銃の勇者~HEAD SHOTは基本だろ?   作:ジャージ黒

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城下町

城の門前で待っているとメイドが2人来た。

 

「申し訳御座いません、銃の勇者様。この度私の娘が大変迷惑を御掛けしました」

 

「うっ」

 

娘の頭を手で掴み、一緒に律儀に45度の礼をしてくれた、長身のメイドさん誰この人?

 

「私はこの城のメイド長のラリーでこの子の母で御座います」

 

「はぁ」

 

「迷惑をお掛けましたがこの愚娘をお供にお願いします」

 

「元々、そのつもりだ。そして聞きたいことがあるんだが?」

 

「何でございましょう」

 

「この国っていうよりこの世界は政治の世界に宗教団体が関わるのか?」

 

発言した瞬間、鋭い目線を指して長くも感じる数秒間ラリーの方から口を開いた。

 

「左様で御座います。私の口から詳しくは言えませんがこの国メルロマルクは三勇教。剣槍弓の勇者を主軸にした物です」

 

「三勇教が有るってことは五勇教も有るってことか?」

 

「いえ、他にあるのは四聖教で御座います。銃の勇者様は前回の召喚から現れており、宗教的にはよくわからない武器よりも分かりやすい他の見慣れた武器の方が民衆の方にも良いですから」

 

「まぁ、当然か」

 

他にも何か理由が有りそうだが聞かないでおこう。

 

「では旅の支度金の代わりとしてこちらを」

 

割りと大きな麻袋を渡されて中を見ると干し肉やパン、チーズ等の日保ちする食料が入っていた。

 

「長い旅路ですので御武運を」

 

「ありがたく頂く。行くぞお前ら」

 

「「バゥ!」」

 

「はい、では行ってきます」

 

ラリーは一度、深く礼をして城に戻った。

 

 

 

「取り敢えずアリスお前にはそのメイド服を何とかしてもらうか」

 

「何ででございましょう?」

 

「戦闘中にメイド服が使えると思うか?」

 

「裾は短いのを持ってきたのですが?」

 

「そういう問題ではない」

 

コイツを仲間にしたのは間違いだったかな。

 

「動きやすやの問題を言ってるんだ」

 

「それでしたら問題御座いません母から頂きました。メイド用外鎧を持ってきました。」

 

その背中に背負っていたデカイのは鎧かよ。

 

「此のような物です」

 

背中から下ろして見せたが場所を考えろ場所を。

 

「はぁ分かった。取り敢えず、メイド服からそっちの鎧に着替えろ。今から着替える場所に行くから」

 

「了解しました」

 

「じゃあ、これは俺が持っていっ!」

 

重っ!!?レベリングした俺でもかなり重いぞこの鎧。コイツ、見た目に反して馬鹿力か。

 

「そういえば聞いてなかったがアリス、レベルは?」

 

「8です」

 

案外、低いな。俺の力が元々低いのか知らんが多少は鍛えないと駄目だな。

 

「まぁ男としての意地だ。これは俺が持っていくから移動するぞ」

 

「はい」

 

返事をしながら両手に夜牙と雪花を腕に抱えて着いてくる。2匹とも満更ではない様子。

 

 

 

「というわけで場所貸してくれ」

 

「何がというわけ何だ兄ちゃん?」

 

場所は移動して元康と来た武器屋に来た。

 

「このメイド鎧をコイツに着せるために場所を借りたいんだ。序でにコイツ用の近接武器も」

 

メイド鎧を見せ、後ろで武器を物色しているアリスを指す。

 

「随分と上等な鎧だな。それにしても兄ちゃん?」

 

「何だ?」

 

「あんたも隅に置けねぇな、あんな可愛い子を城でナンパして仲間にしたのかよおい」

 

「そんなんで採用したつもりは全くない。おいアリス、鎧を裏で着替えてこい」

 

「分かりました」

 

2匹の狼を腕から下ろして鎧を抱えて裏手に向かう。

 

「まぁ、見ての通り見た目に反して怪力だから武器を見繕ってくれ」

 

「あぁ分かったよ。兄ちゃんはこの前の鎖帷子じゃ心ともないだろ鎧を買わないのか」

 

「俺は回避前提で軽めにしとくよ」

 

「油断大敵だからな、気を付けろよ」

 

「後、聞きたいことがあるんだが?」

 

「この国では銃の勇者っていうのはどういう風に伝わっているんだ?」

 

