店を出て直ぐに街を抜けて森に入り、すると魔物らしきものがいた。
風船に口を付けたような謎生物。
「これが魔物か?」
どっからどう見てもオレンジ色の風船だな。と考え事をしていると腕に風船擬きに噛まれてしまった。痛みを我慢して銃をポケットから出して、引き金を引く。
パン!
破裂して風船の残骸が残った。
Exp2の経験値を入手。
目の前にそういう文が出てきた。
「ゲームみたいに金は落ちてくれないか」
しゃがりこみ、風船の残骸を銃の宝石部分に近づけてみると残骸が吸い込まれた。
橙風船手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、小マップ
小マップ?試しに武器を変えるとオレンジ色の玩具の銃に変わり、常に出ている画面の端に円状の小さなマップが出てきた。よくあるゲームとかのレーダだな。自分を中心にしてざっと半径3mの範囲を索敵するらしい。
「ますますゲームみたいだな。はぁ」
不思議とため息が漏れる。
気持ちを切り替えて銃を古の銃に戻してみて、木に撃ってみる。
パン!
フム、やっぱり実弾だな。魔法的なパワーの弾丸だと思っていたんだが。でもって、連射は不可でもう一度撃つのに5秒もかかる、御親切に画面に書いてある。
「面倒だな」
取り敢えず今日は此処等一帯の魔物狩りと武器の解放だな。
その後、黙々と魔物を狩っていく。その中に茸が二足歩行している奴がいて、一発では倒せず3発撃って倒した。魔物の中には銃の効きが悪い奴がいるらしいから気を付けないとな。
青風船手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、小マップ2
赤風船手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、小マップ3
平茸手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、植物鑑定1
青平茸手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、簡易調合レシピ1
赤平茸手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、見習い調合
石手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、防御力1
土手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、土質鑑定1
葉手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、作物育成促進1
木手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、作物育成促進2
水手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、水質鑑定1
苔手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、浄水1
適当な物でも武器は解放される事は分かったが後半の武器に関しては俺に畑をやれと言ってるのか?
「この辺の物は解放したと思うから移動するか」
森を抜けて開けた場所に移動すると見た事がある奴が居た。
「あっ、充鷹さん」
樹こと、弓の勇者様だ。
「よう、元気か?」
「充鷹さんもレベル上げですか?すいませんがここは僕らが先に居たので移動してくれませんか?」
「は?」
何を言ってんだコイツは?
「そうだぞ!お前みたいな訳のわからん物を使う。勇者が弓の勇者、イツキ様の邪魔をするな!」
髭面で鎧を着たオッサンが樹の後ろから出てきて文句を言ってきた。
「あー分かった分かった。此処から離れるから煩くすんな」
「ふん!分かればよいのだ」
後ろの樹は何処か我関せず、っていうよりは当たり前だろ?的な感じでいるし、あれ以上関わるつもりも無いのでかなり歩いて他の奴等に合わんようにする。
「ここら辺なら大丈夫だろ」
「ん?充鷹か」
此処にも居やがった。しかもさりげなく呼び捨てだ。
「錬はここでレベリングか?」
「ああそうだ」
じーっと見つめてきており、邪魔だという気配をただ寄せる。
「ここはお前がいるから、お暇するよ。だが一つ聞かせてくれ?」
「何だ?」
「お前、仲間はどうした?」
「別行動で行動してもらっている、効率よくレベルを上げるためにな」
ふーん?
「そうか分かった、邪魔したな」
今度こそ、会わないように離れた場所でやろうとかなり遠くに来たらしくレールを敷いた洞窟を見つけた。
「廃坑か?」
魔物はいるみたいだがな
パン!
横から飛び掛かってきた狼の眉間を貫き倒した。
「狼の住みかになったってとこか?」
ぞろぞろ、群れをなして出て来やがった。
「ざっと、10匹はいるな」
そして、奥に1匹いるふんぞり返っているボス狼。俺の今のレベルは7。武器は初期装備で敵は多数。レベルは恐らく狼の方が上。
「さぁパーティと逝きますかね?」
パン!
