提「…あぁ聞こえるか?」
ヲ「ヲッ…聞こえてますよ」
こいつが深海棲艦“正規空母ヲ級”。頭部で居眠りをする様に目の様な機関を動かす艤装以外は艦娘と何ら変わらないような娘が、人類を脅かし続けてきた深海棲艦なのだ。
会話してみてわかった。敵の本拠地で身体の自由を奪われた上、敵に矢を構えられいつ死んでもおかしくない状況なのにも関わらず
それが不気味で、深海棲艦と言う存在に対する恐怖感が積み重なる。
提「単刀直入に言う、貴様らの目的は何なのだ?」
ヲ「お腹が減りました」
提「は?」
ヲ「ご飯あります?今日何も食べてないんですよ」ヲッヲ
提「いや質「お腹が減りました」
……駄目だ、これが深海棲艦?ただ飯を要求する謎の存在じゃないか
それともこれが必死の抵抗なのか?飯を取りに行っている間に逃げ出そうと言うそう言う計画なのか?
提「…こいつ、本当に深海棲艦なのか…?」ボソッ
加「えぇ、間違えなく深海棲艦よ…」
明「深海棲艦には、人間や艦娘には存在しない身体の構成物質が存在します。見た目こそ艦娘に近しいですがその性質は駆逐イ級などの個体と同じ、何ら変わりありませんよ」
…そうは見えない、恐るべき存在を前にしている筈なのに不思議と恐怖感を感じないのだ。
まぁ飯を求めているだけだからか…?
提「…おにぎりならあるぞ」スッ
ヲ「ありがとうございます」シュバッ
目にも留まらぬ速度で頭部の化け物の触手で俺の手の中にあったおにぎりが奪われる。
拘束をしていなかった頭部から伸びている
交渉材料にもさせないつもりか…流石は深海棲艦だ、油断はできない。
ヲ「!!」パァァ
……美味しかったらしい、気に入ってくれて何よりだ。
ヲ「ご飯のお礼です、なんでも答えますよ」エッヘン
提「いや…お前はそれでいいのか?」
ヲ「何がですか?ご飯の恩は命と同格でしょう?通信装置は切ってますしなんでも話せますよ?」キョトン
提「……まぁ良いなら良いんだけどさ」タメイキ
……仲間を裏切るって考えてなかったのかなぁ。
提「…じゃあ、深海棲艦の目的についてだが」
ヲ「ごめん知らない、姫様達曰く全世界の制海権を奪取してから何かをするらしいけどその何かを教えてもらってないよ」
提「本当か?実は知っているんじゃないのか?」
ヲ「じゃあ…んんっ、ヲーヲヲヲ〜………これでいいかな?あーあー」
ヲ「ちょいとそこのお姉さん、嘘発見器みたいの無いかな?」
明「っ!?こんな短時間で言葉を理解したんですか!?」
ヲ「ん、大丈夫みたいだね、じゃあこれは返す。取ってくれると助かるな」
…ヲ級が言語を理解した、それもこんな短時間なのにだ。
深海棲艦の学習能力なのか、それとも
明石がヲ級に装着されていた翻訳メーカーを取り外し、小型の嘘発見器を持ってくる。
ヲ「ありがとう、じゃあ……深海棲艦の目的については何も知らない、いいね?」
嘘発見器「ブッブー」
ブザーが鳴る。これは嘘をついた時に鳴る音だ。
提「は?」
ヲ「あっ」
加「…」
明「あーあ」
提「知ってるんだな?」
ヲ「ヲッヲ…人間用なら騙せると思ったのに」
提「騙す気まんまんじゃねぇか、恩とか何処いったし」
ヲ「敗北しました」
◆
うぅぅ…上手く騙して適当に切り抜けようとしたけど駄目だった。
いや怖いもん、なんで男の人の後ろにいる艦娘、ずっと私に矢を向けてるの?
“ヲ級さん“もずっと居眠りしてるし、艦載機は飛ばせない。腕を動かそうとしても鎖でがんじがらめにされていてどうにもならない。
提「じゃあ話してもらうぞ?お前達の目的はなんだ?」
ヲ「ヲヲッ…」
言っていいのか?無線は切ってあるが空母水鬼様の様に遠隔監視をされているかもしれない。
……いや死ぬよりはマシか?…いいや、もう一つ逃げ道があるか。
ヲ「…お魚」
提「…は?魚?」
ヲ「お魚を独占するの」
嘘発見器「……………」
明「嘘発見器に異常は見当たりませんが……それって本当なんですか?」
ヲ「ん。美味しいじゃん」
加「……それには同意するわ」
切り抜けられた!!漁業権剥奪は我らの悲願!!
秋刀魚とか美味しいもんね、仕方ないもんね。これなら許されるよ絶対。
ヲ「他には?」
提「お前達の指揮官は居るのか?居るとすれば何処にいる?」
ヲ「中枢区域、姫様の事でしょ?」
嘘発見器「………」
そうらしい、反応しなかったし。
そういや戦艦棲姫様はグランディア3買ってくれてるだろうか。
提「中枢区域とはなんだ?」
ヲ「私達が生まれる場所、深海棲艦の始まりにして終わり。全ての終着点」
提「うぅむ…難しいな、場所は何処に位置する?」
ヲ「中枢区域は中枢区域でしょ、それ以外ある?」
嘘発見器「…………」
提「やはり駄目か…」
んん?中枢区域は中枢区域では?
他の呼び名は聞いた事ないから知りません
提「じゃあ質問を変えよう、その頭部の奴はなんだ?」
ヲ「ヲ級さんだよ」
提「…ん?お前がヲ級じゃないのか?」指差し
ヲ「私はヲ級だけどこの人もヲ級さんだよ」
ヲ「最近は居眠りばっかしてるからコミュニケーション取ってないんだけどね」
ヲ「…そろそろ解いてくれない?痛いんだけど」
提「駄目だ、お前に逃げられては困るんでな」
ヲ「ヲッフ。じゃあ毎日ご飯だけは持ってきてね」
提「呑気だな…お前」
ヲ「…あと出来ればパソコンを貸して欲しい」
提「パソコン?何に使うんだ?」
ヲ「…オンラインゲーム、「FIRE of blust」ってやつ」
提「……それ俺やってるわ」
ヲ「………まじで?」
ヲ「……出来ればで良いんだけどさ、今度マルチしない?」
提「…いいぞ」
ヲ「やった」
この日、提督とヲ級の中には謎の信頼感が生まれた。
思想は違えど娯楽は同じ、ゲームは世界を繋ぐ、ハッキリわかんだね。
ヲ級ちゃん→下の女の子
ヲ級さん→頭のやつ
ヲ級ちゃんに対して提督達は何を求めますか?(2月1日まで)
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ガチバトルしてほしい
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艦娘と仲良くしてほしい
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姫様番外編やってほしい
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ル級となんかしてほしい
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ヲ級のゲーム実況して