」

一夏はそういうと弾幕に向かって瞬時加速(イグニッション・ブースト)を行った

「やぶれかぶれです!?」

「無駄……このまま弾幕で落とす」

弾幕のダメージそして瞬時加速の消費で白式のエネルギーはレッドアラートになる

だが、たしかに距離を縮めることに成功した

「よし!いまだ!」

一夏は零落白夜を纏った雪片弐型を振り上げる

「調之!」

「わかってる」

それを確認してすぐに回避行動にでる二人

(大丈夫、零落白夜は当たれば怖いけどそれに注意すれば避けれる、エネルギー残量からして撃てて一撃、避ければ勝ち!)

振り上げた雪片弐型を二人に振り下ろ____

「なんてな」

さずに振り上げた勢いでそのまま後方に投げ捨てた

「「なっ!?」」

「言っただろ。『あとは頼んだ』ってな」

「あぁ、確かに頼まれた!」

投げ捨てた後方から一夏を飛び超えるように箒が飛び立ち()()()()()()()()()()の雪片弐型を手にとる

超火力の白式は常に警戒をしなければならない、さらに打鉄は防御よりの機体であり火力に関してはラファールに分がある、故に無傷の状態なら打鉄の攻撃でエネルギーが0になることはない

故に零落白夜を起動したとき否が応でも篠ノ之箒の存在は意識の外にでた

「くっ!?シュルシャ……」

「調之ダメです!今は!」

反応ができたあたり彼女たち二人も優秀ではある

だが一瞬の隙は最大級の一撃を当てる事は容易かった

「篠ノ之流の壱の型!風の太刀!」

ISでの最大火力と言って等しい一撃は無傷のラファール二機を容易く落とすこととなった

 

【第一試合決着!勝者は織斑一夏君と篠ノ之箒さんです!】

決着のアナウンスが鳴り響く

「負けたでーす……」

「ナイスプレイだったぜ二人とも」

一夏たちが切絵たちに駆け寄る

「そっちこそ最後のプレー……あの連携はいつ打ち合わせしたの?」

「打ち合せなんかしてないぜ?俺は思いついてすぐにまっすぐ飛んだだけだし?」

「「えぇ……」」

「練習の時にさ、武器のロック外せば他の人にも使えるって聞いてよ、だから残りのエネルギーを全部与えた零落白夜を纏ったまま箒に渡せば少しの間そのまま使えるんじゃないかと思ってな」

「だからって相談もなしに……私に伝わるかどうかわからないだろ?」

「だがちゃんと伝わっただろ?」

「あ、当たり前だ!お前が『頼む』といったんだ。必ず応えるに決まってるだろ!」

「……」

「調之?」

「なんでもないよきりちゃん……んっ」

調之が箒に手を差し出した

「ん?」

「握手」

「あぁ、わかった」

二人が手を握り合った瞬間歓声が会場を包んだ

 

「あはは……すっごい無茶苦茶なチームプレーでしたね」

「もはやチームプレーではないな、スタンドプレーから生じるチームワークだ」

呆れながらもどこか嬉しそうな顔である

「織斑先生も一夏君が勝って嬉しそうですね……」

ふと出入口の監視カメラの映像を見る

「……」

見ると恰幅の良い男が退出しているのを目撃した

「山田先生?どうしたんですか?」

「え……あ!?いえこの監視カメラに写った人が気になって」

「む?こんな時間に退出だと?確かに気にはなるな」

「データベースで照合しますか?」

「あぁ頼む」

「はい……」

 

 

【今の試合で第一ラウンドの試合は終了です!お次は今大会メインイベント!二人の男性操縦者の戦いである第二ランウド第一試合だぁ!】

アナウンサーの熱がいつにもなく高い、否が応でもこの試合が今大会の目玉と言えるのは確かであるが

「ラウラ、少し良いか」

アリーナのピットで霖之助がラウラに近寄る

「……黙れ、私に話しかけるな」

「取り付く島もない……僕と別れてた後何かあったのかい?」

「黙れと言っている!」

そう言い残しラウラは先にピットから出撃した

『やれやれこいつは困ったことになったな』

「あの様子だと洗脳か二重人格か……どちらにしても先ほど会話した子とは思えないね」

『とはいえ今の段階じゃどうすることもできない、とにかくあいつと一夏との衝突だけは避ける事を考えるべきだろうな』

方針が決まったところで打鉄に乗り込みアリーナに向かって出撃する

アリーナに来ると一夏と箒はすでに準備を終えて待機していた

「霖之助……手加減はなしだぜ?」

「あぁ、全力で行こう」

「貴様は私が倒す……絶対に!」

「……なんだこの感覚は?」

【一つ目のグループは織斑一夏と篠ノ之箒!そしてもう一つは森近霖之助とラウラ・ボーデヴィッヒだぁ!男と男の熱き戦い!やがて夕日の海岸で友情を高めいつしかそれは愛となるぅ!】

先ほどのアナウンサーのテンションはさらに上がっていた……いやさすがにテンション高すぎないか?このままだと文章にできないようなテンションになるぞ、そもそも夕日でも海岸でもない

