銃の勇者~HEAD SHOTは基本だろ?   作:ジャージ黒

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盾の勇者の成り上がりで弓の勇者が銃を使っておりこれは違うだろと思い何となく書いてみた。


勇者召喚

大学の通勤、田舎にある場所なので自転車をこいで通勤する。今日は午後からの講義の為、外で飯を食べて向かおうとしている。

ふと、何時もは通りすぎる骨董屋に目が向き店の外に面してある、ショーケースの骨董銃に目がつく、徐に自分は自転車から降りて何となく近づいて見てみる。

 

「見たことがないマスケット銃だな」

 

自分は俗に言うミリオタだ、特に古い銃とかが好きな方の人間だ。

 

マスケット銃をよく見ると手元の辺りに見たことがない紋章がある。これは?銃だな、しかもこの銃と同じ所に宝石が埋め込められている。

 

その瞬間、宝石から眩い光が俺を満たした。

 

 

目を開けたらそこは何処かの部屋、石畳で作られた場所、目の前にはローブを着た不審者達、足下には巨大な魔方陣らしきもの?手元にはさっきの銃、ナンダコレハ?

 

 

「おお!勇者様方、どうかこの世界をお救い下さい!」

 

 

 

「「「「「はい?」」」」」

 

ローブを着た人達の1人が俺等に近付いてきた。

 

「この世界は今、存亡の危機に立たされているのです。勇者様方、どうかお力をお貸しください」

 

 

 ローブを着た男が深々と俺達に頭を下げる。

 

 

「まあ……話だけなら――」

 

「嫌だな」

 

「そうですね」

 

「元の世界に帰れるんだよな? 話はそれからだ」

 

俺は沈黙を選んだ。盾を持っている人以外の奴等は何処か困惑しながらも喜んでいる。

 

「人の同意なしでいきなり呼んだ事に対する罪悪感をお前らは持ってんのか?」

 

「仮に、世界が平和になったらっポイっと元の世界に戻されてはタダ働きですしね」

 

 

「こっちの意思をどれだけ汲み取ってくれるんだ? 話に寄っちゃ俺達が世界の敵に回るかもしれないから覚悟して置けよ」

 

 

そこら辺は同意する。

 

「ま、まずは王様と謁見して頂きたい。報奨の相談はその場でお願いします」

 

 

 ローブを着た男の代表が重苦しい扉を開けさせて道を示す。

 

 

「……しょうがないな」

 

「ですね」

 

「ま、どいつを相手にしても話はかわらねえけどな」

 

剣槍弓の3人衆に続いて歩き出す、先程居た部屋は地下だったらしく部屋を出て直ぐに階段を登る。外は正に異世界と言う感じの世界だな。とは其処まで思わなかった、ヨーロッパ辺りに行けばこれに近しい風景が在るかもしれない。そして、そこから少し歩いて謁見の間に着いた。

 

 

「ほう、こやつ等が古の勇者達か」

 

 

ウザいなこのオッサン。

 

謁見の間の玉座に腰掛ける偉そうな爺さんが俺達を値踏みして呟いた。

 

 

「ワシがこの国の王、オルトクレイ=メルロマルク32世だ。勇者共よ顔を上げい」

 

何か、スゲー三下感有るんだよなぁ?

 

「さて、まずは事情を説明せねばなるまい。この国、更にはこの世界は滅びへと向いつつある」

 

王様の話は無駄に長ったらしいから頭に余り入らなかったが簡単に言うと俺達には手に終えないから異世界から勇者喚んじゃおうってことか。イヤ、やれよお前らで。

 

 

「話は分かった。で、召喚された俺たちにタダ働きしろと?」

 

「都合のいい話ですね」

 

「…そうだな、自分勝手としか言いようが無い。滅ぶのなら勝手に滅べばいい。俺達にとってどうでもいい話だ」

 

「メンドクサイ」

 

「確かに、助ける義理も無いよな。タダ働きした挙句、平和になったらさようならとかされたらたまったもんじゃないし。というか帰れる手段があるのか聞きたいし、その辺りどうなの?」

 

「ぐぬ……」

 

俺ら全員からの拒否的な発言に王は口から苦言が漏れる。

 

 王様が臣下の者に向けて視線を送る。

 

 

「もちろん、勇者様方には存分な報酬は与える予定です」

 