「んー?俺も其処まで詳しくは無いんだが、前回の勇者から出現したのと他の勇者とは違って勇者らしくなく傭兵に近かったと聞いたな」

 

「ありがとよ、オッチャン」

 

銀貨を3枚置くと手で返された。

 

「そういうのはいいんだよ、それよりも次にちゃんと鎧を買ってくれよ!」

 

「了解した」

 

「お待たせしました」

 

丁度良くアリスが戻ってきた。

 

「どうでございましょう」

 

メイド服を元にした鎧は機敏性を欠く事無く、素晴らしくも綺麗なデザインをしていた。

 

「綺麗だな」

 

「ありがとう、ございます」

 

顔を横に向けて答えて、足元に居た雪花を抱えて毛皮に顔を埋めた。

 

「顔に毛が付くし、雪花が嫌がってるからな」

 

「……兄ちゃん」

 

「どうした?」

 

「いや何でもない。で、嬢ちゃん兄ちゃんに頼まれていたんだがこの辺が嬢ちゃんに合ってると思うんだ」

 

カウンターの上に大剣、斧、戦斧、大槍、大槌が置かれていた。アリスはジーッと少し眺めて。

 

「これとこれが合わさった奴が裏にあった。それがいいです」

 

指したのは戦斧と大槌を指した。

 

「あー裏にあったのは俺が面白半分で作った奴だからな。バランスが悪いんだが」

 

「それがいいです」

 

「……はぁ、分かったよ。ちょっと待ってな」

 

オッチャンが裏に入り少しすると予想以上にデカイ戦斧を持ってきた。

 

身の丈を有に越える。凡そ2mの先に十字状の対同士に大斧と大槌が付いている。

 

「オッチャン、何だこの面白武器は?」

 

「俺が酒に酔っていて、目が覚めたらこんなのが出来てた」

 

目を合わせろ、目を。

 

「アリスはこれが気に入ったか?」

 

「はい、とても」

 

目がどことなく輝いている。

 

「はぁ、これと普通の剣をくれ。腰に差してるだけなら俺も持てるからな。一応、言うがお前用だからな」

 

「はい」

 

「分かったよ。じゃあ、それと剣を合わせて銀貨90枚でどうだ」

 

「案外、安いな」

 

「それは在庫処分だからな、大分安くしたよ」

 

袋から今度は一枚一枚数えて出していく。

 

「はい、丁度ありがとよ兄ちゃんまた来てくれや」

 

「あいよ」

 

「失礼しました」

 

 

 

店を出て少し散策するとやはりアリスが背中に背負っているものが大分、目立つようで歩く度に視線を感じる。

 

「次は野営用の物を買うからな、場所は分かるか?」

 

「母からある程度、聞いていましたので此方です」

 

俺の前を歩いて導いて行く。別に迷うこと事無く、野営用に必要なものを揃えて序でに丈夫なバッグを買った。

 

「こんなものか」

 

「そうですね」

 

「さてと、飯を食ったら街を出るぞ」

 

「「バゥ!、へっへっ」」

 

飯という言葉に反応した狼どもを連れて、この前食べた飯屋に向かう。

 

飯屋に着いて、夜牙と雪花を見て何かを言おうとしたがそれを視線で制し、適当な場所に腰を掛ける。

 

 

「アリス、適当に頼め。最低でも数日は野営だからな」

 

「承知しております、注文が決まりましたので宜しいですか」

 

店員呼び、注文をする。

 

「俺はこれとこれを後コイツらに適当に焼いてない肉を3枚ずつ。」

 

「私はここのページの物を全部」

 

「は?」

 

店員と声がクロスした。

 

「宜しいですか?」

 

「はっはい、了解しました」

 

店員はそそくさと厨房の方に走った。

 

「お前、そんなに食べるのか?」

 

「何時もはセーブしてるのですが、当分お腹一杯食べれそうにないので」

 

「何となくお前が直ぐ辞められた理由が分かったよ」

 

その後は食事が来るまで其々の膝に夜牙と雪花を置いて撫で回した。

 

「お待たせしました」

 

食事が来たみたいなので夜牙と雪花を膝から下ろして、ご飯を食べさせる。

 

「じゃあ、頂くか」

 

「既に頂いています」

 

早えよ。まぁのんびり食べるとするか。

 

食事中は特に会話もなく黙々と食べていた。

 

 

 

 




メイド鎧のイメージはオーバロードのナーベラルガンマのスカートの膨らみを減らして、鎧の感じを2割増したイメージです。
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