【この試合決して見逃……あぁ!ちょっとマイク取らないでぇ!?】

案の定止められたようだ

【えぇ~……とにかく!第二ラウンド第一試合開始です!】

締まらない展開でこの戦いは始まった

 

 

「いくぜ霖之助!箒!」

「あぁ!」

「僕から狙うかい?道理だね」

ラウラの機体、シュヴァルツェア・レーゲンにはAIC___アクティブ・イナーシャル・キャンセラーによって1体1での戦いは自殺行為だ

「だがそう簡単にやられる僕ではないさ」

一夏の刃を霖之助は持ち前の剣で弾き、二の太刀の箒の突きを躱し刀身を踏む

「なっ!?」

「まずは君を先に倒す」

打鉄の装備であるアサルトライフル『焔備』を構え箒に照準をあわせる

「邪魔だぁぁぁぁ!」

「うお!?」

突如霖之助は後ろからワイヤーに絡まれ上空に投げ出される

(ラウラか!?随分と荒っぽい!)

霖之助はなんとか体制を整えたが

「ここだぁ!」

「一夏!?」

霖之助に零落白夜が当たる

「くぅ!」

「このまま攻め切る!」

「させはしない!」

霖之助はあえて焔備で零落白夜を受け止める、中に火薬があることもあって小規模な爆発がおこった

「なにぃ!?」

白煙の中一夏は全神経をハイパーセンサーに集中した

「……っ!そこっ!」

背後から来る霖之助の一撃と返しの一撃が交差する

≪エネルギー残量0≫

「負けた……ようだね」

「よし!早く箒の加勢に……!?」

箒とラウラを見るとI()S()()()()()()()()をレールカノンで撃たんとするラウラの姿を見た

 

 

時間を遡りラウラが霖之助を飛ばした時……

「ラウラ!?あいつ仲間を!?」

「一夏!霖之助を頼む!」

「だけど1対1じゃ箒が!」

「この好機は逃せん!ラウラ相手なら白式よりも打鉄の方がまだ有利だ!」

「……わかった!耐えてくれよ!」

「織斑一夏ぁ!!貴様は私があああぁ!」

「くっ!一夏の所には行かせない!」

ラウラに立ちはだかるように立つ

「そこをどけえぇぇ!」

ラウラのISは両腕手首から出現するプラズマ手刀を構えこちらに迫りくる

咄嗟に剣を構え互いの武器が接触した瞬間

 

 

暗い、暗い空間に私は居た

 

「……ここは?」

暗い空間に何かが光る

「あれは……」

___ラウラのIS?

そう感じた瞬間、そのISに抱かれているラウラを見た気がした

そして見ればここが暗い理由が分かった

周囲にが蠢いている何かが囲んでいるのだ

それは誰かの悪意

そして身勝手な欲望

それらがISを、そしてラウラを飲み込んでいく

「……!誰だ!誰がラウラたちをこんな目に!」

突如意識が覚醒する

ラウラと私、互いに先ほどの感覚があるのだろう見ればラウラも困惑の表情だ

「……なんだ今の感覚は!貴様の仕業か!」

ラウラがこちらに敵意を向ける、それに対してこちらは先ほどの光景の見た矢先ラウラへの動きを一瞬鈍らせた

「がっ!?」

私は地面に倒れこむところをなんとか立て直した

いや()()()()()()

ラウラはAICによってこちらを固定したのだ

「ラウラ……目を覚ませ……」

ラウラがプラズマ手刀を私を刺した

「黙れ!ダマレ!だまれ!」

何度も、何度も、何度も、何度も

「ねぇ……あれやばいんじゃ……」

観客の誰かがそう呟いた瞬間、私のISはレッドゾーンに入り強制解除された

「消えろ!キエロ!きえろ!」

ラウラは肩のレールカノンをこちらに向ける

その銃口に光の収束が始まった

 

「織斑先生!」

「わかってる!ラウラ!今すぐ止めろ!周りの教員は今すぐ止めに……」

___なんだアレは?

「織斑先生?」

この前からありえない現象が続いていただが今回は

「アレはまさか!?」

織斑一夏に変化が起きていた

 

『まずいぞ!あのままじゃ箒が危険だ!』

___なんだって?

脳裏に浮かんだのは保健室に居る鈴とセシリアの姿だ

あの時と同じ光景が目の前に繰り広げられている

いや、それだけじゃない

ISが強制解除された今の状態で

あのレールカノンを喰らったらどうなる?

 

 

 

箒が死ぬ?

ほうきがしぬ?

ほうき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

error:20090531

深刻なエラーを確認

マスターの精神状況___劣悪

白式から操作権を奪取___完了

白式からの操作権の返却命令___拒否

レイを起動します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏……?」

「■■■■■ーーー!」

突如白式が黒く変色していく

「一夏君のISが!?」

「黒くなってる!」

「どういうこと!?」

観客がざわめく

「なんだ……これは……」

『俺にも分からん、あれはいったい……』

「___■■■」

完全に白式が黒く変化した瞬間

白式は突然姿を消えラウラを殴り飛ばした




ザルバ「闇に落ちる白き翼
取り戻すは金色の光と赤き願い!
次回『一夏』
決してあきらめるな!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。