次の日、謁見の間にて男女が12人ほど集まっていた。
「前日の件で勇者の同行者として共に進もうという者を募った。どうやら皆の者も同行したい勇者が居るようじゃ。さあ未来の英雄達よ。仕えたい勇者と共に旅立つのだ」
横に並んだ俺等に対して
剣、5人
槍、4人
弓、3人
盾、0人
俺、0人
「ちょっと王様!」
尚文の奴が文句を言う。俺はこのままでも構わんが。
「う、うぬ。さすがにワシもこのような事態が起こるとは思いもせんかった」
「人望がありませんな」
横にいた大臣らしきオッサンが切り捨てる。そして、王に近付き耳打ちをしている。
「ふむ、そんな噂が広まっておるのか」
「何かあったのですか?」
元康が微妙な顔をして尋ねる。
「ふむ、実はの……勇者殿の中で盾と銃の勇者はこの世界の理に疎いという噂が城内で囁かれているのだそうだ」
「はぁ!?」
「伝承で、勇者とはこの世界の理を理解していると記されている。その条件を満たしていないのではないかとな」
元康が俺と尚文に近付き耳打ちをする。
「昨日の雑談、盗み聞きされていたんじゃないか?」
その後、尚文は他の奴に直談判をするが王はどうすることも出来ないと話す。その中、槍の仲間の1人が盾の方に行くということになり、落ち着いたかのように見えた。
「…なぁ充鷹」
元康が話し掛けてきた。
「何だ?」
「お前はいいのか、仲間」
「あぁ、いいよ。銃の事をわからん奴等とやっても疲れるだけだからな。途中の装備を買ったりするのは付き合ってくれや。っていう事でいいよ王様、俺に仲間は」
「ふむ、そうか分かった」
フレンドリーファイヤーは避けないとダメだからな。
「そうか、それもそうだな」
納得したらしくそれ以上は聞いてこなかった。
「では、ナオフミ殿とミチタカ殿はこれから自身で気に入った仲間をスカウトして人員を補充せよ、月々の援助金を配布するが代価として他の勇者よりも今回の援助金を増やすとしよう」
「は、はい!」
「どうも」
「それでは支度金である。勇者達よしっかりと受け取るのだ」
俺達の前に5つの金袋が配られる。
「ナオフミ殿とミチタカ殿には銀貨800枚、他の勇者殿には600枚用意した。これで装備を整え、旅立つが良い」
「「「「は!」」」」
ヘイヘイ。
「じゃあ、充鷹。装備買いに行こうぜ、試したいことあるからよ!」
なすがままに連れられて行くと武器屋に着いた。元康は槍を持ち、少し見て置くのを武器屋の中にあるものを全部それを繰り返している。何かあるなと分かるが黙っておく。
「じゃあ、俺達は他の所も見に行くからまたな充鷹」
仲間を連れて店から出て消えた。
「で、兄ちゃんは何か買ってくれんのか?」
「防具が欲しいな、出来る限り軽くて丈夫な奴。」
「見た感じだと、剣も槍もないみたいだが?」
「俺の得物はこれなんでな」
銃を見せるが予想通り、?っていうをした。
「鎖帷子はどうだ?そしてら其処まで足に遅れをとらないと思うが」
「じゃあ、それで値段は?」
「兄ちゃんは勇者だろ?じゃあオマケして銀貨120枚」
「おっちゃん、数えんのめんどいから取って」
「おいおい、まぁ構わねぇがよ」
銀貨の入った袋を渡して、数えてもらう。
「ホラよ、兄ちゃん。ちゃんとこういうのはテメェでやんねぇとな。ちょっと待ってろ兄ちゃんのサイズの物持ってくっから」
そういって店の奥に入った時と同時に後ろから尚文と赤髪の女が入ってきた。
「おっ充鷹?」
「何だ」
「いや、充鷹も武器を買いに来たのかと思って」
「……お前、ヘルプちゃんと読んでなかったのか?装備してある武器しか使えないんだぞ、俺らは」
「えっ!マジで!?」
「マジだ」
「嘘だろ俺、盾しか使えないのか」
分りやすく肩を落としている尚文の隣で一瞬だがそんな落ち込んでいる尚文を見て楽しんでいる赤髪の女が直ぐに顔を切り替えて、尚文を励ましている。
「おい、兄ちゃん持ってきたぞ。サイズは合うか?」
渡された鎖帷子に腕を通した。
「サイズは大丈夫だな。後、ローブをくれ」
「いや、服屋にいけよな。まぁ有るけどよ」
適当に放り投げられて渡された物を着込む。
「値段は?」
「ローブはタダでいい、頑張れよ兄ちゃん」
「あぁ」
店から出る前に尚文に近付き耳元で
「気を付けろよ」
「えっ?」
店を出た。
次は戦います。
仲間?入れるとは言ってない( `・д・´)キリッ