 俺以外の奴等が握り拳を作ってほくそ笑んでいる。

 

 

「他に援助金も用意できております。ぜひ、勇者様たちには世界を守っていただきたく、そのための場所を整える所存です」

 

「へー……まあ、約束してくれるのなら良いけどさ」

 

「俺達を飼いならせると思うなよ。敵にならない限り協力はしておいてやる」

 

「……そうだな」

 

「ですね」

 

コイツらイチイチ、ウザいな。

 

「では勇者達よ。それぞれの名を聞こう」

 

 

「俺の名前は天木錬だ。年齢は16歳高校生だ」

 

剣、何かめんどくさそう。

 

「次は俺だな。俺の名前は北村元康、年齢は21歳大学生だ」

 

槍、うざそう。

 

「次は僕ですね。僕の名前は川澄樹。年齢は17歳高校生です」

 

弓、ガキっぽい。

 

 

「俺の名前は岩谷尚文。年齢は20歳、大学生だ」

 

まともそう。

 

「はぁ、雑賀充鷹。歳は20、大学生。」

 

 

「ふむ。レンにモトヤスにイツキ、ミチタカか」

 

「王様、俺を忘れてる」

 

「おおすまんな。ナオフミ殿」

 

わざとだな。この爺さんわざとじゃなかったらボケだな。

 

「では皆の者、己がステータスを確認し自らを客観視して貰いたい」

 

は?ステータス?

 

 

「えっと、どのようにして見るのでしょうか?」

 

 

弓の奴が王様に質問した。

 

 

「何だお前ら、この世界に来て真っ先に気が付かなかったのか?」

 

剣の奴が俺等に対して答えた。

 

「なんとなく視界の端にアイコンが無いか?」

 

 

あー確かに何かあるな。

 

 

「それに意識を集中するようにしてみろ」

 

 

雑賀充鷹

 

職業:銃の勇者 Lv1

 

装備:古の銃(伝説武器)

異世界の服

 

スキル:なし

魔法:なし

 

 

丸でゲームだなこれは。

 

 

「Lv1ですか……これは不安ですね」

 

「そうだな、これじゃあ戦えるかどうか分からねぇな」

 

「というかなんだコレ」

 

「勇者殿の世界では存在しないので? これはステータス魔法というこの世界の者なら誰でも使える物ですぞ」

 

「そうなのか?」

 

へー便利だな。

 

「それで、俺達はどうすれば良いんだ? 確かにこの値は不安だな」

 

「ふむ、勇者様方にはこれから冒険の旅に出て、自らを磨き、伝説の武器を強化していただきたいのです」

 

「強化? この持ってる武器は最初から強いんじゃないのか?」

 

「はい。伝承によりますと召喚された勇者様が自らの所持する伝説の武器を育て、強くしていくそうです」

 

「伝承、伝承ね。その武器が武器として役に立つまで別の武器とか使えばいいんじゃね?」

 

「そこは後々、片付けて行けば良いだろ。とにかく、頼まれたのなら俺達は自分磨きをするべきだよな」

 

「俺達5人でパーティーを結成するのか?」

 

「お待ちください勇者様方」

 

「ん?」

 

「勇者様方は別々に仲間を募り冒険に出る事になります」

 

「それは何故ですか?」

 

「はい。伝承によると、伝説の武器はそれぞれ反発する性質を持っておりまして、勇者様たちだけで行動すると成長を阻害すると記載されております」

 

「本当かどうかは分からないが、俺達が一緒に行動すると成長しないのか?」

 

 

 注意、伝説の武器同士を所持した者同士で共闘する場合。反作用が発生します。なるべく別々に行動しましょう。

 

 

何か出てきた。説明欄らしきものもあったが見る気は起きないので直ぐに閉じる。

 

 

「となると仲間を募集した方が良いのかな?」

 

「ワシが仲間を用意しておくとしよう。なにぶん、今日は日も傾いておる。勇者殿、今日はゆっくりと休み、明日旅立つのが良いであろう。明日までに仲間になりそうな逸材を集めておく」

 

「ありがとうございます」

 

「サンキュ」

 

会釈だけをする。

 

その後は王様が用意した来客部屋で俺達は休むこととなった。

 




マスケット銃はワンピースに出てくるような銃です。
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