黒鉛と薄氷   作:AWの新作ゲーム楽しみです。

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今回も戦闘なし!御免なさい!!


002 高校6年生。

【どこかの隠れ家】

sideユージオ・シュトリーネン・Jr.

 

「………………」

「………………」

 

僕とキリトは頭を抱えつつも目の前の大事を眺めていた。

 

自らが搔き集めた情報源達である新聞、ラジオの録音、ニュースの録画を見比べる。本来は情報の精査をするために集めた情報達だが、僕らからしたら本当にこのニュースは起こったのかという真贋を見極めるためでもあった。

 

キリトや束さんと見た例のニュースから一週間たったが、どのメディアも基本的には一つのニュースを取り上げ続けていた。

 

『人類初の男性IS搭乗者!それは【世界最強(ブリュンヒルデ)】の弟!?』

 

『女尊男卑の世間に革命の風が吹くか!?』

 

コレだ。僕とキリトは世界の裏に隠された男性IS搭乗者だが、彼……織斑一夏は、世界の表に大々的に発表されてしまった男の子だ。きっと彼の周りには今大量のマスコミや、危ない研究者。果てには過激派な女尊男卑推進派やテロ組織に狙われているだろう。そんな彼を守るための黒服だって、彼からしたら威圧感と緊張感しか与えてこないのだろう。

 

助けてるなんてもってのほかだ………なんてことは、言えないんだけど……

 

「助けたいのか?ユージオ」

 

急にソファの向かい側から声がかけられ、僕はハッと顔を上げる。いつも間にかふと手に取った雑誌に綴られていた彼の現在の境遇について言及されたものを見ていて、思案していたようだ。

 

「…キリトは、どうなんだい?」

 

逆に、問いかけてみる。質問を質問で返すのは失礼かもしれないが、問いてみたかった。

 

「あぁ、勿論…助けたいとは思うよ。完全に同じ立場だからな同情もあるし、哀れに思う気持ちもある―――」

 

だが――と彼は言葉を一区切りし、どこか迷うように目を彷徨わせながら再び口火をきった。

 

「俺らにも立場がある―――俺は、()()()()()()()()彼を助けようとは、な……」

 

意外にも、僕の中で彼に対する落胆等の感情を感じなかった。

 

僕の中にある冷徹な部分が、既に同じような結論を下していたからなのかもしれない。僕たち二人が揃って同じようにどんよりとしていると、急にキリトのポケットに入っている携帯端末に連絡が入った。

 

キリトはプライベート用の携帯を別に持っているので、今鳴っているのは『依頼』の連絡だろう。途端にゲッと顔を顰めるキリト、どこか不安げな様子でこちらを見やった。

 

キリトはこうゆうことがよく起こる――これを【ふらぐ】っていうらしい――ことが多い。やはりお父さんである和人さんがああだからなのだろうか?

 

父さんは『アレがキリトのいい所であり、同時に最悪の欠点でもあるからね』と苦笑いしながらそれを眺めていた。

 

流石に依頼の電話を無視するわけにもいかないので、キリトへ早く出るように促すと、彼は意を決したように電話の通話ボタンを押した。

 

「もしもし、こちら【SA(ソードアート)】。なんの依頼だ?」

 

どこか投げやりな様子のキリトが、少々雑多に対応を始めた。

 

「――アンタが依頼とは珍しいな………あぁそうだ。並大抵のことは何とか出来るだろ?――それは、例の事か?いま世界中を騒がせている――」

 

メモ帖片手に走り書きを始めるキリトを見据え、僕は瞬時にボイスレコーダーを起動した。ISを主力兵装として運用する僕らには中々いないが、中には業腹に依頼内容を反故しようとする人もいるから僕らはいつもこうしているんだ。

 

「護衛と言っても、俺達は別に坊やと同じ男性って訳じゃ―――ハァ!?

 

座っていたソファを騒々しく蹴り上げ、驚愕した顔で冷や汗を掻き始めた。

 

(キリト、一体だうしたんだい?)