狼の脳天をぶち抜き即時退散!物陰に隠れる。それを追う狼共。
こういう時に剣とか槍は羨ましいな。物陰に隠れて更に1匹を撃つ。残り、ボスを除き8匹。狼共が警戒して直ぐに襲おうとしない。
「序盤の中ボスって所かねコレは?」
わりと簡単に脳天をぶち抜く事が出来るとはいえ、しかもそれは分かりやすい矢印があるお陰だ。元々備えてあるスキル?なのか銃を構えるとFPSみたいに〔 〕のマークが現れる。そして冷静に考えろ、この状況を突破できる事を。
「無理だな」
頭に血が上ってるし、俺其処まで頭よくないし。俺の人生はここで終えんかね?あの時、俺も仲間をくれとかって言った方が良かったかな?
せめて、銃が2丁あればな。
ピロン!
銃を2丁目出現させますか
Yes
No
突然、画面にそれが出て来た。俺は少し呆然としたが直ぐに意識を戻した。当然Yesだ!石の手銃を取り出して狼共の前に現れる。
さぁパーティだ。狼共。
「オラオラオラ!!」
集中を乱すな!装填時間を考えろ!常に身体を動かせ!
狼たちもタダでやられるだけだけではなく、俺を殺そうと噛み殺そうとする。石の小銃にして少し防御を上げて良かった。
「後はお前だけだなオイ!?」
血を流しながら、俺は狼のボス睨み付ける。
相手はやる気のようだ。
向こうから走りかかってきた。俺の喉元を狙おうとしている。
限界まで引き付けろ!さぁ口を開けろ!
ボスが首に噛み付こうとして跳んで、口を開けた。俺は後ろに軽く退き、引き金を引いた。
パン!
口の中に放たれた銃弾で息絶えた、狼のボス。
「あー疲れた!」
俺はその場で横になった。
やっぱり仲間はいるな、少し休憩したら武器の解放するかね。
「あっ、充鷹さん」
後ろを向くと樹が来やがった。
「コレを全部充鷹さんが?」
「ああ、そうだぞ」
「此処はレベルが16程で倒せる筈なんですけど」
「レベルは7だったな、今は10になったがな」
「信じられません、何をしましたか?」
「ホレ」
銃を2丁見せると驚いた顔をすると少し離れてブツブツ言い始めた。
「すいませんが交渉をしませんかこのポーションを2つ渡しますのでそこにある狼の死骸を一匹くれませんか?」
後ろからさっきの鎧野郎がいいのですか?と聞いていやがる、下に見てやがるな。まぁいいか。
「ああ、交渉を受けるよ。その代わり、ボス以外、そこにあるデカイのな」
「ええ分かってますよ」
嘘つけ、隙あらば武器に入れようとしただろお前。
その後、武器に回収した後は直ぐに消えていった。もう見えなくなった所で渡された2つの瓶の薬品を一気に飲み干す。
「うん、苦い」
薬らしい、薬だな。よくあるフィクションだと甘いと相場が決まってるのにな。
立ち上がり狼たちを回収する。
灰狼手銃
能力未解放・・・装備ボーナス、攻撃力2
大灰狼小銃
能力未解放・・・装備ボーナス、攻撃力3、装填速度1
おっ、小銃が解放された。武器を変更すると手にズッシリと重くなる。銃のタイプは猟銃とかに使われるタイプだな。
「さて、流石に陽が暮れ始めたな。その前に」
廃坑に足を進める。
「うん、子狼が居たと思ったのにな」
俺の予想では子狼が数匹いて、それを回収しようとしたのにな。
「何で卵だ?」
しかもダチョウサイズの奴が2つ。
「まぁ、異世界だしな」
卵を両手に持ち。
「落とさないようにしないとな」
着ていたローブを布敷代わりにして卵を2つ包み、街に帰る。
手銃→ハンドガン
小銃→ライフル
銃の勇者は元々2丁使えるという設定。
無理矢理感!!