提督に憑依して自身の体を持ち主に返そうと四苦八苦する話(の予定) 作:n番煎じの戦闘員
最近、垢名で遊ぶ同好会始めました
「……知らない天井だ」
定番のセリフとともに俺は目を覚ました。実際違う。記憶だと、ボロアパートの一室の寂れた天井のはずだ。こんなきれいな模様の入った天井ではないことは確か。なんだ、気でもくるって高級ホテル泊ったのか、昨日の俺。
起きて周りを見渡すと、なんか高級感あるシックな部屋だった(小並感)
更に視点が高く、布団ではなくベッドに寝ていたようで、普段より目覚めが良い。ホントなんだ。酔って記憶がないのか…いや酒を飲んだ記憶すらない。
とりあえずベッドから降り立つ。ベッドが久々すぎてちょっと手間取った。
何か情報は…ベッドの傍の机に置時計(それもアナログ)があった。時刻は4:44。…わーお、俺は死ぬらしい……不吉な考えを振り払いつつ、更なる情報を求め部屋を見渡す。時計だけじゃ分らんが、部屋の明かりはついていて、カーテンは閉め切ってあることから多分午前なんだろう。普段なら二度寝を決め込む時間帯だが、この非常事態に脳は覚め切っていた。
「……ひたひ」
頬をつねるが夢から覚めず、普通に痛かった。
そんでもって探索続行。机の上には置時計以外なかった。ざっと見た感じ部屋の広さは12畳くらい? 高級感溢れるタンスやクローゼット。難しそうな分厚い本が並べてある本棚に仕事用なのだろうか作業机。ホテルかと思いきや意外と生活感があって、一瞬俺はここの住人なんじゃ…と勘違いしそうになった。もちろん違うが。
他にもカーテンで覆われた窓や、何処につながっているのか少し重そうなドアがあった。とりあえずカーテンを開けて外を見る…も時間帯のせいか真っ暗で何も見えん。微妙に光は感じるが、目に映る限り光源は見当たらなかった。高さも不明。でもなんとなく高い気がする。なんとなく。
部屋の外に出るのは怖いからスルーで。
それにしても、スマホやパソコンどころかデジタル機器が一切ないとは…このへやの住人はいったいどうやって生活しているのか。あ、タンスの上に置き鏡がある。角度的に俺の服が映っており、それも質の良さそうな寝間着(それも普段着ているスーツよりも高そうな)を着ていた。ふと鏡を手に取ってみると顔が映って……うん。俺ってば超イケメン。やだかっこいい。いったい何人の女を抱いてきたのかしら……そろそろ逃避を止めよう。鏡には、昨日までの腑抜けた顔とは別人のイケメンが映っていた。びっくりしたろ? これ、俺なんだぜ。信じられん。
…もろもろの状況から察するに俺はこの部屋の住人のようだ。
転生か憑依か知らんが、ライトノベルみたいな展開が俺の身には起こっているらしい。
金持ちでイケメンとか人生勝ち組じゃん! …と考えられたら気楽でいいのだが、あいにく俺はネガティブ志向なもんで、今後に不安しかなかった。
この体の名前すら分かっていないんだぞ? 職業は? 命に危険はないのか? 経営者とか技術者だったらどうする? そんな知識俺にない。人間関係は? 家族、友人の存在すらわからない。
一つでもボロが出れば終わりだ。成りすましすら疑われるかもしれない。
「ちっ…神か何だか知らんが記憶くらい受け継いでもいいだろうが……」
時代もそうだ。デジタル機器が一つもないということは、まだ生まれてないのかもしれない。外が暗いのも街灯が無いからかもしれない。
不安要素が次々と浮かんでは俺を恐怖に陥れる。
神に愚痴るのも仕方ないくらいの雑な展開。
手掛かりを求め、部屋を荒らしまわる。自分の部屋なんだからいいだろ(暴論)
タンスには着替えやら薬やら生活用品が詰まっており、非常食なのか缶詰などの携行食品が入っていたが、カップ麺やカロメ(カロリーメイト)はなかった。使えね。
クローゼットを開くと、仕事で着るのか、すんごく高そうな礼服が入っていた。白を基調として肩に黒いラインが3本、胸には階級を示しているのか金色の勲章がついていた。それが上下サンセット。うわまぶしい。
あとは…本棚はスルーで。
「…作業机か」
作業机らしき座り心地の良さそうな椅子付きテーブルの上で、俺は一冊の本を見つけた。
手に取ってみると…自作したものなのか、カバーがなく表は真っ白だったが、裏返すと中央に手書きでタイトルが書かれていた。
『艦娘名簿』
勝ったな
やったぜ
誰がいい?(被害者選択欄)
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金剛
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明石
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ずいずい
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ぶっきー
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ポッポちゃん