 

小声でキリトに問い掛ける。すると彼はジェスチャーで『結構ヤバい』と言ってきた。キリトがそこまで言うのは珍しい――僕は何があってもいいように待機状態の愛機を構えた。

 

「イヤイヤんな訳……誰から聴いた?――『あんのクソウサギィ!!!

 

聞いた時の余りの怒りか。キリトの愛機の【グラファイト・エッジ】が瞬時展開され、全身装甲フル・スキンゆえのくぐもった声が響く。

 

『クソウサギ』――束さんのことだろうか?あの人が一体何を…「…え?」

 

思わず純粋な疑問と混乱の声が出た。それはキリトがメモ帖を殴り書きした後僕に渡されたメモの欠片に記された内容だった。

 

『男性だとバレた』

 

…………よりにもよって特大の秘密をばらしてる!?

 

『――ハッ。流石【世界最強(ブリュンヒルデ)】はイイ性格してるな――――あぁ分かった。確かにそれが世界にバレたのなら()()に入って身の振り方を考えた方が良さそうだ』

 

吹っ切れたように対応するキリトを見ながら、僕は過去を振り返る。

 

亡国機業(ファントム・タスク)】のテロにより偶発的に判明した自分たちのIS適正。

 

なし崩し的にお世話になった束さんから受け取ったIS、【薄氷の騎士(グレイシャス・ナイト)】。

 

そこから始まった僕と親友の悠人と共に駆け抜けた数年間。

 

紛争地域で戦車や強化歩兵相手の大立ち回り

 

僕らのIS目当てに行われた大捕物での脱出劇

 

中国での離婚話破棄のお手伝いと説得

 

相容れぬ事情から敵対したドイツ軍との抗争

 

ふとした事から勃発した【国家代表】vs【SA】

 

そして――【亡国機業(ファントム・タスク)】幹部との死闘の際発現した僕らの【単一仕様能力(ワンオフアビリティー)】。

 

数々の悲劇、闘争をくぐり抜けて来た僕たちだ。

 

きっとココからの旅路に、不可能なことは――

 

 

『今から俺たちは高校6年生だ。やったなユージオ』

 

 

ない…うん。ないんじゃないかな、たぶん。

 

 

【IS学園】

side三人称

 

「まさか2回目の高校生活を送る羽目になるとはね………」

 

「うんうん。それもまた…ISだな」

 

呆然としながらも現状をしっかりと反復したユージオと、少々現実逃避が混じっているキリトはIS学園に唯一繋がるモノレールに乗り込み、学園の門の前へと来ていた。

 

島一つ丸ごとが学園の敷地という中々にぶっ飛んだ場所にて、二人は今回の依頼主と待ち合わせをしていた。

 

因みに現在時刻午前四時。四月といえど未だ周囲は真っ暗闇の只中である。

 

「…それにしても、まさかあの【世界最強(ブリュンヒルデ)】からの依頼とはね……僕らの名も、上がったって事かな?」

 

「どちらかと言うと俺らが男性操縦者だからだろ。本人もそれを知ってから依頼して来たんだろうからな」

 

未だ冷え込む早朝にてカタカタ震えるながら雑談をする二人の前に『ザッザッザッ』と規則正しい足音が聞こえて来た。

 

「待たせたな――ところで、貴様等が【SA】でいいんだな?」

 

「あってますよ。僕が【グレイシャス――いや、もう本名を名乗った方がいいかもしれませんね。改めて、ユージオ・シュトリーネン・Jr.です」

 

「なら俺も。【グラファイト・エッジ】改め、桐ヶ谷悠人だ。アンタが依頼人の織斑千冬でいいのか?」

 

「あぁ。如何にも私が今回の貴様等の依頼人の、織斑千冬だ」

 

二人は前に出て、それぞれ握手を交わした。

 

「…本当に、男性なんだな。あのバカから聞くまではまるで信じられなかったぞ」

 

