GAMERA ガメラ2   作:AS365

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憤怒

ストロタワー

(よし、軍にもレギオンが集まったのは知れてるはず、後は攻撃してくれれば)

ギチュウギチュウ

「!?」

ストロタワーに居たメグミは背後から奇妙な音がするのに気付き振り向くと、制御室に侵入した小型レギオンがいた。

「あぁ………」

メグミは逃げることが出来ず死を覚悟した。

ガン!

「!?」

シュルル!

ダダダダダダダダダダダダ!!!

突然天井の通気ダクトの点検口が落ちてきて、そこからロープを伝って米兵がM4A1で小型レギオンを銃撃しながら降下してきて、米兵はメグミの前に降りた。

「大丈夫か?メグミ」

「ニック!」

降下して来た米兵はニックであり、振り向いてメグミに怪我がないか聞いた。

「後ろ!」

「!?」

グェェェ!!!

ガッ!

カチャン!

ニックが銃撃した小型レギオンは絶命しておらず攻撃して来たニックに襲いかかり、ニックはその際に持っていたM4A1を落とした。

「ぐっ!」

カチャン

ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!

ニックは落としたライフルの代わりにベレッタM9を至近距離から装弾数15発の内14発をレギオンに撃ち込んだ。

グェェェ!!!

ダン!!!

最後にレギオンの目に残った1発撃ち込み、レギオンは後ろに下がった。

カチャ

ドサッ

ニックはベレッタのマガジンを交換し、再びレギオンに向けたところで、レギオンは今度こそ絶命した。

「モートン大尉!」

ニックがレギオンを射殺したところで、アンダーソン中佐達も駆け付けて来た。

「中にいるレギオンは全て掃討した」

「了解、メグミ直ぐに退避するぞ」

「待って!群れがガメラに向かったらガメラは太刀打ち出来ないわ!今この施設を離れる訳には行かないの!」

ニックは施設からの退避を命じたがメグミは小型レギオンの群れを足止めする為に反対した。

それに対してニックは

「群れはここで一気に殲滅する」

 

サンフランシスコ

ブン!!!!

その頃、ガメラは雄レギオンとの戦闘を続けており、ガメラはしがみついた雄レギオンを振り払おうとした。

ビュン!!

雄レギオンは飛行しガメラからある程度離れると、今度はガメラに向かって顔の外殻を突き刺そうと向かって来た。

それに対してガメラは雄レギオンから目を離さずその場に留まった。

ガァァァァァ!!!

ガッ!!

キショォォォォ!!!!

ガメラは雄レギオンをギリギリまで引き寄せると雄レギオンの外殻を鷲掴みに、更に角も掴んで捕獲した。

キショォォォォ!!!!

ガッ!ガッ!ガッ!

雄レギオンはガメラから逃れようともがいたが、ガメラは離そうとしなかった。

ガァァァァァ!!!ガァァァァァァァァ!!!!

ドーーン!!!!

ガメラは雄レギオン首目掛けて火球を発射した。

ガギギ……ギギ

雄レギオンは身体の中でもかなり柔い箇所に火球を撃ち込まれた為に頭が千切れ、青い目の光が完全に消え絶命した。

ガァァァァァ

ドン!

ガメラは雄レギオンの死体をその場に捨てた。

キジョォォォォ!!!!

ガァァ!

ガメラが雄レギオンを倒したのも束の間、今度は外殻を折られ死んでいたと思われていた雌レギオンが再び立ち上がった。

その目の色は青から赤に変わっており、外殻を折られ、雄も殺され、卵と草体まで破壊された事により、雌が激怒しているのは明らかだった。

ビシューーー!!!

雌レギオンは外殻を失って発射出来なくなったマイクロ波シェルに替わり、今度は外殻を折られ露出した顔の器官から何本もの赤いレーザーのような触手、レッドロッドを放出し、レッドロッドが触れたビルや信号は紙のように容易く切断された。

ビシューーー!!!

レギオンはレッドロッドを集束させて、ガメラ目掛けて放った。

ビシュ!ビシュ!ビシュ!ビシュ!

ガァァァァァ!!!ガァァァァァァァァ!!!!

レッドロッドはガメラの身体をも容易く貫通し、ガメラは悲鳴を上げた。

 

オークランド 戦闘指揮所

「雌レギオン、新たな触手でガメラを攻撃中」

「艦載機にガメラを支援させろ」

ガメラが圧されてると聞いたステンツ提督は、サラトガからF-35を発艦させようとしたが。

「発艦に、後10分を要します」

「準備が出来た機から発艦させろ」

しかし、ハンプトン大佐から直ぐには発艦出来ないと伝えられ、爆装した戦闘機から逐次発艦させるよう命令変更した。

「提督!スピリットが離陸しました!0700時を持って空爆を開始します!」

「「「「「「!」」」」」」」

戦闘指揮所全体に、通信兵からB-2爆撃機の離陸と核攻撃の開始時刻の伝令が入った。

 

サンフランシスコ

ビシュ!ビシュ!ビシュ!

ドン!

レギオンはレッドロッドを一旦引き、ガメラはレッドロッドを刺された箇所から煙を出しながら膝を着いた。

ビシューーー!

ガァァ!ガァァァァァ!!!

再びレッドロッドがガメラに突き刺さり、ガメラは悲鳴を上げた。

 

「マルティネス少尉!レギオンにもう一度ミサイルを撃ち込みましょう!」

「自分も二等軍曹に賛成です!」

ガメラが再び圧されているのを見た海兵隊のナンツ二等軍曹とロケット伍長は、小隊長のマルティネス少尉にTOWミサイルによる援護を申し立てた。

「わかった。モートラ!戦闘指揮所に通信を入れろ!」

「了解!」

マルティネス少尉は小隊の通信兵のモートラ上等兵に通信を入れるよう命令した。

 

オークランド 戦闘指揮所

「提督。海兵隊2-5小隊がレギオンへのミサイル攻撃の許可を求めています」

「よし、攻撃を許可する。ただし攻撃をしたら即座にその場から離れろ」

 

サンフランシスコ

「了解!アウト!少尉!攻撃の許可が出ました!ただし、攻撃をしたら即座に後退せよとのことです!」

「よし!TOWミサイル準備!」

「もう出来てます!」

「何時でもどうぞ!」

マルティネス少尉はミサイル準備の命令を出したが、既にナンツ二等軍曹達はミサイルを用意していた。

「攻撃開始!」

「了解!Fire!」

バン!バン!バン!バン!

2-5小隊は再びレギオン目掛けてTOWミサイルを数発発射した。

ドーーン!!!!ドーーン!!!!

ミサイルは全弾レギオンに命中したが、今度はレギオンに対してダメージが全く無かった。

「効いてないぞ!」

「さっきは爪をへし折っただろ!」

攻撃が効いて無かった事に2-5小隊の面々は驚愕した。

「頭に血が昇って、痛みを感じなくなってるんだ」

ナンツ二等軍曹は効果が無かった理由が、レギオンが怒り狂った影響で神経が麻痺しているからだと見抜いた。

「命令だ!後退するぞ」

「了解!後退だ!」

2-5小隊は戦闘指揮所からの命令に従い、その場から後退した。

 

ガァァァァァ!ガァァァァァ!!!!

ドーーン!!!!

キショォォォォ!!!!

ガメラも反撃に転じ、火球をレギオンに発射し命中したが、怒りに狂ったレギオンには最早ガメラの火球すら効果が無かった。

ビシューーー!!!

ガァァァァァァァァァ!!!!

ドーーン!!!

レギオンは再びレッドロッドをガメラに突き刺し、ガメラは背中から地面に倒れた。


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