「アハハ…あの天災をバカ呼ばわりとは、流石ですね、【世界最強(ブリュンヒルデ)】」

 

「茶化してくれるな。照れてしまうぞ?」

 

まったく照れてなさそうなのにそんな冗談を言う織斑千冬に対し、悠人が軽く告げた。

 

「所で質問したいんだが、IS学園は実弾エネルギー弾問わずの銃で来客を迎えるのが文化なのか?」

 

何気なく質問したキリトに対し織斑千冬は僅かに眉を顰めた。

 

「…気づいていたのか?」

 

「体の急所をいつでも狙えるところにいるのは感心するけど殺気が一部分に集中し過ぎて分かりやすいな」

 

顔ではニコニコ笑いながらも腰の長剣に手を伸ばし始める二人に対して、織斑千冬は諌めるように手を翳した。

 

「待て待て、襲撃や誘拐をしようという意図はない。ただ単純に彼女等は心配しただけだ」

 

翳した手をまるで『シッシッ』とばかりに振るうと、木の上や建物の影といった場所からISを装着した複数名の学園教員が現れ、そのまま去って行った。

 

「愛されてるって事かい?」

 

「認めたくはないが、そうゆう事だな」

 

やれやれと言わんばかりに腕を竦め、何事も無いように話を進めた。

 

「今回貴様たちに依頼するのは、私の弟であり世界初の男性IS操縦者である【織斑一夏】の護衛だ。何か質問は?」

 

簡潔に述べた千冬に対し、二人は質問を投げかける。

 

「護衛ならアンタがいるだろう。なんで俺たちなんかに?」

 

当然の疑問――まぁ答えは決まりきっている為只の事実確認のような感じではある――を提示する悠人に対し、織斑千冬は答えた。

 

「表向きは貴様等の腕を見込んで…という感じだな。事実は察している通り、貴様等が私の弟と同じ男性のIS操縦者だからだ」

 

『異性の私だとどうしてもカバー出来ないとこ等があるからな――私は一向に構わんが』と続けた千冬に対し『まぁそりゃそうだよな』と納得する二人。が、直後に補足の最後の呟きに対し『うわぁ弟くん愛されてるなぁ…』と何処か同情めいた思いを抱きつつ、次の質問へと移行した。

 

「じゃあそうゆう事で納得するとして――何でこんな時間に呼び出したんだ?護衛対象の生活時間も考慮するともう数時間位先でも良さそうじゃないか」

 

先程も明記したが、現在早朝午前四時。護衛対象であり学生でもある【織斑一夏】が起きるのは大体6時ぐらいであり。それに対し悠人は疑問を挟んだ。

 

「それに関しては、少々長くなるから移動しながらの方がいい。付いて来い――道案内がてら説明してやる」

 

織斑千冬は踵を返し、そのまま学園の中へと入って行った。

 

「ああそれと、センサーや警報の類は切ってあるが、もう数秒したら再稼働する。すぐ入る事を勧めるぞ?」

 

「よし。行こうぜユージオ」

「うん。行こうか悠人」

 

物怖じする事なく。九割九分女性しかいない女の園へ、今新たに二人の男性が入学した。

 

 

【第三アリーナまでの道のり】

side桐ヶ谷悠人

 

「今から貴様等二人には、実力の証明をしてもらう」

 

答えは聞いてないとばかりに確定口調で話し始める織斑千冬――正直俺は先程俺が言った質問に対する答えを言うとばかり思っていたのだが、『実力の証明』とはどうゆう事なのだろうか?

 

「…私の弟である一夏は、その希少さ故に護衛を付けざるを得ない状況にある」

 

それもう三人目だけどなと心中で思いながらも声には出さず、俺は話の続きを促すように沈黙を保ち続ける。

 

「各国が護衛を付ける護衛を付けると言ってきて煩くてな。個人的な縁を辿ってみると貴様等に辿り着き、そこからあのバカの密告だ」

 

ッチ。あの腐れウサギめ、お得意様だからって許せる事と許せないことがなぁ…。

 

「だから私が今回貴様等に依頼したんだが、ほかの国々からしたら『ハイそうですか』とはいかないらしくてな。貴様等の実力を証明して欲しいらしい」

 

あぁ成る程、相変わらず醜いな。

 

「で?俺たちは誰と戦えばいいんだ。まさかアンタとは言わないよな?」

 

流石にそれは無理と無茶が過ぎるんだが…

 

「それも面白そうだが、()()()違う」

 

あぁよかった……ん?今回は?

 

「今日は第三アリーナで一年一組のクラス代表を決める対決があってな。対戦カードは織斑一夏とセシリア・オルコットだ」

 

「え…セシリア・オルコットて、イギリス代表候補生の?」

 

ユージオが少し驚いたような声を出し、名前を復唱した。

 

「ほう?知っているのか」

 

「知ってるも何も、今年のIS学園の入試首席じゃ無いですか。これからの勤務先での有能な人の調査ぐらいはしますよ」

 

「首席って――一年最強って事か?なんでそんなのと護衛対象は試合なんか…」

 

…あぁ。そう言えば典型的な男卑女尊思考って書いてあったな。名簿の備考に

 

「試合する理由は…まぁ端的に言えば『プライドを刺激されたから』としか言えん。まったくあのバカ者は…」

 

呆れたような、それでいてどこか嬉しそうに言う織斑……立場的には先生って呼んだ方が良いのか?まあ織斑先生はそう言いながらも急に足を止めた。

 

「そして、ここがそんなあいつ等が戦う場所がこの【第三アリーナ】だ」

 

流石はIS学園と言うべきか、直径数キロもありそうな円形のアリーナだった…見上げようとすると首が少し痛い。

 

「僕等はここで待機って事ですか?」

 

同じように首を上げるユージオ。

 

「まぁそうゆう事だな。この中には整備用の部屋もある。出番まではそこにて準備、待機していて欲しい」

 

織斑千冬はコチラに向き直りながらニヤリと口を歪めた。

 

「今回は貴様等二人での直接対決だ。ある意味ではプロ同士の戦いも見せるという授業も兼ねている。よろしく頼むぞ?」

 

「……へぇ?」

 

「ふぅん…?」

 

俺たちはチラリと互いに見据え、先ほどの織斑千冬よりも大きく口をニヤリと歪めた。

 

 

【第三アリーナ内第二整備室】

side三人称

 

「へえ…結構頑張るね」

 

「だな。遠中距離相手によく対抗出来てる」

 

キリトとユージオは整備室内に配備されているアリーナを映す大型テレビを拝見していた。

 

そこには織斑一夏の【白式】とセシリア・オルコットの【ブルー・ティアーズ】が激戦を繰り広げていた。

 

今は白式が【第一形態移行(ファーストシフト)】を終わらせ、ブルー・ティアーズへと剣撃をお見舞いしている最中だ。

 

「まぁでも…彼は負けるかな?」

 

「だな、同じ男性としては勝ってほしいが…流石に経験値が違い過ぎる」

 

その後なぜが第一形態にも関わらず発動した【単一仕様能力(ワンオフアビリティー)】の【零落白夜】を発動し、一発逆転するかのように見えたが、その前に彼のシールドエネルギーが尽き、セシリアの勝利にて幕を閉じた。

 

「…一夏君。自分の機体を把握してなかったのかな?」

 

「案外熱くなりすぎて忘れてたのかもな」

 

整備を完了し、ベンチから立ち上がる。

 

その後二人は互いに剣を向け――――

 

『負けた方が晩飯奢りってことで!』

 

『悪いけど、負ける気は無いよ!』

 

一瞬のうちに展開した自分のISを身に纏い。それぞれのゲートへと向かう。

 

 

【第三アリーナ内部】

side三人称

 

「あぁクソ…負けちまった、か」

 

「…相変わらずお前は、油断した際に手を握り出す仕草は変わらないんだな。見た瞬間に嫌な予感はしたが」

 

這々の体で自身が出撃したゲートから帰って来た織斑一夏は、幼馴染でありここ最近の先生であった篠ノ之箒にダメ出しを食らっていた。

 

「いけると思ったんだけどなぁ…」

 

トホホと言わんばかりに首を垂れる一夏と、内心勝利を祈っておきながら想像以上の善戦具合にビックリしている篠ノ之箒の前に、織斑一夏の姉に当たる織斑千冬が姿を現した。

 

「反省する時間にはまだ早いぞ一夏」

 

「ん?なんだよちふ…織斑先生」

 

まけた姿を姉に見られたからか、何処か不貞腐れた様子で返答する一夏に内心ニマニマしながらも千冬は言葉を続けた。

 

「先日。お前につける護衛が決定した」

 

『護衛』という言葉に、一夏はグニャリと顔を顰める。

 

「だから、護衛なんていらないって言ったじゃねぇか!!?」

 

少々ヒステリックになりながらも『不要』と言う一夏に対し、千冬は顔をピクリとも動かさずに続ける。

 

「お前が()()()()と言っても、他の奴らは()()んだ。すでにお前の命はお前だけのモノではなくなっていることに気付け」

 

淡々と続けていく千冬に対し、それまで黙って聞いていた箒が発言した。

 

「織斑先生。それは本当に護衛なのでしょうか?」

 

どこか嫌悪感を持ちながら――昔の自分の生活を思い出した――も、箒は質問する。

 

「安心しろ。其処はちゃんと私が精査した………何より一夏。お前とあいつ等は仲良くなれると思うぞ?」

 

「……それはどうゆう――」

 

『えー、一年一組のクラス代表決定戦が終わりましたが、この後もう1試合ありますのでそろまま席に座ってお待ちください』

 

「え?そんなの聞いてたか箒」

 

「寧ろ聴いていなかったのか?今朝のHRで言ってたじゃないか」

 

「…そう言えばそんな気も――『パァン!?』痛ってぇ!!」

 

「キチンと人の話は聞け」

 

そんな漫才紛いのことをしていると、セシリアと一夏が出て来たゲートとは別のゲートより、二機のISが飛び出て来た。

 

そのIS達は空中に留まることなく。そのまま両機共に地面に着地。男の子の心を掴む見事な三点着地である。

 

片方は黒。

 

スリムな外見と腰から広がるロングコートから、どこか人間そのもののようにも見える。

 

片方は蒼。

 

前者とは違いゴツいが、それでも所謂甲冑のような見た目で人は人でも中世の騎士のように見えた。

 

互いに向き直るのを確認した千冬は、各ゲート内に設置された全体放送用のマイクを手に取った。

 

『この二人は、今後『織斑一夏』の護衛となる者達だ』

 

その一言だけで、アリーナの観客席からの目が変わった。

 

織斑千冬自らが選んだ『護衛』対する好奇の目

 

自国の提供した人材を押し退けて『護衛』となった者達への嫉妬の目。

 

そして何より、今この場にいる全てのIS乗りから向けられる闘志の目。

 

『この度は、こいつ等が織斑一夏の護衛たる資格があるという事を証明する為。模擬戦をしてもらう』

 

それ等様々な感情入り混じる目線を向かられながら、二人はまるでそれを感じさせない動きで所定の位置についた。

 

『ルールは全損(オール)。時間無制限だ――カウントを!』

 

アリーナの電光掲示板に『③』と表示される。

 

それは『②』となり

 

そして『①』となり

 

最後に『⓪』となった。

 

瞬間、破裂。

 

亜音速の壁を一時的に超えた両機は、薄緑色に光る剣を構え、互いに突進した。




と言うわけで次回は漸くのバトルです。自身は小数点の彼方ですが頑張ります!

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